CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine Express 2.11

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CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine Express 2.11

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CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine Express


さまざまな組織がWireless LAN(WLAN;ワイヤレスLAN)を導入し、業務の生産性とアクセスの容易性を高めています。ネットワーク管理者は、WLANの効果的な管理とセキュリティ確保に必要な制御機能を備えた統合ソリューションを必要としています。Cisco® Structured Wireless-Aware Network(SWAN)は、「ワイヤレス対応」をネットワーク インフラストラクチャの重要な要素にまで拡張することによって、WLANの導入と制御を容易にします。これにより、組織は有線LANに期待できる同じレベルのセキュリティ、スケーラビリティ、信頼性、展開の容易性、および管理性をWLANで実現できます。

Cisco SWANは、さまざまなお客様の展開規模に適応できる包括的なWLAN管理ソリューションを提供します。CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(WLSE)とCiscoWorks WLSE Expressは、Cisco SWANでCisco Aironet®アクセス ポイントを使用する際の管理コンソールです。CiscoWorks WLSEとCiscoWorks WLSE Expressを利用すれば、WLANの展開とセキュリティに関する作業を簡素化し、自動化できるため、円滑な運用とアベイラビリティを保証できます。また、CiscoWorks WLSE Expressにはユーザ認証用のAuthentication, Authorization, Accounting(AAA;認証、許可、アカウンティング)サーバが組み込まれているため、ローカルWLANユーザはローカライズされた管理およびセキュリティ サービスを利用できます。CiscoWorks WLSE Expressは、中小・中堅企業や大企業のブランチ オフィスでのWLAN展開において、最高100台のCisco Aironetアクセス ポイントの管理をサポートします。

中規模から大規模の企業や特定業種のワイヤレス市場では、数百から数千台ものCisco Aironetアクセス ポイントを中央で集中管理する必要があります。これに対応して、Cisco SWANではWLSEが提供されています。詳細については、CiscoWorks WLSEのデータ シートを参照してください。

製品概要

CiscoWorks WLSE Expressは、1つまたは複数の場所に配置されたCisco Aironetアクセス ポイントを管理するための統合的なセキュリティおよび管理ソリューションです。CiscoWorks WLSE Expressでは、最高50台のCisco Aironetアクセス ポイントを管理でき、オプションのライセンス アップグレードを利用すれば100台まで管理できます。

Cisco SWANにおけるCisco Aironetアクセス ポイント ソリューションの管理コンポーネントであるCiscoWorks WLSE Expressは、展開および運用の簡素化と視覚的なWLAN管理を可能にする、包括的な電波/Radio Frequency(RF;無線周波数)およびデバイス管理機能を備えています。CiscoWorks WLSE Expressでは、複数のRFおよびデバイス管理作業を自動化できるため、WLANの展開、管理、およびセキュリティ確保にかかるコストと時間を節約できます。

Cisco Aironetアクセス ポイントをRF電波モニタとして使用することによって、CiscoWorks WLSE ExpressはWLANの侵入検知と防御を行います。Cisco SWAN WLAN Intrusion Detection System(IDS;侵入検知システム)機能の一部として、CiscoWorks WLSE Expressは未認証の(不正な)アクセス ポイントを迅速かつ容易に検出して位置を特定し(図1)、無効化できます。これによって、ネットワーク全体で一貫したセキュリティ ポリシーを適用できます。CiscoWorks WLSE Expressは、アドホック ネットワーク、未認証のWLANクライアント ネットワーク、クライアント スプーフィング、およびネットワークにセキュリティ ホールを発生させる可能性があるその他のWLAN攻撃を監視することによって、WLANのセキュリティを強化します。こうした機能は、WLANを本格的に運用していなくても侵入者からの保護を必要としているような組織を含め、あらゆる組織で役立ちます。

また、CiscoWorks WLSE Expressは、ユーザ認証用にAAAサーバが組み込まれているため、WAN帯域幅に制約があるリモートのブランチ オフィスへの展開に最適なソリューションとなります。CiscoWorks WLSE Expressは、Cisco LEAP、Protected EAP(PEAP)、EAP Flexible Authentication via Secure Tunneling(EAP-FAST)、EAP-Transport Layer Security(EAP-TLS)など、各種の一般的なExtensible Authentication Protocol(EAP)をサポートしています。標準のCiscoWorks WLSE Expressでは最高500ユーザがサポートされ、100台のCisco Aironetアクセス ポイントをサポートするライセンス アップグレード版のCiscoWorks WLSE Expressでは1000ユーザまでサポートされています。

