Cisco VFrame Data Center

Cisco VFrame Data Center 1.2 サービス オーケストレーション ソリューション

注意: 本製品は既に生産/販売を終了しております。

データ シート





Cisco VFrame Data Center 1.2 サービス オーケストレーション ソリューション


Cisco® VFrame Data Center(DC)は、ネットワーク、ストレージ、コンピューティングといったリソース間をコーディネートしつつ仮想インフラストラクチャ サービスをプロビジョニングする、ネットワーク主導型のサービス オーケストレーション ソリューションです。新しいアプリケーション サービスをサポートするためのインフラストラクチャ環境を、共有リソース プールから迅速に用意することができ、物理および仮想インフラストラクチャ サービスのあり方を再定義します。また、アプリケーション要件の変化によって計画システムの変更や計画外の業務の中断が発生したときにも、既存のインフラストラクチャ環境を動的に変更することができます。

Cisco VFrame DC を導入することで、大規模なデータセンターをサービス指向インフラストラクチャへと進化させることができます。つまり、サーバ、ストレージ、ネットワークを共有リソースとして集約し、セキュリティを確保したうえで、サービスとして動的に、ネットワーク ファブリックを介してアプリケーションの必要に応じたリソースを提供することができるようになります。
Cisco VFrame DC はシンプルなワークフローに従っているため、データセンター管理者は、アプリケーションに必要な論理インフラストラクチャと、対応する実際の物理リソースとを抽象化して把握できます。

このリリースでは、インフラストラクチャ管理を容易にするために、次のような新しい機能が追加されています。

  • Cisco VFrame のプロビジョニング機能が強化されており、VMware ESX サーバがすばやく確実にオンラインになるように、インフラストラクチャをコーディネートします。SAN ベースのリモート ブートがサポートされると共に、ESX ハイパーバイザに関連付けられた物理的な SAN、LAN、およびネットワーク サービスの構成(仮想スイッチを含む)をすばやく確実にプロビジョニングできるため、サーバ仮想化環境のスケーラビリティが大幅に高まります。
  • ESX クラスタがサポートされ、サーバへの VLAN トランキングも可能です。また、ESX サーバが展開されたときに VMware VirtualCenter に登録するための API ベース シグナリング機能があります。VirtualCenter によって展開された仮想マシンを Cisco VFrame 側のコンソールで見るための API も用意されています。
  • ポリシーを使用して ESX クラスタのサイズを動的に変更できるようになっています。この機能を提供するために、ネットワークおよびストレージが自動構成されるようになっています。
  • SAN ベースおよび NAS ベースのストレージを Cisco VFrame DC のテンプレートとして記述して、インフラストラクチャの一部として表すことができるようになりました。このリリースでは SAN 管理のための高度な機能も追加されており、ファイバ チャネル上での自動パス選択や追加ストレージ スイッチのサポートなどが可能です。
  • サーバ イメージのバージョン管理ができるようになりました。Cisco VFrame によって管理される SAN ブート/NAS ブート サーバのための適切なイメージを容易に選択できるようになります。

Cisco VFrame Data Center の主な利点

Cisco VFrame DC は、ネットワークのユビキタス性を活用する初めてのサービス オーケストレーション ソリューションであり、ネットワークに接続されたすべての物理リソースおよび仮想リソースを対象とするコーディネートを実現します。この利点は、コストの削減、IT の俊敏性の強化、ビジネスにおける応答性の向上など、多岐にわたります。

