Cisco Unified Border Element

Cisco Unified Border Element

Q&A





Cisco Unified Border Element と Cisco IOS Gatekeeper



全般


Q. Cisco® Unified Border Element とは何ですか。

A. Cisco Unified Border Element は、独立したユニファイド コミュニケーション(Voice-over-IP(VoIP)および Video-over-IP を含む)ネットワークまたは異なる企業のネットワーク ドメイン間で、簡単かつ安全な、コスト効率の高い接続を提供するように設計された、セッション ボーダー コントローラ(SBC)です。企業ネットワーク内で互換性を持たないアプリケーション間、企業間(B2B)アプリケーションを利用する企業間、および企業ネットワークとサービス プロバイダーの Session Initiation Protocol(SIP)トランク間で相互接続を可能にします。

Cisco Unified Border Element には、重要セッション管理機能、H.323 および SIP インターワーキング機能、ネットワーク間インターフェイス(NNI; Network-to-Network Interface)のセキュリティと境界機能があります。公衆電話交換網(PSTN)と IP 間のゲートウェイとほとんど同じ機能がありますが、2 つのコール レッグを接続する点が異なります。メディア パケットは、経由転送(そのため、互いのネットワークは非表示になる)で行うことも Cisco Unified Border Element プラットフォームで転送することもできます。

Q. Cisco Unified Border Element を使用すべき理由とは何ですか。

A. Cisco Unified Border Element は、ユニファイド コミュニケーションの相互接続領域のための接続ポイントを提供します。接続ポイントには、そのポイントを通過する通信のセキュリティ スクリーニング、部門またはネットワーク間の境界の課金あるいはトラブルシューティング、プロトコル変換(H.323 から SIP)ポイント、コール アドミッション制御(CAC)の決定、またはトランスコーディング サービスが必要になることがあります。特定のアプリケーションには、サービス プロバイダー SIP トランク サービス、または Cisco Unified Communications Manager および Cisco MeetingPlace® ミーティングなど異なるユニファイド コミュニケーション アプリケーション間への接続が組み込まれています。

Q. Cisco Unified Border Element の価格はどのように決まるのですか。

A. Cisco Unified Border Element の価格は、特定数のセッション(たとえば、FL-CUBEE-5、FL-CUBEE-25、FL-CUBEE-100 ライセンスはそれぞれ 5、25、100 セッション)が可能になるキャパシティベースのライセンスと、プラットフォームベースのライセンス(たとえば、プラットフォームの CPU が維持可能な最大セッション数を利用できる FL-INTVVSRV ライセンス)のいずれかによって決まります。Cisco Unified Border Element 発注ガイドでは、異なるプラットフォームで利用できるライセンス オプションの詳細を説明しています。

Q. FL-CUBE-XXX と FL-CUBEE-XXX のライセンス SKU の違いは何ですか。

A. FL-CUBE-XXX ライセンスは、Cisco 2800 および 3800 シリーズ ISR G1 ルータに適用され、FL-CUBEE-XXX ライセンスは Cisco 2900 および 3900 シリーズ ISR G2 ルータに適用されます。ISR G2 ルータには、ISR G1 ルータではサポートされないボックスツーボックス冗長性といった追加機能があります。

Q. FL-CUBEE-XXX-RED および FLASR1-CUBEE-xxxR の冗長ライセンス SKU はいつ使用すべきですか。

A. 冗長ライセンス SKU は、アクティブ/スタンバイ仮想 IP 設定に適用されます。この設定では、1 つのプラットフォームだけがある特定の時間にアクティブ コールを受けることができ、他のプラットフォームはプライマリ プラットフォームの障害時にアクティブになるウォーム スタンバイ モードになっています。

1 つのライセンスで、両方のプラットフォームで購入したセッション数が有効になります。たとえば、2 台の Cisco 3945 ルータ用に購入した FL-CUBEE-100-RED では、アクティブ ルータとスタンバイ ルータの両方で 100 セッション SIP トランクが有効です。

両方のルータが同時にコールを受けるアクティブ/アクティブおよびロード バランシング冗長設定の場合、通常の単体使用セッション ライセンスを各プラットフォームに別個に発注してください。

Q. シスコではどの相互運用性テストを検証していますか。

A. シスコでは、Cisco Unified Communications Manager、Cisco IOS® Gatekeeper、Cisco IOS Gateway、および Cisco PGW 2200 Softswitch で相互運用性を検証しています。相互運用性の設定ガイダンスは、Cisco Interoperability Portal に掲載されています。

サードパーティの相互運用性は、シスコが広く参加している独立テスト イベント、および H.323 基準や SIP 基準への準拠によって実現されます。Cisco IOS ソフトウェアの SIP RFC 準拠の詳細な一覧については、Achieving SIP RFC Compliance ドキュメントを参照してください。サードパーティ IP Private Branch Exchange(PBX; 構内交換機)およびサービス プロバイダー SIP トランク製品とのインターワーキングの具体的な設定例についても、Cisco Interoperability Portal に掲載されています。

プラットフォームとソフトウェア イメージ


Q. Cisco® Unified Border Element をサポートしているプラットフォームはどれですか。

A. Cisco Unified Border Element は、統合型データおよびユニファイド コミュニケーション サービスのための Cisco 2800、3800、2900、3900、3900E シリーズ統合型サービス ルータ(ISR)で実行される、Cisco IOS ソフトウェア内の統合アプリケーションです。Cisco AS5350XM および AS5400XM Universal Gateway や Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータでも実行されます。

