Cisco 2600シリーズ モジュラマルチサービスルータ



PDF GetAcro データシート

Cisco 2600シリーズ モジュラマルチサービスルータ



[目次]
[Cisco 2600の特長]
[主な機能]
[ハードウェアとソフトウェアのオプション]
[ネットワークモジュールオプション]
[マルチフレックス音声/WANインターフェイスカードとWANインターフェイスカード ]
[AIM (Advanced Integration Module) オプション]
[AIC (Alarm Interface Controller) ネットワーク モジュール]
[Cisco IOSソフトウェア]
[技術的仕様]
[シスコのサービスとサポート]  

 Cisco 2600シリーズ モジューラマルチサービスルータファミリは、エンタープライズおよびプロバイダークラスの多様性、統合力、および処理能力をブランチオフィスに提供します。

 幅広く普及しているCisco 2600シリーズは、将来にわたるブランチオフィスのニーズを満たす費用効率の高いソリューションを提供します。
  • マルチサービス音声/データ統合
  • ファイアウォールのオプションを持つVPN(仮想プライベートネットワーク)アクセス
  • アナログとデジタルによるダイヤルアクセスサービス
  • 帯域幅管理を備えたルーティング
  • VLAN間でのルーティング
  • 高速ビジネスクラス DSL アクセスの配備
  • 費用効果の高い T1/E1 ATM アクセス
 Cisco 2600シリーズのモジュラアーキテクチャでは、インターフェイスのアップグレードによって、新しいサービスやアプリケーションの導入に伴うネットワークの拡大や技術の変化に対応することができます。Cisco 2600は、Cisco 1600/1700/3600シリーズとモジュラインターフェイスが共通であるため、他の競合製品とは比較にならないほど有効に投資を活用できます。Cisco 2600シリーズを使えば、複数の独立したデバイスの機能を単一のコンパクトなユニットにまとめることができ、リモートネットワークソリューションの管理に伴う複雑さが削減されます。

 強力なRISCプロセッサ、およびインターフェイス上に高性能DSPや予備プロセッサを備えているCisco 2600シリーズは、今日のブランチオフィスが必要とするQoS(Quality of Service)やセキュリティ機能、およびネットワーク統合をサポートするのに必要な処理能力を持っています。

 Cisco 2600シリーズには、以下の3つの性能レベルからなる6つの基本構成があります。
  • Cisco 2650、2651 --- 最大37kpps(packet per second)、自動識別10/100Mbpsイーサネットポート×1または2

  • Cisco 2620、2621 --- 最大25kpps、自動識別10/100Mbpsイーサネットポート×1または2

  • Cisco 2610 - 2613 --- 最大15kpps
    • Cisco 2610 --- イーサネットポート×1
    • Cisco 2611 --- イーサネットポート×2
    • Cisco 2612 --- イーサネットポート×1、トークンリング ポート×1
    • Cisco 2613 ---トークンリング ポート×1
 各モデルには、さらに2つのWANインターフェイスカードスロット、1つのネットワークモジュールスロット、およびAIM(Advanced Integration Module)スロットがあります。これらのスロットは、4種類のシスコ製品で共通して利用可能な50種類以上のモジュールをサポートしています。

図1:Cisco 2600シリーズ モジュラマルチサービスルータ
図1:Cisco 2600シリーズ モジュラマルチサービスルータ

 Cisco 1600/1700/2600/3600ルータで利用可能なWANインターフェイスカードは、プライマリおよびバックアップ用のWAN接続に利用でき、多様なシリアル、ISDN BRI、内蔵CSU/DSUオプションをサポートしています。Cisco 2600/3600シリーズ用ネットワークモジュールは、マルチサービス音声/データ統合、アナログおよびISDNダイヤルアクセス、シリアルデバイス接続などのアプリケーションを幅広くサポートしています。

 Cisco 2600 シリーズと Cisco 3660 でサポートされる AIM は、現場でインストール可能で、負荷のかかる機能を専用のコプロッセッサにオフロードすることで、ルータのパフォーマンスを向上させます。しかも、他のアプリケーションに使用する外部インターフェイス スロットには影響しません。AIM には、高性能なハードウェアによるデータ圧縮やデータ暗号化などの種類があります。また新しい AIM-ATM を使用すれば、1 回線から 4 回線までの T1/E1 接続での費用効果の高い ATM を利用可能になります。あるいは、高密度パケット音声ネットワーク モジュールとともに利用することで、VoATM (Voice over ATM) を実現することもできます。
Cisco 2600の特長

