Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ ギガビット イーサネット WAN モジュール

データ シート





Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ ギガビット イーサネット WAN モジュール



製品概要


Cisco® ギガビット イーサネット WAN モジュールは、Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)に、高密度の小型フォーム ファクタ(SFP)と銅線(RJ-45)による 1 ギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット(GE)接続を提供します。このモジュールでは、柔軟性が最大限に高められているため、イーサネット WAN アクセス、VLAN 間ルーティング、LAN スイッチやサーバへの高速接続などが可能になります。

これらのモジュールのポートは、ルーテッド レイヤ 3 ポートとして機能します。このモジュールのローカル ポート間、またはこのモジュールのポートとルータ システム内の他のポートとの間のレイヤ 2 スイッチングはサポートされていません。ポートは、外部接続されたスイッチのレイヤ 2 トランクで終端し、レイヤ 2 トランクおよび VLAN 情報は、システム内の他のポートに転送されません。ルータは、これらのモジュールに入るトラフィックをすべてルーティングします。

Cisco ギガビット イーサネット WAN モジュールは Power over Ethernet(PoE)をサポートしません。

シスコでは次の 4 つのタイプのイーサネット WAN モジュールを提供しています。

  • Cisco 1 ポート ギガビット イーサネット WAN ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM-1GE-CU-SFP)(図 1)
  • Cisco 2 ポート ギガビット イーサネット WAN ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM-2GE-CU-SFP)(図 1)
  • Cisco 6 ポート高密度ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール(SM-X-6X1G)(図 2)
  • Cisco 4 ポート高密度ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール(SM-X-4X1G-1X10G)(図 3)

Cisco 4 ポート ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールは、2 つの排他的なモードで動作できます。

  • 4 ポート ギガビット イーサネット モード。
  • 1 ポート 10 ギガビット イーサネット モード。10 ギガビット イーサネット ポートを使用すると他のポートは無効になります。
図 1.  	Cisco 1 ポートおよび 2 ポート ギガビット イーサネット WAN ネットワーク インターフェイス モジュール

図 1. Cisco 1 ポートおよび 2 ポート ギガビット
イーサネット WAN ネットワーク
インターフェイス モジュール


図 2.  	Cisco 6 ポート高密度ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール

図 2. Cisco 6 ポート高密度ギガビット イーサネット WAN サービス
モジュール


図 3.  	Cisco 4 ポート高密度ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール

図 3. Cisco 4 ポート高密度ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット
イーサネット WAN サービス モジュール


モジュールの機能の比較


表 1 に、ソフトウェアおよびハードウエアの機能概要の比較を示します。

表 1. 機能の比較

タイプ Cisco 1 ポート ギガビット イーサネット WAN NIM(NIM-1GE-CU-SFP) Cisco 2 ポート ギガビット イーサネット WAN NIM(NIM-2GE-CU-SFP) Cisco 6 ポート高密度ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール
(SM-X-6X1G)
Cisco 4 ポート高密度ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール
(SM-X-4X1G-1X10G)
フォーム ファクタ ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM) NIM シングルワイド拡張サービス モジュール(SM-X) SM-X
Cisco 4000 シリーズ ISR のサポート すべて すべて SM-X スロット付きのプラットフォーム SM-X スロット付きのプラットフォーム
自動スイッチオーバーと自動フェールオーバー* あり あり あり あり
モジュールでの入力パケット分類 なし なし あり** あり**
MACsec のサポート*
(IEEE 802.1AE)
なし 256 ビット なし なし


*Cisco IOS® XE ソフトウェア リリース 3.16 が必要です。自動スイッチオーバーおよび自動フェールオーバーは、Cisco 4000 シリーズ ISR のフロント パネル ギガビット イーサネット ポートでもサポートされています。
**Quality of Service(QoS)適用のための入力キューにおけるパケットの分類については、IPv4/IPv6 または 802.1Q のヘッダを参照して行う 2 種類の方法があります。これらの方法は、排他的に利用可能です。

IPv4/IPv6 の分類ルールは、最大 3 個の外部ポートに対して有効です。このとき、同じルールを IPv4 と IPv6 の両方のアドレスに適用する必要があります。802.1Q に基づく分類はすべてのポートでサポートされています。

Cisco ギガビット イーサネット WAN モジュールは、ポートごとのパケットおよびバイト数の統計情報を集約してレポートします。これらの統計情報は VLAN ごとには集計されません。測定対象となるのは、ポリシー ドロップ、オーバーサブスクリプション ドロップ、ユニキャスト、ブロードキャスト入力、出力パケットのバイト数またはカウントです。


