データ シートCisco 1700 シリーズ モジュラ アクセス ルータ用 Cisco T1/E1 マルチフレックス音声/WAN インターフェイス カードCisco 1700 シリーズ モジュラ アクセス ルータ用 Cisco T1/E1 マルチフレックス音声/WAN インターフェイス カード(マルチフレックス VWIC)は、サービス プロバイダーと企業のお客様に対し、複数の音声、データ、および統合音声/データ アプリケーションをサポートする柔軟なマルチサービス ソリューションを提供します。Cisco マルチフレックス VWIC は、データ専用またはチャネル化音声とデータからパケット音声ソリューションへの移行を実行し、展開、管理、および予備品を簡素化します。
図 1 Cisco 2 ポート T1/E1 マルチフレックス音声/WAN インターフェイス カード イントロダクションシスコの 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 マルチフレックス VWIC は、WAN インターフェイス カード(WIC)と音声インターフェイス カード(VIC)の機能を組み合せることで、中規模および小規模の企業や小規模なブランチ オフィスに比類のない柔軟性、多様性、および投資保護を提供します(図 1 を参照)。 Cisco マルチフレックス VWIC は、Cisco 1721、Cisco 1751、および 1760 モジュラ アクセス ルータでサポートされています。マルチフレックス VWIC は、WIC/VIC あるいは VIC スロットを使用している Cisco 1700、2600、および 3600 シリーズ ルータで共有されています。1(Cisco 1721 でサポートされているのはデータ サービスだけで、データと音声は Cisco 1751 および 1760 でサポートされています。) T1/E1 マルチフレックス VWIC は、データと音声の両方のサービスをサポートしています。音声とデータを何段階かに分けて統合しようとするカスタマーは、マルチフレックス VWIC をパケット音声アプリケーションで再利用できるため、その投資を T1/E1 WAN インターフェイスで保護することが可能です。 Cisco T1/E1 マルチフレックス音声/WAN インターフェイス カードは、次のようなアプリケーションを利用できます。
主な利点Cisco 2 ポート T1/E1 マルチフレックス音声/WAN インターフェイス カードには、表 1 に示す機能と利点があります。 表 1 Cisco 1700 シリーズ用 Cisco 2 ポート T1/E1 マルチフレックス音声/WAN インターフェイス カードの機能と利点
音声とデータの統合を段階的に実施する場合は、WAN インターフェイスへの投資を保護できます。たとえば、マルチフレックス VWIC で WAN インターフェイスなどのデータのみのアプリケーションをサポートします。これは、音声およびデータを分岐挿入多重化機能と統合するために使用でき、将来的にパケット化された音声をサポートするよう構成できるようになります。 アプリケーションパケット音声ソリューション:PBX および CO 接続マルチフレックス VWIC は、Cisco 1700 シリーズ ルータで PBX および PSTN の接続を提供します。Cisco 1751 および 1760 は、業界標準 H.323、Media Gateway Control Protocol 1.0(MGCP; メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル)、Session Initiation Protocol(SIP)ベースの Voice over IP(VoIP)、および業界標準 FRF.11 と FRF.12 ベースの Voice over Frame Relay(VoFR)をサポートしています。 T1/E1 VWIC インターフェイス上で、T1 Channel Associate Signaling(T1 CAS; T1 チャネル対応シグナリング)、E1 R2、T1/E1 Primary Rate Interface(PRI; プライマリ レート インターフェイス)、および T1/E1 PRI QSIG をサポートしています。Cisco 1700 ルータは、T1 接続では最高 24 個のデジタル DS0 を、E1 接続では最高 30 個のデジタル DS0 を、ルータごとにサポートしています。PRI 音声アプリケーションで使用している場合、T1/E1 VWIC は Cisco 1700 ルータ上にある WIC/VIC スロットにセットする必要があります。 