  • 運用コストの削減:インフラストラクチャを構成するためのプロビジョニングと変更が容易になるため、データセンターの運用が効率化され、運用コストが削減されます。サーバ、ストレージ、ネットワークの管理者が行っている日常業務、たとえばサーバ OS の負荷管理、ファイバ チャネル ゾーニング、VLAN と VSAN のコンフィギュレーションなどの時間が短縮される、あるいは自動化されるという効果もあります。また、システムの複製、横展開や障害対応のサポート契約に伴うコストも削減されます。サービスの障害が発生しても、コスト効果の高い共有リソースからの速やかな再プロビジョニングが可能であり、障害による業務の中断から短時間で回復できるからです。
    • リソースのプール化とポリシーベースの最適化の結果、リソースの数を減らして効率的に管理および供給することが可能になります。
    • 使用されていないリソースを別用途に転用できるため、リソースの増加が抑制されます。
    • テンプレートに基づいてインフラストラクチャをプロビジョニングするという方法が採用されているため、「設計は一度だけ、展開は何度でも」方式の効率的な運用コラボレーション モデルが実現します。
    • オープンな Web サービス API を通して既存のサードパーティ製サービス ダッシュボードと統合されます。投資が保護されると共に、ビジネス ポリシーに基づくインフラストラクチャ キャパシティの動的な変更が可能です。
  • 迅速でシンプルなサービス オーケストレーション:Cisco VFrame DC は、既存アプリケーションの再構成とスケーリングだけでなく、新しいアプリケーションのプロビジョニングにかかる時間も短縮します。また、開発、テスト、展開の各環境の構築と管理に関するプロアクティブな計画とコーディネートを単一のツールで実行できるため、アプリケーションの市場投入時間が短縮され、インフラストラクチャの再利用が容易になり、IT コラボレーションの合理化を実現できます。
    • アプリケーションおよびアプリケーション サービスの市場投入までの時間短縮:コーディネートされたワークフローに従うことで、新しいアプリケーションの展開に必要なインフラストラクチャのプロビジョニングが短時間で実行されます。
    • プールされたサーバ、ストレージ、ネットワークのリソースの動的な転用:変化するアプリケーション要件に対応できるようになります。
    • VMware ESX 環境の SAN、LAN、およびネットワーク サービス構成のプロビジョニングを自動化:サーバ プロビジョニング全体に必要な時間を時間(Hours)単位から分単位(Minutes)に短縮します。
  • 強力な仮想化スケールアウト:セキュリティ、信頼性、パフォーマンスを犠牲にすることなく、運用アプリケーションを展開、または仮想インフラストラクチャ間で移行することができます。また、仮想マシンの増加に合わせて、必要なネットワークの構成およびサービスを動的にコーディネートできるため、従来の物理インフラストラクチャ上に展開した場合と同様の保護、信頼性、サービスのレベルが仮想インフラストラクチャ上でも維持されます。
    • VMware ESX クラスタのサイズを動的に決定します。また、ポリシーに基づく物理キャパシティ管理を自動的に VMware VirtualCenter と同期します。
    • クラスタに新たにサーバを追加したときも、クラスタ内の他のサーバと同じネットワーキングおよびストレージ構成が保証されます。
    • VLAN やストレージ論理ユニット番号(LUN)の追加または削除などの変更を、1 つのコンソールからクラスタ全体の複数の ESX サーバに一括適用できます。

Cisco VFrame Data Center 1.2 のコンポーネント

図 1 に、Cisco VFrame DC の主なコンポーネントを示します。

図 1 Cisco VFrame Data Center のコンポーネント

図 1 Cisco VFrame Data Center のコンポーネント

Cisco VFrame Data Center アプライアンス

Cisco VFrame DC アプライアンスは、データセンターのイーサネットおよびファイバ チャネルのネットワークに接続され、オーケストレーションとプロビジョニングを中央から制御するコントローラです。

  • 最大 500 台のサーバを同時にプロビジョニングできるスケーラビリティ
  • イーサネットおよびファイバ チャネル ファブリックのプロビジョニングと監視を行うためのイーサネット/ファイバ チャネル アプライアンス インターフェイスを内蔵
  • 二重化された電源およびハード ディスクによる、コンポーネントレベルでのハイアベイラビリティ
  • 2 つのアプライアンス(自動データ同期および自動フェールオーバーを行うプライマリ - セカンダリ ペア)による、システムレベルでのハイアベイラビリティ
  • Cisco IOS® ソフトウェアと同じ感覚でコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して初期の設定と構成を実行

