Cisco Unified Communications Manager Express

Cisco CallManager Express

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Cisco CallManager Express


製品概要

Cisco® CallManager Expressは、Cisco IOS®ソフトウェアでのCisco IP Phoneの呼処理を可能にするソリューションです。このソリューションによって、幅広い製品ラインを持つシスコ サービス統合型ルータを使って、ビジネス ユーザが一般的に使用するIPテレフォニー機能を提供できるようになります。Cisco CallManager Expressをシスコ サービス統合型ルータに搭載すれば、費用効果と信頼性の高いIPコミュニケーション ソリューションを展開でき、中小規模のオフィスの要件を満たすことができます。

中小規模のサイトへのIPテレフォニーを展開するにあたって、Cisco CallManager Expressは、設定、管理、および維持が非常に簡単なソリューションとなります。Cisco CallManager Expressでは、最大240ユーザまでの低コストで高い信頼性と豊富な機能を備えたテレフォニー ソリューションをお探しのお客様に最適です。

主な機能と利点

IPテレフォニーには、これ以外の方法では実現できない付加価値機能やアプリケーションがあります。これらの機能への需要が高まっていることから、現在、IPテレフォニーは驚異的な成長を続けています。また、音声/ビデオ/データを単一のネットワークに統合することによるコスト面のメリットも、このテクノロジーの急速な普及に拍車をかけています。さらに、IPテレフォニー機能をルータに統合するCisco CallManager Expressソリューションには、次のような独特な利点があります。

  • ブランチ オフィスに必要とされる音声およびデータのサービスを単一のプラットフォームに統合することによる費用効果の高い運用 - 2800や3800シリーズなどには、信頼性の高いサービス統合型ルータとしての実績があります。これらのプラットフォームでは、強力なQuality of Service(QoS;サービス品質)、ネットワーク セキュリティ、暗号化、ファイアウォールのほか、各種ネットワーク モジュールによるコンテンツ ネットワーキングや拡張VPNサービスなど、ブランチ オフィスおよび小規模オフィスのビジネス ニーズに対応した業界最高クラスの機能をすでに提供しています。これにより、IPテレフォニー、ボイス メール、自動応答といった機能が統合できるようになりました。したがって、1台のデバイスだけですべてのビジネス ニーズに対応でき、管理、メンテナンス、および運用が簡潔化され、総所有コスト(TCO)が低減されます。
  • 洗練されたキー システムとPBX機能 - 小規模オフィス向けのシステムでは、それぞれの業務形態に合わせた機能をサポートする必要があります。Cisco CallManager Expressは、小規模オフィスに適したテレフォニー機能を提供するほかに、エンドユーザおよびビジネスの生産性を向上させる付加価値機能をExtensible Markup Language(XML)を使って実装できます。このような機能拡張は、従来のソリューションでは実現できません。
  • Cisco CallManagerとのインターオペラビリティ - Cisco CallManager ExpressはCisco CallManagerとの相互接続が可能であるため、比較的大規模なサイトにCisco CallManagerを配置し、ローカルな呼処理が必要となるブランチ オフィスにはCisco CallManager Expressを配置できます。H.323トランキングを使用することで、発信先の名前と番号情報、さらにWAN帯域使用の効果を高める圧縮音声に基づき、コールをWAN経由でルーティングできます。
  • 中央集中型呼処理ソリューションへの容易なアップグレードと投資保護 - Cisco CallManager Expressを搭載したルータのソフトウェア コンフィギュレーションを変更するだけで、そのルータは、中央集中型Cisco CallManager展開アーキテクチャにおけるリモート サイト用のハイ アベイラビリティで強固なテレフォニー ゲートウェイになります。このような柔軟性を備えているため、ビジネスの成長によってシステムのキャパシティが不足した場合にも、完全な投資保護を保証できます。
  • Cisco IOSソフトウェアのCLIまたはWebベースのGUIを使用したリモート メンテナンスとトラブルシューティング - Cisco CallManager Expressの設定および管理には、業界標準のCisco IOSソフトウェアCLI(コマンドライン インターフェイス)、または使いやすいGUI(グラフィカル ユーザ インターフェイス)のどちらも使用できます。
  • ルータによるIP Phoneとアナログ電話の呼処理 - Cisco CallManager Expressを使用することで、シスコ サービス統合型ルータはローカルに接続されたIP Phoneとアナログ電話の呼処理が可能になります。IP Phoneに必要なファイルとコンフィギュレーションはすべてルータ内部に格納されるため、単一のプラットフォーム ソリューションとなります。また、シスコのIPテレフォニー ソリューションには、PSTN(公衆交換電話網)インターフェイス、各種WANインターフェイス、ボイス メールと自動応答機能、電話機などが用意されています。Cisco IOSソフトウェアでは、Cisco CallManager Expressを組み込むことで、H.323シグナリング、SIPシグナリング、拡張QoS、H.323ゲートキーパー、SIPプロキシ サーバとの連携動作など、IPベースの電話システム向けに設計された業界最高の堅牢な音声機能を提供できるようになります。さらに、CSU/DSU(チャネル サービス ユニット/デジタル サービス ユニット)やNetwork Termination 1(NT1;ネットワーク終端1)デバイスなどについては、PSTNインターフェイス カードでサポートされているため、柔軟で堅牢な音声サービスが提供できます。

