データ シートCisco Unified Survivable Remote Site Telephony バージョン 4.2Cisco® ユニファイド コミュニケーション ソリューションは、固定およびモバイルのネットワーク上の音声、ビデオ、データ、およびモバイル アプリケーションを統合し、ビジネス、政府機関、公共機関の各ワークスペース間でリッチメディア コラボレーションの環境を実現します。これらのアプリケーションは、意思決定や業務処理の所要時間を短縮することで、ネットワークをプラットフォームとして使用し、その優位性を向上させます。ネットワークのセキュリティ、復元力、およびスケーラビリティにより、あらゆるワークスペースのユーザが、あらゆるメディア、デバイス、オペレーティング システムを使用して、場所や時間を問わず、簡単に接続できるようになります。シスコ ユニファイド コミュニケーションは、ネットワーク インフラストラクチャ、セキュリティ、無線、管理アプリケーション、ライフサイクル サービス、柔軟な導入と管理オプションのアウトソーシング、およびサードパーティ製のアプリケーションを含む包括的なソリューションです。 企業が中央サイトからリモート オフィスへと IP テレフォニーの導入を拡大する際、リモート ブランチ オフィスでバックアップ呼制御をサポートできるかどうかが、導入を成功させるための重要な要因の 1 つになります。Cisco® Unified Survivable Remote Site Telephony(SRST)は、リモート ブランチ オフィスでの呼制御の冗長化をサポートする、費用有効なソリューションを提供します。 集中呼処理アーキテクチャの利点Cisco Unified SRST は、中央サイトにある Cisco Unified Communications Manager クラスタが企業の全サイトにテレフォニー サービスを提供する、集中呼処理アーキテクチャの重要なコンポーネントです。このアーキテクチャは、簡素化された集中管理など、さまざまな利点を企業にもたらします。表 1 に、集中呼処理アーキテクチャの利点を示します。 表 1 集中呼処理アーキテクチャの利点
ただし、集中呼処理アーキテクチャでは、WAN の停止またはその他の要因により集中呼処理へのアクセスが中断した場合に備えて、ブランチ オフィスでのテレフォニー サービスを継続するための手段を用意しておく必要があります。緊急事態が発生すると、WAN の停止によって電話が利用できなくなる可能性があるため、ブランチ オフィスでの呼処理の冗長化は特に重要です。 集中呼処理アーキテクチャのコンポーネントシスコ ユニファイド コミュニケーション システムは、Cisco IOS® ソフトウェアに組み込まれた Cisco Unified SRST と Cisco Unified Communications Manager(旧称:Cisco Unified CallManager)を組み合わせて使用し、高可用性の IP テレフォニーをブランチ オフィスに提供します。たとえば、WAN リンクに障害が発生し、ブランチ オフィスから Cisco Unified Communications Manager にアクセスできなくなると、Cisco Unified SRST はテレフォニー バックアップ サービスを提供して、ブランチ オフィスでのテレフォニー サービスの利用を継続できるようにします。Cisco Unified SRST が提供する高度な信頼性により、シスコ ユニファイド コミュニケーション システムは、本社でもブランチ オフィスでも、企業内のすべてのユーザが確実にテレフォニーを利用するための費用有効なソリューションになります。 さらに、ある種の環境では、テレフォニー コミュニケーションのセキュリティが重要な要件です。シスコ ユニファイド コミュニケーション システムは、本社またはブランチ オフィスのどちらの電話でも、ネットワーク上の 2 つの電話間のセキュアなテレフォニー コミュニケーションをサポートします。ブランチ オフィスと中央の Cisco Unified Communications Manager との通信が中断された場合にも、Cisco Unified SRST は同様のセキュアなテレフォニー プロトコルをサポートし、このセキュアなテレフォニー コミュニケーション ソリューションを実現します。 動作方式シスコが開発した Cisco Unified SRST テクノロジーは、音声をサポートするすべての Cisco IOS ソフトウェア プラットフォームに対応しています(全プラットフォームの一覧は表 4 を参照)。Cisco Unified SRST 機能は、Cisco IOS ソフトウェアにネットワーク インテリジェンスを統合し、WAN 障害が発生した場合に、ブランチ オフィスにある IP フォンの呼処理エンジンとして機能します。図 1 に、集中型 Cisco Unified Communications Manager 展開で、リモート サイトに WAN 障害が発生している場合(Cisco ルータで Cisco Unified SRST を使用)を示します。