Cisco VFrame Data Center GUI

Cisco VFrame DC には、アプライアンス上で動作してアプリケーションにアクセスする、Java ベースのクライアントが付属しています。

  • ロールベース アクセス コントロール(RBAC)を通してアクセスのセキュリティを確保
  • ネットワークおよび接続されたデバイスのトポロジをグラフィカルに表示可能
  • 直感的なドラッグアンドドロップを使用してサービス テンプレートおよびサービス ネットワークを設計可能
  • サービス テンプレートがあらかじめ用意されており、ポリシーに基づいた ESX ハイパーバイザ クラスタのプロビジョニングと構成を迅速に何度でも実行可能
  • Web ブラウザを通じてダウンロードされ、ローカルで実行されるクライアント
  • Cisco VFrame アプライアンスへの接続と同時にアップグレードを自動的に実行

Cisco VFrame Web サービス インターフェイスおよびソフトウェア開発キット

プログラマブル インターフェイスを使用して、Cisco VFrame DC に実行させるアクションのスクリプトを作成できます。開発者は、すべてのリソースに対してコンフィギュレーション、クエリー、モニター、コントロールが可能なアプリケーションを開発することができます。このインターフェイスは XML(Extensible Markup Language)標準をベースとしており、SOAP(Simple Object Access Protocol)メッセージングを使用しているため、サードパーティ製または自社開発の管理アプリケーション(エンタープライズ モニタやワークフロー マネージャなど)と統合できます。

Cisco VFrame ホスト エージェント

Cisco VFrame DC の管理対象のサーバ上では、ホスト エージェントが実行されます。

  • Cisco VFrame DC アプライアンスとのサーバ ハートビート通信:迅速なサーバ フェールオーバーが可能になります。
  • キャパシティ利用率のメトリック:サーバの負荷などの動的なポリシーベースのトリガに基づいて、サーバの追加または削除が可能です。
  • 動的再プロビジョニング時の、OS レベルでのサーバのグレースフル シャットダウン
  • アプリケーションのパフォーマンスに影響を及ぼさない軽量なエージェント

Cisco VFrame DC のマクロ

Cisco VFrame DC にはオープンなインターフェイスが用意されており、マクロを作成して独自のプロビジョニング アクションを実行できるようになっています。サーバの電源管理やストレージのディスク管理にも、この同じインターフェイスが使用されます。プロビジョニングに利用できる一般的なマクロのサンプルが付属しています。

主な機能

アプライアンス上でホストされる Cisco VFrame DC ソフトウェアの機能は、サービス オーケストレーションのプロセスが反映された、設計(Design)、検出(Discover)、展開(Deploy)、運用(Operate)の 4 つのカテゴリに分類できます。堅牢なセキュリティ機能も備えており、安全なコラボレーションが可能です。また、持続可能な統合を実現するための API および SDK(Software Development Kit)のサポートも用意されています。

設計(Design)

設計段階では、特定のアプリケーション サービスをホストするために必要なサーバ、ストレージ、ネットワークの各リソースとトポロジを、論理インフラストラクチャ サービス テンプレートを使って記述します。この再利用可能なテンプレートで定義された規則に基づいて、データセンターのリソースがアプリケーションをサポートします。

