Cisco Unified Border Element

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Q&A





Cisco Unified Border Element


一般

Q:Cisco Unified Border Element とは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element は、これまで Cisco IOS Session Border Controller(SBC; セッション ボーダー コントローラ)および Cisco Multiservice IP-to-IP Gateway と呼ばれていたものです。Cisco Unified Border Element は Cisco IOS® ソフトウェアの統合アプリケーションで、データ、音声、および映像サービスの統合に対応した Cisco ISR(Integrated Services Router) 2800/3800 シリーズ上で稼働します。また、Cisco 5350XM/5400XM ユニバーサル ゲートウェイ、Cisco 7200VXR シリーズ ルータ、および Cisco 7301 ルータ上でも稼働します。シスコは企業およびサービス プロバイダー向けの拡張機能を継続的に追加しています。Cisco Unified Border Element は一種のセッション ボーダー コントローラ(IP-IP ゲートウェイ)で、独立したユニファイド コミュニケーション(Voice-over-IP [VoIP] および Video-over-IP を含む)ネットワーク間を容易かつ経済的に接続できるように設計されており、サービス プロバイダーと企業の社内ネットワークのいずれでも使用できます。Cisco Unified Border Element を使用すると、大企業や中堅・中小企業(SMB)とサービス プロバイダー間の相互接続(Session Initiation Protocol [SIP] トランク サービスを使用)だけでなく、複数の独立したサービス プロバイダー ネットワーク間を相互接続することができます。提供されているイメージには、一般的な相互接続用のものと Open Settlement Protocol(OSP)プロバイダーを介したサービス プロバイダー間接続用のものがあります。Cisco Unified Border Element は、課金、セキュリティ、Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)、QoS(Quality of Service)、トラブルシューティング、およびプロトコル シグナリングとメディアのインターワーキングにおけるネットワーク間インターフェイスの境界ポイントを提供します。Cisco Unified Border Element の機能は、PSTN(公衆交換電話網)/IP 間ゲートウェイの機能とほとんど同じです。ただし、Cisco Unified Border Element では 2 つの VoIP コール レッグの接続を行います。Cisco Unified Border Element プラットフォームでは、フロースルー モード(相手のネットワークは見えない)またはフローアラウンド モードのいずれかでメディア パケットを処理できます。

Q:Cisco Unified Border Element でサポートされるソフトウェア イメージについて教えてください。また、発注時に注意すべきことは何ですか。
A:イメージ名とプラットフォームの要件はデータ シートに詳しく記載されています。Cisco Technical Assistance Center(TAC)のサポートを受けるには、必ずフィーチャ ライセンスを購入する必要があります。Cisco Unified Border Element の最新価格をチェックする場合は、次の URL にある Cisco Pricing Tool を使用してください。https://tools.cisco.com/qtc/pricing/MainServlet (Cisco.com のログインが必要)

Q:Cisco Unified Border Element の価格はどのようにして決まるのですか。
A:Cisco Unified Border Element のイメージとフィーチャ ライセンスの価格は、使用するプラットフォームとプロセッサに基づいています。ゲートウェイの処理能力が大きくなるほど、フィーチャ ライセンスの価格は上がります。

Q:シスコで検証済みの相互運用性テストについて教えてください。
A:シスコでは、Cisco Unified Communications Manager、Cisco IOS ゲートキーパー、Cisco IOS ゲートウェイ、Cisco PGW 2200 ソフトスイッチ、Cisco SIP プロキシ サーバ、および Cisco ATA 186 Analog Telephone Adapter との相互運用性を既に検証済みです。サードパーティ製品との相互運用性は、シスコが民間のテスト イベントに積極的に参加し、H.323 規格や SIP 規格に準拠することによって実現されています。Cisco IOS の SIP RFC 準拠一覧については、「Achieving SIP RFC Compliance」を参照してください。

プラットフォームとソフトウェア イメージ

Q:Cisco Unified Border Element がサポートしているプラットフォームは何ですか。
A:サポートされているプラットフォームには、Cisco ISR 2800/3800、Cisco 5350XM/5400XM、Cisco 7200VXR、および Cisco 7301 があります。

Q:その他のプラットフォームをサポートする予定はありますか。
A:現在サポートされている一連のプラットフォームは幅広い処理能力に対応しており、65 〜 1000 の IP 間通話を同時に処理することができます。他のシスコ プラットフォームのサポートは現在検討中で、市場ニーズに基づいて判断する予定です。SBC 機能は Cisco 12000 プラットフォームでもサポートされます。詳細については、Cisco XR 12000 シリーズ セッション ボーダー コントローラに関する資料を参照してください。

Q:ユーザが既に所有している利用可能なゲートウェイ プラットフォームの利用を希望している場合、考慮すべきことは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element では、既存の Cisco ISR 2800/3800、5350XM、5400XM、7200VXR、および 7301 プラットフォームを使用することができます。現在、プラットフォームが PSTN ゲートウェイとして使用されている場合には、Cisco Unified Border Element 機能をサポートするイメージをロードすることにより、Cisco Unified Border Element 機能を容易に追加することができます。また、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(1) の場合、記載されているすべてのプラットフォームで、32 MB のフラッシュ メモリと 128 MB の DRAM が必要になります。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4 および 12.4T の場合、記載されているすべてのプラットフォームで、64 MB のフラッシュ メモリと 256 MB の DRAM が必要になります。