図1 CiscoWorks WLSE Expressのロケーション表示:アクセス ポイントの位置を赤色で表示

CiscoWorks WLSE Expressは、自己回復による動的なRF管理機能を備えています。これにより、隣接したCisco Aironetアクセス ポイントが使用不能になるか障害を起こしたときに、アクセス ポイントのセル カバレッジ エリアを自動的に調整します。また、CiscoWorks WLSE Expressは、利用率と障害をプロアクティブに監視しながら、RF干渉を検出し位置を特定することで、パフォーマンスを最適化します。

CiscoWorks WLSE Expressの展開ウィザードを利用すれば、アクセス ポイントをネットワークに接続すると自動的にインストールされる、環境に応じたアクセス ポイント設定を作成できるため、Cisco Aironetアクセス ポイントの展開が容易になります。柔軟に設定できる展開条件に基づいて、特定のアクセス ポイント設定を適用できます。こうした機能を利用すると、アクセス ポイントの展開にかかる時間が短縮され、セキュリティと設定の一貫性が向上するとともに、ユーザによる設定ミスも減少します。

CiscoWorks WLSE Expressは、Syslogメッセージ、Simple Network Management Protocol(SNMP;簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップ、およびExtensible Markup Language(XML)インターフェイスを介して、他のNetwork Management System(NMS;ネットワーク管理システム)、運用支援システム、およびCiscoWorksアプリケーションと透過的に統合できます。CiscoWorks WLSE ExpressのセキュアなHTMLベースのユーザ インターフェイスを使用すると、ファイアウォールを経由する場合を含めて、あらゆる場所にアクセスできます。

主な機能と利点

展開
CiscoWorks WLSE Expressは、設定とセットアップを自動化し、WLANのプロビジョニングにかかる総コストを削減することによって、展開を促進します。その結果、優れた投資効果と生産性の向上を実現できます。

CiscoWorks WLSE Expressは、以下の機能を備えています。
  • CiscoWorks WLSE Express自動セットアップ - 出荷時設定のCiscoWorks WLSE Expressは、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバによって自動的に設定できます。CiscoWorks WLSE Expressの設定(IPアドレス、ホスト名、デフォルト ゲートウェイなど)は、DHCPサーバで指定でき、起動時にCiscoWorks WLSE Expressへ自動的にダウンロードできます。これによって、リモート オフィスやブランチ オフィスにCiscoWorks WLSE Expressを容易に展開でき、それらのリモート サイトにIT専門家を配置する必要がなくなります。
  • すぐに使用できるアクセス ポイント設定 - CiscoWorks WLSE Expressは、新たに展開されたCisco Aironetアクセス ポイントをDHCPを使用して自動的に検出し、設定します。しかも、アクセス ポイントのデバイス タイプ、ソース サブネット、およびソフトウェア バージョンに基づいて、異なる設定を柔軟に割り当てることができます。CiscoWorks WLSE Expressでは、使いやすい展開ウィザードを利用して設定条件をあらかじめ指定できます。これによって、管理者は急速に無線環境が普及している場合でも、自動的に展開を行いながら制御を維持できます。また、この展開ウィザードによって、Cisco SWANソリューションのモビリティとRFアグリゲーション サービスにとって重要なWireless Domain Services(WDS)の設定を簡素化し、自動化できます。リモート サイトに配置したCisco Aironet 1100シリーズ、Aironet 1130 AG、Aironet 1200アクセス ポイントなどのアクセス ポイントでWDSサービスを利用できます。Cisco Aironetアクセス ポイントをWDSとして使用する展開では、CiscoWorks WLSE Expressが自動的にWDSアクセス ポイントを指定し、正しい設定を適用するため、手動でセットアップする必要はありません。
  • サイト サーベイ支援 - 信頼性のある完全なWLANカバレッジを実現するには、綿密なサイト サーベイが不可欠です。サイト サーベイは、展開時に不可欠であり、その後も環境の変化に対応するために定期的に実施する必要があります。以前は、サイト サーベイには特殊な知識が要求され、多くの費用と時間がかかりました。大半の組織は外部のコンサルタントと委託契約を結んでいましたが、CiscoWorks WLSE Expressを利用すれば、IT管理者はRFの伝播や測定に精通していなくても、コスト効率の高いサイト サーベイを社内で実施できます。サイト サーベイ支援ツールによって、最適な周波数選択や送信出力などの設定値が自動的に決定されるため、管理者はそれらの設定をそのまま適用できます。指定したエリアのみをカバーするカバレッジ エリアを定義することもできます。また、CiscoWorks WLSE Expressは自動フォローアップ サイト サーベイ機能を備えており、ベースラインのサイト サーベイ設定と比較してネットワークのパフォーマンスを定期的に評価できます。ネットワークの無線設定値が不適切になった場合は、CiscoWorks WLSE Expressによって通知が生成されるため、管理者は新しい最適な無線設定値を迅速に適用できます。

