Cisco Unified Communications Manager Express

Cisco Unified Communications Manager Express 4.1

データ シート





Cisco Unified Communications Manager Express 4.1


Cisco® Unified Communications Manager Express は、小規模オフィスやブランチ オフィス環境における Cisco Unified IP Phone のための呼処理ソリューションです。シスコ サービス統合型ルータに呼処理機能を統合することで、中小規模オフィスの音声およびビデオ コミュニケーションに関するビジネス ユーザのニーズに対応する、一般的な IP テレフォニー機能を提供します。Cisco Unified Communications Manager Express を使用すると、Cisco IOS® ソフトウェアで稼働するシスコ サービス統合型ルータによる、コスト効率のよい信頼性の高いコミュニケーション システムを導入できます。

シスコ ユニファイド コミュニケーションは、音声、ビデオ、データ、モビリティ製品およびアプリケーションで構成される包括的な IP コミュニケーション システムです。シスコ ユニファイド コミュニケーションを利用することによって、より効果的で安全かつパーソナルなコミュニケーションが実現し、売上と利益の両方に直接的な効果が現れます。このシステムによって新しい形のコミュニケーションが実現し、人と人の距離が縮まります。ユーザはどこに移動してもビジネスを遂行でき、あらゆる場所がセキュリティで保護され、いつでもどこでも必要なときに情報を手に入れることができます。シスコ ユニファイド コミュニケーションは、ネットワーク インフラストラクチャ、セキュリティ、モビリティ、ネットワーク管理製品、ライフサイクル サービス、柔軟な導入と管理オプションのアウトソーシング、エンドユーザとパートナー向けのファイナンス パッケージ、およびサードパーティのコミュニケーション アプリケーションを含む統合ソリューションです。

設定、管理、および維持が非常に簡単なシステムを実現することで、中小規模のサイトへの IP テレフォニーの導入が可能になりました。Cisco Unified Communications Manager Express は、240 人までのユーザを対象に、豊富な機能を備えた信頼性の高い統合型のテレフォニー システムを検討しているお客様に最適です。


主な機能と利点

IP テレフォニーには、これ以外の方法では実現できない付加価値機能やアプリケーションがあります。これらの機能への需要が高まっていることから、現在、IP テレフォニーは驚異的な成長を続けています。また、データ、音声、ビデオを単一のネットワークに統合することによるコスト面の利点も、このテクノロジーの急速な普及に拍車をかけています。さらに、IP テレフォニー機能をルータに統合する Cisco Unified Communications Manager Express ソリューションには、次のように独自の利点があります。

  • ブランチ オフィスに必要とされる音声およびデータのサービスを 1 つのプラットフォームに統合することによる、費用有効な運用 — Cisco ISR 2800 および 3800 シリーズ サービス統合型ルータをはじめとする信頼性の高いルータ プラットフォームでは、QoS(Quality Of Service)、ネットワーク セキュリティ、暗号化、ファイアウォールのほか、各種ネットワーク モジュールによるコンテンツ ネットワーキングや拡張 VPN サービスなど、ブランチ オフィスおよび小規模オフィスのビジネス ニーズに対応した機能を提供しています。このシステムには、IP テレフォニー、ボイスメール、自動応答機能の統合が可能であり、1 台のデバイスを配置するだけで、あらゆるビジネス ニーズに対応できます。これにより、管理、メンテナンス、および運用が効率化され、総所有コスト(TCO)を削減できます。
  • 高機能なキー システムと Private-Branch-Exchange(PBX; 構内交換機)機能 — 小規模オフィスはそれぞれワークフローが異なり、業務形態に合わせた機能をサポートする必要があります。Cisco Unified Communications Manager Express は、小規模オフィス向けの安定したテレフォニー機能を提供するほか、Extensible Markup Language(XML)によって独自の付加価値機能を実装できます。従来のシステムでは実現できないこれらの機能により、エンド ユーザと企業の生産性が向上します。
  • Cisco Unified Communications Manager との相互運用性 — 大規模なサイトに Cisco Unified Communications Manager を配置し、ローカルな呼処理が必要となるブランチ オフィスには Cisco Unified Communications Manager Express を配置することができます。H.323 または Session Initiation Protocol(SIP)を使用し、発信者名と番号情報付きで、WAN 帯域の利用効率を高める音声圧縮を行ったうえで、トランキング コールを WAN 経由でルーティングできます。
  • 集中型呼処理システムへの容易なアップグレードと投資保護 — Cisco Unified Communications Manager Express を搭載したルータのソフトウェア コンフィギュレーションを変更するだけで、そのルータは、集中型 Cisco Unified Communications Manager のアーキテクチャにおけるリモート サイト用のアベイラビリティの高いテレフォニー ゲートウェイになります。このような柔軟性を備えているため、ビジネスの成長によってシステム容量が不足した場合にも、完全な投資保護を保証できます。
  • リモートでのメンテナンスとトラブルシューティング — 業界標準の Cisco IOS ソフトウェアの CLI(コマンドライン インターフェイス)またはユーザ フレンドリな Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用して、Cisco Unified Communications Manager Express の設定および管理ができます。