IP Phoneのサポート
Cisco CallManager Expressは通常、200ユーザ未満の環境に適していますが、プラットフォームによっては最大240台までのIP Phoneをサポートできます。Cisco CallManager ExpressにおけるIP Phoneの管理方法はCisco CallManagerによく似ているため、ビジネスの成長に伴ってCisco CallManager ExpressソリューションからCisco CallManagerへ移行する際も、ユーザは操作を簡単に習得できます。表1に、CallManager Express 3.3を装備した各プラットフォームでサポートされる電話機の最大数を示します。

表1 プラットフォームごとのサポートされるIP Phone数

プラットフォーム 電話機の最大数
Cisco ISR 2801、1760-Vおよび1751-Vアクセス ルータ 24
Cisco ISR 2811、261xXMおよび262xXMシリーズ アクセス ルータ 36
Cisco ISR 2821、265xXMアクセス ルータ 48
Cisco 2691アクセス ルータ 72
Cisco ISR 2851 96
Cisco 3725アクセス ルータ 144
Cisco 3745アクセス ルータ 192
Cisco ISR 3825 168
Cisco ISR 3845 240


図1 Cisco IP Phoneファミリー

Cisco CallManager Expressは、次のCisco IP Phoneモデルをサポートしています:7971G-GE、7970G、7960G、7940G、7912G、7905G、7902G、Wireless Phone 7920、7914拡張モジュール、IP Conference Station 7936。これらの次世代のインテリジェントなCisco IP Phone(図1)では、次の拡張機能をサポートしています。

  • 使いやすいソフトキーなどのディスプレイを使った機能
  • 各国語対応と、XMLベースのアプリケーション サポートによる機能のカスタマイズ
  • Cisco Catalystスイッチと、Cisco ISR 2800/3800シリーズとCisco 3700シリーズ ルータで使用可能なCisco EtherSwitch®ネットワーク モジュールまたは高速WANインターフェイス カードからのイーサネットを経由した給電(Cisco Power over Ethernet)

製品の機能
Cisco CallManager Expressは、洗練されたキー システムとPBXテレフォニー機能を、中小・中堅企業やブランチ オフィス向けに提供するように設計されています。また、従来のテレフォニー ソリューションでは提供できない、固有の機能もあります。現在、Cisco CallManager Expressバージョン3.3で提供している機能を表2に示します。最新のIOSバージョンについては、http://www.cisco.comのFeature Navigatorで確認してください。