運用
CiscoWorks WLSE Expressでは、反復的で時間のかかるさまざまな作業が自動化されるため、以下のようにCisco Aironetアクセス ポイントとブリッジの管理が簡素化され、ネットワーク管理者の生産性が向上します。

  • ファームウェア アップデートの集中管理 - アクセス ポイントとブリッジのファームウェアを一括してアップデートできます。アップデートは特定のデバイスまたはグループに対して指定できます。これらの作業は、事前にスケジューリングしておくことも、オンデマンドで実行することもできます。
  • 一括設定変更 - 数百のデバイスを持つ1つのグループを設定するのにかかる手間は、1台のデバイスを設定する場合とほとんど変わりません。設定作業は、事前にスケジューリングしておくことも、オンデマンドで実行することもできます。CiscoWorks WLSE Expressは、Wi-Fi Protected Access(WPA)およびWi-Fi Protected Access 2(WPA2)セキュリティ設定など、Cisco Aironetアクセス ポイントで利用できるすべての設定をサポートしています。設定のアップデートは、Secure Shell(SSH;セキュア シェル)プロトコルを使用して行われます。
  • Cisco IOS®ソフトウェアへの一括変換 - VxWorksを稼働している旧式のCisco Aironet 1200およびAironet 350シリーズ アクセス ポイントを、一括して新しいCisco IOSソフトウェアのバージョンへアップグレードできます(RF管理とCisco SWANの機能の多くには、アクセス ポイントでのCisco IOSソフトウェアの実行が必要となります)。
  • 動的グルーピング - デバイス グループ機能により、WLANをより効果的かつ容易に管理できます。デバイスは、管理者が定義した階層型のグループに分類できます。複数のサブネットにわたるグループを定義することも可能です。
  • 自動検出 - Cisco Aironetアクセス ポイント、ブリッジ、およびアクセス ポイントに接続されたスイッチを、Cisco Discovery Protocolを使用して自動的に検出します。検出機能は、事前にスケジューリングしておくことも、オンデマンドで実行することもできます。
  • 設定アーカイブ - 管理対象の各アクセス ポイントの4つ前までの設定を保存できるため、以前の設定に戻すことが可能です。
  • VLAN設定 - アクセス ポイント上にVLANを設定し監視することで、セキュリティやQuality of Service(QoS;サービス品質)などのLANポリシーおよびサービスを、企業VLANやパブリックアクセスVLAN上の異なるユーザごとに差別化できます。
  • MBSSIDのサポート - 複数のブロードキャストService Set Identification(SSID)の設定をサポートしています。アクセス ポイントあたり8つまでのブロードキャストSSIDが可能です。
  • カスタマイズ可能なスレッシュホールド - 管理者は、特定のサイトやグループに対して異なる障害およびパフォーマンス スレッシュホールドを定義し、特定の処理や、障害の優先順位付けを行うことができます。中央集中型の障害画面によって、すばやく問題を解決できます。ネットワーク負荷、RF利用率、エラー、クライアントのアソシエーションなど、さまざまなWLANヘルス インジケータを監視できます。
  • 障害ステータス - すべてのアクセス ポイントとデバイス グループが中央集中型で表示されます。カラー コードとグループ アイコンによって、障害のステータスが示されます。問題の発見と解決を容易にするために、優先順位に基づいて障害をフィルタリングしたり、ソートしたりできます。
  • 障害通知 - 障害通知と転送には、Syslogメッセージ、SNMPトラップ、およびEメールを使用します。
  • スイッチの監視 - アクセス ポイントに接続されたスイッチのアベイラビリティ、およびポート、CPU、メモリの利用率を監視します。