 Cisco 2600シリーズの特長を以下にまとめます。これらの機能によってCisco 2600シリーズは、シスコのエンドツーエンドネットワークソリューションをサポートし、費用効果の高いシームレスなネットワークインフラストラクチャをブランチオフィスに拡張します。

  • 投資保護
    Cisco 2600シリーズのコンポーネントは現場でのアップグレードが可能なため、装置を別の場所に運び出すことなくネットワークインターフェイスを容易に変更できます。さらにCisco 2600プラットフォームに装備されたAIMスロットは、ハードウェアを使ったデータ圧縮、データ暗号化、ATM データ/音声アクセスなどのサービスをサポートできる拡張性を備えています。


  • 維持費用の削減
    CSU/DSU、ISDN NT1(Network Termination)デバイス、ファイアウォール、モデム、圧縮装置あるいは暗号化装置など、ブランチオフィスのワイヤリング クローゼットに必要な機能を1つの小型ユニットに集約しているので、Cisco 2600 シリーズによって省スペース化が図れます。さらにCiscoWorksやCiscoViewなどのネットワーク管理アプリケーションを使えば、離れた場所からこれらの機能を管理することができます。


  • マルチサービス音声/データ統合
    Cisco 2600シリーズは、業界で一番広く使われている、拡張可能なマルチサービス音声/データ統合ソリューションです。Cisco 2600シリーズを使えば、ネットワーク管理者はオフィス間での長距離通信にかかる費用を削減でき、統合型メッセージングやWebベースのコールセンターなど、次世代アプリケーションを実現できます。Cisco 2600に音声/FAXモジュールを装着すれば、VoIP(Voice over IP)やVoFR(Voice over Frame Relay)が利用できるようになります。パケット音声トランク ネットワーク モジュールでは、ルーティングやその他のサービスを実行しながら、1台のCisco 2600で60呼の音声通信を同時にサポートします。ATM-AIM とともに利用すれば、AAL2 または AAL5 を使う VoATM も可能になります。


  • エンタープライズ/サービスプロバイダーのソリューション
    マルチサービスエンタープライズおよび管理型サービスCPEプロバイダーの要件を満たす信頼性の高い機能を持ち、マルチWAN接続をサポートすることで、データ専用からTDM音声/データ、あるいはパケット音声/データインフラストラクチャへの移行を可能にします。

return to top
主な機能
 Cisco 2600シリーズの主要な機能を表1に示します。これらの機能によって、Cisco 2600 シリーズは多様性、統合性、および強力な処理能力を備えた低コストなソリューションをブランチオフィスに提供します。