Q. Cisco® Unified Border Element でサポートされるイメージはどれですか。発注するときの考慮事項はありますか。

A. 一般的に、Cisco 2800 および 3800 シリーズ プラットフォームの場合、Cisco Unified Border Element は IP Voice 以降の全 Cisco IOS ソフトウェア イメージでサポートされます。Cisco 2900、3900、および 3900E シリーズ プラットフォームには、Cisco Unified Border Element の機能を含むユニバーサル イメージがあり、その機能は適切なライセンスで有効になります。Cisco ASR 1000 シリーズ プラットフォームで、Cisco Unified Border Element は Advanced IP Services および Advanced Enterprise Services イメージでサポートされます。データ シートおよび Cisco Unified Border Element 発注ガイドには、イメージ名とプラットフォーム要件についての詳細が記載されています。Cisco Technical Assistance Center(TAC)からのサポートを受けるには、フィーチャ ライセンスを購入する必要があります。Cisco Unified Border Element の現行価格を確認するには、Pricing Tool(Cisco.com へのログインが必須)を利用します。

Q. Cisco Unified Border Element イメージの機能とは何ですか。また、各プラットフォームで提供されるイメージの違いは何ですか。

A. サポートされているさまざまなプラットフォームのさまざまなレベルの機能で幅広いソフトウェア イメージを利用できます。ユニバーサル イメージを持つ Cisco 2900 および 3900 シリーズ プラットフォームで、該当するライセンスとプラットフォームの CLI を有効にすることで、Cisco Unified Border Element が有効になります。Cisco 2800 および 3800 シリーズ統合型サービス ルータでは、IP Voice および高レベルのイメージで Cisco Unified Border Element がサポートされています。セキュリティやゲートキーパーといったさらに高度な機能には、高レベルのイメージが必要です。Cisco ASR 1000 シリーズ プラットフォームでは、Cisco Unified Border Element の機能の選択がサポートされています。ゲートキーパー機能はサポートされていません。Cisco Unified Border Element 発注ガイドに詳細が記載されています。

Cisco Unified Border Element では、すべてのソフトウェア イメージにフィーチャ ライセンスが必要です。

Q. お客様がすでに該当するプラットフォームをお持ちの場合、Cisco Unified Border Element をサポートするようにアップグレードするにはどうすればいいですか。

A. 既存の Cisco 2800、3800、2900、3900、AS5350XM、AS5400XM プラットフォームを Cisco Unified Border Element として使用できます。現在、プラットフォームを PSTN ゲートウェイとして使用している場合、これらの機能をサポートするイメージをロードし、必要なソフトウェア ライセンスを購入すれば、そのプラットフォームを簡単に Cisco Unified Border Element 機能に追加できます。

Q. Cisco Unified Border Element を実行するためのメモリ要件は何ですか。

A. Cisco 2800 および 3800 シリーズ プラットフォームのメモリ要件は、128 MB のフラッシュ メモリと 512 MB の DRAM です。Cisco AS5350XM および AS5400XM プラットフォームの場合は、128 MB のフラッシュ メモリと 1 GB の DRAM が推奨されています。Cisco 2900 および 3900 シリーズ プラットフォームの場合は、500 未満の同時コールに対して 256 MB のフラッシュ メモリと 1 GB の DRAM が推奨されています。同時コールが 500 を超えるか、Calls Per Second(CPS; 1 秒あたりのコール)が高い場合は、2 GB の DRAM が推奨されています。

Q. Cisco Unified Border Element のパフォーマンス ガイドラインとは何ですか。

A. 各プラットフォームが伝送できる同時 IP-to-IP コールの最大数は、混合トラフィック、平均コール保留時間、コール到着レート、希望の CPU 使用量パーセンテージ、使用コーデック、トランスコーディング、音声アクティビティ検出(VAD)が有効になっているかどうかによって異なりますが、変動要素は他にもあります。

表 1 の値は、G.711 コーデックの使用、VAD をオフ、コール保留時間が 180 秒、フロースルー モード、Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.0.1M、イーサネット出力、および CPU 使用率が 75 パーセントを超えないことを前提としています。これらの値は、ガイドラインとしてのみ使用しており、パフォーマンスを保証するものではありません。

表 1 プラットフォームあたりの IP-to-IP コール数

プラットフォーム 最大同時コール数(フロースルー)
Cisco 3945E 2,500
Cisco 3925E 2,100
Cisco 3945 950
Cisco 3925 800
Cisco 2951 500
Cisco 2921 400
Cisco 2911 200
Cisco 2901 100
Cisco ASR 1004、および Cisco ASR 1006 ルート プロセッサ 2(RP2) 5,000; 16,000*
Cisco ASR 1002、ASR 1004、および ASR 1006 RP1 1,750
Cisco AS5350XM と AS5400XM 600
Cisco 3845 500
Cisco 3825 400
Cisco 2851 225
Cisco 2821 200
Cisco 2811 110
Cisco 2801 55


*注:Cisco IOS ソフトウェア リリース 2.5 では最大 5,000 コール、リリース 2.6 以降では最大 16,000 コールがサポートされています。