セキュリティとWLAN侵入検知
Cisco SWANソリューションのWLAN攻撃防御は、WLAN Intrusion Detection System(IDS;侵入検知システム)によって提供されます。組織は、未認証のアクセスからRF環境とデータ ネットワークを保護する必要があります。従業員や侵入者によって設置された未認証の(不正な)アクセス ポイントは、セキュリティ侵害を引き起こし、ネットワーク全体を危険にさらします。Cisco SWAN WLAN IDSは、不正なアクセス ポイントを迅速に検出して位置を特定し、自動的にシャットダウンします。CiscoWorks WLSE Expressは、不正なアクセス ポイントとアソシエーションを行ったクライアントを監視し利用することによって、不正なアクセス ポイントのスイッチ ポートを効果的にトレースします。これにより、不正なアクセス ポイントに接続されたスイッチ ポートをシャットダウンし、攻撃を抑制します。

CiscoWorks WLSE Expressは、未認証のWLANアドホック ネットワークを検出し、ネットワークに参加しているワイヤレス クライアントを特定します。また、認証済MACアドレスのスプーフィングを行っているクライアントを検出し、通知を生成します。CiscoWorks WLSE Expressは、過剰なアソシエーション、非アソシエーション、プローブ要求、応答、認証、および非認証フレームなど、過剰なワイヤレス管理フレームをチャネル単位で監視します。それらは、Denial of Service(DoS;サービス拒否)攻撃やman-in-the-middle攻撃などのWLAN攻撃の前兆である可能性があります。EAP over LAN(EAPOL)フラッディング メッセージの監視により、侵入者による過剰な認証要求を検出することもできます。

CiscoWorks WLSE Expressは、すべてのWLAN IDS機能の起動パッドとして機能するWLAN IDSダッシュボードとなります。また、すべてのWLAN IDSアラームの要約がCiscoWorks WLSE Expressの管理画面に表示されます。さらに、不正なアクセス ポイント、未認証のアドホック ネットワーク、および未登録のクライアントに関するWLAN IDSレポートを表示します。これらのレポートは、Comma Separated Value(CSV)、PDF、およびXML形式でエクスポートできます。これらのレポートには、WLAN IDS障害の推定箇所、障害を検出したアクセス ポイント、およびそのチャネルとBasic Service Set Identifier(BSSID)などの詳細情報が表示されます。管理者は、WLAN IDSプロファイルによって、特定のWLAN IDSイベントを選択して有効化できます。これらのWLAN IDSプロファイルを位置ごとにカスタマイズすることによって、柔軟な制御を行うことができます。Eメール、Syslog、またはSNMPトラップ メッセージを介して通知を送信することもできます。