表1:Cisco 2600シリーズの主な機能と利点

機能 利点
多様性と投資の保護
モジュラアーキテクチャ
  • ネットワークインターフェイスは現場での交換が可能で、現状でのニーズを満たすソリューションを提供するばかりでなく、将来における技術の導入が可能
  • ネットワークの成長に合わせたインターフェイスの追加が可能
  • LANおよびWANインターフェイスの構成をカスタマイズでき、個々のニーズに対応
Cisco 1600/1700/2600/3600シリーズルータとの共用可能なWANインターフェイスカードとネットワークモジュール
  • Cisco 1600/1700/2600/3600シリーズのモジュラコンポーネントの在庫管理コストを削減
  • サポート技術者のトレーニング経費を削減
マルチフレックス音声/WANインターフェイスカードのサポート
  • データのみのWAN接続だけでなく、チャネライズド音声/データ、あるいはパケット音声アプリケーションもサポート可能
AIM(Advanced Integration Module)スロット
  • ハードウェアによるデータ圧縮、データ暗号化、ATM アクセスなどの高性能サービスを統合する拡張性
  • プロセッサに負担のかかる処理をコプロセッサにオフロードすることで、パフォーマンスを最大化
DC電源オプション
  • 通信事業者のセントラルオフィスのようなDC電源環境への導入が可能
エンタープライズ/管理型サービスでの CPE クラスのパフォーマンス
高性能なRISCアーキテクチャ
  • RSVP(Resource Reservation Protocol)、WFQ(Weighted Fair Queuing)、IP優先などの高度なQoS機能のサポートによるWANコストの低減
  • データ暗号化、トンネリング、VPNへのアクセスに関するユーザ認証および特権設定などのセキュリティ機能が利用可能
  • ICSA 認定の Cisco IOS® Firewallフィーチャセットによって、コンテキストベースのアクセスコントロール(CBAC)、Javaブロッキング、サービス保護の拒否、侵入者探知、および監査追跡などの進んだセキュリティ機能を提供
  • データ圧縮や暗号化をソフトウェアでサポートし、コストを削減
  • DLSw+(Data Link Switching Plus)やAPPN(Advanced Peer-to-Peer Networking)をサポートし、既存のネットワークとも統合可能
  • 拡張性のある最高 37,000 pps の高速ルーティングをサポート (Cisco 2650/2651)
Cisco IOSソフトウェアの完全なサポート
  • Cisco 2500/3600シリーズと同じCisco IOSソフトウェアフィーチャセットをサポート
管理の簡素化
統合CSU/DSU、アナログモデム、DSL、CPE/モデム、NT1のオプション
  • CPE(Customer Premise Equipment)のリモート管理が可能で、ネットワークの可用性を向上し、運用コストを削減
CiscoWorksおよびCiscoViewのサポート
  • 統合およびスタック可能なコンポーネントの管理を簡素化
CVM(Cisco Voice Manager)のサポート
  • 音声/データ統合ソリューションの導入および管理コストを低減
拡張セットアップ機能
  • コンテキストに基づく質問によるルータ設定手順
Cisco AutoInstallをサポート
  • WAN接続をまたがったリモートルータの自動設定によって、技術スタッフを遠隔サイトに派遣する費用を削減
シスコのエンタープライズスタッカブルソリューション
  • Catalyst® 1900や2820XLなどのLANスイッチとの組み合わせが可能
VLANサポート
  • Cisco 262x および Cisco 265xにCisco IOS "Plus"フィーチャセットを搭載している場合、Cisco ISL(Inter-Switch Link)プロトコルと802.1Qを使って、VLAN間ルーティングが可能
信頼性
冗長電源オプション
  • Catalyst 1900シリーズなどの他のネットワークコンポーネントと共用可能で、停電によるシステムダウンを回避
ダイヤルオンデマンドルーティング
  • プライマリリンク障害時に、WAN接続を自動的にバックアップ
デュアルバンクフラッシュメモリ
  • Cisco IOSソフトウェアのバックアップ用コピーは、フラッシュメモリに保存可能
人間工学に配慮した設計
状態表示LED
  • 電源、RPSの状態、ネットワークの状況、インターフェイスの状態をLEDで確認
すべてのネットワークインターフェイスを装置の背面 に配置
  • 設置とケーブル管理を容易にしてアップタイムを最大化
簡単に開けられるシャーシデザイン
  • メモリやAIMのインストールが簡単
多速度ファン
  • オフィス環境での無音運転が可能

図2:Cisco 2600シリーズのバックパネル(図はCisco 2611)
図2:Cisco 2600シリーズのバックパネル(図はCisco 2611)
return to top
ハードウェアとソフトウェアのオプション

 Cisco 2600シリーズルータでは、イーサネット、トークンリング、および自動識別 10/100イーサネットLANインターフェイスのいずれかを選択することができます。さらに、各モデルには、WANインターフェイスカード(WIC)スロット2つ、ネットワークモジュールスロット1つ、およびAIM(Advanced Integration Module)スロットがあり、115.2Kbpsのコンソールポートと115.2Kbps非同期AUXポートも1つずつ装備しています。

ネットワークモジュールオプション

 ネットワークモジュールによってCisco 2600シリーズをカスタマイズすれば、ほとんどのブランチオフィスでのニーズを満たすことができます。これらのモジュールは、マルチサービス音声/データ統合、アナログおよびISDNのダイヤルアクセス、シリアルデバイスコンセントレーションやATMアクセスなど、幅広い種類のアプリケーションをサポートしています。なお、Cisco 2600シリーズは、より高性能なCisco 3600シリーズと共通のネットワークモジュールを使うことができます。現時点でサポートしているネットワークモジュールを表2に示します。