  • サービス テンプレート:定義されたクラスのアプリケーションをホストするために必要なサービスを形成するインフラストラクチャ コンポーネントを論理的に定義できる、業界でも先進的な機能です。サービス テンプレートは、ドラッグアンドドロップによる直感的なグラフィカル インターフェイスを使用して作成します。サービスを構成するサーバ、ファイアウォール、ロード バランサ、ネットワーク VLAN、ストレージ ネットワーク VSAN などの論理コンポーネントをこのインターフェイスで指定できます。これらの要素間の接続もサービス テンプレートの一部として定義します。テンプレートは XML データ セットとして表現されるため、複数の Cisco VFrame DC インスタンスおよびサードパーティ アプリケーションによるエクスポートとインポートが可能です。同じクラスに属する複数のアプリケーションが同様のインフラストラクチャを必要としている場合は、単一のサービス テンプレートを使用してこれらのアプリケーションをホストすることで、インフラストラクチャ アーキテクチャ レベルでのコンプライアンスを維持できます。たとえば、多層(Multi-Tier)、イントラネット ポータル、および e コマース ポータルのアプリケーションがあり、これらのアプリケーションがそれぞれ異なるインフラストラクチャ アーキテクチャを必要としている場合は、アプリケーション別にサービス テンプレートを作成します。図 2 に、3 層アプリケーションをサポートするために必要なインフラストラクチャを表すサンプル テンプレートを示します。

図 2 ESX クラスタ テンプレートの例

図 2 ESX クラスタ テンプレートの例
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Cisco VFrame DC 1.2 には、ESX ハイパーバイザ クラスタのために特別に設計されたサービス テンプレートが付属しており、プロビジョニングと構成を迅速に、コンプライアンスを維持しながら何度でも実行することができます。このテンプレートを利用すれば、一般的な ESX ハイパーバイザ環境における大幅なコスト削減が可能であり、ESX クラスタのプロビジョニングに要する時間が日単位または時間単位から分単位に短縮されます。

  • サービス ネットワーク:サービス ネットワークは、サービス テンプレートのインスタンスです。特定のアプリケーションまたはアプリケーション サービスをホストするために必要な論理インフラストラクチャを表します。図 3 には、複数のサービス ネットワークが表示されています。これらは、アプリケーションの種類に応じて、対応するサービス テンプレートから導出されたものです。1 つのサービス テンプレートから、複数の類似するサービス ネットワークを作成することができます。それぞれのサービス ネットワークを、アプリケーション固有のパラメータ(VLAN ID、IP アドレス、サーバ イメージ、ストレージ タイプなど)を使用してカスタマイズできます。サービス ネットワークへのリソースの割り当てを制御するには、特定のリソース プール(サーバ プールや VLAN プールなど)をサービス ネットワークの論理要素に関連付けます。ユーザが行うのは、ネットワークの論理要素に関連付けられるパラメータ(VLAN ID やサーバ イメージなど)の値を指定することだけです。

図 3 テンプレートから導出されたサービス ネットワーク

図 3 テンプレートから導出されたサービス ネットワーク

  • イベント マップ:イベント マップは、サービス テンプレートから自動的に導出される Cisco VFrame DC のオーケストレーション ワークフローを図として表したものです。オーケストレーションの下で行われるサービスのプロビジョニングにおいて具体的にどのような手順が実行されるかを確認できます。このワークフローの任意の部分にカスタム イベントを追加して、標準的なワークフローの途中で特別なプロビジョニング アクションを実行することもできます。図 4 に、Cisco VFrame DC のイベント マップの例を示します。

図 4 オーケストレーション ワークフローの詳細を示すイベント マップ

図 4 オーケストレーション ワークフローの詳細を示すイベント マップ
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  • 拡張用マクロ:拡張用マクロを使用すると、スクリプトベースのカスタム操作をプロビジョニング ワークフローの一部として実行できます。マクロは Perl ベースのスクリプトであり、オーケストレーション ワークフロー内の特定のイベントに追加できます。この強力なメカニズムを利用すれば、VLAN ID やファイアウォール規則などの任意のデバイス構成パラメータを、サービス プロビジョニング アクションの一部として標準的な CLI から渡すことができます。

検出(Discover)

ネットワークに接続された利用可能な物理/仮想リソースが検出され、パフォーマンス、キャパシティ、アベイラビリティなどの属性に基づいてプールが作成されます。図 5 に、検出された利用可能なリソースのプールを表す、Cisco VFrame DC 検出マップの例を示します。

