Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ

Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサ

Q&A





Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサ


一般

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサ(ASR1000-RP1)とは何ですか?
A:Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ ファミリのルート プロセッサです。詳細については、Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサのデータシート
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/routers/asr1000/prodlit/asr1000rp_ds.html)を参照してください。

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサに固有の物理特性を教えてください。
A:このルート プロセッサは現場交換可能な 40 GB のハードディスク ドライブを備え、Building Integrated Timing Source(BITS)タイミングに加えて、ユニバーサル シリアル バス(USB)を 1 つと専用の(10/100BASE-T)管理ポートを 1 つ内蔵しています。また、稼動状況を常時表示する LED インジケータもあります。

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサで使用される LED の機能および色の意味を教えてください。
A:表 1 はルート プロセッサの LED を示しています。

表 1 Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサの LED

LED 機能ラベル 色または状態 意味(デフォルト = オフ)
電源PWR すべての電源レールが仕様範囲内の場合は緑
状態STAT Cisco IOS® ソフトウェアがブートされた場合は緑
BootRom が正しくロードされた場合は黄
赤はシステム障害を意味する電源オン時にオン、ソフトウェアによってオフ
アクティブACTV アクティブ ルート プロセッサの場合に点灯
スタンバイSTBY スタンバイ ルート プロセッサの場合に点灯
クリティカルCRIT クリティカル アラーム インジケータ電源オン時にオン、ソフトウェアによってオフ
メジャーMAJ メジャー アラーム インジケータ
マイナーMIN オレンジ マイナー アラーム インジケータ
10/100 RJ-45 インターフェイスLINK 緑(点滅なし) アクティビティのないリンク
緑(点滅) アクティビティのあるリンク
オフ リンクなし
内蔵コンパクト フラッシュ(BootFlash BF) 緑(点滅) アクティビティ インジケータ
オフ アクティビティなし
外部 USB コンパクト フラッシュUSB 緑(点滅) アクティビティ インジケータ
オフ アクティビティなし
内蔵ハードドライブHD 緑(点滅) アクティビティ インジケータ
オフ アクティビティなし
BITS インターフェイスCARRIER オフ サービス停止または未構成
インフレームまたは正しく機能中
オレンジ エラーまたはループ状態

Q:10/100BASE-T 管理インターフェイス上でルーティング プロトコルはサポートされますか?
A:はい、管理インターフェイスはルーティング プロトコルをサポートしています。ただし、管理インターフェイスは管理目的で使用されるものであるため、パケット フォワーディングは最小限になります。

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサはどのようなタイミング供給源をサポートしますか?
A:タイミング情報はルート プロセッサの BITS インターフェイスまたは時分割多重(TDM)ベースの Cisco ASR 1000 シリーズ共有ポート アダプタ(SPA)を通じて受け取ることができます。


メモリ

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサの DRAM メモリ オプションについて教えてください。
A:1 GB または 2 GB の Double Data Rate 2(DDR2)ミニ デュアル インライン メモリ モジュール(DIMM)を 2 つ使用して、合計 2 GB または 4 GB を構成できます。4 GB DRAM を現場でアップグレード可能なスペアとして注文する場合の製品番号は M-ASR1K-RP1-4GB= です。

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサのフラッシュ メモリ オプションについて教えてください。
A:このルート プロセッサは 1 GB コンパクト フラッシュ カードをサポートします。


Cisco IOS ソフトウェアのサポート

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサは Cisco IOS ソフトウェアのどのトレインをサポートしますか?
A:Cisco IOS XE オペレーティング システム ソフトウェア トレインを実行できます。

Q:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサをサポートする最初の Cisco IOS ソフトウェア リリースは何ですか?
A:Cisco IOS ソフトウェアの最初のリリースは 2.1.0XE と呼ばれます。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムの命名方式を教えてください。
A:Cisco IOS XE オペレーティング システムは以下の命名方式を使用します。