図 1 集中型 Cisco Unified Communications Manager 展開で、リモート サイトに WAN 障害が発生 — Cisco ルータで Cisco Unified SRST を使用している場合 ブランチ オフィスのルータで稼働する Cisco Unified SRST は、ネットワーク障害を自動的に検出し、ルータを自動設定するプロセスを開始します。その結果、オフィス内の IP フォンに呼処理のバックアップ冗長性が提供され、テレフォニー機能の正常な動作が確保されます。WAN 接続が復旧すると、システムは自動的にプライマリの Cisco Unified Communications Manager クラスタに呼処理をシフトします。Cisco Unified SRST の設定は、インストール時に 1 回実行するだけで済むので、配置、管理、およびメンテナンスが容易です。リモート サイトに IT スタッフがいなくても、Cisco Unified SRST 機能を管理できます。 Cisco Unified SRST 3.3 以上では、Cisco Unified SRST 対応の Cisco ルータがセキュア音声モードも提供します。メイン サイトで Cisco Unified Communications Manager を使用してセキュア音声を導入している場合、セキュア Cisco Unified SRST 機能により、SRST モードでの動作中、Transparent Layer Security(TLS)および Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)によるシグナリングおよびメディア暗号化を使用して、コールのセキュリティが確保されます。WAN リンクまたは Cisco Unified Communications Manager が復旧すると、Cisco Unified Communications Manager がセキュアな呼処理を再開します。 Cisco Unified SRST バージョン 3.4 以上では、Cisco IP Phone に対応する Session Initiation Protocol(SIP)がサポートされます。ネットワーク SIP プロキシまたは Cisco Unified Communications Manager が使用できなくなった場合、SIP により基本的なテレフォニー機能が提供されます。SIP 対応の Cisco Unified SRST ルータは、障害発生中に SIP レジストラ サービスを提供するとともに、バックツーバック ユーザ エージェントをサポートして、コール転送や自動転送などの補足機能を使用できるようにします。SIP を使用する Cisco Unified IP Phone は、WAN リンクが停止すると、Cisco Unified SRST 対応のルータに登録されます。 Cisco Unified SRST は、Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)および SRST Management Information Base(MIB; 管理情報ベース)を使用する障害モニタリング機能を提供し、既存の SNMP ツールまたは CiscoWorks による、Cisco Unified SRST サイトのリモートからの監視を可能にしています。CISCO-SRST-MIB は、Cisco Unified SRST アクティビティに関する詳細情報(Cisco Unified SRST の使用状況、IP フォンの登録または登録エラー、SRST モードで処理されたコール数など)を Network Operations Center(NOC; ネットワーク オペレーション センター)に提供します。SRST モード中に中央サイトで CISCO-SRST-MIB データを受信するには、バックアップ WAN リンク接続が必要です。表 2 に、Cisco Unified SRST の製品番号を示します。 表 2 Cisco Unified SRST プラットフォームの密度およびフィーチャ ライセンス製品番号
* Cisco Catalyst 6500 シリーズ CMM は、Cisco IOS ソフトウェア Release 12.4 で Cisco Unified SRST 4.0 をサポートし、Cisco IOS ソフトウェア Release 12.2(13)ZC で Cisco Unified SRST 2.1 をサポートします。 Cisco Unified SRST プラットフォーム情報Cisco Unified SRST を搭載したシスコ製プラットフォームは、8 〜 720 台の電話をサポートします。現時点でのサポート対象プラットフォームと、プラットフォームごとの電話台数についての詳細は、次の URL にある Cisco Unified SRST の仕様(バージョン別)を参照してください。 シスコシステムズでは、サービス統合型ルータと Cisco Unified SRST のバンドルを、単品で購入する場合よりも低価格で提供しています。表 3 に、これらのバンドルを示します。 表 3 Cisco Unified SRST バンドル