Cisco IOS ソフトウェア リリースの機能の可用性


Q. Cisco IOS ソフトウェア リリースがサポートする Cisco Unified Border Element の具体的な機能および特長は何ですか。

A. この製品は、初め Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(13)T3 の Cisco Multiservice IP-to-IP Gateway として導入され、それ以降多数の機能がリリースされてきました。Cisco Unified Border Element Features Roadmap ドキュメントでは、個別のリリースに導入された特定の機能についての詳細を説明しています。

Q. Cisco Unified Border Element リリースはどのように Cisco IOS ソフトウェア リリースにマッピングされますか。

A. 表 2 に、Cisco Unified Border Element リリースと Cisco IOS ソフトウェア リリースとのマッピングを示します。

表 2 Cisco Unified Border Element リリースと Cisco IOS ソフトウェア リリースとのマッピング

Cisco Unified Border Element リリース Cisco ISR プラットフォーム向け Cisco IOS ソフトウェア リリース Cisco ASR プラットフォーム向け Cisco IOS ソフトウェア リリース
1.0 12.3(11)T -
12.4(4)T -
12.4(6)T -
12.4(9)T -
12.4(11)T -
12.4(11)XW および 12.4(20)T -
1.1 12.4(15)XY および 12.4(20)T -
1.2 12.4(15)XZ および 12.4(20)T 2.5 および 2.6
1.3 12.4(22)YB および 15.0(1)M 3.1
1.4 15.0(1)XA および 15.1(1)T 3.1
8.5 15.1(2)T  


特長


Q. Cisco Unified Border Element はどのような冗長性メカニズムを提供していますか。

A. Cisco Unified Border Element が提供する機能を組み合わせて使用することで、さまざまなレベルの洗練された冗長性設計を幅広く導入できます。冗長性構成要素には、インボックス ソフトウェア冗長性(Cisco ASR 1001、1002、1004 プラットフォーム)、インボックス ハードウェア冗長性(Cisco ASR 1006 プラットフォーム)、ボックスツーボックス冗長性(Cisco ISR G2、ASR 1001、1002 および 1004 プラットフォーム)、Cisco Unified Border Element(全プラットフォーム)と組み合わせた Cisco Unified SIP Proxy(CUSP)を使用する負荷分散、およびサービス プロバイダーの冗長性(全プラットフォーム)が含まれます。負荷分散とサービス プロバイダー冗長性を活用すれば、グラフィック冗長性設計を提供できます。ISR G2 プラットフォームのボックスツーボックス冗長性機能はフェールオーバーの間も確立された通話を維持し、ASR プラットフォームのインボックスおよびボックスツーボックス冗長性はステートフルなフェールオーバーを提供します。ISR G2 でボックスツーボックス冗長性を導入するには、最低でも Cisco IOS リリース 15.1.2T が必要で、ASR プラットフォームでの導入には Cisco IOS-XE リリース 3.2 以上が必要です。

Q. Cisco Unified Border Element は、どのバージョンの SIP をサポートしていますか。

A. Cisco Unified Border Element は RFC 3261 に準拠しています。

Q. Cisco Unified Border Element は、アーリー メディアおよび遅延メディア SIP コールを両方ともサポートしていますか。

A. はい。Cisco Unified Border Element は、SIP アーリー オファー対アーリー オファー、遅延オファー対遅延オファー、遅延オファー対アーリー オファーを SIP 対 SIP コールでサポートしています。さらに、H.323 FastStart、SIP アーリー オファー、H.323 SlowStart、および SIP 遅延オファーが H.323-to-SIP コールに対してサポートされています。

Q. Cisco Unified Border Element は、どのバージョンの H.323 をサポートしていますか。

A. Cisco Unified Border Element での H.323 のサポートは、Cisco IP-to-TDM(時分割多重)ゲートウェイのサポートと同じです。いずれも H.323v4 をサポートしています。注:H323v4 は H.323v3 および H.323v2 との下位互換性があります。

Q. Cisco Unified Border Element は、単一のコールに対して FastStart と SlowStart モードの両方を同時にサポートしますか。

A. はい。FastStart コールが着信コール レッグにあり、SlowStart コールが発信コール レッグにある場合、Cisco Unified Border Element は 1 つのモードから別のモードへの変換をサポートします。両方のレッグが同一モードになっている必要はありません。

Q. 「フローアラウンド」と「フロースルー」の意味は何ですか。

A. 送信元および終端エンドポイントからの Real-Time Transport Protocol(RTP)、またはメディア、トラフィックが Cisco Unified Border Element をフロースルーするか、(エンドポイントからエンドポイントに直接)フローアラウンドするかを説明する言葉です。

フロースルーの利点としては、エンドポイント RTP ポート番号と IP アドレスを隠すこと、補足的サービスに対するサポート、RFC 2833 からアウトオフバンド方式への変換などインバウンド DTMF リレーの変換、トランスコーディングなどのメディア操作などが挙げられます。フローアラウンド サポートでは、Cisco Unified Border Element での CPU の負荷を軽減できますが、RTP パケットでのアドレスの非表示が行われなくなり、トランスコーディングは実行できず、一部の補足的サービスがサポート不可になる可能性があります。

H.323-to-H.323 フローアラウンド モードは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(1)と同様にサポートされ、SIP-to-SIP コールのフローアラウンドは Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(9)T と同様にサポートされます。