X.Y.Z

この意味は:X はメジャー リリース
Y はリリース バージョン
Z はリビルド

これにより、リリース 1 は 2.1.0 となり、リリース 1 の最初のリビルドは 2.1.1 となり、リリース 1 の 2 番目のリビルドは 2.1.2 となります。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムのリリース スケジュールを教えてください。
A:新しいハードウェアおよびソフトウェア機能を含むメジャー リリースは 4 か月ごとに提供される予定です。メジャー リリースごとに、ハードウェアまたはソフトウェアの新機能を含まない 2 つのリビルド リリースが提供されます。最初のリビルド リリースは、メジャー リリースの出荷後 2 か月に、2 番目のリビルド リリースはメジャー リリースの出荷後 4 か月に提供される予定です。重要な問題(Cisco Product Security Incident Response Team [PSIRT] が扱う問題など)を解決するためのリリースは必要に応じて提供されます。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムの統合イメージとは何ですか?
A:Cisco IOS XE オペレーティング システムでは、7 つのソフトウェア パッケージから構成される、モジュラー型のソフトウェア設計が使用されています。各パッケージは Cisco ASR 1000 シリーズ プラットフォームの異なるコンポーネント機能に対応します。統合ソフトウェア イメージ ファイルには、Cisco ASR 1000 ソフトウェアのすべての個別パッケージが含まれます。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムのソフトウェア パッケージについて教えてください。
A:表 2 に、Cisco IOS XE オペレーティング システムを構成するパッケージを示します。

表 2 Cisco IOS XE オペレーティング システム パッケージ

パッケージ パッケージ名 目的
RPBase ASR1000rp1-rpbase.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
ルート プロセッサのためのオペレーティング システム ソフトウェアを提供します。
RPControl ASR1000rp1-rpcontrol.<ASR_RELEASE>
.<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
Cisco IOS ソフトウェアとプラットフォームの残りの部分とのインターフェイスとなるコントロール プレーンのプロセスを制御します。
RPAccess ASR1000rp1-rpaccess.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
(ルータ アクセスに必要なソフトウェア)暗号化サポートを含まない統合パッケージにのみ含まれます(non-K9 バージョン)。
ASR1000rp1-rpaccessk9.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
(ルータ アクセスに必要なソフトウェア)制限付きのコンポーネント(Secure Socket Layer [SSL]、Secure Shell [SSH]、およびその他のセキュリティ機能)を含みます(K9 バージョン)。このパッケージを含む統合パッケージは輸出規制の対象となります。
RPIOS ASR1000rp1-rpios-ipbase.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
Cisco IOS ソフトウェア機能の保存および実行場所である、Cisco IOS ソフトウェア カーネルを提供します。各統合イメージには、それぞれ異なる RPIOS が含まれます。
ASR1000rp1-rpios-ipbasek9.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
ASR1000rp1-rpios-advipservicesk9.
<ASR_RELEASE>.<IOS_VERSION>.
<IOS_RELEASE>.pkg
ASR1000rp1-rpios-adventservicesk9.
<ASR_RELEASE>.<IOS_VERSION>.
<IOS_RELEASE>.pkg
ESPBase ASR1000rp1-espbase.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
Cisco ASR 1000 シリーズ ESP オペレーティング システム、制御プロセス、および ESP ソフトウェアを提供します。
SIPSPA ASR1000rp1-sipspa.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
SPA ドライバおよび Field Programmable Device(FPD; フィールド プログラマブル デバイス)イメージを提供します。
SIPBase ASR1000rp1-sipbase.<ASR_RELEASE>.
<IOS_VERSION>.<IOS_RELEASE>.pkg
SIP キャリア カード オペレーティング システムおよび制御プロセスを制御します。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムの個々のパッケージをブートする方が統合パッケージをブートするよりもメモリ消費が少なく時間も短いのは何故ですか?
A:Cisco ASR 1000 シリーズ ルータを個々のパッケージからブートすると、ソフトウェア イメージ コンテンツが必要に応じてルート プロセッサからメモリにコピーされます。したがって、節約した分のメモリを他のルータ プロセスが使用できるようになり、より効率的にブートできます。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムの統合パッケージをブートすることの利点は何ですか?
A:管理の容易さ、およびネットワーク Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ上に保管したイメージをブートできることです。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムを個々のパッケージ モードでブートすることの利点は何ですか?
A:個別パッケージ モードでシステムをブートすることの利点は、迅速なブート、ルート プロセッサのメモリの効率、および単一の Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサを使用するソリューションの場合に Cisco IOS ソフトウェア ルート プロセッサの In Service Software Upgrade(ISSU)サポートが提供されることです。

