Product BulletinCisco Security Agent および Win32.Rinbot.H エクスプロイト概要W32.Rinbot.H は、特定の脆弱性を悪用し、ネットワーク共有を介して拡散するワームです。また、感染したコンピュータ上にバックドアを開きます。このエクスプロイトは Windows 2000、Windows 95、Windows 98、Windows Me、Windows NT、Windows XP の各オペレーティング システムを攻撃の対象とします。このワームは 2007 年 2 月 26 日に初めて確認されました。 この脆弱性を悪用したさまざまな攻撃がすでに出回っています。シスコではエクスプロイト ファイルを入手し、Cisco Security Agent のデフォルトのセキュリティ ポリシー設定を使用することで、これらのエクスプロイトを阻止する効果があることを確認しました。現在サポートされている Cisco Security Agent 4.5.x、5.0.x、5.1.x の各バージョンはすべて、現在までに確認されているエクスプロイトに対して有効に機能します。 脆弱性の詳細情報W32.Rinbot.H は Windows プラットフォームに感染するワームです。このワームにはバックドアを開く機能もあり、感染したコンピュータでは、IRC チャネルを利用して悪意あるユーザがバックグラウンドでリモート アクセスすることが可能になります。 ワームは、実行されると次の場所に自身のコピーを作成します。 %System%\mstscc.exe 次に、以下のレジストリ エントリを作成して Windows の起動とともに実行されるようにします。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run\"Terminal Services" = %System%mstscc.exe" このワームは次の脆弱性を悪用することにより、弱いパスワードで保護されているネットワーク共有を介して拡散します。 Symantec Client Security および Symantec Antivirus の特権昇格の脆弱性(BID 18107) Microsoft Windows Server サービスのリモート バッファ オーバーフローの脆弱性(BID 19409) UDP ポート 1434 を利用した Microsoft SQL Server ユーザ認証のリモート バッファ オーバーフローの脆弱性(BID 5411)1 Cisco Security Agent によるエクスプロイトの阻止Cisco Security Agent のデフォルト ポリシーには複数のルールが含まれており、エクスプロイトによる被害を回避することができます。こうした保護を実行するために Cisco Security Agent のバイナリを更新したり、デフォルト設定を変更する必要はありません。 デフォルトのセキュリティ ポリシーを適用した Cisco Security Agent では、次のアクションがブロックされることが確認されています。
図 1 および図 2 に、このテスト結果を示します。 注:シスコでは、エージェントをテスト モードにしてエクスプロイトをテストしました。テスト モードでは、悪意のある動作に対して警告を発行します(ブロックはしません)。これにより、Cisco Security Agent のデフォルト ポリシーがエクスプロイトを阻止するあらゆる方法について確認できます。エージェントをプロテクト モード(一般的な動作設定)にすると、最初のルールによってエクスプロイトが阻止されるため、悪意のある動作を実行する前にエクスプロイトが処理され、以降のイベントは発生しません。 テストは、Cisco Security Agent のデフォルト ポリシーを対象に実施しました。Cisco Security Agent を有効に機能させるために、バイナリまたはポリシーの更新は必要ありませんでした。つまり、文字通りの「Day Zero」保護のテストだと言えます。シスコでは、過去のエクスプロイトおよびワームの場合と同様に、バイナリまたはポリシーの更新を実行することなく、Cisco Security Agent のデフォルト設定によってエクスプロイトを阻止できることを確認しました。次のリストは、Cisco Security Agent のデフォルトのセキュリティ ポリシー設定によって阻止された、過去のワームやエクスプロイトの一部を示します。 表 1
今回のエクスプロイトは、組織のコンピューティング環境およびネットワーク環境に深刻な打撃を与え、発生と変化を続ける攻撃の 1 つにすぎません。このような新しい攻撃を阻止するために重要なことは、デフォルト設定に変更を加えることなく攻撃を阻止できる能力、およびデフォルト ポリシー内のさまざまなルールによる多層型防御の 2 点を実現することです。
図 1 Cisco Security Agent のデフォルト設定による Win32.Rinbot.H エクスプロイトの阻止(Cisco Security Agent 5.1 でテストを実行)
図 2 Cisco Security Agent のデフォルト設定による Win32.Rinbot.H エクスプロイトの阻止(Cisco Security Agent 5.1 でテストを実行) 1 Symantec:http://www.symantec.com/en/ca/smb/security_response/writeup.jsp?docid=2007-022615-1754-99&tabid=1 |
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