Q. Cisco Unified Border Element ではトランスコーディングが行われますか。

A. はい。トランスコーディングをサポート可能なデジタル シグナル プロセッサ(DSP)が搭載されていない Cisco ASR プラットフォームを除き、トランスコーディングはサポート対象です。トランスコーディングのための DSP ハードウェアは、Cisco Unified Border Element と同じプラットフォームに置くことも、別個のルータに置くこともできます。次のいずれか 2 つのコーデック間のトランスコーディングがサポートされています。

  • G.711 a-law:64 kbps
  • G.711 μ-law:64 kbps
  • G.723:5.3 および 6.3 kbps
  • G.729 および G.729A:8 kbps
  • G.729B および G.729AB:8 kbps
  • Internet Low Bitrate Codec(iLBC):13.3 および 15.2 kbps
  • G.722:64 kbps
  • ISAC:10 〜 32 kbps

Q. Cisco Unified Border Element ではハント グループがサポートされていますか。

A. はい。ただし例外として、ハント グループの全ダイヤル ピアにコール用の同一パラメータが必要です。最初の接続が失敗した後のハント中に、コール パラメータは再ネゴシエーションされません。

Q. 透過コーデックとは何ですか、また、どのような役割がありますか。

A. Cisco Unified Border Element は、透過的にエンドポイント間の機能を渡します。Cisco IOS ソフトウェアでこの機能を設定するには、透過コーデックと呼ばれる新しいコーデック タイプが使用されます。

透過コーデックは Cisco Unified Border Element 独自のものです。Cisco Unified Border Element で codec transparent を設定することにより、理解可能なコーデックをパス スルーできるようになりますが、特定のコーデックのネゴシエーションが強制されることはなく、コーデック ネゴシエーションは 2 つのエンドポイントに残されます。Cisco Unified Border Element でサポートされるコーデックだけが、2 つのコール レッグ間で通過可能です。

Q. コーデック フィルタリングとは何ですか。

A. Cisco Unified Border Element は、コールにコーデックのリストから特定のコーデックを選択させるように設計されたメカニズムであるコーデック フィルタリングをサポートしています。発信コール レッグでのコーデックのアドバタイズを制限することで、コーデック フィルタリングを有効にできます。たとえば、ゲートウェイの発信ダイヤル ピアの再発信側で、高帯域幅コーデックを制限できます。

Q. 1 つのコール レッグから別のコール レッグへのパケット転送はどのように行われますか。

A. RTP パケットは、Cisco Unified Border Element を経由して高速スイッチされます。ペイロードは調査も変更もされませんが、発信元 IP アドレスなどのヘッダー情報は更新されます。

Q. Cisco Unified Border Element が音声やビデオ品質に影響を与えることはありますか。

A. エンコードやデコードが必要ないため、品質に与える影響は最小限です。平均メディア遅延が、約 2 ミリ秒ほどわずかに増加するだけです。

登録、アドミッション、ステータス(RAS)シグナリングでセットアップされている Cisco Unified Border Element では、ダイヤル後遅延が 25 ミリ秒になります(コール負荷 500 の場合)。この数値は、各通過コールセットアップ メッセージの 5 ミリ秒から導き出されたものです。

Q. Cisco Unified Border Element がパケット QoS マーキングにどのように影響を与えますか。また、使用する理由はなんですか。

A. Cisco Unified Border Element で、RTP パケットの Quality of Service(QoS)パケット マーキング(IP Precedence または DiffServ コード ポイント(DSCP))を変更するように設定できます。この再マーキングにより、異なるネットワークの既存の QoS ポリシーは変更されないまま維持され、Cisco Unified Border Element 自体はこれらのネットワーク間でマッピング可能となり、ネットワークの両側で適切なレベルの優先順位付けが行われます。

Q. Cisco Unified Border Element は圧縮 RTP(cRTP)を通過させますか。

A. Cisco Unified Border Element は cRTP をサポートしています。すべての cRTP トラフィックは、ルータを通してスイッチされる前に受信インターフェイスで復号化され、cRTP が発信インターフェイスで設定されている場合、その発信インターフェイスで再圧縮されます。

Q. Cisco Unified Border Element は、標準のシスコ ベンダー固有属性(VSA)をサポートしていますか。

A. はい。Cisco Unified Border Element は、現在 Cisco IP-to-TDM ゲートウェイで利用できるすべての標準 VSA をサポートしています。

Q. Cisco Unified Border Element はユニファイド コミュニケーションとデータ トラフィックを同時に処理できますか。

A. はい。あらゆるタイプのトラフィックがルータを経由できるように、CPU パフォーマンスが設計されている必要があります。

Q. Cisco Unified Border Element では音声自動応答装置(IVR)がサポートされていますか。

A. Cisco Unified Border Element は、Tool Command Language(TCL)IVR スクリプトまたは VoiceXML アプリケーションと連携して、コール レッグに IVR 機能を提供できます。TCL スクリプトを使用する基本の単一ステージ コールがサポートされています(session.tcl)。また、IVR verb を使用するカスタム スクリプトも(たとえば、プロンプトの再生やディジットの収集のために)サポートされます。コール転送やハンティングなど、コール フローにつながる TCL スクリプトはサポートされません。

ベアラ機能


Q. Cisco Unified Border Element は、インバンド DTMF(DTMF リレーではなく)を SIP トランクでサポートしていますか。

A. はい。Cisco Unified Border Element はユニファイド コミュニケーション SIP トランクで G.711 のインバンド トーンをサポートし、これらのインバンド トーンを RFC 2833 DTMF リレーに変換して、残りのネットワークとの相互運用性を実現しています。

