データシートCisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチStackWise Plus テクノロジーを搭載した Cisco® Catalyst® 3750-E シリーズ スイッチ(図 1)は、エンタープライズ クラスのスタッカブル ワイヤリング クローゼット スイッチ製品です。進化するネットワークとアプリケーションの要求に的確に応え、投資保護を最大限に高めつつ、セキュアなアプリケーションの展開を容易にします。10/100/1000 および Power over Ethernet(PoE)に加えて 10 ギガビット イーサネット アップリンクをサポートする Cisco Catalyst 3750-E は、IP テレフォニー、無線、ビデオなどのアプリケーションを実現することにより、従業員の生産性向上を促進します。 Cisco Catalyst 3750-E シリーズの特徴
図 1 Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチ(前面と背面) スイッチの構成表 1 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズの構成を示します。 表 1 スイッチの構成
Cisco Catalyst 3750-E ソフトウェアCisco Catalyst 3750-E シリーズでは、IP Base フィーチャ セット、IP Services フィーチャ セット、または Advanced IP Services フィーチャ セットのいずれかを使用できます。IP Base フィーチャ セットには、高度な QoS(Quality of Service)、セキュリティ機能のスイート、レート制限、ACL(Access Control List; アクセス コントロール リスト)、基本的なスタティック ルーティングと RIP(Routing Information Protocol)によるルーティング機能などが含まれています。IP Services フィーチャ セットには、より豊富なエンタープライズクラスのフィーチャ セットとして、EIGRP(Enhanced Interior Gateway Routing Protocol)、OSPF(Open Shortest Path First)、BGP(Border Gateway Protocol)、PIM(Protocol Independent Multicast)などの高度なハードウェアベースの IP ユニキャストおよびマルチキャスト ルーティングが含まれています。追加で Advanced IP Services フィーチャ セットを利用することもできます。IPv6 のルーティングにはこのフィーチャ セットが必要です。 Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチのソフトウェア フィーチャ セットは、Cisco IOS® ソフトウェアのアクティベーション機能によって透過的にアップグレードできるようになっています。つまり、アクティベーション機能によって承認されることで、特定の Cisco IOS ソフトウェア フィーチャ セットが有効化する仕組みになっています。スイッチに電源が投入されると、Cisco IOS ソフトウェアはスイッチ内にあるライセンス ファイルという特殊なファイルを検査します。そして、そのファイルに登録されているライセンスのタイプに基づいて、Cisco IOS ソフトウェアが適切なフィーチャ セットを有効にします。ライセンスのタイプを変更したりアップグレードしたときには、別のフィーチャ セットが有効になります。 投資の保護Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチは Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチと互換性があり、混在させてのスタック接続が可能であるため、Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチへの既存の投資を保護できます。またCisco TwinGig SFP(Small Form-Factor Pluggable)コンバータ モジュールを利用すれば、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチへの投資をさらに活用できます。このモジュールによって、スイッチをアップグレードすることなく、ビジネス ニーズに応じてギガビット イーサネットから 10 ギガビット イーサネット アップリンクに移行できます。 Cisco StackWise Plus テクノロジーCisco StackWise Plus テクノロジーは、ギガビット イーサネット用に最適化されたスタッキング アーキテクチャとして大きな成功を収めた StackWise(TM) テクノロジーに基づいて構築されています。StackWise テクノロジーは、一定したパフォーマンスを保ちながら、追加、削除、再配置に対応するように設計されています。スタックは単一のスイッチング ユニットとして動作し、メンバー スイッチの中から選ばれた 1 台のマスター スイッチによって管理されます。マスター スイッチは、すべてのスイッチング テーブルおよびオプションのルーティング テーブルの作成および更新を自動的に実行します。スタックは稼働中であっても、サービスを中断することなく、新しいメンバーを受け入れたり古いメンバーを削除したりできます。StackWise では最大 9 台のスイッチを接続して高い復元力を持つ単一の統合システムを作成し、単一の IP アドレス、単一の Telnet セッション、単一の CLI(Command-Line Interface; コマンドライン インターフェイス)、自動バージョン チェック、自動設定などを使用して簡素化された管理を実現します。StackWise Plus は StackWise のすべての機能をサポートし、既存の Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチとの互換性を保持しながら、システムのスループットを平均 64 Gbps に向上させます。また、StackWise Plus では Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチでのローカル スイッチングを可能にします。この機能では、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチのあるポートに到達したパケットが同じスイッチの別のポートを宛先としている場合、そのスイッチ内でパケットを処理します。このようなローカル スイッチング パケットはスタック リングを経由せずに目的のポートにフォワードされるため、スイッチ全体の転送容量が増加します。 10 ギガビット イーサネット アップリンクおよび Cisco TwinGig SFP コンバータCisco Catalyst 3750-E は、広帯域幅アプリケーション用のワイヤスピード 10 ギガビット イーサネット アップリンク ポートを備え、輻輳の軽減とスムーズなデータ配信を実現します。TwinGig SFP コンバータ(図 2 を参照)は、10 ギガビット イーサネット X2 インターフェイスを 2 つのギガビット イーサネット SFP ポートに変換します。TwinGig SFP コンバータによって、最初はギガビット イーサネット アップリンクでスイッチを使用していても、ビジネス ニーズの変化に応じて、アクセス レイヤをアップグレードすることなく 10 ギガビット イーサネット アップリンクを実装できます。