Q:Cisco Unified Border Element のパフォーマンス ガイドラインについて教えてください。
A:各プラットフォームで処理できる同時 IP 間通話の最大数は、(OSP および 非 OSP アプリケーションのいずれの場合でも)トラフィックの混在比率、平均コール保留時間、望ましい CPU 使用率、使用されるコーデック、および Voice Activity Detection(VAD; 音声アクティビティ検出)が有効かどうかといった要素により変わってきます。表 1 の値は、G.711 コーデックを使用し、VAD が有効、コール保留時間が 180 秒、フロースルー モード、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(9)T、および CPU 使用率が 75 %以下の場合を想定したものです。これらの値は目安であり、処理能力を保証するものではありません。

表 1 プラットフォームごとの IP 間通話数

プラットフォーム 最大同時通話数(フロースルー)
Cisco 5350XM および 5400XM 1000
Cisco 7301 800
Cisco 7200VXR 500
Cisco ISR 3845 750
Cisco 3825 600
Cisco 2851 600
Cisco 2821 400
Cisco 2811 200
Cisco 2801 100

Q:Cisco Unified Border Element イメージの機能と各プラットフォームで提供されている 2 つのイメージ セットの違いについて教えてください。
A:Cisco Unified Border Element をサポートする各プラットフォーム(Cisco 7200VXR および 7301 プラットフォームを除く)には、ベース イメージ(ipvoice イメージ)と高度暗号化イメージ(adventerprisek9 イメージ)の 2 種類のイメージ セットが用意されています。

  • Integrated Voice/Video、IP-to-IP Gateway、TDMIP Gateway(ベース イメージ):このイメージは Cisco IOS ソフトウェアの IP Voice イメージ セットに基づいており、IP Voice、H.323、および SIP 呼ルーティングと CAC のすべての機能、H.323 ゲートキーパー、および SIP バックツーバック ユーザ エージェント(B2BUA)が含まれています。
  • Integrated Voice/Video、IP-to-IP Gateway、TDMIP Gateway AES(高度暗号化イメージ):このイメージは Cisco IOS ソフトウェアの Advanced Enterprise イメージ セットに基づいており、Advanced Enterprise のすべての機能と Triple Data Encryption Standard(3DES)暗号に対応した OSP サポートを備えています。IP-to-IP ゲートウェイの OSP は 3DES 対応のみで提供されています。このイメージでは 56k の暗号化が可能ですが、3DES ベースのイメージを購入する際には、特別なセキュリティ許可やフォームの提出が必要になる場合があります。3DES の購入については、以下の URL を参照してください。
    http://www.cisco.com/wwl/export/crypto/tool/

Cisco 7200VXR および 7301 プラットフォームには、IOS Advanced Enterprise Services とLawful Intercept(LI; 合法的傍受)に対応した IOS Advanced Enterprise Services の 2 種類のソフトウェア イメージがあります。どちらのイメージも Advanced Enterprise イメージに基づいており、ゲートキーパー、IP-to-IP ゲートウェイ、および 3DES 暗号化に対応しています。後者のイメージでは、合法的傍受もサポートされています。

これらのソフトウェア イメージで Cisco Unified Border Element を使用する場合には、必ずフィーチャ ライセンスが必要です。詳しくは、データ シートを参照してください。


各 Cisco IOS ソフトウェア リリースで使用できる機能

Q:Cisco Unified Border Element の各機能はどの Cisco IOS ソフトウェア リリースでサポートされているのですか。
A:この製品は Cisco Multiservice IP-to-IP Gateway として Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(13)T3 で初めて導入され、その後数多くの機能がリリースされています。

Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(15)T で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、Cisco Unified Border Element に次の機能が追加されています。

  • Cisco 7200 NPE-G2 のサポート
  • H.323 および SIP ダイヤルピアの単一 VRF による認識
  • 12.4(11)XJ のすべての内容(12.4(11)XW の内容ではない)
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(11)XW で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、Cisco Unified Border Element に次の機能が追加されています。

  • ユニバーサルな Any-to-Any のコーデック トランスコーディング
  • H323(ECS)と SIP 間(REFER/302 & RE-INVITE ベース)の補足サービス
  • 統合型 Cisco IOS Firewall のサポート:H.323 および SIP
  • トランスコーダのパフォーマンス最適化
  • H.323 GK RAS メッセージの改良
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(11)XJ で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、Cisco Unified Border Element に次の機能が追加されています。

  • RFC 3261 に準拠した VoIP およびビデオ ネットワーク間でのシグナリングおよびメディアの終端と再発信の改良
  • Cisco ISR 2851/3845 における合法的傍受
  • 音声品質のメディア統計情報
  • 新しい SIP-to-SIP 機能:SIP エラー メッセージ パススルー
  • ホステッド NAT トラバーサルの改良
  • DTMF(Dual Tone MultiFrequency)のトランスコーディングとインターワーキング:
    • Cisco AS5100、AS5200、AS5300、AS5400、および AS5800 シリーズ ユニバーサル ゲートウェイによるトランスコーディング
    • H.245 to Key Press Markup Language(KPML)および SIP to KPML
    • H323-to-SIP コーデックの透過的サポート
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(11)T で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、Cisco Unified Border Element に次の機能が追加されています。

