New WorldアプリケーションはLANにスピードとインテリジェンスを要求します。
中堅企業では、これまでLAN(Local-Area Network)を使用してファイル共有や電子メール通信を行うことによって、生産性と収益性を大きく改善してきました。今、LANは歴史的な変化を遂げて、多くの新しい課題を提示しています。その理由の1つには、ERP(Enterprise Resource Planning)、CRM(Customer Relationship Management)、およびペイロールオートメーションアプリケーションといった非常に高度なエンタープライズソフトウェアを導入するようになったことがあります。その結果、LANは業務のなかで大きな意味を持つようになり、ネットワークの可用性やパフォーマンスの低下、帯域幅の不足が訴えられるようになってきました。またインターネットの登場により、ネットワークの輻輳が増大し、80/20の法則が逆転して、トラフィックの多くがLANの外部との通信になってきています。さらに、イントラネットとエクストラネットの出現によって、ミッドレンジマーケットのLANは直ちに強化される必要に迫られています。
多くの中堅企業は、すでにデスクトップ接続をファーストイーサネット速度(100 Mbps)に移行して、LANパフォーマンスを強化しています。しかし、このソリューションは、問題の一部しか解決していません。これによって、ボトルネックがアップストリームのワイヤリングクローゼットに移動しています。LANの輻輳を緩和するために、ユーザーをLANにリンクするデスクトップスイッチは、バックボーンスイッチに対する高速な接続を必要としています。ギガビットイーサネットは、これを可能にします。シスコの最新の1000BaseT(Gigabit Ethernet over copper)スイッチングソリューションを使用すると、デスクトップスイッチをバックボーンまたはワイヤリングクローゼットのスタックトップにおいてギガビット速度で集約することができます。したがって、既存の銅線による配線基盤を活用して、容易かつ劇的でパワフルにLANパフォーマンスをアップグレードし、最新のエンタープライズ、インターネット、イントラネット、およびエクストラネットアプリケーションをすべて推進することができます。そして、これをわずかの追加コストで行うことができます。
| 1000BaseT標準:イーサネットの最新技術 |
- スイッチのアップリンク --- 1000BaseT標準は、デスクトップスイッチから次の集約ポイントへの高帯域接続を提供します。このようなアップリンクによって、スイッチはサーバや他のリソースにギガビット速度で接続できます。こうした接続はネットワークの輻輳を大幅に緩和して、高帯域アプリケーションやデータへのアクセスを改善します。
- サーバ接続 --- 1000BaseT標準リンクは、ハイパフォーマンスサーバをスイッチに接続するために使用できます。このように使用することで、トラフィックフローが劇的に改善されます。さらに、1000BaseTネットワークインタフェースカードは、価格が下がって簡単に入手できるようになってきています。つまり、サーバ接続にギガビットイーサネットを採用するケースが、今後増えていくと予想されます。
- デスクトップ接続 --- デスクトップ用のネットワークインタフェースカードが利用可能になると、ユーザーはデスクトップに1000BaseTを導入するようになると予測されます。当初は、このようなパフォーマンスを要求するのは、パワーユーザーだけでしょう。しかし1000BaseTの価格が下がってくれば、一般のデスクトップにも次第に浸透していくと考えられます。

図1に示されているように、シスコの1000BaseTスイッチは、現在ファーストイーサネットまたは10BaseTデバイスをサポートしているネットワークにも展開できます。100メートルという銅配線の距離制限により、こうしたデバイスはワイヤリングクローゼットなどのビル内に配備されています。ビル環境内においてギガビットイーサネットは、銅線ケーブルを使った高速接続としてもっともコスト効果の優れたオプションを提供します。
| 1000BaseTの有用性 |
