Cisco 2800 シリーズ サービス統合型ルータ

シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能

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シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能

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シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能


シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能は、Cisco IOS®ソフトウェアをベースとしたゲートウェイ上で、会議およびトランスコーディング機能を実現します。この処理には、Cisco ISR(Integrated Services Router)2800および3800シリーズ音声ゲートウェイ ルータに実装されたオンボード スロットに搭載する、シスコ パケット音声/ファックスDigital Signal Processor(DSP;デジタル信号プロセッサ)モジュールが使用されます。会議およびトランスコーディング機能は、シスコIPコミュニケーション音声/ファックス ネットワーク モジュールおよびシスコIPコミュニケーション高密度デジタル音声/ファックス ネットワーク モジュールを搭載したシスコ音声ゲートウェイ ルータ プラットフォームでもサポートされます。この機能はCisco IOSソフトウェアによって実現され、Cisco CallManagerと連携して動作します。

シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能は、Cisco CallManagerネットワーク内のシスコ ルータによる拡張マルチサービスのサポートを可能にします。これは、アクセス ルータで音声会議およびトランスコーディング機能を有効にすることで実現されます。このシングル パッケージ ソリューションによってブランチ オフィスに会議用リソースを配置できるため、WANの利用効率が向上します。また、展開および管理が簡略化されて、コスト節減を促すことができます。トランスコーディング サービスによって必要な帯域幅を減らすことができるので、さらにコスト節減が可能になります。

シスコのIPテレフォニーはCisco Architecture for Voice, Video, and Integrated Data(AVVID)の構成要素の1つであり、完全な統合型IPネットワークで、機能豊富なテレフォニー サービスを実現します。シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能は、Cisco ISR 2800および3800シリーズのオンボードDSP機能や、シスコIPコミュニケーション音声/ファックス ネットワーク モジュール(NM-HD)およびシスコIPコミュニケーション高密度デジタル音声/ファックス ネットワーク モジュール(NM-HDV2)を利用して、WAN、PSTN(公衆交換電話網)、およびPBXとのアクセス機能をすべて維持しつつ、会議およびトランスコーディング機能を追加できます。この拡張機能はCisco CallManagerとも統合されているため、Cisco CallManagerのフェールオーバー機能、レポート機能、および管理機能も活用できます。

音声会議サービス

従来の回線交換型の音声ネットワークでは、すべての音声トラフィックが1つの中央デバイス(PBXシステムなど)に送られ、音声会議サービスもこの中央デバイスによって提供されます。IP Phoneの場合、音声トラフィックが電話機間で直接送受信されるため、複数の話者間での会議を行うには、ネットワーク ベースの会議ブリッジ機能が必要になります。Cisco CallManagerを使用するIPテレフォニー ネットワークでは、シスコ音声ゲートウェイ ルータ用の会議およびトランスコーディング拡張機能によって、この会議ブリッジ サービスをルータで実現します。この拡張機能は、ほかにも以下のサービスをサポートします。

• Cisco CallManagerのMeet-Me会議およびアドホック会議(最大参加者数8人)

• シスコ パケット音声DSPファックス/音声モジュール(PVDM2)の搭載数に応じて、サポートされる会議数を柔軟に調整可能

• G.711 a/u-law、G.729、G.729a、G.729b、G.729ab、GSM FR、GSM EFRの利用者すべてが同じ会議に参加可能

• ネットワーク内の各ルータ間に会議リソースを振り分けることができるため、ローカルな会議リソースを利用することでWAN利用率を引き下げ、音声ネットワーク パフォーマンスを向上できる

図1 音声会議機能

トランスコーディング サービス

トランスコーディングは、IPテレフォニー ネットワーク内で2つの重要な機能を実現します。1つは、WAN利用率と中継コストの低減です。これは、WAN上の音声トラフィックを圧縮することで実現されます。もう1つは、それぞれ異なるコーデックをサポートする異種デバイス間での通信を可能にすることです。表1に、シスコの音声ゲートウェイ ルータ用会議およびトランスコーディング拡張機能がサポートするトランスコーディング アルゴリズムを示します。

表1 サポートされるトランスコーディング アルゴリズム

変換前のコーデック

変換後のコーデック

G.729、G.729a、G.729b、G.729ab、GSM FR、GSM EFR

G.711 a/u-law

G.711 a/u-law

G.729、G.729a、G.729b、G.729ab、GSM FR、GSM EFR



• シスコPVDM2の搭載数に応じて、サポートされるトランスコーディング セッション数を柔軟に調整可能

• G.711に対しては10、20、および30ミリ秒のパケット サイズをサポート。G.729、G.729a、G.729b、およびG.729abに対しては10、20、30、40、50、および60ミリ秒のパケット サイズをサポート。GSM FRおよびGSM EFRに対しては20ミリ秒のパケット サイズをサポート

