Cisco VG シリーズ ゲートウェイ

Cisco VG350 Analog Voice Gateway

データ シート





Cisco VG350 Analog Voice Gateway



Cisco® VG350 High-Density Analog Voice Gateway は、IP インフラストラクチャが提供する生産性を活用しながら、従来のアナログ デバイスを引き続き使用できる IP テレフォニー ソリューションを実現します(図 1)。


音声と IP コミュニケーションの製品およびアプリケーションで構成される Cisco Unified Communications ポートフォリオは、より効果的なコミュニケーションを促進し、ビジネス プロセスの合理化、適切なリソースの迅速な活用、営業収益と利益性の改善に役立ちます。Cisco Unified Communications ポートフォリオは、シスコ ビジネス コミュニケーション ソリューションの重要な一部です。このソリューションは、あらゆる規模の組織に対応する統合ソリューションであり、ネットワーク インフラストラクチャ、セキュリティ、ネットワーク管理の各製品、ワイヤレス接続、ライフサイクル サービス アプローチのほか、柔軟な導入およびアウトソース管理オプション、エンドユーザおよびパートナー向け融資パッケージ、サードパーティ製通信アプリケーションなどで構成されています。

図 1 Cisco VG350 High-Density Analog Gateway

図 1 Cisco VG350 High-Density Analog Gateway


Cisco VG350 High-Density Analog Gateway は、Cisco IOS® ソフトウェア ベースのアナログ電話ゲートウェイです。アナログ電話、FAX、モデム、およびスピーカーフォンを Cisco Unified Communications Manager(UCM)ベースの企業音声システムに接続します。IP ベースの電話システムと緊密に統合することで、管理性、拡張性、およびコストパフォーマンスが向上します。Cisco VG350 を Cisco Unified Communications Manager Express と併用して、サービス統合型ルータ(ISR)環境を効果的に補強することもできます。どちらのトポロジ環境でも、モデム コール、FAX コール、およびアナログ補足サービス用のアナログ音声ポートへの高度な集中というビジネス ニーズがサポートされます(図 2)。

Cisco VG350 は、Cisco IOS ソフトウェアの管理性をアナログ電話回線に提供し、これらの回線を Cisco Unified Communications Manager または Cisco Unified Communications Manager Express システムの拡張機能として使用できるようにします。Cisco VG350 は 19 インチのラックマウント シャーシ フォームで提供されます。

機能と利点


  • Cisco IOS ソフトウェア ベースのハードウェア:シスコの統一コマンドライン インターフェイス(CLI)および簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMPv3)サポートが組み込まれているので、ゲートウェイの設定と操作が容易です。
  • 安定した音声品質:Cisco VG350 は、トール品質のパケット音声サービスを提供してきたシスコの経験を活かして、エンドユーザがテレフォニー サービスに期待してきた明瞭で安定した音声品質を確実に提供します。
  • 投資保護:お客様は、IP テレフォニーを活用しながら、既存のアナログ電話、FAX、およびモデムを引き続き使用できます。インフラストラクチャ(配線)またはアプリケーションが IP 電話をサポートしなかったり、あるいは必要としない場合は、基本となるアナログ電話接続が必要です。Cisco VG350 は、中央集中型で高密度のアナログ電話回線導入のサポートに適したプラットフォームです。このプラットフォームを利用することで、すべてのユーザに対して IP フォンを購入せずに IP テレフォニーを展開でき、既存のデバイスを引き続き使用できます。Cisco VG350 は、Cisco Unified Communications Manager Express 環境で使用することも、Cisco Unified Communications Manager 導入環境に移行することもできるので、高い投資保護を実現できます。
  • 高可用性:Cisco VG350 は 3 個のギガビット イーサネット ポートを搭載しているため、LAN に対して冗長リンクを設定できます。

WAN リンク障害による音声サービスのダウンタイムが短縮されます。Cisco VG350 には、Survivable Remote Site Telephony(SRST)ルータへの H.323 接続に対するメディア ゲートウェイ コントロール プロトコル(MGCP)フェールオーバーが組み込まれています。このフェールオーバーにより、WAN リンクに障害が発生して Cisco Unified Communications Manager への接続が失われた場合でも、アナログ エンドポイントの音声サービスが維持されます。