イーサネットの全利点を提供 進化したテクノロジである1000BaseTは、イーサネットの全利点を提供する一方で、中堅企業の非常に要求の厳しいアプリケーションをサポートできるだけの高速性をサポートします。これによって、レイヤ2、レイヤ3、およびOSI(Open System Interconnection)7階層モデルの上位層で動作する全Cisco IOS®インテリジェントネットワークサービスを含むすべての上位層サービスを可能にします。こうしたサービスには、高可用性、QoS、セキュリティ、およびポリシー実施が挙げられます。また、1000BaseT標準は、802.1pベースのQoS、EtherChannel®テクノロジ、VLAN(仮想LAN)、802.1Q、およびスパニングツリーといった標準レイヤ2機能もすべてサポートします。企業はイーサネットに関する組織の充実した知識をギガビットイーサネットデバイスの展開にうまく利用することで、トレーニング、インストール、保守費用を削減することができます。 バックボーンにおけるギガビット速度への容易な移行 1000BaseT標準に準拠した1000BaseTネットワークインタフェースカードとスイッチは、ファーストイーサネットとギガビットイーサネット間の100/1000 Mpbsと10/100/1000 Mpbs両方のオートネゴシエーションをサポートします。こうした柔軟な製品であるため、ネットワーク管理者は1000BaseTをネットワークに次第に拡大することができます。たとえば、サーバスイッチを100BaseTXにしたままで100/1000サーバネットワークインタフェースカードを新しいサーバにインストールすることができます。また、その逆に、既存の100 Mbpsサーバネットワークインタフェースカードへの投資を維持しながら、新しい100/1000 Mpbsサーバスイッチを配備することもできます。このため企業は、インフラストラクチャのアップグレードを時間と費用をかけて行う必要がなくなります。これに対して、ファイバを使用するソリューションでは、ギガビットのサーバ速度のみをサポートします。 既存のカテゴリ5配線を活用 前述したように、ギガビットイーサネットは10BaseTと100BaseTをサポートするのと同じカテゴリ5配線で動作します。このため、中堅企業は、既存の銅配線基盤にギガビットイーサネットデバイスを簡単に追加することができます。そして、銅線上で実行できる1000BaseTは、配線を追加することなくパフォーマンスを大幅に改善します。つまり、企業はギガビットイーサネットによって、追加費用はほとんどなしでファーストイーサネットの10倍ものネットワークパフォーマンスを実現することができるのです。
管理が簡単 1000BaseT標準はイーサネットの拡張であるため、LAN管理者は既存のネットワーク管理方法を引き続き使用することができます。革新的なシスコのスイッチクラスタリング技術によって企業は、リソースを追加したり既存のスイッチング機器を交換しなくても、複数のワイヤリングクローゼットや各種LANメディア上でネットワークを迅速に拡張してアップグレードできます。新しい1000BaseTソリューションの登場によって、中堅企業はLAN全体をCisco Cluster Management Suite(CMS)という1つのツールで管理することが可能になります。Cisco CMSソフトウェアは、Cisco IOSインテリジェントネットワークサービスのパワーと機能をWebベースのシンプルな管理機能と結合することで、LAN全体に対するネットワーク管理者の制御能力を改善します。
| シスコの優位性 |
図2:銅線によるギガビットイーサネットのソリューション
Catalyst 2950T-24 Cisco Catalyst 2950T-24スイッチは24の10/100BaseTポートと2つの10/100/1000BaseTアップリンクポートを装備しています。このスイッチは、サーバへのギガビット接続によるデスクトップやエンドステーションへのスタンドアロンの接続に理想的です。Cisco Catalyst 2950T-24は以下の機能を提供します。
- 卓越したパフォーマンス --- Catalyst 2950T-24スイッチは、全ポートでワイヤスピードのパフォーマンスを提供します。このスイッチは8.8 Gbpsのスイッチングファブリックと660万ppsの転送パフォーマンスを備えています。
- パワフルな移行パス --- Catalyst 2950T-24は、既存の銅線基盤上でギガビットのネットワーク速度への容易な移行を実現します。ポートあたりわずか10%の費用を追加するだけで、ユーザーはファーストイーサネットの10倍のスピードでバックボーンに接続することが可能になります。
- 強力なQoS --- 4つのイーグレスキューによって、ミッションクリティカルなアプリケーションを優先する設定や柔軟性を提供します。WRR(Weighted Round Robin)スケジューリングにより、すべてのトラフィックが設定された優先度に従ってサービスを受けることが可能になります。