  • Internet Low Bit Rate Codec(iLBC; H.323-to-SIP および SIP-to-SIP コール)
  • DTMF インターワーキング:
    • G.711 インバンド DTMF(RFC 2833)
    • RFC 2833-to-RFC 2833 DTMF リレー
  • SIP Notify to SIP Notify
  • Tool Command Language(TCL)および Voice Extensible Markup Language(VoiceXML)
    • VoiceXML 2.0 のサポート
    • SIP Notify DTMF での VoiceXML のサポート
    • SIP Notify での TCL Interactive-Voice-Response(IVR)のサポート
  • SIP-to-H.323 補足機能インターワーキングの改良(REFER/302 および REINVITE なし)
  • Cisco Unified Communications Manager での H.323-to-SIP 補足サービスのサポート(H.323 トランクで Media Termination Point [MTP; メディア ターミネーション ポイント] を使用)
  • SIP-to-SIP 補足機能インターワーキングの改良(メディア フローアラウンドを使用)
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(9)T で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、Cisco Unified Border Element に次の機能とプラットフォームのサポートが追加されています。

  • Cisco AS5350XM および AS5400XM ユニバーサル ゲートウェイのサポート
  • SIP ベース アクセス ネットワーク向けのホステッド Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)トラバーサル
  • 補足機能の SIP-to-SIP インターワーキングの改良(REFER を使用)
  • H.323-to-SIP および SIP-to-SIP コールに対応した Global System for Mobile Communications(GSM)Adaptive Multi-Rate Narrow Band(AMR-NB)コーデックのサポート
  • SIP-to-SIP コールのメディア フローアラウンド
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、SIP ユーザ エージェントと相互運用するために、Cisco Unified Border Element に、RFC 3261 準拠の SIP シグナリングを使用する VoIP およびビデオ ネットワーク間でのシグナリングおよびメディアの拡張 SIP-to-SIP サポートによる終端と再発信が追加されています。このリリースでは、以下の重要な SIP-to-SIP 機能が利用できます。

  • Delayedメディア コール
  • Fax パススルーおよびモデム パススルー
  • TCP-to-UDP インターワーキング
  • アプリケーションのカスタマイズに対応した SIP Notify による TCL スクリプト
  • アプリケーションのカスタマイズに対応した VoiceXML
  • 安全なコールを実現する Transparent LAN Services(TLS; 透過型 LAN サービス)と TLS 以外のエンドポイントとのインターワーキング
  • E.164 Number Mapping(ENUM)のサポート
  • 合法的傍受のサポート
  • Cisco Unified Communications Manager、Cisco PGW 2200 ソフトスイッチ、Cisco SIP プロキシ サーバ、Cisco and BTS 10200 ソフトスイッチとの相互運用性
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(4)T で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは SIP ユーザ エージェントと相互運用を行う目的で、RFC 3261 準拠の SIP シグナリングを使用する VoIP とビデオ ネットワーク間でのシグナリング、およびメディアの基本 SIP-to-SIP サポートによる終端と再発信機能が Cisco Unified Border Element に追加されています。このリリースでは、以下の SIP-to-SIP 機能が利用できます。

  • 音声コール(B2BUA):シグナリングおよびメディアの終端と再発信
  • Earlyメディア コール
  • ネットワーク トポロジの隠蔽
  • コーデック(音声):
    • G711µ-law、G711a-law
    • G279、G.729A、G.729B、G.729AB
    • G.723、G.723A:5.3K、6.3K
    • G.726:16K、24K、32K
    • G.728
  • コーデック フィルタリング
  • メディア フロースルー
  • DTMF:RFC 2833 to RFC 2833、SIP-Notify to SIP-Notify
  • Fax:T.38、Cisco Fax Relay
  • トランスポート:TCP、UDP
  • CAC:Resource Reservation Protocol(RSVP)および最大接続数
  • QoS:IP Precedence、Differentiated Services Code Point(DSCP)
  • コール詳細レコード
  • SIP RFC 2833 による TCL スクリプト
  • 類似コーデックによるロータリー モード
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)T で追加された機能は何ですか。
A:このリリースでは、個別のネットワーク構成やキャパシティに基づいて、ネットワーク管理者が H.323 テレビ会議サービスの帯域幅とプライオリティ設定を管理する機能がCisco Unified Border Element に追加されています。これらの機能を使用すると、ネットワーク上で同時に使用されるテレビ会議とその他の重要なアプリケーションのネットワーク リソースを適切に割り当てることができます。Cisco Unified Border Element は Cisco Unified Videoconferencing 製品で構成されるビデオ ネットワークの重要なコンポーネントになります。Cisco Unified Border Element はプロキシとして動作し、以下の機能をサポートします。

  • データ、音声、およびテレビ会議の同時利用
  • RSVP とコール シグナリングの同期
  • ビデオ ストリームに対応した DSCP マーキング
  • T.120 データ コラボレーション
  • Far-end camera control
Q:Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(1) で追加された機能は何ですか。
A:リリース 12.3(1) では、次の 2 つの主要な機能が利用できるようになりました。
  • Cisco Unified CallManager の H.323 サポート(Cisco Unified CallManager のバージョン要件については、アプリケーション ガイドを参照)
  • Cisco Unified Border Element で Real-Time Transport Protocol(RTP)トラフィックをフローアラウンド モードで処理する機能(初期のリリースでは、設定可能な RTP トラフィック フロー方式がフロースルー モードのみでした)

機能

Q:Cisco Unified Border Element がサポートしている SIP バージョンは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element は RFC 3261 に準拠しています。

Q:Cisco Unified Border Element は早期メディア SIP コールと遅延メディア SIP コールの両方をサポートできますか。
A:はい。Cisco Unified Border Element は、SIP-to-SIP コールで SIP Early-Offer-to-Early-Offer と Delayed-Offer-to-Delayed-Offer、Delayed-Offer-to-Early-Offer をサポートしています。また、H.323-to-SIP コールでは、H.323 FastStart、SIP Early Offer、H.323 SlowStart、SIP Delayed Offer がサポートされています。

