Cisco Catalyst 6500 シリーズ

Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチにおけるモジュール型 Cisco IOS ソフトウェア

Q&A





Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチにおけるモジュール型 Cisco IOS ソフトウェア


一般的な質問

Q:Cisco IOS? モジュール型ソフトウェアとは何ですか。
A:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアを搭載した Cisco Catalyst 6500 シリーズは、最先端のソフトウェア インフラストラクチャによって、運用の効率化とダウンタイムの最小化を実現します。モジュール化された Cisco IOS サブシステムが独立したプロセスとして稼働するため、自己回復プロセスにより予期しないダウンタイムが最小限に抑えられます。また、サブシステム In-Service Software Upgrade(Subsystem ISSU)によってソフトウェアの変更が容易になり、さらに Embedded Event Manager(EEM)の統合によってプロセスレベルのポリシー制御を自動化することができます。

Q:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアはどのようなユーザにメリットがありますか。
A:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアの優れたアベイラビリティ機能は、企業ユーザおよびメトロ イーサネット サービス プロバイダーのお客様にとって非常に有効です。


ハードウェアおよびソフトウェアのサポート

Q:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアが Cisco® Catalyst® 6500 シリーズ スイッチで利用できるようになるのはいつからですか。
A:モジュール型ソフトウェアは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ Supervisor Engine 720 向けのものが 2005 年第 4 四半期中に、Supervisor Engine 32 向けのものが 2006 年第 1 四半期中にリリースされる予定です。

Q:モジュール型ソフトウェアは、Cisco Catalyst 6500 Supervisor Engine 1A および Supervisor Engine 2 でもサポートされますか。
A:Cisco Catalyst 6500 シリーズ Supervisor Engine 1A および Supervisor Engine 2 での対応予定はありません。モジュール型ソフトウェアは、Catalyst 6500 Supervisor Engine 720 および Supervisor Engine 32 でのみサポートされる予定です。

Q:モジュール型ソフトウェアは、Cisco Catalyst 6500 シリーズのすべてのイーサネット ラインカードとともに使用できますか。
A:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアは、初回リリースの販売開始時点において、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXE2 でサポートされている販売中のすべてのイーサネット ラインカードとともに使用できます。

Q:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアでサポートされる WAN カードについて教えてください。
A:Cisco Catalyst 6500 Supervisor Engine 720 対応のモジュール型 Cisco IOS ソフトウェアの最初のリリースでは FlexWAN および拡張 FlexWAN がサポートされ、Supervisor Engine 32 では拡張 FlexWAN がサポートされる予定です。OSM(オプティカル サービス モジュール)のサポート予定はありません。次世代型の WAN カード(Shared Port Adapter [SPA]および SPA Interface Processor [SIP])は、今のところ、2006 年のリリースでサポートする予定です。

Q:Cisco Catalyst 6500 シリーズでモジュール型ソフトウェアを実行する場合、シャーシに関する制限事項はありますか。
A:いいえ。モジュール型ソフトウェアは、Cisco Catalyst 6500 シリーズまたは Catalyst 6500-E シリーズのいずれのシャーシでも使用できます(ただし、Catalyst 6500 Supervisor Engine 720 または Supervisor Engine 32 を搭載している必要があります)。

Q:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアで使用できるフィーチャ セット間で何らかの違いがありますか。
A:モジュール型ソフトウェアはインフラストラクチャレベルの機能で、Cisco Catalyst 6500 シリーズの新しいすべての Cisco IOS ソフトウェア フィーチャ セットで有効に機能します。これには、Catalyst 6500 シリーズにおける Cisco IOS ソフトウェアの IP Base、IP Services、Advanced IP Services、Enterprise Services、および Advanced Enterprise Services フィーチャ セットなどが含まれます。つまり、モジュール型ソフトウェアで使用できるフィーチャ セットに異なる点はありません。

Q:モジュール型ソフトウェアは、ネイティブ構成(Route Processor [RP; ルート プロセッサ]と Switch Processor [SP; スイッチ プロセッサ]で Cisco IOS ソフトウェアを使用)とハイブリッド構成(RP で Cisco IOS ソフトウェアを使用し、SP で Catalyst OS を使用)でサポートされますか。
A:モジュール型ソフトウェアは、Catalyst 6500 Supervisor Engine 720 や Supervisor Engine 32 を搭載した Cisco Catalyst 6500 シリーズのネイティブ構成でのみサポートされます。

Q:Cisco Catalyst 6500 シリーズでモジュール型ソフトウェアを使用する場合の最小メモリ要件について教えてください。
A:モジュール型ソフトウェアの実行に必要なメモリ要件を表 1 に示します。