Cisco Unified Communications Manager Express を使用すると、ローカルに接続された IP フォンとアナログ電話の呼処理を、シスコのサービス統合型ルータで実行できます。これは、IP フォンに必要なファイルとコンフィギュレーションをすべてルータ内部に格納した、単一プラットフォームのソリューションです。また、このソリューションには、安定性の高い Public-Switched-Telephone-Network(PSTN; 公衆電話交換網)インターフェイス、広範囲の WAN インターフェイス、統合ボイスメールおよび自動応答機能、および充実した IP フォン製品が用意されています。Cisco IOS ソフトウェアは、H.323 シグナリング、SIP シグナリング、拡張 QoS、H.323 ゲートキーパーまたは SIP プロキシ サーバとのインターワーキングなど、Cisco Unified Communications Manager Express と併用できる、IP ベースの電話システム向けに設計された業界最高の音声機能を提供します。さらに、CSU/DSU(チャネル サービス ユニット/デジタル サービス ユニット)や Network Termination 1(NT1)デバイスなどの統合機能がデジタル PSTN インターフェイス カードで提供されるので、柔軟で安定した音声サービスを実現できます。


IP フォンのサポート

Cisco Unified Communications Manager Express は通常、200 ユーザ未満の環境に適していますが、プラットフォームによっては最大 240 台までの IP フォンをサポートできます。IP フォンの操作は Cisco Unified Communications Manager と同様なので、ビジネスの成長に伴って Cisco Unified Communications Manager Express ソリューションから Cisco Unified Communications Manager に移行する場合も、ユーザは操作方法を簡単に習得できます。表 1 に、Cisco Unified Communications Manager Express 4.1 を装備した各プラットフォームでサポートされる電話機の最大数を示します。

表 1 プラットフォーム 1 台あたりの IP フォン台数

プラットフォーム 電話機の最大数
Cisco IAD2430 シリーズ Integrated Access Device 24
Cisco ISR 2801 24
Cisco ISR 2811 36
Cisco ISR 2821 48
Cisco ISR 2851 96
Cisco 3725 マルチサービス アクセス ルータ 144
Cisco 3745 マルチサービス アクセス ルータ 192
Cisco ISR 3825 168
Cisco ISR 3845 240

図 1 Cisco Unified IP Phone ファミリ

図 1 Cisco Unified IP Phone ファミリ
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。popup_icon

Cisco Unified Communications Manager Express は、Cisco Unified IP Phone 7971G-GE、7970G、7961G、7961G-GE、7960G、7941G、7941G-GE、7940G、7931G、7911G、7906G、7902G の各モデル、Cisco Unified Wireless IP Phone 7920 および 7921G、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7914、Cisco Unified IP Conference Station 7936、Cisco Unified Video Advantage アプリケーション(パーソナル コンピュータにビデオ テレフォニーを追加)、および Cisco Unified IP Phone 7985G パーソナル デスクトップ ビデオフォンをサポートしています。これらのインテリジェントな Cisco Unified IP Phone(図 1)は、次の拡張機能をサポートしています。

  • 使いやすいソフト キーによる、ディスプレイ ベースの機能
  • IP フォンで Skinny Client Control Protocol(SCCP)または SIP のどちらを標準で使用するかを選択可能
  • 各国語へのローカリゼーションと、XML ベース アプリケーションのサポートによる機能のカスタマイズ
  • 802.3af またはシスコの先行標準 Power over Ethernet(PoE; イーサネット経由の電源供給)のサポート。Cisco Catalyst® スイッチ、または Cisco ISR 2800/3800 シリーズ ルータおよび Cisco 3700 ルータに搭載可能な Cisco EtherSwitch® ネットワーク モジュールまたは高速 WAN インターフェイス カードから電源を供給できます。

製品の機能

Cisco Unified Communications Manager Express は、中小規模の企業およびブランチ オフィス向けの洗練されたキー システムと PBX テレフォニー機能を提供します。また、従来のテレフォニー ソリューションにはない、独自の機能もあります。Cisco Unified Communications Manager Express バージョン 4.1 で現在使用可能な機能を、表 2 に示します。最新の Cisco IOS ソフトウェア バージョンについては、http://www.cisco.com popup_icon の Feature Navigator でご確認ください。