表2:Cisco 2600シリーズと3600シリーズで共有できるネットワークモジュール

モジュール 説明
シリアルネットワークモジュールとATMネットワークモジュール(Cisco IOS リリース11.3(3)T以降が必要です)
NM-4T1-ATM1, 2 4ポート IMA内蔵T1 ATMネットワークモジュール
NM-4E1-ATM1, 2 4ポート IMA内蔵E1 ATMネットワークモジュール
NM-8T1-ATM1, 2 8ポート IMA内蔵T1 ATMネットワークモジュール
NM-8E1-ATM 1, 2 8ポート IMA内蔵E1 ATMネットワークモジュール
NM-1A-T3 1, 4 1ポートDS3 ATMネットワークモジュール
NM-1A-E3 1, 4 1ポートE3 ATMネットワークモジュール
NM-16A 16ポート 高密度非同期ネットワークモジュール
NM-32A 32ポート 高密度非同期ネットワークモジュール
NM-4A/S 4ポート 低速(最大で128Kbps)非同期⁄同期シリアルネットワークモジュール
NM-8A/S 8ポート 低速(最大で128Kbps)非同期⁄同期シリアルネットワークモジュール
LAN/LAN間ネットワークモジュール(Cisco IOS リリース11.3(4)T以降が必要です)
NM-1E 1ポート イーサネットネットワークモジュール
NM-4E 4ポート イーサネットネットワークモジュール
NM-1ATM-25 1 1ポート ATM 25Mbpsネットワークモジュール
NM-2W 2×WANインターフェイスカードスロットネットワークモジュール(WANインターフェイスカードは別途必要です)
ダイヤル、ISDN、およびチャネライズドシリアルネットワークモジュール(Cisco IOS リリース11.3(4)T以降が必要です)
NM-1CT1 1ポート チャネライズドT1⁄ISDN PRIネットワークモジュール
NM-1CT1-CSU CSU内蔵1ポート チャネライズドT1⁄ISDN PRIネットワークモジュール
NM-2CT1 2ポート チャネライズドT1⁄ISDN PRIネットワークモジュール
NM-2CT1-CSU CSU内蔵 2ポート チャネライズドT1⁄ISDN PRIネットワークモジュール
NM-2CE1B 2ポート チャネライズドE1⁄ISDN PRI平衡型ネットワークモジュール
NM-2CE1U 2ポート チャネライズドE1⁄ISDN PRI非平衡型ネットワークモジュール
NM-4B-S/T 4ポート ISDN BRIネットワークモジュール(S/Tインターフェイス)
NM-4B-U NT-1内蔵4ポート ISDN BRIネットワークモジュール(Uインターフェイス)
NM-8B-S/T 8ポート ISDN BRIネットワークモジュール(S/Tインターフェイス)
NM-8B-U NT-1内蔵8ポート ISDN BRIネットワークモジュール(Uインターフェイス)
NM-8AM 8個のアナログモデムを持ったネットワークモジュール
NM-16AM 16個のアナログモデムを持ったネットワークモジュール
音声/FAXネットワークモジュール(Cisco IOSリリース11.3(2)以降が必要です)
NM-HDV-1T1-241, 2 24チャネル T1高密度音声/FAXネットワークモジュール
NM-HDV-1T1-24E 1, 2 24チャネル 拡張T1高密度音声/FAXネットワークモジュール
NM-HDV-2T1-48 1, 2 48チャネル T1高密度音声/FAXネットワークモジュール
NM-HDV-1E1-30 1, 3 30チャネル E1高密度音声/FAXネットワークモジュール
NM-HDV-1E1-30E 1, 3 30チャネル拡張E1高密度音声/FAXネットワークモジュール
NM-HDV-2E1-60 1, 3 60チャネル E1高密度音声/FAXネットワークモジュール
NM-HDV= 1, 2 高密度音声モジュールスペア(T1またはDSPはなし)
NM-1V 1 1スロットの音声/FAXネットワークモジュール
NM-2V 1 2スロットの音声/FAXネットワークモジュール
AIC (Alarm Interface Controller) ネットワーク モジュール
NM-AIC-64 警告の監視と制御のためのネットワーク モジュール (64 の接続ポイントと 16 の制御ポイントをサポート)

1 音声/FAXおよびATMネットワークモジュールには、Cisco IOS Plusフィーチャセットが必要です。
2 Cisco IOSバージョン12.05XK以降が必要です。
3 Cisco IOSバージョン12.07XK以降が必要です。
4 Cisco IOS バージョン 12.1.2T以降が必要です。