データセンター リソースの包括的な検出によって検出される情報は次のとおりです。

  • レイヤ 2 ネットワークのトポロジ認識に基づく検出:イーサネット スイッチのプロパティ、相互接続情報、VLAN、およびポートのプロパティ
  • ファイバ チャネル ファブリックの検出:Cisco MDS 9000 ファミリ ストレージ ネットワーク スイッチのプロパティおよび VSAN 情報
  • Brocade ファイバ チャネル SAN インフラストラクチャの検出
  • ファイバ チャネル ストレージ アレイおよび LUN の検出:ストレージ マクロ フレームワークを利用して拡張可能
  • Intel x86 サーバ上のファイバ チャネル ホスト バス アダプタ(HBA)の検出:ベンダー情報およびファームウェア バージョン
  • x86 サーバ上のイーサネット ネットワーク インターフェイス カード(NIC)の検出:ベンダー情報およびファームウェア バージョン
  • サーバの NIC/HBA からイーサネット/ファイバ チャネル スイッチへの接続に関する情報の検出
  • Cisco Catalyst® 6500 シリーズ スイッチ シャーシに接続されたレイヤ 4 〜 7 デバイス モジュールの検出:Cisco Catalyst 6500 シリーズ ファイアウォール サービス モジュール上の仮想コンテキストおよび仮想デバイスを含む
  • Cisco ACE(Application Control Engine)デバイスの検出

図 5 包括的な検出および視覚化

図 5 包括的な検出および視覚化
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詳細なリソース制御には、以下の処理が含まれます。

  • 管理を自動化するために、検出済みデバイスを選択的に追加する
  • IP アドレスの範囲および Cisco Discovery Protocol のシード半径(seed radius)を利用して、検出範囲を制御する

動的なリソース プールを使用したキャパシティおよびパフォーマンスの確保は、以下の要素によって実現されます。

  • 検出されたデバイスの属性に基づく、機能ベースの動的リソース プールの自動フィルタリング
  • 新規検出されたデバイスの属性に基づく自動プーリング
  • IP アドレス、VLAN、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)範囲などのエンティティの論理リソース プール

サーバ イメージ管理の機能は次のとおりです。

  • ファイルベース/ブロックベースのサーバ OS イメージ スナップショットによって、NAS/SAN ストレージを可視化
  • 他の Cisco VFrame DC システム上で作成されたイメージからのスナップショットのインポート
  • ブラウズ可能なイメージ ライブラリ(イメージのプロパティおよびスナップショット取得元のサーバのプロパティなどを参照可能)
  • サーバ イメージから、そのイメージを実行している現在の物理サーバへのマッピングが可能

展開(Deploy)

Cisco VFrame DC のサービス テンプレートで定義された要件および検出されたリソースに基づいてサービスがインスタンス化されます。また、利用可能な共有プール(サーバ、ストレージ、ネットワーク)を特定のアプリケーション要件に見合ったサービス テンプレートにマッチングしてオーケストレーションすることにより、サービス ネットワークのプロビジョニングを行います。サービスが不要になったときは、Cisco VFrame DC によってリソースの構成が解除され、リソースはそれぞれのプールに戻されます。