表 2 Cisco Unified Communications Manager Express 4.1 の機能

機能 説明
電話機能
  • システムごとに最大 240 台の電話機
  • 電話機あたり最大 34 のライン アピアランス
  • Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7914 によるコンソール機能
  • 高速転送 — ブラインドまたは打診
  • 通話中ランプ
  • サイレント呼び出しオプション
  • 発信コールの自動回線選択
  • 通話中/不在時/すべてのコールの自動転送(内部または外部)
  • すべてのコールの自動転送に関する転送先の限定
  • 着信拒否(DND)
  • DND セットのある機能呼び出し
  • IP フォン ディスプレイによる DND ステートの表示
  • SIP フォンへのダイヤル プラン パターンのロード
  • ボイスメールへのコールの直接転送
  • ソフト キーのカスタマイズ
  • 回線ごとのコール ウェイティング通知のイネーブル/ディセーブル化
  • オーバーレイ電話番号によるコール ウェイティング
  • コール ウェイティング呼び出し音
  • ボタンごとのデュアル ライン アピアランス
  • 時間外発信規制
  • ヘッドセットによる自動応答
  • ヨーロッパの日付書式
  • アナログ PSTN トランクでのフック フラッシュ パススルー
  • アイドル URL — IP フォンにメッセージまたはグラフィックを定期的に表示
  • リダイヤル
  • ローカルの名前ディレクトリの検索
  • オンフック ダイヤル
  • IP フォンからのステーション短縮ダイヤル設定の変更
  • 10,000 個のシステム短縮ダイヤル
  • サイレントおよび機能呼び出しオプション
  • SIP ベースの回線側サブスクライブ — 電話ステータスの基本的なプレゼンスを提供
  • ソフト キーまたは機能アクセス コードによる機能のアクセス
  • 在宅勤務時のリモートからの IP フォン サポート
  • ハント グループの動的な加入/脱退
  • SCCP モードでの Cisco Analog Telephone Adapter(ATA)または Cisco VG224 Analog Phone Gateway を使用したアナログ電話機のサポート
  • Foreign-Exchange-Station(FXS)ポートまたは ATA での H.323、SCCP、SIP によるファックスのサポート
  • Cisco Unified IP ディスプレイ フォンでの XML アプリケーション サービス
  • Cisco Unified Video Advantage または Cisco Unified IP Phone 7985G エンドポイントによる音声使用のステーション間ビデオ
トランク機能
  • アナログ Foreign Exchange Office(FXO)ループおよびグラウンド スタート
  • Ear & Mouth(E&M)
  • BRI(基本インターフェイス)および PRI(1 次群速度インターフェイス)のサポート(NI2、4ESS、5ESS、EuroISDN、DMS100、DMS250)および Cisco IOS ソフトウェアで現在サポートされているその他のスイッチ タイプ
  • Caller ID(CLID; 発信者番号)の名前と番号
  • Automatic Number Identification(ANI; 自動番号識別)
  • デジタル トランクのサポート(T1/E1)
  • Direct Inward Dialing(DID; ダイヤルイン)
  • Direct Outward Dialing(DoD; ダイヤルアウト)
  • E1 R2 のサポート
  • 電話機のボタンへの専用トランクのマッピング
  • H.450 による H.323 トランクのサポート
  • リモート H.323 エンドポイントに対する H.450 サポートの H450.12 自動検出
  • H.450 非準拠の H.323 エンドポイントに対応する H.323 から H.323 へのヘアピン コール ルーティング
  • SIP トランクおよび RFC 2833 のサポート
  • G.711 および G.729a のトランスコーディング
  • 基本コールの ECMA/ISO ISDN Q.SIG 補足サービス:
  • コール転送(通話中、応答なし、すべて)
  • Calling Name および Line Identification(CLIP および CNIP)
  • Connected Line および Name Identification(COLP および CONP)
  • Message Waiting Indicator(MWI)およびメッセージ センターのサポート
  • MWI パススルー QSIG/Time-Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)ボイスメール
システム機能
  • アカウント コードおよび呼詳細レコード(CDR)フィールドのエントリ
  • 通話中のサブスクライバのコール バックおよびキャンプ オン
  • 電話別のコール カバレッジ ルール
  • コールの保留/復帰
  • コール パーク — 個人番号および転送先
  • コール パークの再呼び出し
  • コール パークの内線への割り当て
  • 転送先でのコール ピックアップ
  • ローカル グループでのコール ピックアップ
  • 明示的グループでのコール ピックアップ
  • コール転送 — 打診およびブラインド
  • コール ウェイティング
  • 8 者会議
  • Cisco IOS Telephony Services Provider(TSP)による Microsoft CRM および Outlook との Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ/テレフォニー インテグレーション)
  • XML によるディレクトリ サービス
  • ハント グループ — 順次、循環、および最長アイドル
  • ハント グループの動的なログインおよびログアウト
  • ハント グループ統計情報 — 日単位および時間単位
  • インターコム
  • Meet-me 会議(32 者)
  • 保留音(MoH)— 内部または外部のソース
  • 夜間サービス ベルまたは自動転送
  • 内線のオーバーレイによるコール カバレッジの拡張
  • 内線のオーバーレイに対応する呼び出し先の名前表示
  • ページング — IP フォン経由の内部宛または外部システム宛
  • コール単位の CLID ブロッキング
  • セカンダリ ダイヤル トーン
  • H.450 による標準ベースのネットワーク通話転送とコール転送
  • XML サービスによるシステム短縮ダイヤルの追加
  • ToD および曜日別のコール ブロッキング
  • カスタマイズ可能な呼び出し先の名前表示
  • Survivable Remote Site Telephony(SRST)フォールバック サービスの自動電話登録
  • Basic Automatic Call Distributor(ACD; 自動着呼分配装置)(3 キュー)— 自動応答およびコール統計情報を使用
  • IP フォンのキュー内コール数の表示
  • B-ACD ハント グループのエージェントのログイン/ログアウト
  • セキュアな音声 IP フォン証明書認証およびプロビジョニングと、Transport Layer Security(TLS)によるセキュアなデバイス シグナリング
ボイスメール機能
  • Cisco Unity® Express を使用した統合ボイスメールおよび自動応答ソリューション
  • Cisco Unity ボイスメールおよび Cisco Unity ユニファイド メッセージング、またはサードパーティ製ボイスメール(H.323、SIP、または DTMF [Dual Tone MultiFrequency])との統合
国別のローカリゼーション 1 つのシステムで電話ごとに最大 5 言語に対応可能 — 日本語(漢字およびカタカナ)、英語、ブルガリア語、中国語(北京語および広東語)、デンマーク語、オランダ語、欧州スペイン語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、韓国語、ノルウェー語、ポーランド語、ロシア語、スウェーデン語
管理機能
  • 電話の増設を容易にする、IP フォンへの内線の自動割り当て
  • 内線割り当て機能 — 音声プロンプトを使用して IP フォンの新規設置が可能
  • 単一の Web ベース GUI による、システムおよび統合ボイスメールの移動、追加、変更 — 3 レベルの GUI 管理者権限(システム管理者、カスタマー管理者、ユーザ)
  • Cisco CNS Configuration Engine による集中型ネットワーク管理
  • HTML Quick Configuration Tool によるテレフォニー サービスの設定と構成
  • Cisco Unified Operations Manager またはサードパーティ製の管理コンソールによる Simplified Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)サポート