データ ソリューション:統合 DSU/CSU を装備した 1 ポートおよび 2 ポート T1/E1 WICマルチフレックス VWIC は、ルータ、T1/E1、フラクショナル T1/E1 シリアル インターフェイスを完全管理化された DSU/CSU と統合することにより、小規模なブランチ オフィスの接続を容易にします。 マルチフレックス VWIC を WIC/VIC スロットのデータのみの WAN 接続で使用した場合、広く使用されている WIC-1DSU-T1 と同じように、Cisco IOS® Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)で開始されたループバック制御など、多数の機能をサポートします。さらに、マルチフレックス VWIC は、2 ポートの E1 構成を含む 2 ポート バージョンで使用できるため、ルータ用で増加した WAN ポート密度も可能にします。T1 VWIC が CSU と DSU の機能を統合してリモート ネットワーク管理を簡易化するのに対して、E1 VWIC には統合 DSU が含まれています。 2 ポート マルチフレックス VWIC は、1 ポート T1/E1 WAN インターフェイス カードを 2 つ使用する必要性がなくなるため、Cisco 1700 ルータでの構成の柔軟性を高めます。T1/E1 ポート密度を 1 つのスロットで増加させることで、WIC-2T または WIC-2A/S を使用したローカル シリアル集約、あるいは WIC-1B-S/T または WIC-1B-U を使用した ISDN バックアップなど、新規アプリケーションの配布を可能にします。 さらに、VWIC は、制限されたチャネル化機能もサポートしています。これにより、T1 または E1 サービスを柔軟に 2 つのフラクショナル チャネル グループに分割できます。そのため、1 つの物理ポートで 2 つの別のサイトへの接続を提供できます。 Cisco 1700 ルータは、システムごとに 2 つまでの完全 T1/E1、またはフラクショナル データ サービスをサポートしています。最大帯域幅を実現するために、2 つの 1 ポート T1/E1 VWIC または 1 つの 2 ポート T1/E1 VWIC のどちらかを使用できます。 VWIC-1MFT-G703 および VWIC-2MFT-G703 は標準の E1 インターフェイスです。そのため、VWIC-1MFT-G703 には VWIC-1MFT-E1 のすべての機能が装備されています。これは、アンフレームド G.703 モードでは装備されていません。VWIC-2MFT-G703 には、VWIC-2MFT-E1-DI の機能がすべて装備されていますが、アンフレームド G.703 モードでは装備されていません。VWIC-2MFT-G703 ではより高い柔軟性が提供されるため、標準のフレームド E1 で他のポートを構成している間に、アンフレームド G.703 に対して 1 つのポートの構成を可能にします。 多重化音声/データ ソリューション:統合 DSU/CSU を装備した 2 ポート T1/E1 分岐挿入多重化装置この 2 ポート マルチフレックス VWIC は、Cisco 1700 ルータで、ルータ、完全管理された分岐挿入多重化装置、および完全管理された DSU/CSU を 1 つのボックスに統合することにより、小規模なブランチ オフィスの接続を容易にします。分岐挿入多重化装置は通常、セントラル オフィスへの 1 つの T1/フラクショナル T1 または E1/フラクショナル E1 接続に音声とデータをチャネル化(Time-Division Multiplexing(TDM; 時分割多重))統合する場合に使用されます。1 つの回線に統合することで、セントラル オフィスへ個別の物理回線を 2 本使用する場合に比べてコストを大幅に削減できます。分岐挿入機能は、通常、Cisco 1700 ルータの同じ VWIC 内にある 2 つのポート間でのみサポートされています。 より高いアベイラビリティを実現するために、T1/E1 分岐挿入 VWIC 上で Enhanced Availability Drop and Insert(EADI)をサポートしています。EADI は、TDM スイッチングを保守しながら Cisco IOS ソフトウェアをリロード可能にします。 2 ポート T1/E1 分岐挿入 VWIC は、WIC/VIC スロットと VIC スロットのどちらにでも接続できます。以前のモードでは、T1/E1 サービスは TDM とデータ サービス間か、TDM とパケット音声サービス間のいずれかで共有されていました。新しいモードでは、T1/E1 サービスはパケット音声サービスと TDM 間でのみ共有されます。T1/E1 サービスを TDM およびパケット音声サービス間で共有すると、ルータ データは WAN 接続のようにいずれの VWIC ポートも使用できません。図 2 は、T1/E1 サービスを TDM とデータ サービス間で共有している状態を示したものです。