  • 検出されたプールからのリソースの選択:テンプレートで指定されたキャパシティ、アベイラビリティ、パフォーマンス特性などのパラメータに基づいて選択されます。
  • VMware ESX クラスタの、迅速でコンプライアンスに準拠した繰り返し可能なプロビジョニング
  • NAS または SAN からのベアメタル サーバのリモート ブートと、ダウンストリームのネットワークおよびストレージのマッピングの構成
  • サーバとストレージ アレイの間の LUN パスの自動構成
  • SAN 経由でのファイバ チャネル LUN からのデータレス サーバのリモート ブート:自動ゾーニングおよびストレージ アレイの LUN マスキング/マッピングを使用
  • NAS 経由でのベアメタル(ディスクレス)サーバのリモート ブート:クォータ ツリーの作成およびボリューム エクスポートの制御を使用
  • ネットワーク リソースおよび LAN アクセスの動的構成:IP アドレス指定、VLAN、ネットワーク チーム構成、Hot Standby Router Protocol(HSRP)など(テンプレート パラメータに基づく)
  • SAN リソースおよび SAN アクセスの動的構成:サービス テンプレートで定義される、ゾーン、VSAN、LUN マスキング/マッピングなど
  • ネットワーク サービスの動的構成:サービス テンプレートで定義される、サーバ ロード バランサ、プライマリ ファイアウォールの設定など
  • シングル ステップ オーケストレーションによる展開のシンプル化:展開は、テンプレートで表されるイベント マップ ワークフローに従い、特定のサービス ネットワーク インスタンスに対して指定されたパラメータを使用して実行されます。RBAC メカニズムを通して展開アクションを制御することで、アクセスを保護できます。
  • 展開前のテスト:実際の構成を行う前にプロビジョニングの手順をテストして、展開の順序、実際の CLI、影響を受けるデバイスを確認します。このテストでは、デバイスの構成は変更されません。
  • 展開時のエラー検出およびロールバックの自動化:構成の実行中に重大エラーが発生したときは、エラー チェックが停止し、変更がロールバックされて構成は前の状態に復元されます。エラーを通知する電子メールが管理者に送信され、ログにも記録されます。管理者は問題を解決してから、再構成を試行します。
  • サービス ネットワーク全体を手動で、またはポリシーを通して復元可能:復元が実行されると、特定のサービス ネットワークのために展開されたリソースの構成が前の状態に復元され、リソースは別のサービス ネットワークで利用できるようにリソース プールに戻されます。

運用(Operate)

フェールオーバー、ポリシーベースのリソースの最適化、サービス メンテナンスなどの一般的な運用タスクが、Cisco VFrame DC を使用して自動化されます。また、Web サービス インターフェイスを通じて他のシステム管理システムとの統合も行われます。

  • ポリシーベースでのサーバ キャパシティの最適化:
    • LAN/SAN アクセスの自動再構成によるサーバの自動フェールオーバー
    • 負荷ベースでのサーバの追加または削除:CPU の負荷またはメモリ使用量に基づいて実行
    • 時間ベースでのサーバの追加または削除
    • サービス レベルを確保するためのサーバ数の最大/最小しきい値
    • スペア サーバ プールからの ESX クラスタ キャパシティの追加または削除の自動化
  • 論理 - 物理リソース マッピングによる容易なトラブルシューティング:サービス ネットワーク内の論理要素に対応する実際の物理リソースに関する情報は、いつでも入手できます。この情報を使用すれば、アプリケーション インフラストラクチャからコンポーネント デバイス レベルまですばやく絞り込むことができるため、どのデバイスがどのアプリケーションで使用されているかを手動で関連付ける必要はありません。
  • ロギング、障害通知、ユーザ監査:すべてのアクションについて、ユーザ、アクション、タイムスタンプ、イベント詳細がログに記録されます。ログは syslog を使用して記録されるので、フィルタリングが可能です。特定のアラームが発生したときに登録ユーザに自動的に通知する機能も利用できます。この通知は、ステータス情報を必要とするサードパーティ製アプリケーション(エンタープライズ モニタなど)に Web サービス インターフェイスを通して渡すこともできます。
  • 稼働中ネットワークの検証:稼働中のネットワークの構成を、Cisco VFrame DC によってプログラムされるパラメータと比較してレポートを作成することができます。必要に応じて、既存の構成を修正する処理を行ってから、既知の構成に復元することもできます。
  • レポート機能:リソース使用状況、サービス ネットワークのアベイラビリティ、サーバの使用傾向、管理ユーザのログインなどに関するレポートを作成するレポート エンジンが組み込まれています。Cisco VFrame DC からレポートをエクスポートして、課金やエグゼクティブ用データなどのアプリケーションで利用することができます。