インストール


サービス モジュールとネットワーク モジュールのインストールは、ルータの使用開始前でも、運用中でも行うこともできます。1 および 2 ポート NIM は、アダプタ カードによって拡張サービス モジュール(SM-X)スロットで使用することができます。Cisco ギガビット イーサネット WAN モジュールは、ハードウェアの活線挿抜(OIR)をサポートします。したがって、電源がオンになっているルータにモジュールを差し込むことができます。

Cisco ギガビット イーサネット WAN モジュールをインストールするうえで知っておくべき重要なヒント、安全上の注意事項、およびその他の情報については、『Installing Cisco Network Modules and Service Modules in Cisco Access Routers(シスコ アクセス ルータへのシスコ ネットワーク モジュールおよびサービス モジュールのインストール)』[英語] を参照してください。

警告:電磁環境適合性と安全性を定める Telcordia GR-1089 Network Equipment Building Standard(NEBS)に準拠するために、ギガビット イーサネット ポートは、屋内の配線またはケーブルに接続してください。屋内ケーブルは、シールドした上で、シールドを両端でアースに接続する必要があります。装置またはサブアセンブリの屋内ポートは、局外設備(OSP)あるいはその配線に接続されるインターフェイスに金属的に接続させないようにしてください。これらのインターフェイスは、屋内インターフェイス(『Telcordia GR-1089-CORE』に記載されたタイプ 2 ポートまたはタイプ 4 ポートのみ)用に設計されており、屋外用の OSP ケーブルと区別する必要があります。一次保護装置を追加したとしても、これらのインターフェイスを OSP 配線に金属的に接続するには十分ではありません。


プラットフォーム、SFP、および Cisco IOS XE ソフトウェア リリースのサポート


Cisco ギガビット イーサネット WAN モジュールは、Cisco 4000 シリーズ ISR で標準サポートされています(適切なスロットが使用可能な場合)。モジュールは、プラットフォームのスロット密度に応じた数を導入することができます。プラットフォーム、SFP、および Cisco IOS XE ソフトウェアのサポートの詳細については、http://www.cisco.com/c/en/us/products/routers/4000-series-integrated-services-routers-isr/relevant-interfaces-and-modules.html[英語] の「イーサネット WAN」セクションを参照してください。

設定方法については、『LAN インターフェイスの構成』の「イーサネット、ファスト イーサネット、またはギガビット イーサネット インターフェイスの設定」の章を参照してください。この章に記載されているガイドラインは、すべてのシスコのモジュラ アクセス ルータに当てはまります。

設定方法と他の関連ドキュメントの詳細については、上記ドキュメントの 6 ページ「関連ドキュメントおよびリンク」の項を参照してください。

注:Cisco ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールのハードウェア情報を確認するには show diag コマンドを使用します。


モジュールの LED インジケータ


Cisco ギガビット イーサネット WAN モジュールの SFP および RJ-45 ポート周辺には、EN(有効)または L(リンク)および S(速度)LED が配置されています。これらの LED は、モジュールがセルフテストに合格し、ルータで使用可能な状態にあることを示します。表 2 および表 3 に、LED の色とその意味を示します。

表 2. EN(有効)および L(リンク)LED のステータス

LED の状態 システムの状態
消灯 モジュールの初回電源投入時には、デフォルトで消灯になっています。ホスト ソフトウェアによって変更されない限り、消灯のままです。
緑(点滅なし) モジュールの電源がオンで、正しく機能しています。
オレンジ色に点灯(SFP のみ) モジュールに障害があります。


表 3. S(速度)LED のステータス

オフ リンクなし
点滅 1 回 10 Mbps
点滅 2 回 100 Mbps


導入例


Cisco インテリジェント WAN

Cisco インテリジェント WAN(IWAN)ソリューションでは、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)を使用したプライベート WAN、通常のインターネット接続、または両方のモデルからなるハイブリッド WAN アクセスのいずれであっても、新しいサービスを迅速に導入できます。さらに、Cisco IWAN ソリューションでは、基盤となる WAN のインフラとして一般的なインターネットを利用して、費用対効果を大幅に高めることもできます。アプリケーション、エンドポイント、およびネットワークの条件に基づいて Cisco Integrated Services Router withApplication Experience(ISR-AX)サービスを使用すると、複数の WAN 接続を介してトラフィックを動的にルーティングし、高品質のエクスペリエンスを実現できます。

図 4 に、Cisco IWAN ソリューションの一部として Cisco 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールを使用する例を示します。地域拠点では、Cisco 6 ポート ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールがさまざまなインターネット サービス プロバイダー(ISP)のサブレート ギガビット イーサネット WAN 接続を集約します。各リモート ブランチ オフィスのルータは、これらの ISP のいずれか 1 つ、または、場合によっては複数に接続されます。