Cisco Unified IP Phone のサポートCisco Unified SRST は、Cisco Unified CallManager バージョン 3.01 以上でサポートされます。Cisco Unified SRST は、Cisco Unified CallManager のバージョンには影響されませんが、IP フォン ロードに影響されます。 表 4 に、Skinny Call Control Protocol(SCCP)フォン ロードを使用する場合に Cisco Unified SRST でサポートされる Cisco Unified IP Phone を示します。 表 4 SCCP を使用する場合の Cisco Unified IP Phone のサポート
表 5 に、SIP フォン ロードを使用する場合に Cisco Unified SRST でサポートされる Cisco Unified IP Phone を示します。 表 5 SIP を使用する場合の Cisco Unified IP Phone のサポート
Cisco IOS ソフトウェア イメージのサポート表 6 に、Cisco Unified SRST バージョンと Cisco IOS ソフトウェア リリースの対応関係を示します。 セキュア Cisco Unified SRST を使用するには、Cisco Unified SRST 3.3 以上、SCCP を使用する Cisco Unified IP Phone、および Cisco Unified CallManager 4.1(2) 以上が必要です(バージョン 4.3 以降、Cisco Unified CallManager の名称は Cisco Unified Communications Manger に変更されました)。 SIP フォンに対応する Cisco Unified SRST は、Cisco Unified SRST 3.4 以上でサポートされ、Cisco Unified IP Phone のみ使用可能です。 最新の Cisco IOS ソフトウェア リリースおよび機能については、次の URL にある Feature Navigator でご確認ください。http://www.cisco.com/go/fn 表 6 Cisco IOS ソフトウェア リリース
サポート対象機能Cisco Unified SRST は、WAN 障害が発生した場合に、さまざまな IP フォン機能を強力にサポートします。これは、従来のテレフォニー ソリューションにはない機能です。表 7 に、障害時にサポートされる機能を示します。 表 7 Cisco Unified SRST の機能
* Cisco Unified SRST 3.2 より前のバージョンでは、Cisco Unified SRST IP フォンから PSTN へのアクティブ コールは大部分が保持され、約 3 分後にドロップされます。同じ LAN 上のユーザ間でのアクティブ コールには WAN 障害の影響がなく、コール全体を通じてセキュリティが保たれます。Cisco Unified SRST 3.2 以上では、障害が発生した場合、no h225 timeout keepalive コマンドを入力して H.225 キープアライブ タイマーをディセーブルにすることにより、ブランチ上の既存の H.323 コールを保持できます。 シスコ ユニファイド コミュニケーション サービスシスコとその認定パートナーは、厳しいスケジュール要件を満たし、ビジネスの優位性を加速する、セキュアで耐障害性を備えたシスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションの導入をお手伝いします。シスコのサービス ポートフォリオは、固定およびモバイルのネットワーク上での音声、ビデオ、データ、およびモバイルの各アプリケーションの統合において実績のある手法に基づいています。 サービスへのシスコ独自のライフサイクル アプローチでは、ソリューション ライフサイクルの各フェーズで必要な作業が定義されています。カスタマイズされた計画サービスと設計サービスは、お客様のビジネス ニーズに応じたソリューションの作成に重点を置いています。評価の高いテクニカル サポートにより、運用効率が向上します。リモート管理サービスにより日常の業務が簡素化され、最適化サービスによりビジネス ニーズの変化に合わせてソリューションのパフォーマンスが向上します。 まとめリモート オフィスでの冗長性を備えた集中呼処理アーキテクチャの利点をご希望のお客様は、Cisco Unified SRST を Cisco Unified Communications Manager と組み合わせて使用することで、シンプルかつ費用有効なソリューションを実現できます。 シスコ ユニファイド コミュニケーション システムの詳細については、次の URL を参照してください。
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