セキュリティ

Cisco VFrame DC には一連の強力なセキュリティ機能が組み込まれており、通信のセキュリティが確保されます。また、VFrame DC の機能と管理対象リソースには権限を与えられたユーザだけがアクセスできるようになっており、ユーザ別にアクセス権を細分化して設定することも可能です。

  • 仮想コンテキストによるマルチテナント:Cisco VFrame DC を仮想化して複数の仮想コンテキストに分けることができます。仮想コンテキストはそれぞれ、独自のリソース割り当ておよび管理対象のサービス ネットワークを持ちます。このしくみを利用すれば、複数のユーザ グループが共通のリソース セットに同時アクセスするときに、アクセスのセキュリティが保証されます。管理者や顧客のサブグループに対してリソースを委任する場合に最適な機能です。
  • ユーザとロール:アクセスをコントロールするために、Cisco VFrame DC の中でユーザを定義して特定の仮想コンテキストに所属させることができます。ユーザには、テンプレート設計、ストレージ検出、ネットワーク運用などの細分化した特定のタスクを RBAC メカニズムを通じて割り当てることができます。
  • 通信:構成済みデバイスに対する通信はすべて、SSH(Secure Shell)プロトコルによってセキュリティが確保されます。ホスト エージェントと Cisco VFrame DC の間の通信、およびハイアベイラビリティ構成の Cisco VFrame DC アプライアンス間の通信も、セキュリティが確保されます。

サードパーティ システムとの統合のための Web サービス API

Web サービス API を使用すれば、パッケージ アプリケーションや自社開発アプリケーションが含まれている既存の運用フレームワークに Cisco VFrame DC を統合することができます。

  • ソフトウェア開発キットと WSDL(Web Services Description Language):Cisco VFrame DC と通信するサードパーティ クライアントの開発が可能です。
  • 双方向情報交換:サービス ネットワークのアベイラビリティ ステータス、サーバ リブート ステータス、サーバ メンテナンス モード ステータス、サーバの再プロビジョニングの変更指示など
  • 外部のアプリケーションレベル ポリシーの適用による、インフラストラクチャ プロパティの変更
  • 外部監視システムを使用したイベント変更のオーケストレーション:ポリシー設定の競合や、サーバが頻繁にリブートする状態を防止します。
  • 検出されてプールされたリソースにクエリを使用してアクセス可能:サードパーティ製データベースや構成管理データベース(CMDB)との統合に利用できます。

出荷状況

Cisco VFrame Data Center 1.2 のご注文受付は、2008 年第 3 四半期に開始いたします。

発注情報

Cisco VFrame DC は、アプライアンスとして提供されます。2 つのアプライアンスを使用すると、ハイアベイラビリティ ペアを形成できます。アプライアンスには、一定の数のサーバ アクセス ポートのサポートが付属しています。追加のポート ライセンスが必要な場合は、単一ライセンスまたはファブリック ライセンスをご購入ください。ファブリック ライセンスの場合は、Cisco VFrame DC インスタンスあたりのポート数の制限はありません(表 1)。

表 1 発注情報

製品番号 説明
SV-VFDC-K9 VFrame DC ベース アプライアンス
SV-VFDC-HA-K9 VFrame DC ハイアベイラビリティ アプライアンス
SV-VFDC-LIC-SGL VFrame DC ポート別ライセンス
SV-VFDC-LIC-FAB VFrame DC ファブリック ライセンス
SV-VFDC-HA-K9= VFrame DC ハイアベイラビリティ アプライアンス(スペア)
SV-VFDC-LIC-SGL= VFrame DC ポート別ライセンス(スペア)
SV-VFDC-LIC-FAB= VFrame DC ファブリック ライセンス(スペア)


関連情報

Cisco VFrame Data Center の詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/vfdc/ を参照してください。