以下のWLAN IDS保護機能は個々のニーズに合わせて調整できます。
  • 統合型WLAN IDS - 標準のCisco Aironetアクセス ポイントには、マルチファンクション モードに設定された無線(IEEE 802.11a、b、またはg)が使用され、クライアント デバイスへのサービスとWLAN侵入監視機能を提供します。侵入検知情報は、RF環境をスキャンするアクセス ポイントから収集されます。オプションで、Cisco Aironetクライアント カード、およびシスコ製品と互換性のあるクライアント デバイスが、RF環境に関する追加情報を提供します。統合型WLAN IDSを使用することで、不正なアクセス ポイント、未認証のアドホックWLAN、および過剰な管理フレームの検出が可能になります。
  • 専用WLAN IDS - 専用アクセス ポイントのみから構成されるWLANには、無線スキャン モードに設定されたアクセス ポイント無線(802.11a、b、またはg)が使用され、WLAN侵入監視のみをサポートします。IDS専用に設定されたアクセス ポイントはクライアントをサポートしません。このソリューションでは、RF環境を継続的に監視できます。クライアントが不正なアクセス ポイントとアソシエーションを行うリスクを最小限に抑え、悪意のある侵入者によってRF環境の弱点が探知されないようにネットワークを保護するため、アソシエーションをしていないアクティブなクライアント デバイスの監視も行われます。
その他のCiscoWorks WLSE Express機能には、次のものがあります。
  • AAAサーバの統合 - ユーザ認証用にAAAサーバが組み込まれています。リモート オフィスやブランチ オフィスでは、これによって有線と無線の両方のユーザにローカル ユーザ認証サービスを提供できるため、WANリンクの耐障害性が確保されます。LEAP、PEAP、EAP-FAST、EAP-TLSといった各種の一般的なEAPがサポートされ、最高500~1000ユーザに対応します。また、ユーザ認証のためにLightweight Directory Access Protocol(LDAP)とActive Directoryユーザ ディレクトリがサポートされています。
  • セキュリティ ポリシーの監視 - ネットワーク上のすべてのアクセス ポイントを監視し、セキュリティ ポリシーが一貫して適用されているかどうかを確認します。違反があった場合は警告が生成され、Eメール、Syslog、またはSNMPトラップ通知によって配信されます。SSID、セキュリティ方式(Open、EAP)、暗号化、Telnet、HTTP設定など、複数のポリシーの実施を監視できます。
  • セキュアなユーザ インターフェイス - ファイアウォールを経由する場合でも任意の場所からアクセスできる、HTMLベースのセキュアなユーザ インターフェイスが用意されています。WebベースのGUI以外に、Cisco IOSソフトウェアに類似したCommand Line Interface(CLI;コマンドライン インターフェイス)を利用して、コンソール、Telnet、SSHにより直接アクセスし、基本設定やトラブルシューティングを行うこともできます。CiscoWorks WLSE Expressは、管理用のHTTP Secure Socket Layer(SSL)セッションを使用してアクセス ポイントと通信します。
  • ロールベースのアクセス モデル - CiscoWorks WLSE Expressには、柔軟なロールベースのユーザ アクセス モデルがあります。たとえば、ヘルプ デスクの担当者が表示できる内容を、レポートと障害通知だけに制限できます。TACACS+、RADIUS、Microsoft NTドメイン認証などの複数の一般的な認証モジュールがサポートされています。

パフォーマンスの最適化とハイ アベイラビリティ
干渉の検出と位置の特定は、信頼性のあるWLANを維持するうえで不可欠です。CiscoWorks WLSE Expressへ送信されるRF測定データには、802.11と非802.11双方の干渉に関する測定値が含まれています。干渉が管理者の定義したスレッシュホールドを超えた場合は、管理者が迅速に干渉の位置を特定し、その原因を解消できるように障害通知が生成されます。

  • 電波/RFのスキャンおよび監視 - Cisco Aironetアクセス ポイントには、RFスキャンや測定機能などのさまざまな機能が組み込まれています。CiscoWorks WLSE Expressは、これらのRF測定データを分析し、パフォーマンスが低下した場合は通知を出し、電波/RFのカバレッジを表示します(図2)。また、Cisco Aironetおよびシスコ製品と互換性のあるクライアント デバイスから送信されたRF測定データを分析します。クライアントによる電波スキャンと監視を行うと、アクセス ポイントのRF測定のみの場合と比べて、10~20倍の量のRF測定データを利用できます。WLANクライアントは建物内のすべてのエリアを自由に移動できるため、クライアントによるスキャンと監視を追加することで、不正なアクセス ポイントが存在する可能性の高いエリアまでRF監視の範囲を拡張し、検出精度を高めることができます。

