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Cisco IPS インテリジェント検出テクノロジー

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Cisco IPS インテリジェント検出テクノロジー


インターネット接続は、ビジネス要件であると同時にビジネス リスクも伴います。今日のインターネットは、ますます危険な環境になりつつあります。効果的で最新の防御を適用しなければ、対象を絞ったスパイ活動によるデータの盗用やサービス拒絶など、企業はさまざまな攻撃にさらされる危険性があります。Cisco IPS インテリジェント検出テクノロジーは、シスコの侵入防御システム(IPS)ソリューション ポートフォリオの中核となるコンポーネントです。ビジネスを安全に保つために、実証済みの最新の防御機能を継続的に提供します。

製品概要

シスコ独自の効果的なインテリジェント検出テクノロジーは、シスコの侵入防御ソリューションに優れた検出機能を付加します。シスコの世界規模のセキュリティ インテリジェンス組織によって収集された情報、および業界最先端のテクノロジーと特許取得済みの革新技術によって取得する情報を基に、シスコの侵入防御ソリューションは、状況に合わせてリアルタイムに適応し、新型ワームから巧妙な犯罪的攻撃にいたるまで、さまざまな侵入を検出して阻止します。柔軟なマルチレイヤの検知回避策の防止(Evation Protection)モジュール、脆弱性に特化したシグニチャ、動的に更新されるプロトコル分析エンジン、防御の信頼性を高める装置内(オンボックス)での相関処理機能などの革新技術が採用されています。ビジネス アプリケーションを万全に防御するために、シスコの IPS アプリケーション防御パッケージには、Cisco Unified CallManager など特定のビジネス アプリケーション向けに特化した包括的な検出機能が含まれます。

ネットワークに対する侵入および攻撃の確実な検出

シスコの脅威分析および軽減エンジンのインテリジェントな検出機能は、15 年にわたる技術革新に基づいています。数分でネットワークを制圧する高速伝播ワーム、世界中にスパムをばらまくステルス性のボットネット、フィッシングや分散型サービス不能(DDoS)攻撃の脅威、特定の標的を狙った侵入、Day-Zero 攻撃、従来のネットワーク防御を簡単に突破する脆弱性攻撃ツールの自動実行による場当たり的な攻撃など、既知および未知の攻撃から確実に防御します。図 1 に、Cisco IPS インテリジェント検出アーキテクチャのコンポーネントを示します。

図 1 シスコ IPS インテリジェント検出アーキテクチャ

図 1 シスコ IPS インテリジェント検出アーキテクチャ

  • 柔軟な検知回避策の防止(Evation Protection)モジュールは、ネットワークおよびアプリケーション プロトコルの複雑性を悪用する、数百もの巧妙な検知の回避策や攻撃を阻止します。ハードウェアで高速化を行っている旧来の IPS 製品の実装をすり抜けるように設計された攻撃も阻止します。
  • 脆弱性ベースの防御アプローチと高度なプロトコル エンジンは、数万の既知の脆弱性攻撃と、数十万の未知の脆弱性攻撃の亜種に対して、わずか数千のシグニチャで実証済みの防御を提供します。
  • トラフィック アノーマリ(異常)検出機能は、ネットワークの振る舞いの変化を検出してワームの活動、DoS 攻撃、偵察、またはその他の侵入を察知し、早期に警告を通知します。
  • Day-Zero 攻撃に対する防御は、Cisco IPS アーキテクチャの中心的機能です。これには、Day-Zero 攻撃から防御するために脆弱性に特化したシグニチャと、未知の脆弱性からの防御を提供するプロトコル アノーマリ検出機能が含まれます。この Day-Zero テクノロジーは、Windows アニメーション カーソル処理の未修正の脆弱性が見つかる 2 年前から、また 2007 年に ICMP マルチキャスト脆弱性が見つかる 5 年以上前から、Cisco IPS のお客様を保護してきました。これらの機能は、セキュリティ関連のコミュニティに新たなリスクを生じさせることなく防御を提供します。つまり、公開されていない特定の脆弱性用に IPS シグニチャを提供するという、問題の多い対処方法に伴うリスクが発生しません。
  • プロトコル分析エンジンは、高度な検査と分析機能のフレームワークを提供します。ハードウェア ベースのエンジンとは異なり、動的な更新が可能なため、シグニチャの更新と同じぐらい容易にネットワーク プロトコルの変更や拡張を反映できます。シスコのユニバーサル エンジン テクノロジーは、これをさらに進めて、事実上すべてのネットワーク プロトコルの詳細なステートフル分析を可能にしました。これによって Cisco IPS チームは、基礎となるプロトコルにしばられることなく、新たな脆弱性攻撃に対して効果的なシグニチャを迅速に作成できます。
  • 装置内(オンボックス)のローカル イベント相関処理テクノロジーにより、検出を行うだけでなく、複数のイベントを伴う攻撃やマルウェアをリアルタイムで阻止することで、複数のデバイスにわたるイベントを関連付ける Cisco Security MARS(Monitoring, Analysis, and Reporting System)のようなセキュリティ インシデント管理ソフトウェアを補完します。たとえば Cisco IPS では、VNC 認証バイパス脆弱性攻撃のシーケンスに対して 3 種類のイベントを分析し、最後の攻撃イベントが検出されると、アクセスをブロックするアクションを実行し、サーバをセキュリティ侵害から防御します。