表3:音声/FAXネットワークモジュールのための音声インターフェイスカード

モジュール 説明
VIC-2BRI-S/T-TE 1 音声/FAXネットワークモジュール用2ポート BRI S/T終端 音声/FAXインターフェイスカード
VIC-2FXS 音声/FAXネットワークモジュール用2ポートFXS音声/FAXインターフェイスカード
VIC-2FXO-M1 2 発信者通知番号と管理上切断機能を備えた2ポートFXO音声/FAXインターフェイスカード(北米およびその他の国に対応)
VIC-2FXO 音声/FAXネットワークモジュール用2ポートFXO音声/FAXインターフェイスカード(北米およびその他の国に対応)
VIC-2FXO-M2 2 発信者通知番号と管理上切断機能を備えた2ポートFXO音声/FAXインターフェイスカード(ヨーロッパ対応)
VIC-2FXO-EU 2ポートFXO音声/FAXインターフェイスカード(ヨーロッパ仕様)
VIC-2FXO-M3 2ポートFXO音声/FAXインターフェイスカード(オーストラリア仕様)
VIC-2E/M 音声/FAXネットワークモジュール用2ポートE&M音声/FAXインターフェイスカード

1 Cisco IOS 12.0(3)T以降でサポートされています。
2 Cisco IOS 12.1(2) XH以降でサポートされています。

表4のマルチフレックス音声/WANインターフェイスカード(VWIC)も参照してください。

 
return to top

マルチフレックス音声/WANインターフェイスカードとWANインターフェイスカードオプション

 Cisco 2600 シリーズの WIC スロットがサポートするインターフェイス カードは、新しく1ポートあるいは 2 ポートのアナログモデム WAN インターフェイス カード が加わったことで、18種類になりました。これらのインターフェイス カードは、Cisco 1600/1700/3600 シリーズで利用でき、そのなかには 1 ポートあるいは 2 ポートの Multiflex VWIC や 2 ポート シリアル WAN インターフェイス カード もあります。これらのカードによって、インターフェイス密度とスロット効率が最大化されます。

 Cisco 2600 シリーズのモジュラ型ルータに新しく ADSL WAN インターフェイス カード のサポートが加わりました。ADSL WAN インターフェイス カード は、Cisco 2600 シリーズ マルチサービス ルータによる、ビジネスクラスの高速ブロードバンド サービスを可能にします。中堅企業、大企業のブランチオフィス、およびサービスプロバイダーの管理型サービスのユーザは、高い柔軟性とスケーラブルなソリューションを享受できるだけでなく、データのみのネットワークや音声/データの統合を VPN オプションを利用して実現できます。

 1 ポートおよび2ポートのマルチフレックスVWICは、WANインターフェイスカードと音声インターフェイスカード(VIC)の機能を組み合わせたカードで、さまざまな使い方を可能にし、他の製品より優れた柔軟性、多様性、および投資の保護を実現します。T1 CSU/DSUやE1 DSUが内蔵されていて最高でT1やE1のレートまでサポートできるマルチフレックスVWICは、データ専用に使うこともできますし、PBXや公衆電話回線へのパケット音声⁄データ接続(パケット音声には高密度音声トランクネットワークモジュールが必要です)、チャネライズド(ドロップ&インサート式)音声/データ統合アプリケーションにも利用できます。これまで、マルチサービス統合アプリケーションのためには多くの機器を組み合わせて使う必要がありました。Cisco 2600やCisco 3600では、T1/E1マルチフレックス音声/WANインターフェイスカードを利用できるので、1つの機器で音声とデータを処理することができ、データ専用から、チャネライズド音声/データ、そしてパケット音声/データへの移行をスムーズに行うことができます。


図3:ドロップ&インサート式の2ポートマルチフレックスT1 VWIC
図3:ドロップ&インサート式の2ポートマルチフレックスT1 VWIC

 2ポート シリアルWANインターフェイスカードは、シスコの新しいコンパクトな高密度スマートシリアルコネクタを採用しています。これは、適切な変換ケーブルさえあれば、さまざまな電気インターフェイスをサポートできます。各カードのポートは、それぞれ別に構成することができ、多様な同期/非同期プロトコルをサポートしています。

図4:2ポート 高速シリアルWAN インターフェイス カード(最高でカード当たり8Mbps)
図4:2ポート 高速シリアルWAN インターフェイス カード(最高でポート当たり2.048Mbps)

図5:2ポート 非同期⁄同期シリアルWAN インターフェイス カード(最高でポート当たり128Kbps)
図5:2ポート 非同期⁄同期シリアルWAN インターフェイス カード(最高でポート当たり128Kbps)

