| アプリケーションノート |

[目次]
| 目的 |
| はじめに |
複数の Cisco ONS 15454 ユニットが配備されている環境では、複数の AIC カードを実装したシステムの集約により、接点クローズ機能の数を増やせるため、接点クローズ機能の追加を求める顧客要求を実現できます。しかし、各サイトに Cisco ONS 15454 または 15327 シェルフが 1 つずつしか配備されていないようなリモート環境でも、顧客はより多数の接点クローズ機能を必要とする可能性があります。さらに、Cisco ONS 15454 または 15327 の設置された現場で、電源監視機能が必要とされる場合もあります。
リモート現場での電源監視および高密度のアラーム接点クローズ機能に対する需要に応えるため、Cisco DCN(データ通信ネットワーク)ソリューションのハードウェア機能として、ネットワーク モジュールを提供します。この Cisco 2600/3600 ネットワーク モジュール NM-AIC-64 は、最大 64 個の入力接点クローズ機能を提供します。このうち 8 つは、アナログ アラームも収容できるようにソフトウェア設定できます。さらに、16 の付加的な出力リレー制御は、AIC の標準機能です。これらの 16 の制御点を使用すると、機器の電源をリモートでオン⁄オフできるので、浸水時に非常用ポンプを起動する場合や、セキュリティ対策のためにアクセスモデムの電源をリモートで操作したい場合に便利です。8 つのアナログ入力は、Cisco ONS 15454 および 15327 ユニットの A および B サイドの電源入力監視に使用できます。
| 電圧監視と高密度接点クローズソリューション |
Cisco NM-AIC-64 は Cisco 2600/3600 ルータのオプションカードであり、Cisco ONS 15454 および 15327 の機能を拡張し、顧客定義のアラームおよび電圧監視を実現します。Cisco NM-AIC-64 は独自の CPU と IP アドレスを持ち、シリアル通信チャネルを介して、Cisco 2600 および外部メディアと通信します。Cisco NM-AIC-64 は最大 64 のアラーム接点を持ちますが、このうち最後の 8 つは、アナログアラーム入力、および標準の 16 個の制御リレー出力に対応するように設定できます。アナログアラーム入力は、DC 電圧を監視するように設定できます。コントロールリレーを使用すると、外部機器の電源をオン⁄オフできます。 Cisco NM-AIC-64 Cisco NM-AIC-64 は、以下の機能を提供します。
- 64 ポートの接地または電圧探知入力
- 64ポートのうち 8 つは、アナログ差動入力受信用にソフトウェア設定可能
- DC 電圧および電流監視
- 16 のリレー出力制御(機器のリモート制御用)
- CiscoView のサポート
- CiscoWorks のサポート
- コマンドライン インターフェイス(CLI)のサポート
- TL-1(Transaction Language One)または SNMP(Simple Network Management Protocol)のサポート
Cisco NM-AIC-64 は、物理的にはパッチパネルに SCSI(Small-Computer-Serial-Interface)ケーブルを使って接続します。アラームは、個々のニーズに応じて顧客が自由に定義できます。Cisco NM-AIC-64 の備える 64 のアラーム接点は、電源監視と、ドアの開閉、温度センサー、浸水センサー、および他の環境条件によるアラームの検知と報告を可能にします。16 の有効出力接点は、一般的にはベル、光、ポケベルなど機器を操作するのに使用しますが、ジェネレータ、ヒーター、ファンなども制御できます。
64 のアラーム接点は、それぞれ個別にプログラミングできます。これらは、接点のクローズ時(Alarm on Closure)またはオープン時(Alarm on Open)にアラームを発行するように設定できます。アラームの重大度(Critical、Major、Minor、Not Alarmed、Not Reported)およびサービスレベル(Service Affecting または Non-Service Affecting)は、個々の入力接点トリガー(オープンまたはクローズ)に関連付けることができます。入力接点の設定により、Cisco NM-AIC-64 の出力接点を閉じ、これによってリモート機器を起動することも可能です。
Cisco NM-AIC-64 は、個別にプログラミングの可能な 16 の出力接点クローズ機能を提供します。出力は、何らかの入力または手動によって、ローカルまたはリモートのどちらでも起動できます。デフォルトでは、これらの出力接点は通常、指定のアラーム条件が揃った時点でオープンまたはクローズされます。アラームの起動条件は、指定した重大度のアラームや外部条件の発生のほか、ネットワーク運用センター(Network Operations Center:NOC)のオペレータが TL-1 コマンドによって接点を手動で閉じた時点となります。
Cisco ONS 15454 のリモート拠点において、定義済みのしきい値以下に電圧が低下した場合などには、この場所の Cisco NM-AIC-64 が、単純なアナログアラームを、あらかじめプログラミングしておいたインテリジェント メッセージに関連付けます。このメッセージは TL-1 または SNMP フォーマットに整形され、Cisco ONS 15454 の SDCC(セクションデータ通信チャネル)上を、NOC 内の OSS(運用サポートシステム)管理部門まで運ばれます。Cisco NM-AIC-64 を実装したCisco 2600 ルータは、TL-1 または SNMP メッセージを OSS に対し、自律的に、あるいは OSS からの TL-1 または SNMP コマンドへの応答として送信します。
| アプリケーション |
図 1:Cisco NM-AIC-64 によって接点クローズ機能を追加するサンプルアプリケーション