表2 CallManager Express 3.3の機能

機能 説明
電話機の機能 システムごとに最大240台の電話機、電話機ごとに最大34回線の通話、7914を使用した応答コンソール機能、高速転送(ブラインドまたはコンサルテーション)、通話中ランプ、無音呼び出しオプション、発信コールの自動回線選択、通話中/不在時/すべてのコール転送、コール転送時にすべてを限定制御、着信拒否(DND)、DNDセットを使用したフィーチャ セット、IP PhoneディスプレイによるDNDステートの表示、コールのVMへの直接転送、ソフトキーのカスタマイズ、回線ごとのコール ウェイティング通知のイネーブル/ディセーブル、ボタンごとの二重回線通話、営業時間外料金の制約無効、欧州式の日付形式、アナログPSTNトランクでのフック フラッシュ パススルー、アイドルURL(IP Phoneにメッセージまたはグラフィックを定期的に表示)、最後にかけた番号のリダイヤル、ローカル ディレクトリの検索、オンフック ダイヤル、ステーション短縮ダイヤル、システム短縮ダイヤル、IP Phoneからの短縮ダイヤル設定の変更、無音呼び出し/呼び出し音のオプション、スキニー モードのCisco Analog Telephone Adapter(ATA)またはSCCPモードでのVG 224ゲートウェイを使用したアナログ電話機のサポート、FXSポートまたはH.323モードのATAでのファックスのサポート、Cisco IP PhoneでのXMLサービス
トランクの機能 アナログFXO(ループ スタートおよびグラウンド スタート)、DID、E&M、BRI/PRIサポート(NI2、4ESS、5ESS、EuroISDN、DMS100、DMS250、およびCisco IOSソフトウェアで現在サポートされているその他のスイッチ タイプ)、発信者ID、Automatic Number Identification(ANI;自動番号識別)、発信者の名前、デジタル トランクのサポート(T1/E1)、ダイヤルイン、ダイヤルアウト、E1 R2のサポート、電話機のボタンへの専用トランクのマッピング、H450によるH.323トランクのサポート、リモートH323エンドポイントに対するH450サポートのH450.12自動検出、H.450非準拠のH323エンドポイントに対応するH.323からH.323に対するH450ヘアピン コール ルーティング、Session Initiation Protocol(SIP)トランクおよびRFC 2833のサポート、G.711/G.729a/G.723のトランスコーディング
システムの機能 アカウント コードおよびCall Detail Record(CDR;コール詳細レコード)フィールドのエントリ、通話中の場合のコール バック/キャンプオン、コールの保留および復帰、転送保留(個人番号および転送先)、特定の内線番号への着信コールのピックアップ、ローカル グループへの着信コールのピックアップ、特定のグループへの着信コールのピックアップ、通話転送(コンサルテーションおよびブラインド)、コール ウェイティング、三者会議、Cisco IOS Telephony Service Provider(TSP)を使用するMicrosoft CRMおよびOutlookによるComputer Telephony Integration(CTI;コンピュータ テレフォニー統合)、XMLを使用したディレクトリ サービス、ハント グループ(順次/循環/最長のアイドル時間)、ハント グループのダイナミック ログイン/ログアウト、ハント グループの統計情報(日単位および時間単位)、インターコム、言語サポート(ドイツ語/フランス語/イタリア語/スペイン語/ポルトガル語/オランダ語/デンマーク語/ノルウェー語/スウェーデン語/日本語[カタカナ]/ロシア語)、保留音(MoH)(内線または外線)、夜間サービス ベル、通話範囲を拡張するための内線のオーバーレイ、内線のオーバーレイに対応する呼び出し先の名前表示、ページング(組み込み型または外部システム)、コール単位の発信者IDブロッキング、セカンダリ ダイヤル トーン、H450.2およびH450.3を経由した標準ベースのネットワーク通話転送とコール転送、XMLサービスを使用したシステム短縮ダイヤル オプション、時間/曜日別のコール ロッキング、カスタマイズ可能な呼び出し先の名前表示、Auto-Attendantおよびコール統計を使用したBasic ACD(3キュー)
ボイス メールの機能 Cisco Unity Express*を使用したボイス メールおよびAuto-Attendantソリューション、Cisco Unityボイス メール/ユニファイド メッセージングとの統合、サードパーティ製ボイス メールとの統合(H.323、SIP、またはDual Tone MultiFrequency [DTMF;デュアル トーン多重周波数])
管理機能 IP Phoneへの内線番号の自動割り当て、システムおよびボイス メールの移動/追加/変更が可能なWebベースのGUI、Cisco CNS Configuration Engineを使用した中央集中型のネットワーク管理展開、HTML Quick Configuration Toolを使用したテレフォニー サービスのセットアップおよび設定、システム管理者/カスタマー管理者/ユーザの3レベルでのGUI管理
*Cisco Unity Expressは日本リリース準備中

まとめ

Cisco CallManager Expressは、中小規模のオフィスにIPテレフォニー ソリューションを展開するのに必要な機能を提供します。また、シスコのサービス統合型ルータは、 VPN、ファイアウォール、暗号化、ダイヤル アクセス、Power over Ethernetを伴うイーサネット スイッチング、コンテンツ ネットワーキングなどの最先端アプリケーションを、単一のプラットフォームで提供します。これにより、展開と維持が容易になるため、総所有コスト(TCO)が低減されます。

ビジネスの成長によって大規模なIPテレフォニー ソリューションが必要になれば、Cisco CallManager Expressから、Cisco CallManagerへの移行も容易にできます。このソリューションで使用されるハードウェアとソフトウェアはすべて、Cisco CallManagerおよびCisco Survivable Remote Site Telephony(SRST)と完全に互換性があるため、お客様の投資を保護できます。