 Cisco 2600シリーズには、シャーシ当たり2つのWANインターフェイスカードスロットがあり、表4に示すWANインターフェイスカードをサポートしています。

表4:Cisco 2600シリーズ用マルチフレックス音声/WANおよびWANインターフェイスカード

モジュール 説明
VWIC-1MFT-T1 1 CSU⁄DSU付き1ポート T1⁄フラクショナルT1マルチフレックストランク
VWIC-2MFT-T1 1 CSU⁄DSU付き2ポート T1⁄フラクショナルT1マルチフレックストランク
VWIC-2MFT-T1-DI 1 CSU⁄DSU付きでドロップ&インサート式の2ポート T1⁄フラクショナT1マルチフレックストランク
VWIC-1MFT-E1 1 DSU付き1ポート E1⁄フラクショナルE1マルチフレックストランク
VWIC-2MFT-E1 1 DSU付き2ポート E1⁄フラクショナルE1マルチフレックストランク
VWIC-2MFT-E1-DI 1 DSU付きでドロップ&インサート式の2ポート E1⁄フラクショルE1マルチフレックストランク
VWIC-1MFT-G703 2 1ポートG.703マルチフレックストランク
VWIC-2MFT-G703 2 2ポートG.703マルチフレックストランク
WIC-1DSU-T1 T1/フラクショナルT1のCSU⁄DSU(Cisco IOS バージョン11.3(4)T以降が必要です)
WIC-1DSU-56K4 1ポート 4線56/64Kbps CSU/DSU
WIC-1T 1ポート 高速シリアル
WIC-2T 2ポート 高速シリアル
WIC-2A/S 2ポート 非同期⁄同期シリアル
WIC-1B-S/T 1ポートのISDN BRI
WIC-1B-U NT1を備えた1ポートのISDN BRI
WIC-1ADSL3 1 ポート ADSL インターフェイス
WIC-1AM4 1ポート アナログモデム
WIC-2AM4 2ポート アナログモデム

1 Cisco IOS 12.0(5)XK以降が必要です。
2 Cisco IOS 12.1(1)T以降が必要です。
3 Cisco IOS 12.1(5)YB 以降、12.2(2)XK あるいは 12.2(4)T 以降が必要です。
4 Cisco IOS 12.2(2)XB以降が必要です。

 
return to top

AIM (Advanced Integration Module) オプション
 Cisco 2600 シリーズは、すべてのモデルに AIM をインストールするための内部スロットを備えています。AIM は、特定の機能を実行するハードウェアで、負荷の高い処理をルータの CPU からオフロードすることで、ソフトウェアで実装するよりも高いパフォーマンスとスループットを可能にします。AIM スロットは、メインシステムのバスなど、ルータのほとんどのリソースにアクセスします。また、TDM バスおよびシリアル通信コントローラによって、非常に柔軟で強力になります。AIM が内蔵されていれば、外部スロットは、CSU/DSU、WAN インターフェイス、モデムなどのデバイス、あるいはパケット化 音声/FAX プロセッサに利用することができます。

 データ圧縮 AIM は、繰り返し発生する WAN コストを軽減し、Cisco IOS ソフトウェアの高度な帯域幅管理機能のメリットを最大限に活用する、コスト効果の高いオプションを提供します。データ圧縮 AIM の圧縮比は 4 対 1 以上で、トラフィックを遅延させることなく、8 Mbps のデータ圧縮スループットをサポートします。これは、2 回線の T1 あるいは E1 を使って同時に両方向のデータを圧縮するのに十分な値です。データ圧縮 AIM は、業界標準の LZS および MPPC (Microsoft Point-to-Point Compression) アルゴリズムをサポートし、シスコ製品がサポートするハードウェアあるいはソフトウェアでのデータ圧縮との互換性を保証しています。

 データ暗号化 AIM は、Cisco 2600 シリーズの CPU から暗号化のための負荷をオフロードし、ソフトウェアによる暗号化の 10 倍の性能を提供します。また、AIM-VPN/BP は最大 300 リモート アクセス トンネルをサポートし、AIM-VPN/EP は最大 800 のリモート アクセス トンネルをサポートします。AIM-VPN/EP は Cisco 265x シリーズでのパフォーマンス向上のための設計になっているため、Cisco 265x シリーズ でのみ使用することを推奨しています。

 新しい AIM-ATM モジュールは、T1 あるいは E1 の VWIC(たとえばVWIC-IMFT-T1)でサポートされる 1 ~ 4 回線の T1 あるいは E1 接続のための高性能ハードウェア ベース ATM アクセス ソリューションです。このモジュールを利用すれば、ネットワーク モジュール スロットを他の機能に利用できます。また高密度音声ネットワーク モジュール(NM-HDV-XXX)と一緒に利用すれば、AAL(ATM Adaption Layer) 2 および AAL5 VoATMをサポートできます。