図 2:Cisco DCN: NM-AIC-64 による電源監視を実現するサンプルアプリケーション

Cisco NM-AIC-64 は、Cisco 2600 ルータから Cisco ONS 15454 へ LAN 接続されます。これには、リモートサイトの TCC(Timing, Communication and Control)カード上のリアパネル LAN ピン、または前面のRJ-45 LAN 接続が使用されます。4 本の SCSI ケーブルは、Cisco NM-AIC-64 を 1 RU パッチパネルのアンフェノール コネクタに接続するために使用されます。パッチパネルからのケーブルは、アラームへの接続、または電源監視の実行のため、必要に応じて 66 ブロックに接続されます。
Cisco NM-AIC-64 の構成時には、Cisco IOS® コマンドを使用して、Cisco NM-AIC-64 に IP アドレスを割り当てる必要があります。このユニットは、接続先の Cisco ONS 15454 ノードと同じサブネット内に構成します。これで、Cisco NM-AIC-64 ユニットと接続先 Cisco ONS 15454 ノードとの間に、スタティックな経路が構築されます。NOC 内の管理 OSS からリモートサイトの Cisco NM-AIC-64 ユニットとの間に TL-1 セッションを確立するには、ユニットの IP アドレスに対して Telnet を実行し、適切なポートを指定します。NOC 内の管理 OSS は、Cisco Gateway ONS 15454 ノードを経由してネットワークに接続されます。TL-1 メッセージは、Cisco ONS 15454 ノードの SDCC を介し、OSS と Cisco NM-AIC-64 との間でやり取りされます。Cisco ONS 15454 SDCC は、通常のプロビジョニングおよび性能監視ルーチンだけでなく、このようなテレメトリ監視アプリケーションにも使用できます。Cisco NM-AIC-64 を配備する顧客は、こうした目的に SDCC を使用することで、個々のリモート監視サイトに専用 LAN 接続を構築する必要がなくなります。
Cisco NM-AIC-64 のアラームおよび電源監視機能の設定には、TL-1 または AIC CLI のどちらを使用することもできます。柔軟なTL-1 および AIC CLI により、幅広い種類のアラーム構成が可能になります。このように、Cisco NM-AIC-64 の入出力アラームの設定、入力アラームの取得、DC 電圧および電流監視、出力接点クローズの実行はすべて、TL-1 セッションでの管理 OSS によって実現できます。
7 フィートベイに 4 つの Cisco ONS 15454 シェルフを収容する場合は、1 つの Cisco NM-AIC-64 が持つ8 つのアナログ入力アラーム接点を、ベイ内の各シェルフに対して A または B サイドの電源入力監視を実行するようにプログラミングできます。
| まとめ |
1 Cisco NM-AIC-64 ネットワーク モジュールは、2001 年 7 月の発売を予定しています。
| 更新日:2002年4月9日 |