Q. Cisco Unified Border Element は、SIP-to-SIP コールのアーリー メディアから遅延メディアへの変換をサポートしていますか。

A. はい。

Q. Cisco Unified Border Element で DSP が必要になるのはどのような場合ですか。

A. Cisco Unified Border Element がメディア ストリームのトランスコーディングを実行するとき、DSP へのアクセスが必要になります。DSP は、Cisco Unified Border Element と同じプラットフォームにも、隣接ルータにも物理的に格納できます。また、インバンド DTMF トーン(非 RFC 2833)を検出し、DTMF リレー方式に変換しなければならない場合にも必要です。RFC 2833 エンコード トーンの検出には DSP は必要ありません。

Q. Cisco Unified Border Element では空の機能セットがサポートされていますか。

A. はい。空の機能セットは 1 つのコール レッグから別のコール レッグに透過的に渡されます。

Q. Cisco Unified Border Element ではファクス、モデム、DTMF がサポートされていますか。

A. はい。Cisco Unified Border Element は、以下を透過的に渡します。

  • ファクス:T.38 ファクス リレー、Cisco ファクス リレー、ファクス パススルー
  • モデム:モデム パススルー
  • DTMF:DTMF リレー:H.245(シグナリングおよび英数字)、RFC 2833、SIP 通知、Skinny Client Control Protocol(SCCP)アウト オブ バンド(OOB)、および G.711 インバンド DTMF

Q. Cisco Unified Border Element では変換ルールおよびディジット操作がサポートされていますか。

A. はい。他の Cisco H.323 および SIP ゲートウェイと同様に、VoIP ダイヤル ピアでの変換ルールとディジット操作がサポートされています。

Q. 会議 ID とは何ですか。Cisco Unified Border Element は同じ会議 ID を両方のコール レッグで転送しますか。

A. 会議 ID は、H.323 標準で定義されているように、グローバルで一意の ID(GUID)です。Cisco Unified Border Element は同じ会議 ID を両方のコール レッグで転送します。1 つのコールに属するすべてのコール レッグは、この ID を転送します。課金サーバは会議 ID を使用して、コールに属するすべてのコール レッグを関連付けます。シスコの課金パートナーは、すでに会議 ID を理解して使用しているため、Cisco Unified Border Element で 2 つのコール レッグになっても処理に変更はありません。

大企業および中堅・中小企業


Q. ユニファイド コミュニケーション SIP トランクが大企業または中堅・中小企業(SMB)サイトにコールを配信するとき、Cisco Unified Border Element を使用すべきですか。

A. はい。TDM PSTN ゲートウェイが提供するあらゆる管理性、セキュリティ、トラブルシューティングの利点を生かすためには、適切な境界ポイントが、サービス プロバイダー ネットワークとプライベート(大企業または SMB)ネットワークの間に存在することが必要です。Cisco Unified Border Element は、ユニファイド コミュニケーション SIP トランクに存在するさまざまなプロトコルやメディアから、企業のコール エージェントやエンドポイントを保護するために必要な企業ネットワークに数多くの機能を提供します。これらの機能には、IP アドレスの非表示、CAC、プロトコル シグナリング、メディアの正規化(たとえば、インバンド DTMF から DTMF リレーへの変換)、および SIP の正規化(異なるネットワークまたはポリシーの SIP ヘッダーの操作)が含まれます。

Q. Cisco Unified Border Element で検証済みの Cisco Unified Communications Manager のバージョンはどれですか。

A. Cisco CallManager 3.0 以降および H.323 搭載の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(1)以降が Cisco Unified Border Element で検証済みであるほか、SIP 搭載の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T 以降を持つ Cisco Unified Communications Manager 5.x でも検証済みです。Cisco Unified Communications Manager および Cisco IOS ソフトウェアの多くの特定リリースで、H.323 と SIP 両方の相互接続のための特定機能が導入されました。Media Termination Point(MTP)のための Cisco Unified Communications Manager の要件も、そのリリースと特定のコール フローによってさまざまです。両製品の具体的な詳細と、Interoperability Portal の設定例については、設定および機能のドキュメントを確認してください。

Q. Cisco Unified Communications Manager に SIP を実装しなくても、プロバイダーのユニファイド コミュニケーション SIP トランクを使用できますか。

A. はい。この利点は、Cisco Unified Border Element が提供する数多くの利点の 1 つです。Cisco Unified Communications Manager との相互運用性は、Cisco Unified Border Element が SIP トランクを終端すれば H.323 で可能です。Cisco Unified Communications Manager 側で企業ネットワークを SIP シグナリングにアップグレードするほうが便利になるまでは、この方法で運用が可能です。その後 Cisco Unified Communications Manager に接する Cisco Unified Border Element ダイヤル ピアで H.323 から SIP にプロトコルを変更するだけです。

Q. Cisco Unified Communications Manager を搭載した Cisco Unified Border Element を使用するときに MTP は必要ですか。

A. Cisco Unified Border Element には、MTP は必要ありません。Cisco Unified Communications Manager に接続するとき、Cisco Unified Communications Manager には特定のコール フローの MTP が必要になることがあります。その場合、MTP は Cisco Unified Border Element と同じプラットフォームに置くことも、別個のルータに置くこともできます。MTP の要件は、プロトコル、実装モデル、使用している Cisco Unified Communications Manager のリリースによって異なります。