図 2 10 ギガビット イーサネット X2 インターフェイスを 2 つのギガビット イーサネット SFP インターフェイスに変換する Cisco TwinGig アダプタ モジュラ電源Cisco Catalyst 3750-E シリーズは 1 つの電源スロットを搭載し、以下の電源をサポートしています。PoE スイッチには PoE 電源が必要です。データ処理専用のスイッチは以下のいずれの電源でも動作します。
Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチと Cisco RPS 2300 冗長電源システムを組み合わせて、内部での電源障害に対する透過的な保護を確立し、停電への対応策として Uninterruptible Power Supply(UPS; 無停電電源装置)システムを実現すれば、音声およびデータの統合ネットワーク用として最大限の電源供給が得られます。バックアップ電源として RPS 2300 を使用することにより、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチの電源はホット スワップ可能になります。表 3 に電源の互換性を示します。 PoECisco Catalyst 3750-E シリーズによって、Cisco IP Phone、Cisco Aironet® WLAN(ワイヤレス LAN)アクセス ポイント、あるいは IEEE 802.3af 準拠エンド デバイスの導入に必要な Total Cost of Ownership(TCO; 総所有コスト)を抑えることができます。PoE 機能により、各 PoE 対応装置へ接続する際の壁面コンセントが不要となり、IP フォンや WLAN の配置に必要となる追加の電源ケーブルのためのコストが削減されます。Cisco Catalyst 3750-E の 24 ポート PoE 構成では、PoE が供給可能な最大 15.4 W で 24 の PoE ポートを同時にサポートし、受電装置への電源を最大限供給します。また、48 ポート PoE 構成では、オプションの 1150 W 電源を使用して、PoE が供給可能な最大 15.4 W で 48 の PoE ポートを同時にサポートします。最大電力を必要としない展開では、より低電力の電源で Cisco Catalyst Intelligent Power Management を利用することで、15.4 W で 24 ポート、7.7 W で 48 ポート、またはその間の任意の組み合わせをサポートできます。 冗長電源システムCisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチは、新世代の Redundant Power Supply(RPS; 冗長電源システム)2300 をサポートしています。RPS 2300 では、接続された 6 台の Cisco Catalyst 3560-E スイッチのうちの 2 台に透過的な電源バックアップを提供し、データ、音声、およびビデオの統合ネットワークのアベイラビリティを向上させます。RPS 2300 がスイッチに電源を供給している間に故障した電源モジュールを交換できます。 主な機能と利点使いやすさ:導入スタックは、セルフ マネジメントおよびセルフ コンフィギュレーションで稼動します。スイッチを追加または削除すると、マスタースイッチが自動的に、スタックで稼働中の Cisco IOS ソフトウェア バージョンを新しいスイッチにロードし、グローバル コンフィギュレーション パラメータをロードします。その後すべてのルーティング テーブルを更新して変更を反映します。アップグレードはスタックの全メンバーに対して同時に適用されます。 この他にも、導入や管理を容易にする機能があります。その一部を以下に紹介します。
ハイアベイラビリティCisco Catalyst 3750-E シリーズは、スタッカブル スイッチのアベイラビリティを向上させます。各スイッチはマスター コントローラとしてもフォワーディング プロセッサとしても動作できます。スタック内の各スイッチはマスターとして動作可能で、ネットワーク制御の 1:N アベイラビリティを実装します。単一のユニットが故障しても、それ以外のすべてのユニットはトラフィックの転送を継続して動作を維持します。 この他にも、多くのハイアベイラビリティ機能があります。そのなかの一部を以下に紹介します。
高性能 IP ルーティングCisco Express Forwarding ハードウェア ルーティング アーキテクチャは、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチできわめて高性能な IP ルーティングを実現します。
高度な Quality of Service(QoS)Cisco Catalyst 3750-E シリーズは、通常のネットワークの 10 倍の速度であってもすべての伝送を円滑に行うインテリジェント サービスとともにギガビット イーサネット速度を実現します。マーキング、分類、およびスケジューリングのための優れたメカニズムにより、ワイヤ スピードの高性能なデータ、音声、およびビデオ トラフィックを提供します。 以下は、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチがサポートする QoS 機能の一部です
高度なセキュリティCisco Catalyst 3750-E シリーズは、接続とアクセス制御のための包括的なセキュリティ機能をサポートしています。これらの機能には、ACL、認証、ポートレベルのセキュリティ、802.1x と拡張機能を使用したアイデンティティ ベース ネットワーク サービスなどがあります。この包括的な機能は、外部からの攻撃を防御するだけでなく、今日のビジネス環境で最も懸念されている「man-in-the-middle」攻撃からネットワークを保護します。また、このスイッチは Network Admission Control(NAC; ネットワーク アドミッション コントロール)セキュリティ フレームワークもサポートしています。
インテリジェントな PoE 管理Cisco Catalyst 3750-E PoE モデルは、Cisco IP Phone、Cisco Aironet WLAN アクセス ポイント、および任意の IEEE 802.3af 準拠エンド デバイスをサポートしています。Cisco Catalyst 3750-E-48PD は、1150 W 電源を使用することで最大 15.4 W までの電源供給が可能であり、PoE を 48 ポートまで同時にサポートできます。