Q:Cisco Unified Border Element がサポートしている H.323 のバージョンは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element での H.323 のサポートは、Cisco IP-to-Time-Division-Multiplexing(TDM)ゲートウェイでのサポートと同じです。どちらも H.323v4 をサポートしています。注:H323v4 は H.323v3 および H.323v2 との下位互換性を備えています。

Q:Cisco Unified Border Element は、1 つのコールでファストスタート モードとスロースタート モードの両方を同時にサポートできますか。
A:はい。ファストスタート コールが着信コール レッグに基づき、スロースタート コールが発信コール レッグに基づいている場合、Cisco Unified Border Element はモード間の変換をサポートします。両方のコール レッグを同じモードにする必要はありません。

Q:「フローアラウンド」と「フロースルー」の意味について教えてください。
A:これらの用語は、発信側および終端側のエンドポイントからの RTP(メディア)トラフィックが Cisco Unified Border Element を通過(フロースルー)するか、または迂回(フローアラウンド)するか(エンドポイントからエンドポイントに直接届く)を意味しています。フロースルー モードには、エンドポイントの RTP ポート番号と IP アドレスを隠蔽できるという長所があります。フローアラウンド モードにすると、Cisco Unified Border Element の CPU 負荷を減らせますが、RTP パケットのアドレスを隠蔽できなくなります。H.323-to-H.323 のフローアラウンド モードは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(1) で追加されました。SIP-to-SIP のフローアラウンドは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(9)T 以降でサポートされています。

Q:Cisco Unified Border Element でトランスコーディングは実行されますか。
A:はい。トランスコーディングは Cisco 7200VXR または 7301 プラットフォーム以外でサポートされています。Cisco 7200VXR および 7301 プラットフォームには Digital Signal Processor(DSP; デジタル信号プロセッサ)ハードウェアがないために、トランスコーディングをサポートできません。現在トランスコーディングは、G.711(a-law と µ-law)、G.729(すべてのバージョン)、G.723 と Internet Low Bit-rate Codec(iLBC)間の双方向でサポートされています。トランスコーディング用の DSP ハードウェアは、ゲートウェイと同じプラットフォームまたは別のルータのどちらに配置することもできます。

Q:Cisco Unified Border Element はハント グループをサポートしていますか。
A:はい。ただし、ハント グループのすべてのダイヤル ピアで同一のコール パラメータを使用する必要があります。最初の接続に失敗した場合、コール ハンティングの最中でコール パラメータの再ネゴシエーションは行われません。

Q:透過的コーデックとは何ですか。どのような機能を持っているのですか。
A:Cisco Unified Border Element はエンドポイント間で機能の透過的な受け渡しを行います。Cisco IOS ソフトウェアでこの機能を設定するために、透過的コーデックと呼ばれる新しいコーデック タイプが使用されます。透過的コーデックは Cisco Unified Border Element 独自の機能です。Cisco Unified Border Element で「codec transparent」を設定すると、コーデックをパススルーすることができますが、特定のコーデックのネゴシエーションは強要されずに 2 つのエンドポイントに任せられます。2 つのコール レッグ間で受け渡しできるのは、Cisco Unified Border Element でサポートされているコーデックのみです。

Q:コーデック フィルタリングとは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element でサポートされている機能です。これにより、コールはコーデックのリストから特定のコーデックを選択します。コーデック フィルタリングを有効にするには、発信コール レッグでアドバタイズされるコーデックを制限する必要があります。たとえば、広帯域コーデックはゲートウェイの発信ダイヤル ピアの再発信側で制限できます。

Q:コール レッグ間でのパケットの伝送方法について教えてください。
A:RTP パケットは Cisco Unified Border Element で高速スイッチングされます。ペイロードの検査や変更は行われませんが、送信元 IP アドレスなどのヘッダー情報は更新されます。

Q:Cisco Unified Border Element が音声や映像の品質に影響を与えることはありますか。
A:エンコーディングやデコーディングを必要としないため、音声や映像の品質に影響を与えることはほとんどありませんが、平均メディア遅延はわずかに増加します(約 2 ミリ秒)。Registration, Admission, and Status(RAS)シグナリングによる Cisco Unified Border Element セットアップで、約 25 ミリ秒のダイヤル後遅延が生じます(コール負荷が 500 の場合)。これは、受け渡しされるコール セットアップ メッセージごとに 5 ミリ秒の遅延が生じるためです。

Q:Cisco Unified Border Element では IP precedence をどのように処理できるのですか。また、この機能を使用するのはなぜですか。
A:RTP パケットの IP precedence は、Cisco Unified Border Element で変更できます(変更機能が設定されている場合)。この再マーキングを使用すると、異なるネットワークの既存の QoS ポリシーを変更せずにそのまま維持することができるため、Cisco Unified Border Element でネットワーク間のマッピングを作成し、ネットワークの両側で適切な優先レベルを実現することができます。

Q:Cisco Unified Border Element は Compressed RTP(cRTP)の受け渡しを行いますか。
A:はい。cRTP トラフィックはすべて、ルータを介してスイッチングされる前に、入力インターフェイスで圧縮解除されます。その後、出力インターフェイスで cRTP が設定されている場合には、出力インターフェイスで再圧縮されます。

