Cisco Unified Mobility

Cisco Unified Mobility バージョン 1.2

データシート





Cisco Unified Mobility バージョン 1.2



シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションは、固定ネットワークとモバイル ネットワークにおける音声、ビデオ、データ、およびモバイルなどのアプリケーション統合を可能にし、企業や政府機関といった組織の業務環境でのメディア リッチなコラボレーションを実現します。これらのアプリケーションはネットワークをプラットフォームとして使用し、意思決定とトランザクションの所要時間を短縮することで、優位性を高めることができます。ネットワークのセキュリティ、復元力、およびスケーラビリティにより、あらゆるワークスペースのユーザが、あらゆるメディア、デバイス、オペレーティング システムを使用して、場所や時間を問わず、簡単に接続できるようになります。シスコ ユニファイド コミュニケーションは、ネットワーク インフラストラクチャ、セキュリティ、ワイヤレス、管理アプリケーション、ライフサイクル サービス、柔軟な導入と管理オプションのアウトソーシング、およびサードパーティのアプリケーションを含む総合ソリューションの一部です。

Cisco Unified Mobility を使用することで、企業の従業員は、オフィスにいるかどうかに関係なく、常に仕事に関わることができます。Cisco Unified Mobility は、Cisco Mobile Connect エンタープライズ モビリティ サービスの導入により、エンタープライズ キャンパス内外の従業員が IP コミュニケーションを利用できるようにします。Cisco Unified Mobility は、Cisco Unified Communications Manager と統合されるアプリケーション サーバであり、従業員の IP フォンとリモートの携帯電話の間の通話をインテリジェントに管理、フィルタリング、ルーティング、および発信します。Cisco Unified Mobility を使用すると、従業員はオフィスにいるか、移動中か、リモート オフィスにいるかに関係なく、通話を中断することなく、作業に最も適したデバイスから業務上の電話を受信および発信できます。Cisco Unified Mobility を使用すると、Cisco Unified Communications Manager を通じて、利用可能なエンタープライズ IP コミュニケーション ネットワーク リソースをモバイル ワーカーが活用できるようになり、企業の IT およびテレコム関連のマネージャは、モバイル ワーカーの通信のニーズを今までよりも的確に満たすことができるようになります。Cisco Unified Mobility は、Cisco 7800 シリーズ Media Convergence Server(MCS)Communications Manager Appliance にインストールされます(図 1)。

図 1. Cisco 7800 シリーズ Media Convergence Server Communications Manager Appliance に搭載された Cisco Unified Mobility

図 1. Cisco 7800 シリーズ Media Convergence Server Communications Manager Appliance に搭載された Cisco Unified Mobility


ソリューション

シングル ビジネス ナンバー リーチ

Cisco Unified Mobility により、Cisco Unified Communications Manager のユーザは Cisco Mobile Connect サービスを利用できます。業務上の電話をすべて 1 つのエンタープライズ IP 電話番号に統合し、どこで仕事をしていてもすぐに電話を受けることができるようになります。顧客にとってはオフィスの従業員に連絡する際に必要な電話番号が 1 つだけになり、企業にとっては提供するサービスの応答性を新たな取り組みなしで高めることができます。企業のモバイル ワーカーの場合、Cisco Unified Mobility を使用することで、プライベートの携帯電話番号を教えたり、モバイル ボイスメール ボックス内の仕事上の電話を確認する必要がなくなります。

シングル ビジネス ボイスメール

モバイル ワーカーが Cisco Mobile Connect のコールに応答できないときは、代わりに Cisco Unified Mobility が、応答できなかったコールを Cisco Unity® ボイス メッセージング システム、またはその他のエンタープライズ ボイスメール システムに保存します。従業員は、1 つのエンタープライズ ボイスメール ボックスを使用してすべてのボイスメールを管理できます。

デバイスのモビリティ

携帯電話は、移動中には非常に便利ですが、モバイル ワーカーがオフィスに着くと、あまり役に立ちません。Cisco Unified Mobility の Cisco Mobile Connect サービスを使用すると、モバイル ワーカーは、オフィスに着いた後も IP デスク フォンで通話を継続し、スピーカーフォンやその他の IP フォン サービスを利用できます。重要な通話を中断せずに継続でき、従業員は時間と場所に合わせて最適な IP 機能またはモバイル機能を利用できます。

Cisco Mobile Voice Access

Cisco Unified Mobility により、従業員は移動中でも、主要なエンタープライズ IP コミュニケーション機能をすべて利用できます。たとえば、モバイル ワーカーが移動中に海外オフィスに電話する必要がある場合、Cisco Mobile Voice Access 回線を使用して、まるでホーム オフィスにいるかのように電話をかけることができます。モバイル ワーカーは携帯電話から Cisco Mobile Voice Access 回線にダイヤルし、タイ ラインによって企業の IP コミュニケーション ネットワークから電話をかけます。これによって接続が完了し、テレコム関連のコストを抑えることができます。

