データ シートCisco Unified Survivable Remote Site Telephony バージョン 3.4企業が中央サイトからリモート オフィスへと IP テレフォニーの導入を拡大するにつれて、リモート ブランチ オフィスでバックアップ呼制御をサポートできるかどうかが、導入を成功させるための重要な要因の 1 つになってきています。Cisco® Unified Survivable Remote Site Telephony(SRST)は、リモート ブランチ オフィスでの呼制御の冗長化をサポートするためのコスト効率の高いソリューションを提供します。 シスコ ユニファイド コミュニケーションにおける音声および IP コミュニケーションの製品およびアプリケーションは、コミュニケーションを円滑にし、ビジネス プロセスの短縮、適切なリソースの迅速な活用、および生産性と利益の拡大を可能にします。シスコ ユニファイド コミュニケーションの製品は、シスコ ビジネス コミュニケーション ソリューションに不可欠です。シスコ ビジネス コミュニケーション ソリューションは、ネットワーク インフラストラクチャ、セキュリティ、ネットワーク管理の各製品、無線接続、ライフサイクル サービスなどから構成されます。 中央集中型呼処理アーキテクチャの利点Cisco Unified SRST 製品は、中央集中型の呼処理アーキテクチャの重要なコンポーネントです。中央集中型の呼処理アーキテクチャでは、中央サイトにある Cisco Unified CallManager クラスタが、企業の全サイトにテレフォニー サービスを提供します。このアーキテクチャは、中央集中型および簡素化された管理を含む、さまざまな利点を企業にもたらします。 表 1 中央集中型呼処理アーキテクチャの利点
中央集中型の呼処理アーキテクチャでは、WAN の停止またはその他の要因により、中央集中型の呼処理へのアクセスが中断した場合、ブランチ オフィスでのテレフォニー サービスを持続できる方法が必要です。WAN の停止によって電話が利用できない状態になる可能性があるため、ブランチ オフィスでの呼処理の冗長化は、緊急コールが必要な場合には特に重要です。 中央集中型呼処理アーキテクチャのコンポーネントシスコ ユニファイド コミュニケーション システムは、Cisco IOS® ソフトウェアに組み込まれた Cisco Unified SRST と Cisco Unified CallManager を組み合わせて使用することで、ハイ アベイラビリティを備えた IP テレフォニーをブランチ オフィスに提供します。たとえば、WAN リンクに障害が発生したために、ブランチ オフィスから Cisco Unified CallManager にアクセスできなくなると、Cisco Unified SRST はテレフォニー バックアップ サービスを提供して、ブランチ オフィスがブランチ内のシスコ ネットワーク インフラストラクチャでテレフォニー サービスの利用を継続できるようにします。Cisco Unified SRST が提供する高度な信頼性により、シスコ ユニファイド コミュニケーション システムはコスト効率の高いソリューションとして機能し、本社かブランチ オフィスかに関わらず組織内のすべてのユーザにテレフォニー操作を提供できます。 さらに、環境によっては、テレフォニー コミュニケーションのセキュリティが重要な要件になります。シスコ ユニファイド コミュニケーション システムは、電話機が本社施設またはブランチ オフィスにあるかに関わらず、ネットワーク内の 2 つの電話機間のセキュアなテレフォニー コミュニケーションをサポートします。ブランチで中央集中型 Cisco Unified CallManager との通信が失われた場合にも、同様のセキュアなテレフォニー プロトコルをサポートすることで、Cisco Unified SRST は、このセキュアなテレフォニー コミュニケーション ソリューションを可能にします。 動作方法シスコシステムズが開発した Cisco Unified SRST テクノロジーは、音声をサポートするすべての Cisco IOS ソフトウェア プラットフォームに対応しています(詳細なリストについては、表 3 を参照)。Cisco Unified SRST 機能は、Cisco IOS ソフトウェアにネットワーク インテリジェンスを組み込み、WAN 障害が発生した場合に、ブランチ オフィスにある IP フォンの呼処理エンジンとして機能します(図 1)。
図 1 WAN 障害が発生したリモート サイトでの中央集中型 Cisco Unified CallManager の展開と Cisco Unified SRST を使用した Cisco ルータ Cisco Unified SRST はブランチ オフィス ルータで機能し、ネットワーク内の障害を自動的に検出して、ルータを自動設定するプロセスを開始します。これにより、そのオフィス内の IP フォンに呼処理バックアップ冗長化機能が提供され、そのテレフォニー機能の動作が継続されます。WAN 接続が復旧すると、システムは呼処理をプライマリ Cisco Unified CallManager クラスタに自動的に移行します。Cisco Unified SRST の設定は、インストール時に 1 度実行するだけで済むため、配置、管理、およびメンテナンスが簡素化されます。Cisco Unified SRST 機能を管理する IT スタッフをリモート サイトに配置する必要はありません。 Cisco Unified SRST 対応の Cisco ルータは、Cisco Unified SRST 3.3 以上でセキュアな音声モードも提供します。メイン サイトの Cisco Unified CallManager にセキュアな音声を導入すると、セキュアな Cisco Unified SRST 機能によって、Cisco Unified SRST モードでの動作中、コールを安全な状態に保つことができます。このとき、シグナリングおよびメディアの暗号化には Transparent Layer Security(TLS)と Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)をそれぞれ使用します。WAN リンクまたは Cisco Unified CallManager が復旧すると、Cisco Unified CallManager は安全な呼処理を再開します。 Cisco Unified SRST バージョン 3.4 は、Cisco Unified IP Phone に対する Session Initiation Protocol(SIP)のサポートを提供します。これにより、ネットワーク SIP プロキシまたはレジストラが使用できなくなった場合に、基本的なテレフォニー機能が提供されます。SIP 対応の Cisco Unified SRST ルータは、停止中に SIP レジストラ サービスを提供するとともに、バックツーバック ユーザ エージェントをサポートして、コール転送や自動転送などの補足機能を使用できるようにします。