表 5:Cisco 2600シリーズ AIM オプション
モジュール 説明
AIM-COMPR2 Cisco 2600 シリーズ向けデータ圧縮AIM (Cisco IOSリリース12.0(2)T 以降が必要)
AIM-VPN/BP Cisco 2600 シリーズ向け基本 DES/3DES VPN 暗号化モジュール (Cisco IOS リリース 12.1(3)XI 以降が必要)
AIM-VPN/EP1 Cisco 2600 シリーズ向け拡張DES/3DES VPN 暗号化モジュール (Cisco IOS リリース 12.2(2)T以降が必要)
AIM-ATM 高性能 ATM AIM (Cisco IOS リリース12.2(2)XA、12.2(4)T以降が必要)

1 Cisco 265x でのみの使用を推奨
return to top
AIC (Alarm Interface Controller) ネットワーク モジュール
 AIC (Alarm Interface Controller) は、Cisco 2600 および 3600 シリーズ ルータのネットワーク監視と制御機能を拡張するネットワーク モジュールです。AIC は、Cisco 2600 ルータの内部機能として動作し、ネットワークの警告監視、ネットワーク要素のリモート制御を実現します。AIC を導入することで外部の警告監視デバイスを用意する必要がなくなり、サービスプロバイダーや企業の運用費用が削減されます。また、OAM&P (運用、管理、保守、および プロビジョニング) のコストを抑えながら、ネットワーク レイアウト、監視、および制御を簡単にします。AIC は、Cisco IOS® 12.2(2)XG および 12.2(7)T でサポートされます。AIC ネットワーク モジュールは、64 個の警告入力をサポートし、最新の 64 個の警告入力のなかの 8 個については、連続あるいは不連続入力のいずれかを受け入れるようにソフトウェアで設定できます。さらに 16 個の制御リレーをサポートしているので、ネットワーク要素のリモート制御が容易になります。

表 6:AIC ネットワーク モジュール
モジュール 説明 Cisco IOSバージョン
NM-AIC-64 警告の監視と制御のためのネットワーク モジュール (64 の接続ポイントと 16 の制御ポイントをサポート) 12.2(2)XG および 12.2(7)T

return to top
Cisco IOSソフトウェア
Cisco 2500とCisco 3600をモデルとして作成されたCisco 2600シリーズは、様々なCisco IOS機能をサポートします。20の異なるフィーチャセットでは、イントラネット、マルチプロトコル、QoS(Quality of Service)、IBMアプリケーションなどがサポートされています。Cisco 2600シリーズでは4つの基本プロトコルフィーチャセットと、プレミアム機能オプションであるPlus、Encryption、およびFirewallフィーチャセットとを組み合わせることができます。

 基本フィーチャセットの内容は以下の通りです。
  • IP
  • IP/IPX/AppleTalk/DEC
  • Enterprise
  • Enterprise SNA Switch(旧APPN)

 基本フィーチャセットでは、NAT、OSPF、BGP(Border Gateway Protocol)、RADIUS(Remote Access Dial-In User Service)、IPマルチキャスト、RMON、WAN最適化機能(帯域幅オンデマンド、カスタムキューイング、優先キューイング、WFQ、ダイヤルバックアップ、RSVPなど)といった一般的なプロトコルおよび標準をサポートしています。

 基本フィーチャセットは、以下のようなプレミア機能と組み合わせて利用することもできます。
  • Plus
  • Plus with IPSec Encryption(3DESによる56ビットと168ビット)
  • Firewall
  • Plus Firewall
  • Plus with Encryption and Firewall

 Plusフィーチャセットには、メインフレームプロトコル、DLSw、L2TP、L2F、音声/データ統合、ATM(非同期式転送モード)、VLAN、Netflowなどの追加機能が含まれます。その他のフィーチャセットには、IPSecや3DES暗号化のほか、侵入者探知を行えるICSA 認定のファイアウォール機能が含まれます。

 リモートアクセスサービスのフィーチャセットには、様々な管理、マルチキャスト、セキュリティ(暗号化を除く)、プロトコル変換、リモートノードおよびリモート端末サービス、LANおよびWANサービスと最適化プロトコルなどを含みますが、上のリストにあるフィーチャセットに含まれる機能のいくつかは含まれていません。