Web ベースのシステムとユーザ管理

Cisco Unified Mobility には、ユーザ プロファイルを定義および管理するための柔軟なオプションが用意されています。ユーザは安全なユーザ プロファイル Web ページにアクセスして、携帯電話などのリモートの電話番号を入力し、Cisco Mobile Connect サービスによって振り分けられるコールの種類を制限するフィルタを作成できます。システム管理者は安全な管理 Web ページを使用して、ユーザがプロファイルをどの程度制御するかを決定し、必要に応じてユーザ プロファイルを変更できます。ユーザは個人の選択を利用する一方で、企業はリソースの利用を制御し、バックアップ サポートを提供できます。

システム管理

Cisco Unified Mobility リリース 1.2 では、システム管理ツールが更新され、Cisco Unified Communications Manager リリース 5.0 でも使用されている障害回復システム(DRS)が追加されています。障害回復システムを使用すると、システム管理者は、ソフトウェア アプリケーション アップグレードやシステム障害に備えて、構成データやユーザ データをバックアップおよび復元することができます。障害回復システムのユーティリティでは、手動と自動両方のバックアップと復元を使用できます。

セキュリティ

Cisco Unified Mobility リリース 1.2 では、システム セキュリティが更新されて、Cisco Security Agent for Unified Communications Manager をサポートするようになりました。Cisco Security Agent for Unified Communications Manager は、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unity Unified Messaging、Cisco Unified Contact Center Express などの音声アプリケーションを実行するシスコ ユニファイド コミュニケーションのアプリケーション サーバに、脅威からの保護を提供します。Cisco Security Agent for Unified Communications Manager は、複数のセキュリティ機能を集約し、ホスト侵入防御、分散ファイアウォール、悪質なモバイル コードの防御、オペレーティング システムの統合性の保証、監査ログの統合をすべて、単一のエージェント パッケージとしてまとめます。全般的なセキュリティ戦略の一環として、Cisco Security Agent for Unified Communications Manager は、シスコの SAFE Blueprint を強化し、保護をエンドポイントまで拡張します。

図 2. Cisco Unified Mobility の管理

図 2. Cisco Unified Mobility の管理


機能

Cisco Mobile Connect サービスを使用すると、モバイル ワーカーは着信した業務上の電話を IP 電話番号に振り分けて、携帯電話(または他のリモートの電話)から IP フォンを利用しているかのように、着信した電話に応答できます。着信した電話をデスクの電話または携帯電話で取り、接続を中断せずにデスクの電話と携帯電話の間でコールをピックアップして、携帯電話やその他のリモートの電話から業務上の電話をかけることができます。Cisco Mobile Connect をサポートするために、Cisco Unified Mobility ソフトウェアには、企業のモバイル ワーカーごとにユーザ プロファイル情報を作成、アクセス、および制御するための Web ベースのシステム管理とユーザ プロファイル設定ユーティリティを含む、統合モビリティ アプリケーション サービスが付属しています。