対象に特化した迅速な防御テクノロジーの更新

シスコのグローバル セキュリティ インテリジェンス チームは、世界各地のセキュリティ専門家で構成されています。チーム内での連携に加えて、脆弱性研究グループ、ベンダー、業界の緊急事態対応センター、およびインシデント対応チームとのグローバルな提携を通じて、個人、企業、組織、公共事業施設、官公庁に対するネットワーク セキュリティの脅威を認識、記録し、お客様を保護します。

シスコのグローバル セキュリティ インテリジェンス チームは、新たな脅威や脆弱性が広まって危険にならないよう、迅速な検出と分析を継続して進めています。Cisco IPS のお客様には、Cisco IPS シグニチャ チームによる継続的かつ迅速な開発、テスト、検出およびプロアクティブな防御テクノロジーの展開を信頼していただいており、重要なビジネス資産を最新の防御機能を通じて守っています。また、防御の効果を確実にするために、IPS シグニチャ チームは、25,000 を越えてさらに増え続けている脆弱性攻撃ライブラリに対する既存および新規の防御を継続的にテストしています。シスコの実際のテスト パートナーは、新しい防御が、意図した脆弱性やその悪用に対してのみ有効に機能することを確認しています。

表 1 シグニチャ リリースまでの平均時間

機能 説明
3 時間 Microsoft Windows 月例脆弱性パッチ「Patch Tuesday」に対する防御のアップデートを提供するまでの平均応答時間
8 時間 致命的(Critical)な脆弱性に対する防御のアップデートを提供するまでの平均応答時間
24 時間 緊急(Urgent)の脆弱性に対する防御のアップデートを提供するまでの平均応答時間

シスコはシグニチャ アップデート リリースにおいて業界トップクラスの平均応答時間を提供しています。しかし、Microsoft の月例パッチ、重大な脆弱性リリース、または高速に伝播する新しいワームなど、優先度の高い定期的なセキュリティ イベントや重大なセキュリティ イベントについては、シスコのセキュリティ インテリジェンス コミュニティ全体が結集して、最新の情報と、お客様が迅速かつ効果的な脅威の封じ込めと軽減を実現するためのアップデートを提供します。IPS シグニチャの更新に加えて、シスコのグローバル セキュリティ インテリジェンス チームは、IntelliShield Applied Mitigation ドキュメントを発行しています。このドキュメントには、シスコ製品による詳しい脅威軽減のための情報、および新しい脆弱性に関する詳しい IntelliShield アラートが含まれています。Cisco Security Center Event Response Web サイトは、新たなセキュリティ イベントの発生から数時間以内に指令センターとして機能します。

包括的なアプリケーション防御パッケージ

セキュリティ ソリューションは、単なる 1 つの製品ではなく、詳細に定義されたポリシー、十分に理解されたプロセス、適切にトレーニングを受けた人員から成るチームと、統合的に幅広い製品を組み合わせて構成されます。これは、シスコ自己防衛型ネットワークの中心的な考え方です。また、シスコ自己防衛型ネットワークと同様、ビジネス アプリケーションには、ハードウェア プラットフォーム、オペレーティング システム、アプリケーション、プロトコル、社内外のポリシー、アクセス方式などが含まれています。図 2 に、アプリケーション防御パッケージの防御コンポーネントを示します。

図 2 Cisco IPS アプリケーション防御パッケージ

図 2 Cisco IPS アプリケーション防御パッケージ

IPS アプリケーション防御パッケージは、安全なビジネス アプリケーション利用を支援します。Cisco Secure Unified CallManager IPS 防御パッケージは、包括的なエンドツーエンドの防御機能を提供します。ハード フォンとソフト フォン、Cisco Unified CallManager アプリケーション、音声ゲートウェイ、音声プロトコル、および基盤となるオペレーティング システムを防御します。Cisco ASA 5500 シリーズ適応型セキュリティ アプライアンスおよび Cisco Security Agent のホストベースの侵入防御と組み合わせると、どこにおいてもコール マネージャを包括的に防御できます。