 またCisco 2600は、Cisco IOS IP/H.323 Gatekeeperフィーチャセットもサポートしています。このフィーチャセットは、スケーラブルなマルチサービスネットワークのために必要な業界規格H.323ゲートキーパー機能を提供します。Cisco 2600をH.323 ゲートキーパーとして使用すれば、ビデオ会議コールセットアップ、プロキシ、ディレクトリ管理などの作業も行うことができます。ただし、マルチプロトコルルーティングについてはサポートされていません。

 フィーチャセットに関する詳しい情報は『Cisco 2600 IOS release notes』をご覧ください。各フィーチャセットに必要なメモリについては『Cisco 2600 software features and memory requirements product bulletin』をご覧ください。


注意:すべてのCisco 2600シリーズ モジュラマルチサービスルータは、2000年3月より初期構成として32MB DRAMメモリおよび8MB フラッシュメモリを搭載した状態で出荷されます。追加メモリが必要なCisco IOSフィーチャセットもありますので、ご注意ください。

return to top
技術仕様
 Cisco 2600シリーズは、他の製品には見られない柔軟性とポート密度のオプションをブランチオフィスに提供します。Cisco 2600の構成例を以下の表に示します。

表7:Cisco 2600におけるポート密度の最大値

アプリケーション サポートできる最大値
同時に行われる音声コール(デジタル/アナログ) 60/4
T1/E1接続(ATMを含む) 8
統合モデム 16
ISDN PRI(B チャンネル) 64
ISDN BRI 10
非同期シリアル 37
同期シリアル 12


  • メインプロセッサ
    80MHz RISC(Cisco 265x)、50MHz RISC(Cisco 262x)、40MHz RISC(Cisco 261x)
  • フラッシュメモリ
    8~16 MB (Cisco 261x)、8~32 MB (Cisco 262x1、Cisco 265x)
  • システムメモリ
    32~64MB DRAM(Cisco 261x、Cisco 262x)、32~128MB SDRAM(Cisco 265xのみ)
  • WANインターフェイスカードスロット
    2
  • ネットワークモジュールスロット
    1
  • AIMスロット
    1
  • コンソール⁄AUXポートの通信速度
    115.2Kbps(最大値)

  • 44.5 cm(17.5インチ)
  • 高さ
    4.3 cm(1.69インチ)
  • 奥行き
    30 cm(11.8 インチ)
  • 重量(最低)
    4.02 kg(8.85ポンド)
  • 重量(最大)
    4.66 kg(10.25ポンド)
  • 消費電力
    72W(最大)
  • 交流入力電圧
    100~240 VAC
  • 周波数
    47Hz~64Hz
  • 交流入力電流
    1.5 A
  • 直流入力電圧
    -38V~-60V(ULラベル)
  • 直流入力電流
    2 A
  • 動作時許容温度
    0~40℃(32~104°F)
  • 非動作時許容温度
    -25~70℃(-13~158°F)
  • 相対湿度
    5~95%(ただし結露しないこと)
  • ノイズレベル(最低)
    38-dbA
  • ノイズレベル(最大)
    42-dbA
 Cisco 2600シリーズは、多くの安全、電磁干渉、抵抗、およびネットワーク承認の標準に準拠しています。

1 32 MB フラッシュのサポートには、Cisco IOS リリース 12.1(3)T 以降が必要です。
return to top
シスコのサービスとサポート
 先端技術には先端のサポートを受ける価値があります。Cisco 2600シリーズ向けのサービスとサポートをご利用いただく方法は、ワンタイムと年間契約ベースでの利用方法があります。サポート内容は、ヘルプデスクによる支援から導入に際したオンサイトコンサルタントまでと多岐に渡ります。サポート契約は全種類共通で以下の内容を含みます。

  • 主なCisco IOSソフトウェアに関するプロトコル、セキュリティ、帯域幅、機能向上などの更新
  • CCO(Cisco Connection Online)における技術的な支援、製品の購入、製品情報に関するアクセス権
  • 業界最大の専用技術サポートスタッフへの24時間アクセス
 サポート契約は、導入技術の最適なパフォーマンスと利用方法を保証しながら、投資の価値を製品のライフサイクルを通して最大限に拡張します。シスコの専門技術スタッフが支援を行い、お客様の内部スタッフのスキルアップを図ります。

return to top 更新日:2002年4月8日