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導入事例
Agilent Technologies:Cisco MeetingPlaceの導入で年間数百万ドルのコスト削減を実現
Agilent Technologies社は1999年にHewlett-Packard社から独立したのとほぼ同時に、音声通信コストの削減策としてIPトランキング ソリューションを検討し始めました。同社の社内音声通信の大部分が会議や打ち合わせによるものと判明し、大幅なコスト削減が見込まれました。そこで、Agilent社はLatitude Communications(現在のシスコシステムズ)と協力して、会議による通信に対応したVoice over IP(VoIP)ソリューションを開発しました。2003年には、グローバルなデータ/音声通信を再構築するための第一段階として、Cisco® MeetingPlaceをベースとしたVoIPトランキング ソリューションが完成しました。
Cisco MeetingPlaceは、統合型のリッチメディア会議ソリューション(Web会議や音声会議など)です。ネットワーク(ファイアウォールの内側にある社内の音声ネットワークおよびデータ ネットワーク)上にて優れたセキュリティ、信頼性、拡張性、アプリケーション統合機能、およびコスト効率を実現します。シスコによるIPコミュニケーション システムの一部であるCisco MeetingPlaceを使用すると、従来のソリューションよりもさらに大幅なコスト節減が可能です。Cisco MeetingPlaceは、既存の企業データ ネットワーク(IP)とPSTN(公衆交換電話網)の音声ネットワークを活用して、交通費や毎月の会議費用などを大幅に削減します。
シスコによるIPコミュニケーションは、音声、映像、およびその他の協調型アプリケーションを、インテリジェントなネットワーク ソリューションへ安全かつ円滑に統合するエンタープライズ レベルのシステムです。IPテレフォニー、ユニファイド メッセージング、音声メッセージング、リッチメディア会議、カスタマー コンタクトなどのソリューションがあり、組織のIPネットワークの機能、復元力、および柔軟性を最大限に活用します。また、これらのソリューションはインテリジェントな機能を最初から備えているため、不具合の解決、トランザクションの実行、タスクの処理などを自動化する際にも役立ちます。
困難な経済情勢によりVoIPの魅力が向上
Agilent社がVoIPに注目し始めたのは、必要に迫られたためでした。2000年、IT業界は経済的な不況に直面し、Agilent社の業務と同社の従業員は3分の1減少しました。コスト削減と効率化を模索する中で、Agilent社の経営陣は同社の外国との音声通信が毎月莫大な出費を生み出していることに注目しました。
2002年、Agilent社はシスコに、VoIPシステムに関する提案を依頼しました。VoIPは最適なタイミングで登場した最適な技術で、Agilent社のグローバル ビジネスのReturn on Investment(ROI;投資収益率)を大幅に改善するものでした。そしてVoIPを使用して、Agilent社は毎年数百万ドルを節約できるようになりました。
コスト削減対象の検討
2003年の初め、Agilent社は同社の北米地域、アジア太平洋地域、およびEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域の施設や顧客間における音声通信コストの削減手段を評価するために、国際的なタスクフォースを編成しました。
ネットワーク エンジニアのPete Kimball氏は、米国に拠点を置くタスクフォースの中心的なメンバーでした。「私たちは幅広いプロジェクト ルールに適合するVoIPソリューションを求めていました。基本的にVoIPソリューションを社内のWANに限定して、短期間で大きな投資収益を実現する必要がありました」と、Kimball氏は述べています。Agilent社にとって最も速く最も大幅なコスト削減が実現可能な分野を見極めるために、タスクフォースは最初に、包括的かつ集中的な意見交換を複数回にわたって行い、その後大規模な業務分析を数回行いました。
「当社の音声通信コストは毎年数百万ドルにも上っていました。そのコストは、Cisco MeetingPlaceを使用するだけで50パーセント以上削減できました。VoIPを使用すれば、さらにコスト削減を上積みできると判断しました」と、Kimball氏は述べています。
最適なパートナーとソリューション
Agilent社は、VoIPによるコスト削減を実現する上で、会議に関する通信を新しいソリューションに移行することが不可欠であると判断し、IP環境における会議ソリューションを提供する、専門技術を持ったパートナー探しを始めました。Cisco MeetingPlaceのIPによる音声処理と呼制御機能は、Cisco CallManagerなどの最新のIP処理システムだけでなく、従来のPSTNとも併用できます。統合IPネットワークを使用すると、コスト削減が可能で、PSTNやPBX(構内交換機)だけでは対応できない高度なアプリケーションも実現できるようになります。
「タスクフォースは、各ベンダーとその製品について当然十分に調べました。私たちは優れた各種技術を比較し、サポートされているサービスの種類と質、ソリューションが在宅勤務に対応可能か、本稼働までに必要な時間などについても検討しました」と、Kimball氏は述べています。
Agilent社は最初に、各VoIPソリューションの技術上の特長を調べました。「中央集中型のシステムと分散型のシステムの比較評価、パケット損失と往復遅延の可能性の調査、および各種圧縮方式の検討を行いました。私たちは、設備の充実したAgilent Labsを使って大半の試験を行いました。技術的にはCisco MeetingPlaceが圧倒的に優れていました」と、Kimball氏は述べています。
また、シスコの社員と経営陣のコミットメントに加えて、システムの拡張を容易にするマネージド サービスが用意されている点は、シスコ製品の技術的な優位性と同様に重要でした。
Agilent社は、7つの特性(技術、品質、即応性、製品やサービスの提供、コスト、環境、およびビジネス)に基づいてパートナーを評価しました。「ソリューションが安定しているかどうか、問題に迅速に対応してもらえるかどうか、必要なときに必要なものを入手できるかどうか、パートナーの企業文化やビジネス センスが当社に合うかどうかなど、パートナー各社の性格を把握する必要がありました。この評価でも、シスコが1番でした」と、Kimball氏は語ります。
今後の展開
これまでのところ、Agilent社のコスト削減第一段階ではROIの目標値を満たしています。コスト削減への取り組みは始まったばかりです。Agilent社は2003年の下半期にコスト削減計画の第二段階を開始しました。現在Agilent社は、Voice over Frame Relay(VoFR)ネットワークのVoIPへの置き換え、ハブ サイト以外のサイトへのVoIPとTime Division Multiplexing(TDM;時分割多重)の展開、Cisco MeetingPlaceのネイティブIP接続への移行、および数千のホーム オフィスのVoIPネットワークへの統合に取り組んでいます。