Cisco Unified Communications Manager に対して H.323 トランクを使用するとき、MTP の要件は次のとおりです。

  • Cisco Unified Border Element が H.323 対 H.323 コールを処理している場合、Cisco Unified Border Element リリースが Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T 以降を使用し、Cisco Unified Communications Manager がバージョン 4.1 以降である場合、MTP は必須ではありません。
  • MTP は、Cisco Unified Border Element と同じルータに共存できます。

Cisco Unified Communications Manager に対してユニファイド コミュニケーション SIP トランクを使用するとき、MTP の要件は次のとおりです。

  • セキュア デバイス プロビジョニング(SDP)がない遅延メディアまたは INVITE が許容されない場合、MTP なしの SIP トランクを設定します。
  • SDP のあるアーリー メディアまたは INVITE が要件となっている場合(G.711 コールのみ)、MTP で SIP トランクを設定します。

サービス プロバイダー:アクセスおよび CPE 機能


Q. 他のルータベースのサービスを、マネージド Customer Premises Equipment(CPE; 宅内装置)で Cisco Unified Border Element とともに再配置できますか。

A. はい。

Q. Cisco Unified Border Element を CPE デバイスとして管理するにはどうすればいいですか。

A. すべての汎用 Cisco IOS ソフトウェア ルータと、Telnet アクセス、セキュア シェル(SSH)プロトコル、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)、認証、許可、アカウンティング(AAA)といった管理インターフェイスは、Cisco Unified Border Element 上で既存のネットワーク管理アプリケーションとのインターフェイスに利用でき、設定およびサービス監視のダウンロードや編集が可能です。

Q. Cisco Unified Border Element で合法的傍受機能を実行するにはどうすればいいですか。

A. 一部の Cisco Unified Border Element ソフトウェアでは、Cisco 2851、3825、および 3845 プラットフォームでのみ合法的傍受がサポートされます。合法的傍受機能のみが必要な場合は、Cisco Unified Border Element ソフトウェア イメージさえあれば可能です。合法的傍受のための Cisco アーキテクチャの詳細については、Cisco Service Independent Intercept アーキテクチャ ドキュメントを参照してください。

コール アドミッション制御


Q. Cisco Unified Border Element は、CAC のどのメカニズムをサポートしていますか。

A. Cisco Unified Border Element でのコール アドミッション制御は、合計コール数、CPU、メモリ、グローバル IP 通話容量、ダイヤルピアごとの IP 通話容量、グローバルまたはダイヤルピアごとのコール到着レート(コール スパイク保護)に基づいて、リソース予約プロトコル(RSVP)の使用により提供されます。

Q. Cisco Unified Border Element をコール スルーする CAC の提供に RSVP を使用できますか。

A. はい。H.323 コールに対して使用できます。この機能は、通常、Cisco Unified Communications Manager クラスタ間の H.323 クラスタ間トランク(ICT)での CAC の提供に使用されます。

セキュリティ


Q. Cisco Unified Border Element はネットワーク アドレス変換(NAT)を実行できますか。

A. Cisco Unified Border Element は、すべてのセッションを終端および再発信するため、ユニファイド コミュニケーション コールに対して本質的に NAT およびポート アドレス変換(PAT)機能を実行します。この機能では、Cisco Unified Border Element が自身のアドレスを通信相手のエンドポイントのアドレスに代替し、そのため効率的にエンドポイントのアドレスを非表示に(変換)します。この機能は、通常、エンドポイント アドレスの部分に 3 番目のアドレスが代替される Cisco Hosted NAT Traversal アプリケーションの機能とはわずかに異なります。ホストされる NAT Traversal も Cisco Unified Border Element でサポートされています。

Q. Cisco Unified Border Element とともにファイアウォールを使用するべきですか。

A. Cisco Unified Border Element は、通過するユニファイド コミュニケーション セッションに多くのセキュリティ機能(トポロジーの非表示、SIP プロトコル検査、不正または不当なパケット検出、不正通話の防止、暗号化など)を提供します。追加の外部ファイアウォールの使用はサポートされていますが、オプションです。通常、ファイアウォールは、ネットワークに入ってくるすべてのトラフィックを調べる全般的なトラフィック検査を行いますが、これに対して Cisco Unified Border Element は H.323 または SIP トラフィックのみを調べます。インターネット トラフィックが SIP トランクと同じ物理インターフェイスに到着する場合は、ファイアウォール デバイスを使用する必要があります。外部ファイアウォール デバイスを使用する場合、会社のネットワーク セキュリティ運用ポリシーに従って、Cisco Unified Border Element に関してネットワークの外側または内側に置きます。また、Cisco IOS Firewall を Cisco Unified Border Element と同じプラットフォームにおいて、セキュリティ保護を提供することもできます。