- 秀逸な管理性 --- Catalyst 2950/3550-12Tスイッチクラスタは、Cisco CMSソフトウェアによってWebベースで簡単に管理することができます。Cisco CMSはCisco IOSインテリジェントネットワークサービスのパワーを、シンプルなWebベースの管理インタフェースで提供します。Cisco CMSでは、最大16台の相互接続されたCatalyst 3550-12T、2950、3500 XL、2900 XL、および1900スイッチを単一のIPアドレスを使って管理することができます。さらに、Catalyst 2950T-24の自動識別、およびオートネゴシエーション機能によって管理が簡素化されます。
- ハイパフォーマンスなルーティング --- Catalyst 3550はハードウェアの追加なしで強力なIPルーティングを提供します。このスイッチは24Gbpsのスイッチングファブリックによって比類ないパフォーマンスを実現し、単一のIPアドレスで管理されるスイッチスタックに最高12Gbpsの転送レートを提供します。
- 拡張QoS --- Catalyst 3550-12Tの充実したQoS機能は以下をサポートします。
- エッジにおける標準802.1p CoS(Class of Service)およびDSCP(Differentiated-Services-Code-Point)マーキング
- CoS-DSCPマッピングを使ったレイヤ3 QoSおよびプロファイルに合致しないトラフィックに対する再分類マークダウン
- 4つのイーグレスキューと2つのイングレスキュー
- イーグレスポートにおけるWRRスケジューリング
- 入口側ポートでのWRED(Weighted Random Early Detection)によって輻輳を回避
- エッジにおける標準802.1p CoS(Class of Service)およびDSCP(Differentiated-Services-Code-Point)マーキング
- 高度なトラフィック管理 --- トラフィック管理機能には、送信元および宛先のMAC(メディアアクセス制御)またはIP、プロトコル、ならびにアプリケーションによるレート制限があります。
- 高品質なセキュリティ --- Catalyst 3550-12Tスイッチは、標準および拡張アクセス制御リストと優れたTCAM、ハードウェアベースのアクセス制御リスト(ACL)ルックアップといった強力なセキュリティを提供します。
- 容易な管理 --- Cisco CMSソフトウェアによってネットワーク管理者は、Webベースのシンプルな管理機能を提供するCisco IOSインテリジェントネットワークサービスを使って、LAN全体に対する制御能力を改善することができます。Cisco CMSおよびスイッチクラスタリング技術により、最大16台の相互接続されたCatalyst 3550-12T、2950、3500 XL、2900 XL、および1900スイッチを単一のIPアドレスを使って管理することができます。
- 柔軟なギガビットイーサネット接続 --- 配備されているスイッチはホットスワップすることが可能であるため、リブートは不要です。また、今後、他の1000BaseX GBICを柔軟に展開することもできます。
- 使用と配備が簡単 --- 1000BaseT GBICは以下の機能により、シンプルかつ簡単に運用できます。
- 「プラグアンドプレイ」の配備
- セルフロッキングメカニズムにより、適切なインストールを実現
- WebベースのCisco CMSおよびCisco IOSソフトウェアにより、容易に管理することが可能
- 「プラグアンドプレイ」の配備
- LEDがリンクステータス、リンクアクティビティ、およびリンク障害を表示
- パフォーマンス --- 最先端のASICテクノロジが、ハイパフォーマンスなレイヤ2およびレイヤ3 10/100Mpbsまたはギガビットスイッチングを提供します。レイヤ2スイッチングは24 Gbps、18 Mppsエンジンによって推進されます。レイヤ3 スイッチングはスケーラブルな8 Gbps、6 Mppsエンジンによって推進されます。
- ポート密度 --- 1台のシャーシで最大240のファーストイーサネットポートまたは120のギガビットイーサネットポートをサポートして、ネットワークエレメントの接続要求に対応します。ホットスワップ可能なモジュラ型のプラグアンドプレイスイッチングソリューションを提供するCatalyst 4000ファミリは、煩雑さを緩和して、今日の変化するネットワークデスクトップ環境を容易にサポートします。