Q:Cisco Unified Border Element は標準的なシスコの VSA(vendor-specific attribute; ベンダー固有属性)をサポートしていますか。
A:はい。このゲートウェイは、Cisco IP-to-TDM ゲートウェイで現在使用できる標準的なすべての VSA をサポートしています。

Q:Cisco Unified Border Element は音声とデータを同時に処理できますか。
A:はい。ただし、データ トラフィックを利用すると、ルータ上のリソースが使用されて音声や映像のトラフィックで使用できるリソースが少なくなるため、CPU のパフォーマンスに注意する必要があります。

Q:Cisco Unified Border Element は IVR をサポートしていますか。
A:このゲートウェイは、TCL IVR スクリプトや VoiceXML アプリケーションとの併用が可能で、コール レッグに IVR 機能を提供します。また、TCL スクリプトを使用する基本的な単一ステージのコールがサポートされています(session.tcl)。さらに、IVR コマンド バーブを使用するカスタム スクリプト(プロンプトの再生や番号の収集など)もサポートされています。コール転送やコール ハンティングなどのコール フローを伴う TCL スクリプトはサポートされていません。

ベアラ機能

Q:Cisco Unified Border Element は SIP トランクでインバンド DTMF(DTMF リレーではない)をサポートしていますか。
A:はい。Cisco Unified Border Element はユニファイド コミュニケーションの SIP トランクで G.711 のインバンド トーンをサポートしています。Cisco Unified Border Element は、他のネットワークとの相互運用性を確保するために、これらのインバンド トーンを RFC 2833 DTMF リレーに変換できます。

Q:Cisco Unified Border Element は、SIP-to-SIP コールの早期メディアから遅延メディアへの変換をサポートしていますか。
A:はい。

Q:Cisco Unified Border Element において、DSP はどのような場合で必要になりますか。
A:DSP が必要になるのは、Cisco Unified Border Element でメディア ストリームのトランスコーディングが実行される場合です。DSP は Cisco Unified Border Element と同じプラットフォーム、または隣接するルータ上に設置できます。また、インバンドDTMFトーン(RFC2833)を検出しDTMFリレー方式に変換しなくてはならない場合にも必要です。RFC2833エンコードされたトーンの検出には必要ありません。

Q:Cisco Unified Border Element は Empty Capability Set(ECS)をサポートしていますか。
A:はい。Cisco Unified Border Element はコール レッグ間で ECS を透過的に受け渡しします。

Q:Cisco Unified Border Element は Fax、モデム、および DTMF をサポートしていますか。
A:はい。現在 Cisco Unified Border Element は、以下の透過的な受け渡しをサポートしています。
  • Fax:T.38 Fax Relay、Cisco Fax Relay、および Fax パススルー
  • モデム:モデム パススルー
  • DTMF:DTMF リレー:H.245(シグナリングおよび英数字)、RFC 2833、SIP Notify、Skinny Client Control Protocol(SCCP)アウトオブバンド(OOB)、および G.711 インバンド DTMF
Q:Cisco Unified Border Element は変換ルールと番号操作をサポートしていますか。
A:はい。Cisco Unified Border Element は VoIP ダイヤル ピアで、他のシスコ製 H.323 および SIP ゲートウェイと同じように変換ルールと番号操作をサポートしています。

Q:会議 ID とは何ですか。Cisco Unified Border Element は両方のコール レッグで同じ会議 ID を使用するのですか。
A:会議 ID は Globally Unique Identifier(GUID; グローバル固有識別情報)で、H.323 規格で定義されています。Cisco Unified Border Element は両方のコール レッグで同じ会議 ID を使用します。1 つのコールに属するコール レッグはすべてこの識別情報を使用します。課金サーバは会議 ID を使用し、1 つのコールに属するすべての該当コール レッグを関連付けます。シスコの課金パートナーは既に会議 ID について理解して使用しているため、Cisco Unified Border Element における 2 つのコール レッグに関する処理に変更はありません。

大企業と中堅・中小企業

Q:ユニファイド コミュニケーションの SIP トランクで大企業や中堅・中小企業にコールが提供される場合、Cisco Unified Border Element を使用すべきですか。
A:はい。サービス プロバイダー ネットワークとプライベート(大企業や中堅・中小企業)ネットワークの間には適切な境界ポイントを用意して、TDM PSTN ゲートウェイで提供されていた管理、セキュリティ、およびトラブルシューティング上の利便性を実現する必要があります。Cisco Unified Border Element は、IP アドレス隠蔽、CAC、プロトコル シグナリング、メディア正規化(インバンドでの DTMF-to-DTMF リレー変換など)といったさまざまな機能を企業ネットワークで実現します。これらの機能は、ユニファイド コミュニケーションの SIP トランク上に存在しうるプロトコルやメディアのバリエーションから企業のコール エージェントとエンドポイントを保護するのに必要です。

Q:Cisco Unified Border Element で検証済みの Cisco Unified Communications Manager のバージョンは何ですか。
A:Cisco CallManager 3.0 以降と Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(1) 以降(H.323 の場合)および Cisco Unified Communications Manager 5.0,6.0,6.1 と Cisco IOS ソフトウェアリリース 12.4(6)T(SIP の場合)は既に Cisco Unified Border Element で検証済みです。Cisco Unified CallManager、Cisco Unified Communications Manager、および Cisco IOS ソフトウェアの数多くのリリースで、H.323 と SIP の両方の相互接続に対応した機能が既に導入されています。MTP の要件はリリースやプロトコルによって異なります。詳細については、各製品の設定および機能に関するドキュメントを確認してください。

