■Cisco 2501CFとCisco 2502CF CFRADs
Cisco 2501CFおよびCisco 2502CF CFRAD(CFフレームリレーアクセス 装置)を使用すると、シスコ社のIOSTM(Internetworking Operating System)を基盤とした、コストパフォーマンスの高い、信頼性のあるソリュ ーションを用いて、離れたオフィスからSNAホストへのアクセスを専用SDLC (Synchronous Data Link Control)リンクからフレームリレーサービスへ と移行させることができる。FRADと異なり、Cisco 2500CFシリーズCFRADは、 SDLC伝送、SDLLC(SDLC-to-LAN変換)、SNA(System Network Architecture)トラフィック優先度設定などの先進的なSDLC機能および CiscoWorksTM SNMP(Simple Network Management Protocol)とモニ タリング機能をサポートしている。Cisco 2500CF CFRADはソフトウェアを アップグレードし、メモリを増設することによって、Cisco 2500ルータのフ ルファンクションをサポートできるため、ハードウェアおよびスタッフトレー ニングへのユーザの投資を保護する。
Cisco 2500ファミリーの新メンバ
Cisco 2501CFおよび2502CFは、既存のCisco2501/2502ハードウェア構成 に、シリアル・ツー・フレームリレー接続のみをサポートするソフトウェアを 組み入れたものである。Cisco 2501CFおよび2502CFにはLANインタフェー スが内蔵されているが、これらのインタフェースはCisco 2501CFおよび2502CF に導入されているソフトウェアでは動作しない。任意の標準Cisco 2500 IOSTM 機能セットへの有償アップグレードおよび必要なメモリ増設を行うことによって、 LANインタフェースが動作可能となる。
機能一覧
- 固定構成ハードウェア2種:Cisco 2501CFおよびCisco 2502CF
- シリアル・ツー・フレームリレー・アクセスをサポートするソフトウェア イメージをバンドル
- Ciscoの先進的SDLC機能である、SDLC伝送、SDLLC(SDLC-to-LAN 変換)、ローカル肯定応答、SNAアドレス優先度設定をサポート・LANルー タのフル機能を実現するアップグレードが可能
- SNMP管理が可能
メリットのまとめ
- SDLC環境からフレームリレー環境へとコストパフォーマンスの高い方法で 移行できる。
- ネットワーク遅延に起因するSDLCセッションタイムアウトがなくなる。
- EthernetまたはToken Ringメインフレームインタフェースを介して、 コストパフォーマンスの高いホストアクセスが実現する。
- SDLC環境からLANベースSNAアクセス環境へと柔軟に移行できる。
- ハードウェアおよびスタッフトレーニングへの投資を保護する。
- 構成、モニタリングおよび制御をリモートから実行できる。
コストを削減するアプリケーション
SDLCからフレームリレーへの移行
大企業のリモートオフィスは、専用線によるポイント・ツー・ポイントまたは マルチドロップSDLCリンクを介してホストサイトに接続されているのが一般的 である。こうしたSDLCリンクをフレームリレーサービスへと変えることには 以下のメリットがある。
- コストの削減――フレームリレーは専用回線に比べて70%のコスト削減を 実現できる。
- any-to-any接続――フレームリレーはクライアント⁄サーバ移行トポロ ジー要件をサポートできる。
SDLCからフレームリレーへの移行に際しては、装置コストが主要な検討項目と なる。現時点でLANが導入されていないブランチオフィスでは、シンプルな FRADの方がルータよりも初期コストが低い。LANの導入が計画されれば、 将来的にはルーティングのフル機能が必要となるのが一般的なケースであろう が、フルファンクションルータとシンプルなFRADとの価格差が大きいことが ルータの選択に踏み切れないという問題が生じる。Cisco 2500CFシリーズは、 将来のLAN要件をサポートするだけの拡張性を備えた、SDLCからフレームリ レーへのアクセスを実現する安価なエントリーソリューションとなることに よって、この問題を解決する。このソリューションの例を図1に示す。

図1:Cisco 2501CFおよび2502CFは、アップグレードによりLAN接続およびマルチプロトコルルーティング環境に対応できる。
図2および3のような2つの基本的なネットワーク構成ではCisco 2500CF の導入によりSNAホストアクセスを実現できる。

図2:Cisco 2500 CFRADは、フレームリレーを介してホストサイトのCiscoルータを経由してホストにアクセスする。

図3:Cisco 2500 CFRADは、SNAに対応するRFC1490を用いて、フレームリレーを介してIBM FEP(フロントエンドプロセッサ)に直接接続する。
図4に示すように、ブランチオフィスのCisco 2500CFが中央サイトのCisco ルータに接続している形態では、通信制御装置へのToken Ring接続を実現す ることによってパフォーマンスの向上とコストの削減というメリットがあると ともに、SDLCセッションをローカル肯定応答することによって、信頼性とセッ ションの可用性の向上というメリットもある。

図4:CFRADは、SDLC-to-Token Ring変換およびSDLCとToken Ringセッションのローカル肯定応答をサポートする。
SNAに対応するRFC 1490をシスコ社がサポートすると(95年第1四半期にリリ ース予定)、リモートサイトのCisco 2500CFがフレームリレーを介して直接IBM FEPに接続できるようになる。図5の環境では、3174マイクロコードをアップ グレードすることなくフレームリレーオペレーションを実行できる。SNAに 対応するRFC 1490をシスコ社がサポートすることに関する詳細は、RFC 1490 製品発表資料を参照のこと。

図5:SNAに対応するRFC 1490をシスコ社がサポートすることにより、フレームリレー内への直接カプセル化が可能となり、CFRADがIBMコントローラと相互運用性を確保できるようになる。
製品情報
両機種とも、シスコ社の先進的なSDLC機能を備えたCisco 2500CF IOS機能 セットを搭載する。下表にCisco 2500CFの機能をまとめる。

両機種とも、標準で2MBのフラッシュEPROMおよび2MBのDRAMメモリを搭載 する。両機種のメモリ構成はともに、標準Cisco 2500メモリアップグレードを 用いて拡張できる。
次ページの製品情報概要表に記載されている標準Cisco 2500 IOS機能セットの 1つを発注することにより、各機種のLANポートが動作可能となる。すべての SDLC機能を保持するにはIOS Enterprise機能セットを追加しなければならな い。なおCisco 2500CFにIOS機能セットを追加するにはメモリの増設が必要 となる場合がある。

★SMDSはリリース10.0ではENセットでのみサポートされている。リリース10.2(2)では3つの機能セットすべてでSMDSがサポートされる予定である。
受注受付けおよび発売時期
Cisco 2501CFおよび2502CFは、両機種とも本発表直後から受注を受け付け、 IOSリリース10.2(1)搭載製品としての出荷が可能である。