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Cisco MDS 9000 インテリジェント ファブリック アプリケーション

Cisco MDS Data Mobility Manager:データ移行の合理化

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Cisco MDS Data Mobility Manager:データ移行の合理化



ストレージの要件は年々倍増しており、ストレージ管理業務の合理化が課題となっています。この合理化を行うには、新しいアレイ テクノロジーを導入する必要があります。また、ストレージ リソースの配置が最適になるように、データをそれぞれ異なるストレージ階層に移動する必要があります。移動が必要なデータの量は非常に大きいため、ストレージ管理者の懸案事項を問う調査のほとんどでデータの移動性が上位 5 位までに入っています。

ストレージ管理者のデータ移行作業を支援するためのソリューションは、現在でも多数存在します。これらのソリューションは、そのアプローチからホスト ベース、ストレージ ベース、およびアプライアンス ベースに大別できます。これら既存のアプローチのそれぞれに、長所と短所があります。

あるソリューションが顧客企業に好まれるかどうかは、その企業がソリューションの長所と短所にどれだけ重きを置くかによりますが、シナリオによっては既存のアプローチの長所よりも短所のほうが重視されることがあります。Cisco® MDS Data Mobility Manager(DMM)は、そのようなシナリオのためのソリューションです。

Cisco MDS DMM が適しているのは、システム/データベース管理者とストレージ管理者から成る IT 部門のストレージ管理者が移行作業を実施するにあたって、システム/データベース管理者やカスタマー サポート エンジニアに依存することなく移行作業全体をコントロールできるようにしたいと考えている場合です。

一般に公開されているデータによれば、ストレージ管理者がシステム/データベース管理者またはストレージ ベンダーのサポート エンジニアへの依存を必要とする場合は、移行完了までの時間が 4 倍になります。Cisco MDS DMM を利用すれば、ストレージ管理者や移行サービス プロバイダーが移行を実施するときに、データセンターをサポートする他のチーム(サーバ、アプリケーションなど)との調整を必要最小限に抑えることができます。

図 1 に、ストレージ エリア ネットワーク(SAN)ファブリックにおける Cisco MDS DMM の導入の例を示します。

図 1 ファブリック ベースの Cisco MDS Data Mobility Manager

図 1 ファブリック ベースの Cisco MDS Data Mobility Manager


Cisco MDS DMM の主な機能は以下のとおりです。

  • 既存ストレージから新しいストレージへデータを移行するときに、サーバ、ターゲット デバイス、あるいは SAN などの再構成が不要:Cisco DMM サービスが挿入されたことをサーバや既存のストレージ デバイスが意識することはありません。このような透過的なサービス挿入が利点と言えるのは、データ移行実施時にデータセンター内のジョブ機能間(システム管理とデータベース管理など)の調整を最小限にできるからです。
  • 複数の論理ユニット番号(LUN)を同時に移行:理論上は何千もの LUN を同時に移行することが可能ですが、管理トラフィックの影響が既存のストレージと SAN に及ぶので、現実には同時に移行される LUN の数は数百ほどまでに抑えられるのが一般的です。
  • サイズの大きい LUN への移行:移行が行われるのは、キャパシティ プランニングの結果、これまでよりも LUN の容量を拡大した新しいアレイへの切り替えが必要になった場合です。したがって、シスコはソリューションを設計するにあたって、より大きな LUN に移動できることは非常に重要であると考えました。
  • 廃棄されるディスク上のデータの安全な消去:既存のアレイから新しいアレイにデータが移行されるのは、既存のアレイが古いために破棄される場合や、アレイが別の用途に転用される場合です。どの場合も、データを安全に消去することが必要です。安全に消去するには、定義済みのアルゴリズムを使用してディスクに特定のパターンを書き込む必要があります。Cisco MDS DMM は、移行プロセスの一部としてデータを安全に消去するように設計されています。
  • 移行されたデータの検証:Cisco MDS DMM の検証機能を利用すれば、既存のストレージ アレイと新しいストレージ アレイのデータをブロック単位で比較することができます。
  • サーバ レベルおよびストレージ レベルでの移行:今日のデータ移行は、一度に数台のサーバに対して実行するのが一般的です。なんらかの問題が発生したときに、影響を受けるサーバの数を抑えるためです。Cisco MDS DMM では、サーバ レベルとストレージ レベルの 2 種類の移行コントロールが可能です。サーバ レベルの移行を実行するには、1 つのサーバ上のすべてのイニシエータと、イニシエータからの送信先となるターゲット ポート(ストレージ アレイ上)を指定します(イニシエータとターゲットは対となるように指定する必要があります)。このように指定すると、そのサーバが認識する、アレイ上のすべての LUN の移行を実行するようにスケジュールを設定することができます。

このように移行を設定してデータを移動するにあたって、サーバ、アレイ、または SAN 上に設定を追加する必要はありません。ストレージ レベルの移行では、シスコ独自のイニシエータのアイデンティティを使用して移行が実行されます(したがって、この移行ではサーバのイニシエータは使用されません)。ストレージ レベルの移行を実行するときは、シスコ独自のイニシエータに、移行対象のすべての LUN へのアクセス権が与えられている必要があります。このアプローチの利点は、設定が必要な移行タスクの数が少なくて済むことです。

  • レート制御:移行によって発生する管理トラフィックが既存のターゲット デバイスおよび SAN に影響を及ぼす可能性があるため、移行のレート(速さ)の制御が必要です。Cisco MDS DMM では、移行タスクの速度として低速、中速、または高速を管理者が設定することができます。
  • 非同期移行:一般的な移行の実装には同期方式が採用されています。つまり、移行済みの領域にサーバからの I/O 操作が送信されると、新しい書き込み I/O 操作は既存のストレージ アレイと新しいストレージ アレイに同時に書き込まれます。この方式では、データセンター統合のためのデータ移行はできません。既存のストレージ アレイと新しいストレージ アレイが何千 km も離れている可能性があるからです。Cisco MDS DMM では、既存の移行ソリューションにおける制約を回避するために、非同期での移行ができるようになっています。
  • 構成ウィザード:Cisco MDS 9000 ファミリの Fabric Manager には、使いやすい構成ウィザードが組み込まれています。ユーザはウィザードの案内に従って、移行タスクに必要なステップを順に実行することができます。このツールには、移行作業の進行状況をユーザに知らせる機能もあります。構成ウィザードの他にコマンドライン インターフェイス(CLI)も用意されているため、スクリプトを作成して移行作業を管理することもできます。

Cisco MDS DMM は、Cisco MDS 9000 SAN-OS ソフトウェア バージョン 3.2(1) で利用可能になる予定です。一般的なハードウェア構成ではストレージ サービス モジュール(SSM)カードを 2 枚使用します(一般的な冗長 SAN 構成のネットワークごとに 1 枚)。SSM カードごとに Cisco MDS DMM ライセンスが 1 つ必要です。これ以外の要件は、既存のストレージ アレイと新しいストレージ アレイが、Cisco MDS 9000 SAN-OS ソフトウェア 3.2(1) を実行している Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチに直接接続されていることだけです。Cisco MDS DMM の相互運用性マトリックスには、そのリリースでサポートされているホスト オペレーティング システム、マルチパス ソフトウェア、ホスト バス アダプタ(HBA)、およびアレイが記載されています。

関連情報

データセンターのためのシスコ ストレージ ソリューションの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/datacenter/ を参照してください。

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