Q:Cisco Unified Communications Manager に SIP を実装せずにプロバイダーのユニファイド コミュニケーション SIP トランクを使用することは可能ですか。
A:はい。これは Cisco Unified Border Element による利点のひとつです。Cisco Unified Border Element で SIP トランクを終端する場合、H.323 を使用してCisco Unified Communications Manager を相互運用することができます。Cisco Unified Communications Manager 側で企業ネットワークを SIP シグナリングにアップグレードできるようになるまでこの方法で運用し、その後、Cisco Unified Communications Manager 側の Cisco Unified Border Element のダイヤル ピアでプロトコルを H.323 から SIP に変更することができます。

Q:Cisco Unified Border Element と Cisco Unified Communications Manager を組み合わせて使用する場合、MTP は必要ですか。
A:プロトコルや構成モデルによって異なります。

Cisco Unified Communications Manager で H.323 トランクを使用する場合の MTP 要件:

  • Cisco Unified Border Element で H.323-to-H.323 コールを処理する場合、Cisco Unified Border Element のリリースが Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.4(6)T 以降で Cisco Unified Communications Manager がバージョン 4.1 以降であれば、MTP は必須ではありません。
  • MTP は Cisco Unified Border Element と同じルータ上に共存させることができます。

Cisco Unified Communications Manager でユニファイド コミュニケーションの SIP トランクを使用する場合の MTP 要件:

  • Delayedメディアまたは INVITE(Session Description Protocol[SDP] なし)が許容されている場合は、MTP を使用せずに SIP トランクを設定する
  • Earlyメディアまたは INVITE(SDP あり)が必要な場合は、MTP を使用して SIP トランクを設定する(G.711 コールのみ)

サービス プロバイダー

Q:Cisco Unified Border Element で合法的傍受機能を実行する方法を教えてください。
A:合法的傍受機能は、Cisco Unified Border Element ソフトウェアに含まれており、Cisco ISR 2851/3845 プラットフォームでのみサポートされています。ユーザが合法的傍受機能のみを必要としている場合には、Cisco Unified Border Element ソフトウェア イメージのみが必要になります。シスコの合法的傍受アーキテクチャの詳細については、『Cisco Service Independent Intercept Architecture 』を参照してください。

Q:Open Settlement Protocol(OSP)とは何ですか。
A:Open Settlement Protocol(OSP)は、ゲートウェイ間で認証接続を確立し、ゲートウェイやサーバがアカウンティング情報やルーティング情報を安全に伝送できるようにするために、ETSI TIPHON(Internet Protocol Harmonization over Networks)によって定義されたクライアントサーバ プロトコルです。OSP を使用するとサービス プロバイダーは、他の ITSP(Internet Telephony Service Provider)と直接ピアリング契約を結ばずに VoIP サービスを展開することができます。このプロトコルでは、サービスを提供する通信事業者の発信元ゲートウェイが情報センターの OSP サーバから終端ポイントを要求する方法が定められています。OSP サーバは終端側のゲートウェイにセキュアなトークンベースのシグニチャを提供します。これにより、コールの許可が完了し、その後コールが確立されます。OSP サーバはゲートウェイおよびサーバ間にアカウンティング情報とルーティング情報を転送するためのセキュアなリンクを提供します。OSP プロトコルでは、ルート サーバでルートを選択する方法(OSP サーバの機能)は定義されていません。OSP ベースの情報センターは、通信事業者が提供する各種パラメータ(コスト、品質、事業者ごとの設定など)に基づいて、最もコストが安く最適なルートを選択するアルゴリズムを提供します。

Q:Cisco Unified Border Element はキャリア ID ルーティングをサポートしていますか。
A:はい。キャリア ID は PSTN ゲートウェイでトランクグループ レベルで割り当てることができます。その後、このゲートウェイは発信元のキャリア ID(提供されている場合)に基づいてルーティングの決定を行うことができます。キャリア ID は次のように ip circuit コマンドを使用してゲートウェイで割り当てることもできます。表 2 は、このコマンドのパラメータに関する説明です。

ip circuit [carrier-id carrier name] [reserved-calls reserved] | [max-calls maximum calls]

| [default {only | name carrier name}]

表 2 キャリア ID ルーティング設定時のシンタックスの説明

設定変数 設定変数の説明
Carrier-id 特定の通信事業者に関連付けられた IP 回線を設定する
Carrier name 回線 ID に名前を付けて、IP 回線を定義する
Reserved-calls 回線 ID の最大コール数を指定する
Reserved 最大コール数(デフォルト値は 200)
Max-calls H.323 IP 回線のキャリア コール レッグ全体の最大数を設定する
Maximum calls 最大コール レッグ数(デフォルト値は 1000)
Default only デフォルト キャリア名を使用して単一キャリアを構成する
Default name デフォルト キャリア名を変更する
Carrier name デフォルト キャリア名