Q:USB メモリ キーに保存してある Cisco IOS XE オペレーティング システム イメージから直接にルータをブートすることはできますか?
A:いいえ、できません。USB メモリ キーは、ブート後、ルータが完全な稼動状態になるまでアクセスできません。

Q:ルータのファイル システムの観点から、Cisco IOS XE オペレーティング システムのブートにはどのような制約がありますか?
A:すべてのパッケージ ファイルは、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータのハード ディスク ドライブ、コンパクト フラッシュ、またはブートフラッシュのいずれかで、同じディレクトリに保存する必要があります。ファイル システム内に分散したパッケージ ファイル、または USB メモリ キーからのブートはサポートされていません。

Q:単一 Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサの ISSU の要件を教えてください。
A:要件は以下のとおりです。

  • Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサに 4 GB DRAM が必要です。
  • ISSU は、Cisco ASR 1000 シリーズの単一 ルート プロセッサ システム構成の RP Control、RP Security、および RP-IOS イメージでのみサポートされます。Cisco ASR 1000 シリーズの単一 ルート プロセッサ システム構成で RPIOS モジュールを ISSU アップグレードするには、最初にルータをアクティブ/スタンバイ RPIOS プロセスでブートしておく必要があります。
Q:show memory コマンドを実行すると、Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサではインストール済みメモリの 50% 以下しか報告されません。インストールされているすべてのメモリが認識されないのはどうしてですか?
A:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサの場合、show memory コマンドは RPIOS パッケージに割り当てられているメモリのみを報告します。Cisco IOS XE オペレーティング システム コマンドの show platform software memory を使用すると、プラットフォーム プロセスごとのメモリのブレークダウンを確認できます。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムの RP-IOS パッケージ プロセスで消費されるメモリ量が変わらないのは何故ですか?
A:Cisco IOS XE オペレーティング システムの RP-IOS プロセスには、起動時に一定量のメモリが事前に割り当てられます。RPIOS パッケージに割り当てられたメモリは削減されることも増量されることもなく、ルータ上のルーティング テーブルと転送テーブルの両方の管理に使用されます。

Q:ルータを構成して Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサの RPIOS パッケージに割り当てるメモリを増加または削減することはできますか?
A:いいえ、できません。PRIOS メモリはブート時に事前割り当てされます。変更はできません。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システムの RP-IOS プロセスのデュアル モードの方がスタンドアロン モードよりもメモリ消費量が少ないのはどうしてですか?
A:Cisco IOS XE オペレーティング システムは Cisco ASR 1000 ルート プロセッサ メモリの約 50% を RPIOS パッケージ用に確保しています。RP-IOS パッケージをデュアル モードで実行した場合、オペレーティング システムは Cisco ASR 1000 ルート プロセッサ メモリの約 25% を各 RPIOS プロセスに事前割り当てします。

Q:Cisco IOS XE オペレーティング システム プロセスをデュアルで実行した場合、スケーラビリティにどのような影響がありますか?
A:Cisco IOS XE オペレーティング システム プロセスをデュアルで実行した場合、サポートされるルーティング テーブルの最大数が約 50% 減少します。

Q:Cisco ASR シリーズ ルート プロセッサではハイアベイラビリティ機能がサポートされていますか?
A:Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサに 4 GB の DRAM が搭載されていれば、PRIOS のハイアベイラビリティ機能を利用できます。ルート プロセッサのハードウェアとソフトウェアによる完全なハイアベイラビリティ サポートは、ルート プロセッサを 2 つ搭載した Cisco ASR 1006 ルータでのみ使用できます。