SIP を使用する Cisco Unified IP Phone は、WAN リンクが停止すると、Cisco Unified SRST 対応のルータに登録されます。 Cisco Unified SRST は、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)および SRST-Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)を使用した障害モニタリング機能を提供することで、既存の SNMP ツールまたは CiscoWorks を使用して、Cisco Unified SRST サイトをリモートで監視できるようにします。CISCO-SRST-MIB は、Cisco Unified SRST の使用期間、登録済みの IP フォンまたは登録の失敗、および SRST モード中に処理されたコールを含む、Cisco Unified SRST アクティビティに関する詳細をネットワーク運用センターに提供します。SRST モード中に中央サイトで CISCO-SRST-MIB データを受信するには、バックアップ WAN リンク接続が必要です。 表 2 Cisco Unified SRST プラットフォームの密度とフィーチャ ライセンス製品番号
* Cisco Catalyst 6500 シリーズ CMM は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(8)XY で Cisco Unified SRST 3.2 をサポートし、リリース 12.2(13)ZC で Cisco Unified SRST 2.1 をサポートします。 Cisco Unified SRST のプラットフォーム情報Cisco Unified SRST 対応の Cisco プラットフォームは、24 ~ 720 台の電話機をサポートします。現在サポートされているプラットフォームと、プラットフォームごとの電話機の数の詳細は、「Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony Specifications」にバージョンごとに記載されています。このドキュメントは、次の URL からオンラインで参照できます。 シスコでは、Cisco Unified SRST 対応のサービス統合型ルータ バンドルを、バンドル コンポーネントを個別に購入するよりも低価格で提供しています。表 3 に、これらのバンドルを示します。 表 3 Cisco Unified SRST バンドル
Cisco Unified IP Phone のサポートCisco Unified SRST は、Cisco Unified CallManager バージョン 3.01 以降でサポートされています。Cisco Unified SRST は、Cisco Unified CallManager のバージョンには影響されませんが、IP フォン ロードに影響されます。 表 4 に、Skinny Call Control Protocol(SCCP)フォン ロード対応の Cisco Unified SRST でサポートされる Cisco Unified IP Phone を示します。 表 4 SCCP による Cisco Unified IP Phone のサポート
表 5 に、Session Initiated Protocol(SIP)フォン ロード対応の Cisco Unified SRST でサポートされる Cisco Unified IP Phone を示します。 表 5 SIP による Cisco Unified IP Phone のサポート
Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート表 6 に、Cisco Unified SRST のバージョンと Cisco IOS ソフトウェア リリースの相互関係を示します。 Secure Cisco Unified SRST は、SCCP を使用する Cisco Unified IP Phone に対応した Cisco Unified SRST 3.3 以降で使用でき、Cisco Unified CallManager 4.1(2) 以降が必要です。SIP フォン対応の Cisco Unified SRST は Cisco Unified SRST 3.4 でサポートされ、Cisco IP Phone でのみ使用できます。最新の Cisco IOS ソフトウェア リリースとその機能の詳細をご覧になりたい場合は、次の URL の「Feature Navigator」をご利用ください。 表 6 Cisco IOS ソフトウェア リリース
サポートされる機能Cisco Unified SRST は、WAN 障害が発生した場合に、他の従来のテレフォニー ソリューションでは利用できない多様な IP フォン機能を強力にサポートします。表 7 に、障害時にサポートされる機能を示します。 表 7 Cisco Unified SRST の機能
* Cisco Unified SRST 3.2 より前のバージョンでは、Cisco Unified SRST IP Phone から PSTN へのアクティブ コールは、ほとんどが維持され、約 3 分後に廃棄されます。同じ LAN 上のユーザ間のアクティブ コールは、WAN の障害による影響は受けず、コールの間セキュリティが維持されます。 Cisco Unified SRST 3.2 以降では、no h225 timeout keepalive コマンドを入力して、H.225 キープアライブ タイマーを無効にすることで、停止が発生してもブランチ上の既存の H.323 コールを維持できます。 サービスおよびサポートシスコシステムズとパートナーは、シスコのライフサイクル サービスの考え方を活用して、シスコ ユニファイド コミュニケーション システムをサポートするための幅広いエンドツーエンド サービスを提供しています。これらのサービスは、IP コミュニケーション ソリューションの構築、運用、および最適化に効果のある手法を基にしています。たとえば、早期段階に計画サービスおよび設計サービスを活用すると、厳しいスケジュール要件を満たすことができ、導入作業中のネットワークの停止を最小限に抑えます。運用サービスを使用すると、専門家の技術サポートによって通信の中断リスクを軽減できます。最適化サービスを使用すると、ソリューションのパフォーマンスが向上し、運用効率が高まります。シスコとそのパートナーは、耐障害性の高い統合型ネットワークの構築および維持に役立つシステムレベルのサービスおよびサポートを提供し、企業ニーズに対応しています。 まとめCisco Unified SRST は、Cisco Unified CallManager と組み合わせて使用することで、リモート オフィスにおける冗長性を備えた中央集中型呼処理アーキテクチャを導入するお客様に対して、簡素でコスト効率の高いソリューションを提供します。 シスコ ユニファイド コミュニケーション システムの詳細については、次の URL を参照してください。
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