まとめ

Cisco Unified Communications Manager Express は、小規模オフィスまたはブランチ オフィスのビジネス ニーズに対応するテレフォニー機能を提供します。シスコ サービス統合型ルータは、IP テレフォニー、VPN、ファイアウォール、暗号化、ダイヤル アクセス、PoE を使用するイーサネット スイッチング、コンテンツ ネットワーキングなどの高度なアプリケーションと信頼性を、オールインワン型のプラットフォームで提供し、容易な導入および保守と TCO の削減を可能にします。

業務の拡大に応じて、Cisco Unified Communications Manager Express を、Cisco Unified Communications Manager による大規模な IP テレフォニー ソリューションに簡単に移行することができます。このソリューションで使用するハードウェアおよびソフトウェアは、Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified SRST と完全に互換性があるため、お客様の投資は確実に保護されます。


シスコ ユニファイド コミュニケーションのサービスおよびサポート

シスコシステムズとパートナーは、シスコのライフサイクル サービスの考え方を活用して、シスコ ユニファイド コミュニケーション システムをサポートするための幅広いエンドツーエンド サービスを提供しています。これらのサービスは、IP コミュニケーション ソリューションの構築、運用、および最適化に効果のある手法を基にしています。たとえば、早期段階に計画サービスおよび設計サービスを活用すると、厳しいスケジュール要件を満たすことができ、導入作業中のネットワークの停止を最小限に抑えます。運用サービスを使用すると、専門家の技術サポートによって通信の中断リスクを軽減できます。最適化サービスを使用すると、ソリューションのパフォーマンスが向上し、運用効率が高まります。シスコとそのパートナーは、耐障害性の高い統合型ネットワークの構築および維持に役立つシステムレベルのサービスおよびサポートを提供し、企業ニーズに対応しています。


関連情報

Cisco Unified Communications Manager Express についての詳細は、http://www.cisco.com/jp/go/ccme を参照してください。