Q. デフォルトの SIP リスニング ポート 5060 を変更できますか。

A. はい。任意の有効なポート番号に設定できます。

Q. 複数の顧客が関係するとき、アドレス非表示機能は外部デバイスおよびネットワークからはどのように見えますか。

A. 図 1 は、基本的な Cisco Unified Border Element ネットワークを示しています。プライベートまたは顧客のネットワークから見ると、Cisco Unified Border Element は、プライベート ネットワークでルーティング可能になっている必要のある 1 つのパブリック アドレスとして表示されています(このケースでは 10.10.x.x および 12.10.x.x ネットワークでルーティング可能な 192.x.x.x アドレス)。Cisco Unified Border Element で適切なルーティング制限がかけられ、そこに接続しているプライベート ネットワーク間で直接通信が行われないようになっていることを確認する必要があります。このモデルは、顧客のネットワークで重複アドレス スキームを使用している場合にのみ有効なので注意してください。最終的に、パブリック ネットワークでゲートウェイをホップオフするため、すべてのコールが顧客のネットワークのプライベート アドレスではなく、Cisco Unified Border Element の 192.x.x.x アドレスから送信されているように見えます。

図 1 Cisco Unified Border Element ネットワーク

図 1 Cisco Unified Border Element ネットワーク


Q. Cisco Unified Border Element では Virtual Route Forwarding(VRF)をサポートしていますか。

A. 音声 VRF 認識は、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(15)T と同様に利用できます。音声のための単一 VRF は SIP または H.323 でサポートされます。

Q. Message Digest Algorithm 5(MD5)はダイジェスト認証でサポートされていますか。

A. はい。Cisco Unified Border Element はダイジェスト認証が MD5 暗号化であるときに応答します。

Q. Cisco トークン セキュリティは Cisco Unified Border Element と連動しますか。

A. はい。Cisco Interzone ClearToken(IZCT)を使用しているセキュリティ機能はパス スルーされるので、Cisco Unified Border Element をセキュア ネットワークに挿入できます。

TelePresence とビデオ


Q. Cisco Unified Border Element はビデオと音声トラフィックを同時に処理できますか。

A. はい。ビデオ トラフィックは H.323-H.323 および SIP-SIP 接続に対してサポートされています。音声トラフィックはさらに H.323-SIP トラフィックに対してもサポートされています。

Q. Cisco Unified Border Element はどのビデオ コーデックをサポートしていますか。

A. Cisco Unified Border Element は、H.261、H.263、および H.264 をサポートしています。

Q. Cisco Unified Border Element と Cisco Multimedia Conference Manager(MCM)の違いは何ですか。

A. Cisco Unified Border Element は Cisco MCM の全機能を実装し、さらに以下も含んでいます。

  • H.323 v.4 のサポート
  • RSVP コール同期
  • 音声およびビデオのための追加コーデックのサポート(たとえば H.264)
  • 複数の Cisco Unified Border Elements を単一 Cisco IOS Gatekeeper に登録し、その間で負荷分散する機能

Q. Cisco MCM を Cisco Unified Border Element に置き換えることはできますか。

A. 新しい H.323 ビデオ ネットワーク導入には、Cisco Unified Border Element をお勧めします。すでに Cisco MCM ビデオ ネットワークをご利用のお客様の環境で Cisco Unified Border Element に置き換えるには、計画が必要になります。お客様は「置き換える」と聞くと、単純に Cisco MCM を削除して、そこに Cisco Unified Border Element を挿入すると考える可能性があります。ネットワーク デザインの詳細については、『Cisco IP Videoconferencing ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン ガイド』を参照してください。

ゲートキーパー


Q. Cisco Unified Border Element は複数のゲートキーパーを登録できますか。

A. いいえ。Cisco Unified Border Element は 1 つのゲートキーパーだけを登録できます。ただし、複数の Cisco Unified Border Element を 1 つのゲートキーパーに登録することはできます。

Q. ゲートキーパーなしで Cisco Unified Border Element を使用できますか。

A. はい。Cisco Unified Border Element は、直接ダイヤル ピアを設定すれば、ゲートキーパーなしで実行できます。ただし、H.323 用の Cisco ゲートキーパー設定を実行しているか、SIP ネットワークで SIP プロキシを実行していると、多くの場合、最も拡張性の高いネットワーク設計となります。

Q. Cisco Unified Border Element とともに使用するには、特別な Cisco ゲートキーパー イメージが必要ですか。必要な場合、どの Cisco IOS ソフトウェア リリースが必要となりますか。

A. 利用可能なルーティング、負荷分散、コール アドミッション機能を最大限に活用するため、Cisco ゲートキーパーの使用を強くお勧めします。Cisco IOS Gatekeeper ソリューションのすべての機能を提供するには、Cisco ゲートキーバーに IVS(INT VOICE/VIDEO、IPIP GW、TDMIP GW)または AVS(INT VOICE/VIDEO、IPIPGW、TDMIP GW AES)イメージと Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(13)T 以降が必要です。

Q. ゲートキーパー機能だけを利用したいのですが。

A. Cisco IOS Gatekeeper は、他の多くの機能とともに特定の Cisco IOS ソフトウェア イメージに含まれる Cisco IOS ソフトウェアの機能です。ゲートキーパー機能を入手するには、この機能を含む Cisco IOS ソフトウェア イメージを選択し、ソフトウェア ライセンスをご購入ください。

ステップ 1. Cisco IOS ソフトウェア設定ツールで、次のいずれかのイメージを選択します。

  • INT VOICE/VIDEO GK、IPIPGW、TDMIP GW(製品番号 S382IVS-12418)
  • INT VOICE/VIDEO GK、IPIPGW、TDMIP GW、AES(Advanced Encryption Standard(AES)暗号化などのセキュリティ機能も必要な場合)