Cisco Unified Mobility が提供する機能は、次のとおりです。

  • 同時デスクトップ呼び出し音:着信した電話は、ユーザの IP デスクトップ フォンと携帯電話で同時に呼び出し音が鳴ります。ユーザが電話に出るとすぐに、応答しなかった電話の呼び出し音は自動的に停止します。ユーザは、着信ごとに最適な電話で応答することができます。
  • デスクトップ ピックアップ:ユーザが携帯電話からコールを開始した場合、接続を中断せずにユーザのデスクトップ電話でコールをピックアップできます。
  • モバイル コール ピックアップ:ユーザがデスクトップ フォンからコールを開始した場合、接続を中断せずにユーザの携帯電話に切り替えることができます。そのときのニーズに応じて、ユーザは、有線のオフィスの電話機の信頼性、または携帯電話の利便性を活用できます。
  • Cisco Mobile Connect コールのセキュリティとプライバシー:Cisco Mobile Connect コールが継続している間、関連するデスクトップ IP フォンが保護されます。携帯電話にブリッジされるコールを無許可のユーザが傍受できないように、携帯電話の接続がアクティブになるとすぐに、デスクトップからのコールが終了します。
  • Cisco Mobile Voice Access:ユーザは、IP PBX(構内交換機)の内線であるかのように、携帯電話からコールを開始し、ローカル音声ゲートウェイと WAN トランキングを利用できます。
  • 企業のボイス メールボックスの統合:ユーザは、デスクトップおよび携帯電話へのコールを含む、すべてのコールの統合されたボイスメール ボックスとして、企業のボイスメール ボックスを利用できます。発信者にとっては、従業員にアクセスするための方法の信頼性が増し、ユーザは複数のボイスメール システムをチェックするために費やす時間が少なくなります。
  • 許可/ブロック コール フィルタ:ユーザは、デスクトップと携帯電話の呼び出し音が同時に鳴るように設定した発信者番号の制限リストを作成できます(許可コール フィルタ)。また、デスクトップの電話が鳴るときは携帯電話を鳴らさないようにする電話番号のリストを作成することもできます(ブロック コール フィルタ)。この設定により、各ユーザは重要なコールを受信しながら、不要なコールの増加を防ぐことができます。
  • 発信者 ID:発信者 ID は保存され、すべてのコールで表示されます。ユーザは、元の発信者情報を失わずに、Cisco Mobile Connect を(携帯電話サービス プロバイダーの機能の範囲内で)利用できます。
  • ユーザ プロファイルへのアクセスをシステム管理者が制御可能:ユーザ プロファイル設定の変更は、システム管理者の場合は安全な Cisco Unified Mobility 管理 Web ページを使用して、ユーザの場合は安全なユーザ プロファイル Web ページを使用して実行できます。システム管理者は、ユーザがプロファイルをどの程度制御するかを決定できるため、ユーザの選択に合わせて IP テレフォニー リソースのバランスを取ることができます。
  • オン/オフのリモート制御:ユーザは、Cisco Mobile Voice Access アプリケーションまたはユーザ プロファイル Web ページを使用して、携帯電話から Cisco Mobile Connect の機能をオンまたはオフにでき、モビリティの管理を柔軟に行うことができます。
  • ユーザ ID と個人 ID 番号の保護による音声ベースのアクセス:Cisco Mobile Voice Access アプリケーションは、ユーザ名とパスワードで保護されます。
  • コール トレース:Cisco Mobile Connect コールは記録され、企業がトランク利用率を最適化し、接続の問題をデバッグするのに役立つ情報を提供します。

仕様

表 1 に、Cisco Unified Mobility のソフトウェアおよびハードウェア仕様を示します。

表 1 Cisco Unified Mobility の仕様

コンポーネント 説明
Cisco Media Convergence Server Cisco Media Convergence Server 7815、7825、7835、および 7845
Cisco Unified Mobility サーバのソフトウェア プラットフォーム Linux アプライアンス
Cisco Unified Communications Manager との互換性 Cisco Unified Communications Manager 4.x および 5.x
シスコ マルチサービス ルータおよび音声ゲートウェイ Voice Extensible Markup Language(VXML)をサポートしたシスコ マルチサービス ルータおよびゲートウェイ


発注情報

表 2 に、Cisco Unified Mobility リリース 1.2 の発注情報を示します。Cisco Unified Mobility リリース 1.2 は、次の表に示す Cisco 7800 シリーズ Media Convergence Server をサポートします。

表 2 Cisco Unified Mobility の発注情報

製品番号 説明
MM1.2-K9= リリース 1.2 用の Cisco Unified Mobility サーバ ソフトウェア
LIC-MM-MC= Cisco Mobile Connect 用の Cisco Unified Mobility ユーザ ライセンス
MCS-7816-I3 Cisco Media Convergence Server 7816-I3 アプライアンス
MCS-7816-H3 Cisco Media Convergence Server 7816-H3 アプライアンス
MCS-7825-I3 Cisco Media Convergence Server 7825-I3 アプライアンス
MCS-7825-H3 Cisco Media Convergence Server 7825-H3 アプライアンス
MCS-7835-I2 Cisco Media Convergence Server 7835-I1 アプライアンス
MCS-7835-H2 Cisco Media Convergence Server 7835-H2 アプライアンス
MCS-7845-I2 Cisco Media Convergence Server 7845-I2 アプライアンス
MCS-7845-H2 Cisco Media Convergence Server 7845-H2 アプライアンス


この製品は、Cisco Unified Workspace Licensing の対象です。詳細情報、および Cisco Unified Workspace Licensing が顧客に適切であるかどうかを判断するには、http://www.cisco.com/jp/go/workspace_licensing/ を参照してください。

シスコ ユニファイド コミュニケーション サービス

シスコと認定パートナーは、セキュリティと復元力が優れたシスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションの展開をお手伝いし、厳しい展開スケジュールを実現し、ビジネスの優位性を高めることができます。シスコのサービス ポートフォリオは、固定およびモバイル ネットワーク上で音声、ビデオ、データ、およびモバイル アプリケーションを統合する実証済みの手法に基づいています。サービスに対するシスコ独自のライフサイクル アプローチは、ソリューション ライフサイクルの各段階で必要なアクティビティを定義します。カスタマイズされた計画および設計サービスは、ビジネスのニーズを満たすソリューションの作成に重点を置いています。また、実績のあるテクニカル サポートが業務効率を向上させます。リモート管理サービスによって日々の運用を簡素化し、最適化サービスによってビジネス ニーズの変化に応じたソリューション パフォーマンスの強化を行います。