表 2 Cisco IPS インテリジェント検出テクノロジーの機能

機能 説明
検出テクノロジー
  • プロトコル アノーマリの検出
  • 統計的アノーマリの検出
  • アプリケーション異常の検出
  • 統計分析
  • 検知回避策の防止
  • 脆弱性ベースのシグニチャ検出(97% 超)
  • 脆弱性攻撃ベースのシグニチャ検出(3% 未満)
  • セッションの正常化と検知回避策の検出
  • オンボックスのイベント相関処理
Day-Zero 攻撃に対する防御
  • 脆弱性攻撃の未知の変種に対する防御
  • 未知の脆弱性攻撃に対する防御
  • 未知の脆弱性の防御(H.323、SIP、SNMP、HTTP、FTP)
  • Day-Zero ワームに対する防御
トンネリング プロトコル検出サポート GRE、IP-in-IP、MPLS、および IPv6
DoS 攻撃に対する統計分析ベースの防御 自動しきい値設定によって、DDoS および DoS 異常認識および軽減オプションを完全自動化します。
オンボックスの相関処理 Cisco IPS は、時間や複数のプロトコルにわたって複数のイベントを関連付けます。
検知回避策の防止 検知回避策の防止モジュールは、IPS 防御の裏をかくことを目的として設計された回避手法を使用する攻撃を阻止します。このモジュールは、RPC 断片化処理および UTF エンコーディング変換に対応しています。
脆弱性に特化した防御 Cisco IPS は、脆弱性ベースのシグニチャと脆弱性攻撃ベースのシグニチャを組み合わせて使用することで、脆弱性攻撃ベースのシグニチャのみを使用するシステムよりも優れた防御機能を発揮します。1 つの攻撃に対し、多くのシグニチャやプロトコル アノーマリの検出によって防御します。
脆弱性攻撃に特化した防御 Cisco IPS には、ファイルベースの攻撃、トロイの木馬、スパイウェア、ウイルス攻撃など、深刻度の高い特定の脆弱性攻撃用のシグニチャが用意されています。
高度な統計分析手法 高度なアノーマリ検出エンジンがトラフィックの正常なしきい値を識別し、そのしきい値を超えると処理を実行します。
シグニチャ定義のカスタマイズ 既存のシグニチャを追加、コピー、変更できるカスタム シグニチャ ウィザードが組み込まれています。
多様なネットワーク プロトコル サポートされるネットワーク プロトコルには、IP、TCP、UDP、ICMP、NetBIOS/SMB、MPLS、ARP、801.1q、IPv6 カプセル化 IPv4、IGMP、IP-in-IP、GRE などがあります。
Cisco IPS Sensor Software バージョン 5.1 も、プロトコルを検査して SCADA ネットワークを防御します。バージョン 6.0 には信頼性の高い Microsoft SMB シグニチャと、データベース TNS クライアントおよびサーバをサポートするシグニチャが含まれています。
多様なアプリケーション プロトコル アプリケーション検査制御は、HTTP、ポート 80 の悪用/アプリケーション トンネリング、FTP、MIME タイプのフィルタリング、DHCP、DNS、FTP、ファイル共有(ピアツーピア)、Finger、HTTP、HTTPS、IMAP、Ident、LPR、NNTP、NTP、POP、R-Services、RPC、MSRPC、SMTP、SNMP、SOCKS、SQL、SSH、Telnet、TFTP、H.323、H.225、WINS、MSSQL、IRC、LDAP、SMB、TNS、およびアノーマリ ベースの Day-Zero スキャニング ワームからの防御に対応しています。
プロトコル デコードのサポート プロトコル デコードベースのシグニチャによって、対話型のクライアントやサーバと同じ方法でさまざまな要素がデコードされます。プロトコルの要素が識別されると、IPS は RFC で定義された規則を適用し、違反がないかチェックします。
真の「ステートフル」インスペクション テクノロジー フロー内の複数のパケットにわたって TCP/IP およびアプリケーションのあらゆるプロトコル状態をサポートします。パケットが適切な順序になるようにすべてのフローを正常化します。
難読化解除のフルサポート

UTF-8 デコーディング、Microsoft のカスタム Unicode %Uxxxx エンコーディング、二重エンコーディング、UTF-8 シーケンス内の未エンコード オクテットとエンコード済みオクテットの混在、あいまいなビット、Microsoft Base 36、代替コード ページ、複数のディレクトリ デリミタをサポートしています。

ストリーム全体の再組み立て 検知回避策の防止モジュールがストリーム全体を再組み立てします。このモジュールは、既知のあらゆる防御手法に対応できます。断片化の再構築、TTL 処理、および TCP セッションの検証も行います。
SYN 攻撃に対する防御 ターゲットと IPS デバイスの両方に対する SYN を検出し、攻撃から防御します。
あらゆる種類のポート スキャンの検出とブロック フル コネクト、SYN ステルス、FIN ステルス、および UDP スキャンが含まれます。

IPS 用サービス プログラム

Cisco Services for IPS では、シグニチャ ファイル アップデートとアラートを速やかにお届けします。シスコ テクニカル サポート サービス ポートフォリオの一部として、Cisco Services for IPS は包括的なセキュリティ サービスを提供し、悪意のあるトラフィックや有害なトラフィックが正確に特定、分類、および停止されるように、使用中の Cisco IPS ソリューションを新しい脅威に対して最新の状態に保つことができます。Cisco Services for IPS の特徴は次のとおりです。

  • シグニチャおよび検出エンジンの頻繁なアップデートとアラートの通知。
  • Cisco IntelliShield Search Access 機能を利用した IPS シグニチャの取得
  • オンライン ツールおよび技術サポートを利用するための Cisco.com への登録アクセス
  • Cisco Technical Assistance Center(TAC)へのアクセス
  • Cisco IPS Sensor ソフトウェアの更新
  • 障害が発生したハードウェアの迅速な交換

Cisco Services for IPS の詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/services/portfolio/tss/ips.html を参照してください。

関連情報

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