表 1 メモリ要件

Cisco Catalyst 6500 のスーパーバイザ エンジン 最小 RP DRAM 最小 SP DRAM 最小コンパクト フラッシュ 推奨コンパクト フラッシュ
Supervisor Engine 720(PFC3A/B/BXL) 512 MB 512 MB 256 MB 512 MB
Supervisor Engine 32(PFC3B) 512 MB 512 MB 256 MB 512 MB


Q:モジュール型ソフトウェアをサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージを使用する場合の最小ソフトウェア要件(ネイティブとハイブリッド、ROMMON など)について教えてください。
A:モジュール型ソフトウェアをサポートする Cisco IOS ソフトウェア イメージを使用する場合の、最小ソフトウェア要件を表 2 に示します。

表 2 ソフトウェア要件

Cisco Catalyst 6500 のスーパーバイザ エンジン ネイティブモードの最小リリース ハイブリッドモードの最小リリース 最小 RP ROMMON 最小 SP ROMMON
Supervisor Engine 720(PFC3A/B/BXL) Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXF のリビルド(2006 年第 1 四半期) 非サポート 12.2(17r)S2 8.1.3
Supervisor Engine 32(PFC3B) Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXF のリビルド(2006 年第 3 四半期) 非サポート 未定 未定


Q:スーパーバイザ エンジンを冗長構成にしている場合でも、モジュール型ソフトウェアは使用できますか。
A:はい。スーパーバイザ エンジンの冗長構成時にもモジュール型ソフトウェアは使用可能です。いずれのハイ アベイラビリティ モード(Route Processor Redundancy [RPR]、RPR+、および NSF/SSO[Non-Stop Forwarding with Statefl Switchover])にも対応しています。


パフォーマンス

Q:パッチのインストールや削除および再パッケージ機能などの処理が CPU に与える影響について教えてください。
A:パッチのインストールや削除などのタスクはロー プライオリティで実行されます。そのため、ルーティングなどの重要なタスクでシステムに負荷がかかっている場合、システムを保護するためにパッチのインストールや削除などの機能に付与される CPU 時間が制限されます。

Q:システムのプロセスそのものを停止することは可能ですか。
A:初回リリースの販売開始時には、プロセスのリスタート機能のみがサポートされます。プロセスそのものを停止することはできません。

Q:パッチ機能で使用されるファイル システムのパフォーマンスを最適化する方法について教えてください。
A:最新の ROMMON バージョンを使用して、モジュール型ソフトウェアが稼働しているシステム上でメディアをフォーマットすると、ファイル システムのパフォーマンスが最適化されます。

Q:コンパクト フラッシュにバインドされているシステムが稼働中の場合、システムのブート後にコンパクト フラッシュを取り外すことはできますか。
A:いいえ。ソフトウェアの一部は構成に基づいて動的にロードされるため、システムがバインドされているメディアは常に利用できる状態でなければなりません。

Q:プロセスに繰り返し障害が発生するとどうなりますか。
A:モジュール型ソフトウェアは、プロセスのリスタートをモニタするシステム保護機能を備えているため、あらかじめ定義されたしきい値の範囲内でプロセスが復旧しなければ、スーパーバイザ エンジンのスイッチオーバー(スーパーバイザ エンジンが冗長化されている場合)またはシステムのリスタートが強制的に実行されます。

Q:モジュール型ソフトウェアのイメージ サイズは変更されていますか。
A:はい。プロセス境界の強化と新機能の追加によって、モジュール型ソフトウェアに対応した Cisco IOS のイメージ サイズは若干増加しています。

Q:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアを使用した場合、システムのブート時間は従来のシステムと比較してどのようになっていますか。
A:モジュール型ソフトウェアを使用した場合のシステムのブート時間は、現在の Cisco Catalyst 6500 シリーズの Cisco IOS ソフトウェアと同等であると考えられます。

Q:プロセスをリスタートした場合、システム メッセージを受け取ることはできますか。
A:EEM を使用して、プロセスのリスタート時に E メール、Syslog、または SNMP のカスタム メッセージを生成させることができます。


パッチの適用

Q:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアでは、あるパッチを適用した場合に更新の影響を受けるプロセスを確認することはできますか。
A:はい。パッチ適用によって影響を受けるプロセスを確認できます。パッチ処理の間に、システムは適用するパッチの影響を受けるプロセスを明確に表示します。ユーザはそれらのサブシステムにパッチを適用せずにパッチを終了することもできます。