図 2 T1/FT1 または E1/FE1 サービスを共有するための分岐挿入 1 つの T1 インターフェイスを持ち、最大で 10 コールを同時にサポートする必要のある PBX を例に挙げて説明します。T1 サービスが 24 DS0(1.544 Mbps)を装備している場合、14 DS0 または 896 Kbps の帯域幅がルータから送信されるデータに割り当てられます(14 x 64 Kbps)。PBX コールに割り当てられる DS0 の数と、ルータ データに使用できる残りの DS0 の数は、完全に(動的ではなく静的に)構成が可能です。E1 サービスの場合、30 個の DS0 を音声とルータ データ間の分割で使用できます。 この例の場合、2 ポート 分岐挿入マルチフレックス VWIC のうち 1 つのポートを PBX に接続し、もう 1 つのポートをセントラル オフィスに接続します。PBX の 10 個の DS0 がセントラル オフィス ポートにされるスイッチ TDM で、このスイッチは VWIC 上で実行されます。この TDM スイッチングの構成は柔軟なため、PBX ポートの DS0 を、同じタイムスロットを持つセントラル オフィス ポートの DS0 にマッピングする必要がありません。残りの VWIC セントラル オフィス ポートに 14 個ある DS0 は、ルータ上の VWIC のバックプレーン コネクタを使用して、1 つの集約チャネル グループとして終端します。14 個の DS0 は、チャネル化サービスとしてルータによって個別に割り当てることはできませんが、2 つのチャネル グループに分割できます。 「分岐挿入」という用語は、通常、ルータ データ(または別のデータ デバイスによるデータ)を音声コールと多重化する場合に使用します。ただし、VIC モードで使用する場合、ルータ データは WAN 接続にいずれの VWIC ポートも使用しません。「分岐挿入」よりも一般的な用語は、「デジタル相互接続」です。VIC モードで使用される場合、2 ポート分岐挿入マルチフレックス VWIC により音声チャネルのデジタル相互接続だけがサポートされます。たとえば、PBX から VWIC の PBX ポートへの 1 つの T1 接続は、パケット化された音声(VoIP など)用に割り当てられる DS0 と、標準の回線スイッチ音声接続のために VWIC のセントラル オフィス ポートにスイッチされる TDM としての DS0 に分割されます。 分岐挿入のサポートだけでなく、2 ポート分岐挿入 VWIC は 1 ポートおよび 2 ポートのマルチフレックス VWIC のすべての機能を装備しています。このように、分岐挿入が構成されていない場合、統合 DSU/CSU を備えた 2 ポート T1/E1 インターフェイスの役割を果たします。 表 2 と表 3 に、マルチフレックス VWIC の機能の比較と仕様を示します。 表 2 マルチフレックス VWIC 機能の比較
表 3 仕様
Cisco IOS ソフトウェア リリースT1/E1 マルチフレックス VWIC は、Cisco 1751 および 1760 ルータでサポートされており、最初のサポートは Cisco IOS 12.2(4)YB リリースになります。Cisco 1721 ルータは、Cisco IOS 12.2(8)YJ リリースの T1/E1 VWIC をサポートします。T1/E1 ネットワーク インターフェイスの機能については、表 4 と表 5 を参照してください。 データ機能
表 4 T1 ネットワーク インターフェイスの仕様
1 Alternate mark inversion 表 5 E1 ネットワーク インターフェイスの仕様
1 High-density bipolar with three zeros(高密度バイポーラ 3 符号) 表 6
表 7 Cisco 1751 および Cisco 1760 シリーズ用 DSP モジュール
DSP ごとのサポート チャネル最大数 寸法(高さ x 幅 x 奥行き)
重量
診断
DSU/CSU
パケット音声のサポート1 つのマルチフレックス VWIC と基本の音声接続は次のとおりです。
表 8 に、T1/E1 マルチフレックス VWIC のさまざまな管理機能を示します。 表 8 管理
1 Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル) 環境
T1 が準拠している標準(部分リスト)
E1 が準拠している標準(部分リスト)
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