図2 トランスコーディング機能

プラットフォームとソフトウェアの要件

以下に、シスコ音声ゲートウェイ ルータ用会議およびトランスコーディング拡張機能を利用するために必要なプラットフォームとソフトウェアを示します。

• この機能は、Cisco ISR 2800および3800シリーズ音声ゲートウェイ ルータでサポートされます。また、シスコIPコミュニケーション音声/ファックス ネットワーク モジュールおよびシスコIPコミュニケーション高密度デジタル音声/ファックス ネットワーク モジュールを搭載したプラットフォームでもサポートされます。

• シスコPVDM2の使用によってスケーラブルなパフォーマンスを実現します。

• Cisco ISR 2800シリーズ音声ゲートウェイ ルータには、IP Voiceフィーチャ セットを備えたCisco IOSソフトウェア リリース12.3(8)T4が必要です。Cisco ISR 3800シリーズ音声ゲートウェイ ルータには、IP Voiceを備えたCisco IOSソフトウェア リリース12.3(11)Tが必要です。シスコIPコミュニケーション音声/ファックス ネットワーク モジュールおよびシスコIPコミュニケーション高密度デジタル音声/ファックス ネットワーク モジュールには、IP Voiceを備えたCisco IOSソフトウェア リリース12.3(8)Tが必要です。

• Cisco ISR 2801、2811、2821、2851、3825、および3845音声ゲートウェイ ルータでMedia Termination Point(MTP;メディア終端ポイント)を含む完全機能をサポートするには、Cisco CallManagerバージョン4.0(2)および今後リリース予定のサービス パックが必要となります。ただし、MTPをサポートする必要がなく、会議とトランスコーディング機能だけで十分な場合は、Cisco ISR 2811、2821、2851、3825、および3845音声ゲートウェイ ルータにはCisco CallManagerバージョン3.3(5)で対応できます。

• シスコIPコミュニケーション音声/ファックス ネットワーク モジュールおよびシスコIPコミュニケーション高密度デジタル音声/ファックス ネットワーク モジュールでMTPを含む完全機能をサポートするには、Cisco CallManagerバージョン4.0(1)が必要です。ただし、MTPをサポートする必要がなく、会議とトランスコーディング機能だけで十分な場合は、Cisco CallManagerバージョン3.3(4)で対応できます。

キャパシティ プランニング

シスコIPコミュニケーション音声/ファックス ネットワーク モジュールには、DSPが直接実装されます。シスコIPコミュニケーション高密度デジタル音声/ファックス ネットワーク モジュールでは、モジュールに装着するPVDM2内にDSPが組み込まれます。Cisco ISR 2800および3800シリーズ音声ゲートウェイ ルータでは、PVDM2がマザーボード上に実装でき、その内部にDSPが組み込まれます。いずれのDSPも、会議*またはトランスコーディング、および標準の音声インターフェイスをサポートするように個別に設定できます。会議、トランスコーディング、および音声インターフェイスの合計セッション数は、システム全体(DSP、プラットフォーム、物理的な音声インターフェイス、Cisco CallManagerなど)のキャパシティに応じて制限されます。表2に、最大キャパシティの一覧を示します。複数サービスを総合したシステム設計によっては、実際のキャパシティがこれより小さくなることもあります。

表2 音声インターフェイス、トランスコーディング、会議のセッション キャパシティ

アプリケーション

NM-HD-1V/2V

NM-HD-2VE

(PVDM2-64×4)

NM-HDV2

2801/2811

(PVDM2-64×2)

2821/2851

(PVDM2-64×3)

3825/3845

(PVDM2-64×4)

音声インターフェイス

G.711 a/u-law

16セッション

48セッション

256セッション

128セッション

192セッション

256セッション

G.729 a/ab、G.726、GSM FR

8セッション

24セッション

128セッション

64セッション

96セッション

128セッション

G.729、G.729b、G.723.1、G.728、GSM EFR

6セッション

18セッション

96セッション

48セッション

72セッション

96セッション

トランスコーディング

G.711 a/u-law <-> G.729a/G.729ab/GSM FR

8セッション

24セッション

128セッション

64セッション

96セッション

128セッション

G.711 a/u-law <-> G.729/G.729b/GSM EFR

6セッション

18セッション

96セッション

48セッション

72セッション

96セッション

会議

G.711 a/u-law

8セッション(参加者数64)

24セッション(参加者数192)

50セッション(参加者数400)

50セッション(参加者数400)

50セッション(参加者数400)

50セッション(参加者数400)

G.729、G.729a、G.729ab、G.729b

2セッション(参加者数16)

6セッション(参加者数48)

32セッション(参加者数256)

16セッション(参加者数128)

24セッション(参加者数192)

32セッション(参加者数256)

GSM FR

なし

2セッション(参加者数16)

14セッション(参加者数112)

7セッション(参加者数56)

10セッション(参加者数80)

14セッション(参加者数112)

GSM EFR

なし

1セッション(参加者数8)

10セッション(参加者数80)

5セッション(参加者数40)

8セッション(参加者数64)

10セッション(参加者数80)



* PVDM2-8では会議はサポートされません。