Q:スーパーバイザ エンジンを冗長化している場合のパッチの適用方法について教えてください。
A:スーパーバイザ エンジンを冗長化している場合には、パッチを各スーパーバイザ エンジンにそれぞれ手動で適用する必要があります。このような環境で NSF/SSO モードのハイ アベイラビリティに対応するためには、両方のスーパーバイザ エンジンで同じベース イメージとパッチを実行する必要があります。

Q:シスコはソフトウェアに関するすべての問題に対応するパッチを提供するのですか。
A:パッチ プロセスを簡素化するために、初期の段階では、一般に公開される Product Security Incident Response Team(PSIRT)の問題を解決するパッチのみを提供する予定です。その他の更新に対応するパッチについては、追ってサポートの拡充を行います。

Q:パッチによって取り替えられる最小エンティティは何ですか。
A:パッチによって取り替えられる最小エンティティはサブシステムです。1 つのプロセスは、1 つまたは複数のサブシステムによって構成されています。

Q:メンテナンス パックとは何ですか。
A:メンテナンス パックは個別のパッチを集めたものです。メンテナンス パックには、それまでにリリースされたパッチが累積されます。たとえば、最初のメンテナンス パックにパッチ A が含まれる場合、次回のメンテナンス パックにはパッチ A とパッチ B が含まれます。これにより、複数のパッチではなく 1 つのメンテナンス パックのみをベース イメージと組み合わせて使用できるため、パッチの管理が容易になります。

Q:ベース イメージとメンテナンス パック(それまでにリリースされたパッチを累積しまとめたもの)を 1 つのイメージにまとめて展開を容易にすることはできますか。
A:はい。再パッケージという機能があり、ベース イメージとメンテナンス パックを 1 つのイメージにまとめることができます。

Q:ベース イメージとメンテナンス パックの構成を保存しておき、あとでシステムを保存しておいた状態にロールバックすることはできますか。
A:モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアは「タギング(Tagging)」という概念をサポートしています。ユーザはタグを定義するか、またはシステムによって定義されるタグを使用して、以前の構成(ベース イメージとメンテナンス パック)にロールバックすることができます。

Q:再パッケージ化されたイメージをインストールしたあとに、パッチを削除して、以前に設定したタグを使用することは可能ですか。
A:はい。再パッケージ化されたイメージには、以前に設定されたタグへのロールバックやパッチの追加と削除に関する情報がすべて含まれています。

Q:主要なパッチ管理ツールは用意されていますか。
A:シスコはモジュール型 Cisco IOS ソフトウェアの販売開始後 6 カ月以内に、CiscoWorks2000 の Resource Manager Essential(RME)にこの機能を追加する予定です。

Q:モジュール型ソフトウェアを使用する場合、パッチをサポートするための通常のソフトウェア アップグレード以外に特別なことはありますか。
A:モジュール型ソフトウェアは 2 種類のモードで実行できます。従来のモードを使用すると、ソフトウェアは通常どおりロードされます。「インストール」プロセスを使用すると、ファイル システムおよびディレクトリが作成され、パッチの適用が可能になります。

Q:システムにアクティブな 2 つのパッチ、A および B(A のあとに B を適用)が使用されている場合、パッチ B を残したままパッチ A を削除することはできますか。
A:パッチは適用するときと逆の順序でのみ削除できます。つまり、パッチ B よりも先にパッチ A を削除することはできません。

Q:パッチ機能はどのリリースから提供される予定ですか。また、パッチが提供される期間は、リリースの出荷開始後どの程度ですか。
A:パッチ機能は Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXF のリビルド以降の Safe Harbor テストの対象となる各メジャー リリースでサポートされる予定です。リリース 12.2(18)SXF のパッチは、メンテナンス パックとして約 12 カ月間提供する予定です。次のメジャー リリースが Safe Harbor テストの規定を満たした場合には、新リリースへの移行が可能です。移行後のリリースでも新たに 12 カ月間のパッチ サポートが提供されます。

Q:パッチを正しくアンインストールする手順について教えてください。
A:パッチのアンインストールは、インストール作業と同様に簡単です。アンインストール手順の詳細については、モジュール型 Cisco IOS ソフトウェアのマニュアルを参照してください。

Q:特定のパッチをサポートしていないソフトウェア バージョンにそのパッチをインストールしようとすると、どうなりますか。システムは、インストールされているソフトウェア バージョンに対するパッチの適合性をチェックしますか。
A:システムはパッチのインストールおよびアクティブ化を許可する前に、ロードされているベース イメージにパッチが適合しているかどうかを自動的に確認します。この処理は、パッチ用の内部バージョニング プロセスによって実行されます。また、Cisco Connection Online(http://www.cisco.com)の Patch Navigator を使用して、ベース イメージに適用可能なパッチを識別することもできます。