Q:Carrier-Sensitive Routing(CSR)アプリケーションで Cisco Unified Border Element を使用することは可能ですか。
A:はい。Cisco Unified Border Element は、シスコ ゲートキーパーの Gatekeeper Transaction Message Protocol(GKTMP)インターフェイスを使用するルート サーバと組み合わせて使用することができます。シスコではCisco Unified Intelligent Contact Management Hosted プラットフォームの形でこれらの製品を提供しています。一部のサービス プロバイダーは既に独自のルート サーバを開発し、シスコ ゲートキーパーの GKTMP に基づいてこの機能を提供しています。最も一般的に使用される Carrier-Sensitive Routing(CSR)アプリケーションは、Time-of-Day(ToD)ルーティング、最小コスト ルーティング、アクセス コストベース ルーティング、トラフィック率ベース ルーティング、地理ベース ルーティングです。Cisco Unified Border Element は Cisco Voice Infrastructure and Applications(VIA)ゲートキーパーに RAS 要求を送信できます。その後、VIA ゲートキーパーはルート サーバに GKTMP 要求を送信します。H.323v4 に準拠している必要があることに注意してください。

Q:Cisco Unified Border Element は Authentication, Authorization, Accounting(AAA; 認証、認可、アカウンティング)をどのようにサポートしているのですか。
A:Cisco Unified Border Element はコール単位の認証、認可、アカウンティングをサポートしています。これは TDM-to-IP 音声ゲートウェイと類似の方法で行われます。ただし、IP コール レッグが 2 つ存在し、TDM コール レッグは存在しません。認証は発信番号または着信番号に基づいて行うことができます。あるいは、着信コール レッグで IVR スクリプトを使用して第 2の認証レベルを追加することもできます。
アカウンティング テンプレートなどのすべての RADIUS 機能と複数の RADIUS サーバをCisco Unified Border Elementと一緒に使用することができます。

コール アドミッション制御

Q:Cisco Unified Border Element でサポートされるコール アドミッション 制御(CAC)のメカニズムについて教えてください。
A:Cisco Unified Border Element では、総コール数、CPU、メモリ、IP コール キャパシティ、特定のダイヤル ピアによる「最大接続数」、および RSVP(H.323-to-H.323 コールのみ)に基づいて CAC を使用することができます。

Q:Cisco Unified Border Element 経由のコールに対して RSVP を使って CAC を提供することは可能ですか。
A:はい。H.323 コールの場合は可能です。通常、この機能は Cisco Unified Communications Manager と Cisco Unified Communications Manager クラスタ間の H.323 Inter-Cluster Trunk(ICT; クラスタ間トランク)で CAC を提供する場合に使用されます。

Q:Cisco Unified Border Element では、どのようにしてリソースの割り当てが行われるのですか。
A:リソースは H.323v4 のコール キャパシティを使用して管理できます。音声ゲートウェイで利用できる従来の Resource Availability Indicator(RAI)機能はサポートされていません。ただし、コール キャパシティを使用してリソース管理などの RAI 機能をシミュレートすることは可能です。Cisco Unified Border Element は、H.323v4 のコールキャパシティ フィールドを使用してコール キャパシティをゲートキーパーに通知します。この方式では、特定のキャリア向けにキャパシティを予約することもできます。ゲートキーパーは、ゲートウェイによって提供されるコールキャパシティ情報を使用して、Cisco Unified Border Element 間の負荷分散を行うことができます。

セキュリティ

Q:Cisco Unified Border Element で NAT を実行することは可能ですか。
A:Cisco Unified Border Element では、セッションの終端と再発信を行うため、VoIP や Video-over-IP コールの NAT および Port Address Translation(PAT; ポート アドレス変換)を実行することができます。この機能では、Cisco Unified Border Element が通信相手のエンドポイント アドレスの代わりに自身のアドレスを使用するため、エンドポイント アドレスを効果的に隠蔽(変換)することができます。この機能は、一般的にエンドポイントのアドレスの代わりに第 3 のアドレスが使用されるシスコのホステッド NAT トラバーサル アプリケーションの機能とは若干異なります。ホステッド NAT トラバーサルは Cisco Unified Border Element でもサポートされています。

Q:Cisco Unified Border Element でシスコのトークン セキュリティは使用できますか。
A:はい。Cisco Interzone ClearToken(IZCT)を使用するセキュリティ機能はパススルーされるため、セキュアなネットワークに Cisco Unified Border Element を追加することができます。

Q:シスコのアクセス トークンおよび IZCT の設定手順について教えてください。
A:シスコの IZCT を有効化する場合は、次のコンフィギュレーションを使用します。

security izct password xxxxxx

関連するすべての Cisco Unified Border Element で、シスコのアクセス トークンを有効化する場合は、次のコンフィギュレーションを使用します。

security password-group 5 lrq receive xxxxxx

security password-group 5 lrq send xxxxxx

security zone ORG-ZONE password-group 5

lrq forward-queries

Q:複数のユーザが関係している場合、アドレス隠蔽機能は外部のデバイスやネットワークに対してどのように見えるのですか。
A:図 1 は基本的な Cisco Unified Border Element ネットワークを示しています。プライベート(カスタマー)ネットワークから見ると、ゲートウェイはプライベート ネットワーク上でルーティング可能な単一のパブリック アドレスとして表示されます(このケースでは、10.10.x.x および 12.10.x.x ネットワーク上でルーティングが可能な 192.x.x.x のアドレス)。Cisco Unified Border Element では十分な注意を払って、ゲートウェイに接続されているプライベート ネットワーク間で直接通信が行われないように適切なルーティング制限を実施する必要があります。このモデルは、カスタマー ネットワークで重複アドレスが使用されている場合は機能しないので注意してください。パブリック ネットワークのホップオフ ゲートウェイには、すべてのコールが Cisco Unified Border Element の 192.x.x.x というアドレスから発信されるように見え、カスタマー ネットワークのプライベート アドレスから発信されているようには見えません。
図 1 Cisco Unified Border Element ネットワーク