管理および制御機能各 Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スタックは、1 つのオブジェクトとして管理され、単一の IP アドレスを持ちます。以下は、Cisco Catalyst 3750-E スイッチの主な管理および制御機能です。
ネットワーク管理ツールCisco Catalyst 3750-E シリーズでは、優れた CLI を使用して詳細な設定を行うことも、PC ベースのツールである Cisco Network Assistant Software を使用してプリセット テンプレートに基づいた迅速な設定を行うこともできます。また、CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)も Cisco Catalyst 3750-E シリーズをサポートしてネットワーク全体の管理を行います。 Cisco Network AssistantCisco Network Assistant は、最大 250 人のユーザに対応する Small and Medium-sized Business(SMB; 中小企業)ネットワークを対象に設計された PC ベースの管理アプリケーションで、中央集中型の管理および設定機能を備えています。Cisco Network Assistant では、Cisco Smartports テクノロジーを使用して、導入初期の作業と継続的なメンテナンスを簡素化します。また、直観的な GUI も備えており、ユーザはシスコ スイッチ、ルータ、およびアクセス ポイントに以下のような一般的なサービスを容易に適用できます。
Cisco Network Assistant の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/cna を参照してください。 CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)CiscoWorks LMS は、シスコ ネットワークの設定、管理、モニタリング、およびトラブルシューティングを簡素化する、強力な管理ツール スイートです。これらの機能をワールドクラスのソリューションに統合することで、業務スタッフの正確性と効率性を高めるとともに、ネットワーク全体のアベイラビリティを向上させます。LMS は Cisco Catalyst 3750-E および 3560-E シリーズ スイッチなど、400 種類を越えるデバイスをサポートし、以下を備えています。
CiscoWorks LMS の詳細については、http://www.cisco.com/jp/product/hs/netmgt/cw2000/lanm/ を参照してください。 製品仕様表 2 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズの製品仕様を示します。 表 2 説明および仕様
表 3 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズの管理および標準のサポートを示します。 表 3 8 ポート 10 ギガビット イーサネット モジュールのソフトウェアの最小要件
表 4 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチの各モデルの電源装置の互換性を示します。 表 4 電源装置の互換性
表 5 に、使用する電源装置の種類別に Cisco Catalyst 3750-E シリーズの電力仕様を示します。 表 5 電力仕様
表 6 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチがサポートするすべての電源装置の仕様を示します。 表 6 電源仕様
表 7 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズの安全性および適合規格を示します。 表 7 安全性および適合規格
ハードウェア保証Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチには、ハードウェアおよびソフトウェアに対してシスコ標準の 90 日間期間限定保証が付いています。詳細については次の URL をご覧ください。 サービスおよびサポートシスコおよびシスコのパートナーは、複合的なソリューションの導入、運用、および最適化に関するすべての側面(人材、プロセス、およびテクノロジーを含む)に対応するライフサイクル アプローチを提供することで、お客様が堅牢で信頼性の高いシスコ デスクトップ スイッチ ソリューションを展開できるよう支援します。 既存のシスコ デスクトップ スイッチ ソリューションから移行する場合でも、新しいソリューションを導入する場合でも、このアプローチを採用すると、ソリューションのライフサイクル全体をとおして、業務および技術に関する目標の整合性を維持できます。ある Cisco IOS フィーチャ セット(IP Base または IP Services)から別の Cisco IOS フィーチャ セット(IP Services または Advanced IP Services)へアップグレードする場合は、このドキュメントで説明したソフトウェアのアクティベーション プロセスが必要となります。新しくアクティブ化される Cisco IOS フィーチャ セットが確実にサービスの適用対象となるようにするためには、それぞれのフィーチャ セットに対応する SMARTnet プログラムの契約が必要になります。 シスコおよびシスコのパートナーは、シスコ デスクトップ スイッチの製品とテクノロジー、ビジネス分析、およびプロジェクト管理におけるスペシャリストです。シスコのサービス プログラムは、ネットワークのライフサイクル全体をとおして、お客様の成功を支援するサービスを提供します。デスクトップ スイッチ用のシスコ サービス プログラムについては、http://www.cisco.com/jp/services/portfolio/serv_tech/routing_and_switching/index.shtml を参照してください。 発注情報表 8 に、Cisco Catalyst 3750-E シリーズの発注情報を示します。シスコ製品の購入方法の詳細については、「発注方法」(http://www.cisco.com/jp/ordering)を参照してください。 表 8 Cisco Catalyst 3750-E シリーズの発注情報
関連情報Cisco Catalyst 3750-E シリーズ スイッチの詳細については、http://www.cisco.com/jp/product/hs/switches/cat3750e/ を参照してください。 |
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