ステップ 2. 次のいずれかを選択してフィーチャ ライセンスを追加します。

  • FL-CUBE-25(最大 25 の同時コールの場合)
  • FL-INTVVSRV-XXXX(シャーシの CPU 容量が維持できる最多セッション数で使用する場合)
  • FL-GK-XXXX(Cisco 2900 または 3900 シリーズ プラットフォームを発注する場合)

Q. Cisco Unified Border Element との相互運用性を高めるために Cisco ゲートキーパーに追加された機能は何ですか。

A. 基本的な追加機能とされるのは、Cisco IOS Gatekeeper の VIA 機能です。VIA 機能は、既存の Cisco ゲートキーパー イメージに対するソフトウェア機能拡張です。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)T 以降では、Cisco ゲートキーパーは同一プラットフォーム(Cisco Unified Border Element)の 2 つのコール レッグを認識でき、さらに事前定義された「VIA ゾーン」(ゲートウェイとゲートキーパー両方)に含まれる複数の Cisco Unified Border Element にわたって負荷を分散させます。

これらのゲートキーパーは、インターネット テレフォニー サービス プロバイダー(ITSP)ネットワークのエッジにあり、ここでは VoIP トラフィックがリモートゾーン宛先への途中でチャネル指定されます。VIA ゾーンにある Cisco Unified Border Element は着信コールを終端し、最終的な宛先に再発信します。

ゲートキーパー イメージには他の CAC 機能拡張が追加され、ゲートキーパーは Cisco Unified Border Element が応答しないときにも認識できるため、トラフィックを代替デバイスに送信します。H.323v4 登録、アドミッション、ステータス(RAS)メッセージがこのタスクを実行します。

Q. サードパーティ ゲートキーパーは Cisco Unified Border Element と連動しますか。

A. おそらく連動しません。サードパーティ ゲートキーパーは、VIA ゾーンのルーティングをサポートしないことが多いためです。

Q. Cisco ゲートキーパーと Cisco Unified Border Element は同じプラットフォームで実行可能ですか。

A. はい。

Q. Cisco IOS Gatekeeper は、TDM-to-IP ゲートウェイだけでなく Cisco Unified Border Element(IP-to-IP ゲートウェイ)を使用して VIA ゾーンとして機能できますか。

A. はい。別のローカル ゾーンで TDM ゲートウェイを登録できるほか、TDM ゲートウェイを VIA ゾーンでも登録できます。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)T から開始して、同じゲートキーパーが IP-to-IP ゲートキーパー(Cisco Unified Border Element)だけでなく TDM ゲートウェイとのやりとりでコールをルーティングできます。

Q. Cisco IOS Gatekeeper では、帯域幅管理はサポートされていますか。

A. はい。Cisco IOS Gatekeeper は、通常の Cisco ゲートキーパーが持つのと同じゾーン帯域幅管理機能を提供します。

Q. Cisco IOS Gatekeeper は複数の Cisco Unified Border Element にわたって負荷分散できますか。

A. はい。複数の Cisco Unified Border Element が同等の重み付けで 1 つのゲートキーパーに登録されている場合、そのゲートキーパーは複数の Cisco Unified Border Element 間で負荷を分散します。

ライセンス


Q. Cisco Unified Border Element と Cisco IOS Gatekeeper のライセンスは適用されますか。

A. Gatekeeper(設定コマンド gatekeeper を使用)ライセンスは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(20)T 以降で適用されます。Cisco Unified Border Element(設定コマンド allow connections... を使用)ライセンスは適用されません。

Cisco 2800 および 3800 シリーズ プラットフォームでは、Cisco IOS Gatekeeper と Cisco Unified Border Element の両方が同じライセンス製品番号(FL-INTVVSRV-xxxx と FL-CUBE-xx)を共有します。Cisco 2900 および 3900 シリーズ プラットフォームは、Cisco IOS Gatekeeper と Cisco Unified Border Element 機能で別個のライセンスを持ちます。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4.20T でのすべての Cisco IOS Gatekeeper インストールには、新規インストールかアップグレードかに関係なく、ライセンスがインストールされている必要があります(インストールされていない場合、ゲートキーパーのコマンドライン インターフェイス(CLI)は 60 日後に無効になります)。既存の Cisco IOS Gatekeeper インストールを Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(20)T 以降にアップグレードする場合、ライセンス Web サイトからライセンスをダウンロードしてルータにインストールする必要があります。詳細については、こちらをご覧ください。

Cisco IOS Gatekeeper ライセンスを入手するには、次の作業を実行します。

  1. 製品アクティベーション キー(PAK)を取得します。
  2. ライセンスを取得します。PAK を入力し、ルータのシリアル番号と製品 ID が揃っていることを確認します。

Q. お客様のシステムのために評価版の Cisco IOS Gatekeeper ライセンスを入手するには、どうすればいいですか。

A. Cisco IOS ソフトウェアには、自動的に 60 日の猶予期間有効のゲートキーパー ライセンスが同梱されています。その期間内に無期限のゲートキーパー ライセンスを取得、ダウンロード、インストールしてください。この 60 日の猶予期間を過ぎると、Cisco IOS ソフトウェアは CLI コマンド gatekeeper をシステム上で無効にします。無期限ライセンスをインストールする前の 60 日の猶予期間を延長したい場合は、Cisco TAC にお問い合わせください。