図 1 Cisco Unified Border Element ネットワーク
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映像

Q:Cisco Unified Border Element がサポートしているビデオ コーデックは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element は H.261、H.263、および H.264 をサポートしています。

Q:Cisco Unified Border Element と Cisco Multimedia Conference Manager(MCM)の違いは何ですか。
A:Cisco Unified Border Element は Cisco MCM のすべての機能に加えて、次の機能をサポートしています。
  • H.323 v.4 のサポート
  • RSVP コールの同期化
  • 音声および映像用の追加コーデックのサポート(H.264 など)
  • 1 つの Cisco IOS ゲートキーパーに複数の Cisco Unified Border Element を登録して負荷分散する機能
Q:Cisco Unified Border Element は Cisco MCM に代わるものですか。
A:Cisco Unified Border Element は最新の H.323 ビデオ ネットワーク構成に適しています。既に Cisco MCM ビデオ ネットワークを使用しているユーザ向けの後継製品として Cisco Unified Border Element を位置付ける場合は、プランニングが必要になります。「後継製品」という説明を聞くと、ユーザは Cisco MCM を取り外して代わりにゲートウェイを設置するだけでよいと解釈してしまう可能性があります。ネットワーク設計についての詳細は、『Cisco Unified Videoconferencing Solution Reference Network Design Guide 』を参照してください。

ゲートキーパー

Q:Cisco Unified Border Element を複数のゲートキーパーに登録することは可能ですか。
A:いいえ。Cisco Unified Border Element は 1 つのゲートキーパーにしか登録できません。ただし、複数の Cisco Unified Border Element を 1 つのゲートキーパーに登録することは可能です。

Q:ゲートキーパーなしで Cisco Unified Border Element を使用することは可能ですか。
A:はい。Cisco Unified Border Element は直接ダイヤル ピアを設定することにより、ゲートキーパーなしで稼働させることができます。ただし、H.323 構成の シスコ ゲートキーパーまたは SIP ネットワークの SIP プロキシと組み合わせて使用するのが最も効果的な方法だと考えられています。大規模なネットワークでは、スタティック構成がスケーラビリティの面で問題となる可能性があります。

Q:Cisco Unified Border Element と組み合わせて使用する場合、特別なシスコ ゲートキーパー イメージは必要ですか。必要な場合、どの Cisco IOS ソフトウェア リリースが必要ですか。
A:ルーティング、負荷分散、およびコール アドミッションの機能をフルに利用するために、シスコ ゲートキーパーを使用することを強く推奨します。Cisco Unified Border Element ソリューションのすべての機能を利用するには、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(13)T3 以降のシスコ ゲートキーパーが必要です。それ以前の Cisco IOS ソフトウェア リリースでは正常に動作しません。

Q:Cisco Unified Border Element との相互運用性を高めるために、シスコ ゲートキーパーに追加された機能は何ですか。
A:Cisco IOS ゲートキーパーの VIA 機能です。VIA 機能は、既存のシスコ ゲートキーパー イメージに対するソフトウェアの拡張機能です。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)T 以降の場合、シスコ ゲートキーパーは同じプラットフォーム(Cisco Unified Border Element)上で 2 つのコール レッグを認識し、あらかじめ定義された「中継ゾーン」(ゲートウェイとゲートキーパーの両方が対象)に含まれる複数の Cisco Unified Border Element を使ってトラフィックを負荷分散することができます。これらのゲートキーパーは ITSP ネットワークのエッジに配置され、VoIP トラフィックをリモート ゾーンの宛先にチャネリングする VoIP Transfer Point(トランジット ゾーン)と同様の機能を持っています。中継ゾーンの Cisco Unified Border Element は着信コールを終端し、最終的な宛先に向けて再発信します。また、CAC の拡張機能がゲートキーパー イメージに追加されています。これにより、ゲートキーパーは Cisco Unified Border Element が応答していないことを認識して、代替デバイスにトラフィックを送信することができるようになっています。このタスクは H.323v4 RAS メッセージで実行されます。

Q:Cisco Unified Border Element とサードパーティ製のゲートキーパーを組み合わせて使用することは可能ですか。
A:使用できない可能性が高いでしょう。これは、サードパーティ製のゲートキーパーが VIA ゾーン ルーティングをサポートしていないことが多いためです。

Q:シスコ ゲートキーパーと Cisco Unified Border Element を同じプラットフォーム上で稼働させることは可能ですか。
A:はい。

Q:Cisco IOS ゲートキーパーで Cisco Unified Border Element(IP-to-IP ゲートウェイ)と TDM-to-IP ゲートウェイの両方に中継ゾーンを提供することは可能ですか。
A:はい。TDM ゲートウェイは異なるローカル ゾーンでも、中継ゾーンでも登録できます。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)T 以降では、同一のゲートキーパーは、TDM ゲートウェイ、IP-to-IP ゲートウェイ(Cisco Unified Border Element)の両方に対する双方向でのコールのルーティングを実行できます。

Q:Cisco IOS ゲートキーパーで帯域幅管理はサポートされていますか。
A:はい。Cisco IOS ゲートキーパーは、通常のシスコ ゲートキーパーと同じゾーン帯域幅管理機能を備えています。

Q:Cisco IOS ゲートキーパーは複数の Cisco Unified Border Element による負荷分散に対応していますか。
A:はい。1 つのゲートキーパーに複数の Cisco Unified Border Element を同じウエイトで登録すると、ゲートキーパーは複数の Cisco Unified Border Element での負荷分散を行います。