図2 CiscoWorks WLSE Express:RFカバレッジ

  • 干渉検出 - すべての管理対象アクセス ポイントを物理的な位置で分類し、WLAN設置のサイト マップを作成します。これにより、ワイヤレス対応のネットワークでネットワーク パフォーマンスに影響を及ぼす干渉RFエネルギーの発生地点を検出できます。こうしたエネルギーの発生源は、不正なアクセス ポイント、または同じ周波数範囲で動作するデバイス(コードレス電話機や電磁波が漏れやすい電子レンジなど)である可能性があります。干渉の検出と位置の特定は、信頼性のあるWLANを維持するうえで不可欠です。管理者は、スレッシュ ホールドを定義し、検出された干渉レベルがそれを超えた場合に障害通知を生成するように設定できます。
  • 自己回復型WLAN - 障害が発生したアクセス ポイントを検出し、自動的に周囲のアクセス ポイントの出力を高めてセル カバレッジを拡張することで、それを補います。この自己回復プロセスは、連続したカバレッジを提供し、WLANの使用可能なカバレッジを最大化して、クライアントへの影響を最小限に抑えます。
  • 自動化された再サイト サーベイ - 無線のスループットとパフォーマンスを自動的に再評価し、パフォーマンスが管理者の定義したスレッシュホールドを下回る場合は通知を送信します。サイト サーベイ ウィザードを実行して最適な設定値を新たに取得し、ネットワークに適用することもできます。
  • 802.11h/動的周波数選択のサポート - Cisco Aironet 802.11aアクセス ポイントは、同じチャネル上でレーダー送信を検出すると、そのレーダー周波数に干渉しないように周波数を変更します。CiscoWorks WLSE Expressは、この変更の通知を受け取り、RFデータ モデルとLocation Manager GUIのカバレッジの表示を更新して変更を反映させます。
  • ウォーム スタンバイによる冗長性 - プライマリおよびバックアップ メカニズムによって冗長性をサポートしています。プライマリ システムに障害が生じると、バックアップ システムが自動的にその役割を引き継ぎます。パフォーマンス データ、障害メッセージ、無線スキャンなどのデータは、ユーザが定義した間隔で、プライマリ システムとバックアップ システムとの間で同期化されるため、バックアップ システムに切り替わる際の収集データの損失は最小限に抑えられます。スイッチオーバーの際に通知が生成されます。

レポート、傾向分析、計画、およびトラブルシューティング
リアルタイムのクライアント追跡機能は、クライアントのネットワーク アクセスに関する問題をトラブルシューティングするための強力なツールです。クライアント名、ユーザ名(Cisco LEAPおよびPEAPでサポート)、またはMACアドレスのみを使用して、クライアントがどのアクセス ポイントとアソシエーションをしているかを、リアルタイムで容易に特定できます。さらに、クライアント、およびアソシエーションをしているアクセス ポイントで行われた最近の10のアソシエーションにアクセスして、トラブルシューティングに役立てることができます。

CiscoWorks WLSE Expressでは、複数のレポートを利用してネットワークの健全性を監視できます。ネットワーク利用率、クライアントのアソシエーションと利用率、クライアント利用率統計の履歴と現在の情報、Cisco Aironetアクセス ポイントのイーサネットと無線インターフェイスのステータス、およびエラーの詳細に関する情報が、グラフ形式と表形式の両方で表示されます。レポートは、個々のデバイス レベルでも、グループ レベルでも作成できます。すべてのレポートはスケジューリングすることができ、Eメールで配信可能です。 また、CSV、XML、およびPDF形式でエクスポートできます。

CiscoWorks WLSE Expressでは、フロア マップに重ねて包括的なカバレッジ表示が提供され、RF環境を視覚的に把握できます。CiscoWorks WLSE Express Location Managerツールを使用すると、データ レートと信号強度に基づいて、無線カバレッジをグラフィカルに表示できます。CiscoWorks WLSEは、指向性アンテナのRF管理もサポートしています。チャネルや出力などのデバイス設定の詳細をカバレッジ表示に重ねて示すことができます。

統合
ネットワークの障害が検出されるか、測定値がユーザ定義のパフォーマンス スレッシュホールドを超えた場合、CiscoWorks WLSE Expressは、SNMPトラップとSyslogメッセージによって通知を生成します。これらのイベント メッセージを介してサードパーティ製のネットワーク管理システムとの統合が可能です。CiscoWorksネットワーク管理製品シリーズの1製品として、CiscoWorks WLSE Expressは、CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)やその他のCiscoWorksアプリケーションと統合し、有線および無線の統合ネットワークの管理効率を高めることができます。たとえば、CiscoWorks WLSE ExpressとCiscoWorks Resource Manager Essentials(RME)ツールとの間で、デバイスのインベントリやクレデンシャルをインポートしたり、エクスポートしたりできます。RMEは、さまざまなシスコ製デバイスに幅広いネットワーク管理を提供するアプリケーションです。必要に応じて、デバイス検出をオフにし、インベントリをCiscoWorks RMEと自動的に同期させることができます。CiscoWorks WLSE Expressは、CiscoWorks LMSと同じデフォルトのユーザ ロールを使用しますが、カスタマイズも可能です。CiscoWorks WLSE Expressは、CiscoWorks LMSデスクトップから起動できます。