図 4.  	Cisco IWAN ソリューションの一部としての Cisco 6 ポート ギガビット イーネット モジュール

図 4. Cisco IWAN ソリューションの一部としての Cisco 6 ポート
ギガビット イーネット モジュール


建物やキャンパス内でのファイバと銅線の混在

図 5 に、銅線とファイバ配線が混在するキャンパス LAN 環境で Cisco 6 ポートギガビット イーサネット WAN サービス モジュールを使用する例を示します。柔軟性に優れる Cisco 6 ポート ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールでは、単独のスイッチを使用する必要がないため、ネットワークの信頼性が向上します。2 台のサービス モジュールと 4 つのオンボード ポートの組み合わせによって、単一の Cisco 4451-X シャーシで最大 16 個のルーテッド ファイバ ポートをサポートし、キャンパス内ネットワーキング接続の拡張性を大幅に拡大します。

図 5.  	キャンパス ネットワーク向け Cisco 6 ポート ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール

図 5. キャンパス ネットワーク向け Cisco 6 ポート ギガビット イーサネット
WAN サービス モジュール


モバイル サービス プロバイダーのピコセルまたはフェムトセル ネットワーク配置の集約

図 6 に、一般的なモバイル サービス プロバイダー(MSP)のピコセルまたはフェムトセル展開で Cisco 4 ポート ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールを使用する例を示します。このモジュールは、複数の中間配線盤(IDF)に引き込まれる回線をファイバ リンクに集約し、この場合も、単独のスイッチを使用する必要がありません。その結果、プロビジョニングと管理が必要なデバイスの数が減少します。

図 6.  	ピコセルまたはフェムトセル展開で集約を行う Cisco 4 ポート ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール

図 6. ピコセルまたはフェムトセル展開で集約を行う Cisco 4 ポート
ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット
WAN サービス モジュール


機能


Cisco ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールは、Cisco 4000 シリーズ ISR のオンボード ギガビット イーサネットと SFP ポートのテクノロジーに基づいています。したがって、機能のサポートはオンボード ポートと同じです。


仕様


表 4 および表 5 に、Cisco ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールの物理仕様および環境仕様を示します。

表 4. 物理仕様

  Cisco 1 ポート ギガビット イーサネット WAN NIM(NIM-1GE-CU-SFP) Cisco 2 ポート ギガビット イーサネット WAN NIM(NIM-2GE-CU-SFP) Cisco 6 ポート高密度ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール(SM-X-6X1G) Cisco 4 ポート高密度ギガビットまたは 1 ポート 10 ギガビット イーサネット WAN サービス モジュール(SM-X-4X1G-1X10G)
フォーム ファクタ NIM NIM SM-X SM-X
寸法(高さ X 幅 X 奥行) 32 X 89 X 184 mm
(1.25 X 3.50 X 7.24 インチ)
32 X 89 X 184 mm
(1.25 X 3.50 X 7.24 インチ)
40 X 206 X 207 mm
(1.57 X 8.11 X 8.15 インチ)
40 X 206 X 207 mm
(1.57 X 8.11 X 8.15 インチ)
重量 240 g 252 g 872 g 848 g


表 5. 表 5. 環境仕様

  すべてのモデル
動作温度 0 〜 40 °C(32 〜 104 °F)
保管温度 -40 〜 70 °C(-38 〜 150 °F)
相対湿度 5 〜 95 %
動作湿度 5 〜 85 %


その他の資料


ハードウェアの設置、ソフトウェアの設定、および法規制の遵守情報については、次の資料を参照してください。


発注情報


表 6 に、Cisco ギガビット イーサネット WAN サービス モジュールの発注情報を示します。

表 6. 発注情報

製品番号 説明
NIM-1GE-CU-SFP(=) 1 ポート ギガビット イーサネット、デュアルモード GE/SFP、ネットワーク インターフェイス モジュール
NIM-2GE-CU-SFP(=) 2 ポート ギガビット イーサネット、デュアルモード GE/SFP、ネットワーク インターフェイス モジュール
SM-X-6X1G(=) 6 ポート ギガビット イーサネット、デュアルモード GE/SFP、SM-X モジュール
SM-X-4X1G-1X10G(=) 4 ポート ギガビット イーサネット、デュアルモード GE/SFP または 1 ポート 10G SFP+、SM-X モジュール


テクニカル サポート


シスコのサポート Web サイトでは、シスコの製品やテクノロジーに関する問題のトラブルシューティングにお役立ていただけるように、マニュアルやツールをはじめとする豊富なオンライン リソースを提供しています。

お使いの製品に関するセキュリティ情報や技術情報を入手するために、Product Alert Tool(Field Notices からアクセス)、Cisco Technical Services NewsletterReally Simple Syndication(RSS)フィードなどのさまざまなサービスに加入できます。


シスコのサポート Web サイトに用意されているツールにアクセスするには、ほとんどのツールで Cisco.com のユーザ ID とパスワードが必要です。