- 投資を保護 --- Catalyst 4000の優れたアーキテクチャにより、Catalyst 4000ファミリラインカードの有用期間が延長されます。柔軟なモジュラ型のアーキテクチャにより動的なデスクトップ接続を優れたコスト効果で変更することが可能になり、ファブリックエンジンモジュールを追加するだけで全システムポートをより上位層のスイッチング機能にシームレスにアップグレードすることができます。
- 管理性 --- 柔軟なWebグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)とコマンド行インタフェース(CLI)ベースの管理方法を使った先進的な管理性により、その制御能力とセキュリティが強化されます。
- ミッションクリティカルなアプリケーションのパフォーマンスを保護 --- CiscoAssureのサポートによりエンタープライズ全体のポリシーを中央で作成し、レイヤ2 CoSおよびレイヤ3 ToS両方に対するネットワーク全体のQoSが提供されることで、エッジからコアまでのアプリケーションパフォーマンスが保証されます。
Catalyst 2950T-24、Catalyst 3550-12T、Cisco 1000BaseT GBIC、およびCatalyst 4000といったシスコ製品は、銅線ベースのギガビットイーサネット環境のためのパワフルで使いやすい業界をリードするソリューションを実現します。シスコのソリューションは、インテルのギガビットイーサネットサーバアダプタによって補完されています。
| 展開シナリオ |
Catalyst 2950T-24スイッチは、接続されたPCへの10/100Mpbs接続のほか、スタックトップでのCatalyst 3550-12Tスイッチへの1000BaseTスイッチアップリンクの提供に使用できます。また、Catalyst 3550-12Tは、サーバに1000BaseT接続を提供したり、ルータに100 Mbpsを提供します。中堅企業やブランチオフィスは、こうしたシンプルな1000BaseTデザインを使ってネットワーク全体のボトルネックを大幅に軽減し、最適なパフォーマンスと生産性を実現できます。
図3:1000BaseTブランチオフィスネットワーク
1000BaseTキャンパス 500人以上のユーザーを抱えるより大規模で複雑なネットワークでは、ファイバを使ったギガビットイーサネット接続を使って、キャンパス内のビルをリンクすることができます。各ビルのワイヤリングクローゼット内では、Catalyst 3550-12Tスイッチを使ってサーバへの1000BaseT接続を提供し、複数のCatalyst 2950T-24スイッチを集約できます。さらに、Catalyst 3550-12TのGBICポートを使い、1000BaseSXまたはLX GBICを用いてコアに接続することができます。Catalyst 2950T-24スイッチはギガビットアップリンクを装備しており、10/100速度をPCなどのデスクトップデバイスやワイヤレスアクセスポイントに提供します。別のビルでは、24ポート10/100/1000BaseTラインカードを装着したCatalyst 4000スイッチが10/100/1000 Mbpsを同じインタフェース上で柔軟にサポートします。Catalyst 4000スイッチはカテゴリ5ケーブルを使って最長100 mまでの距離でギガビット速度をサポートします。Catalyst 3500XLスイッチは10/100Mpbsアクセスをデスクトップデバイスに提供し、Cisco GBICを使ってギガビットアップリンクを提供します。
図4:1000BaseTキャンパスネットワーク
銅線によるギガビットイーサネット:問題解決 多くの中堅企業が、現在、将来の課題に直面しています。ERPなどの最先端技術を利用するようになり、要求の厳しい高帯域アプリケーションが増えてきたため、企業ネットワークの輻輳がますます激しくなっているからです。この結果、パフォーマンスが低下し、従業員の生産性や能率が悪化する状態を招いています。シスコの1000BaseTスイッチングソリューションは、こうした問題を解決します。この標準は、イーサネット環境で非常に手頃な価格で高いパフォーマンスを提供します。さらに、このソリューションは既存の銅線ベースのインフラストラクチャやLANデバイスを使って運用できます。このため、中堅企業は、ミッションクリティカルなアプリケーションに必要なスピードと可用性を、大きな投資を行わないで速やかに利用することが可能となります。 | 更新日:2001年6月19日 |