CiscoWorks WLSE Expressでは、データのエクスポートやサードパーティ製アプリケーションとの統合を実現するXML APIも利用できます。ネットワーク内のデバイス、検出された障害とアラーム、およびSNMPを使用してネットワークから収集されたレポートと情報を、カスタマイズのために他の外部システムにエクスポートできます。

CiscoWorks WLSE Expressは、それ自体SNMP MIB-IIをサポートする管理可能なエンティティです。CiscoWorks WLSE ExpressのCPU利用率とメモリ利用率は、SNMPを使用して監視できます。

機能と利点

表1は、CiscoWorks WLSE Expressの機能と利点をまとめたものです。

表1 機能と利点

機能 利点
ユーザ認証用のAAAサーバの統合 ユーザ認証をローカライズし、リモート オフィスやブランチ オフィスの展開でWANの耐障害性を確保
WLAN IDSによる不正アクセス ポイントの検出、スイッチ ポートのシャットダウン、クライアントMACスプーフィングとWLAN攻撃の検出 悪意のある侵入者や従業員が設置した未認証のアクセス ポイントによってもたらされるセキュリティの脅威を解消
Cisco Aironetアクセス ポイント用のCiscoWorks WLSE Express展開ウィザード WLANの迅速な展開と拡張が可能
干渉検出 ネットワーク パフォーマンスに影響する可能性のある状況を管理者にすばやく通知
使用不能または障害発生アクセス ポイントを補うための自己回復によるセル カバレッジ エリアの調整 WLANのアベイラビリティを高め、パフォーマンスを最適化
サイト サーベイ支援ツール 最大限のネットワーク パフォーマンスを実現する無線設定値の最適化に必要なコスト、スキル、および時間を削減
自動フォローアップ サイト サーベイ ネットワークで最適な設定のパフォーマンスを定期的に再評価することにより、最大限のWLANパフォーマンスと信頼性のあるWLANカバレッジを維持
自動設定とファームウェアの一括アップデート 日常の運用と管理を簡素化
アクセス ポイントとブリッジにおけるセキュリティ ポリシーの不適切な設定に対する検出と警告 ネットワーク全体を通じて一貫性を保証することでセキュリティを強化
障害とパフォーマンスのプロアクティブな監視 WLANのアベイラビリティを強化
アクセス ポイント グループの利用率レポート 迅速なトラブルシューティングによってユーザの満足度が向上
XMLデータのエクスポート サードパーティ製アプリケーションとの統合を促進


サポートされるデバイス

デバイス サポートの最新情報は、次のWebページに掲載されています。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/rtrmgmt/cwparent/cw_1105/wlse/2_11/index.htm

技術仕様

表2に、CiscoWorks WLSE Expressの技術仕様を示します。

表2 技術仕様

コア ロジック CPU VIA C3
フロント サイド バス 133 MHz
ドライブ ハード ドライブ 40 GB Integrated Drive Electronics(IDE)ハード ドライブ×1
CD-ROMドライブ スリム タイプ、ロー プロファイルIDE CD-ROMドライブ
ポート シリアル 9ピン コネクタ×1
USB 背面コネクタ×2
RJ-45 10/100イーサネット コントローラ接続用コネクタ×1
電源 AC電源電力 60 W(外部)
AC電源電圧 100~120 V(50~60 Hz時)、200~240 V(50~60 Hz時)
システム バッテリ CR2032 3 Vコイン型リチウム電池
寸法 高さ 5 cm(2.5インチ)
32.5 cm(8インチ)
奥行 25.62 cm(10.25インチ)
重量 最大9 kg(6ポンド)
環境 動作温度 10~35°C(50~95°F)
保管温度 40~65°C(-40~149°F)


サポートされるWebブラウザ

CiscoWorks WLSE Expressは、次のブラウザからアクセスできます。
  • Mozilla 1.6
  • Microsoft Internet Explorer 6.0(Service Pack 1適用)

発注情報

ご発注については、シスコシステムズの販売担当者までご連絡ください。

関連情報

CiscoWorks WLSE Expressの詳細については、次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/product/hs/netmgt/wlseex/
http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/swan/