  • 高性能マルチコア プロセッサ搭載の Cisco VG350:このプラットフォームでは、オプションの統合型 Cisco Redundant Power System(RPS)を搭載することで、電源を冗長化できます。これにより、ネットワーク障害によるサービスのダウンタイムを短縮し、ネットワークを電源障害から保護できます。
  • 導入障壁の軽減:Cisco VG350 は、ローエンドのアナログ電話に代わる低コストのデバイスを提供し、組織が IP テレフォニーへの総投資を抑えながら、IP テレフォニーを活用できるようにします。
図 2 Cisco VG と Cisco Unified Communications Manager の統合

図 2 Cisco VG と Cisco Unified Communications Manager の統合


図 3 Cisco VG と Cisco Unified Communications Manager Express の統合

図 3 Cisco VG と Cisco Unified Communications Manager Express の統合


アナログ電話の接続性


Cisco VG350 は、中央集中型トポロジから低密度トポロジまたは分散型トポロジまでのアナログ電話の導入環境に最適なプラットフォームです。Cisco IOS ソフトウェアのモニタリング機能を使用して管理を容易にすることで、メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル(MGCP)フォールバックがある場所で高レベルの可用性を実現します。使用されるコール制御およびシグナリング タイプに応じて、多くの補足的なアナログ コール機能を提供します。利用できる補足的なアナログ コール機能については、表 1 を参照してください。

表 1 アナログ音声ゲートウェイで利用可能なアナログ補足機能

  Cisco Unified Communications Manager の Skinny Client Control Protocol(SCCP)機能 Cisco Unified Communications Manager Express の SCCP 機能 Cisco Unified Communications Manager のセッション開始プロトコル(SIP)機能
基本コール
すべてのコールを転送  
話中の場合に転送  
自動転送の取り消し  
応答なしの場合に転送  
保留/再開
グループ コール ピックアップ  
コール ピックアップ  
ブラインド転送  
打診転送
コール待機
発信者 ID
待機コールの発信者 ID
悪意のあるコールの発信者 ID    
電話会議 最大 3 人 最大 3 人 最大 3 人
アドホック電話会議 最大 3 人 最大 3 人  
ミートミー電話会議  
ダイレクト コール パーク    
ダイレクト コール ピックアップ    
呼び出し中内線のダイレクト コール ピックアップ    
リダイヤル  
スピード ダイヤル  
コール切り替え
保留音(MOH)    
共有回線のサポート*    
共有回線 - プライバシー    
優先制御とプリエンプション    
話中の場合にリダイヤル    
DC 電圧ベース VMWI    


*アナログ電話と IP 電話間の同時呼び出し、保留、および再開

Cisco VG350 は、Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Communications Manager Express と連携して機能アクセス コード(FAC)をサポートします。詳細については、Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Communications Manager Express のマニュアルを参照してください。

FAX およびモデムの接続性


Cisco VG350 は、FAX とモデムをサポートします。FAX 使用時は、Cisco FAX リレー、T.38 FAX リレー、および FAX パススルーをサポートします。Cisco FAX リレーまたは T.38 FAX リレー テクノロジーを使用すると、ボイス コールで使用するよりも少ない帯域幅で、信頼性の高い FAX 転送をネットワーク全体で行うことができます。モデムはすべて Cisco VG350 に接続でき、モデム パススルーによりネットワーク上で転送されます。

サポートされるプロトコル


  • SCCP
  • H.323v4
  • MGCP
  • SIP
  • Real-Time Transport Protocol(RTP)
  • Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)
  • Trivial File Transfer Protocol(TFTP)
  • HTTP サーバ
  • SNMP
  • Telnet
  • ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)
  • ドメイン ネーム システム(DNS)
  • ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)を使用した、Cisco Unified Communications Manager または Cisco Unified Communications Manager Express の冗長性サポート
  • コール存続可能性 - SRST ルータへの H.323 接続に対する MGCP フェールオーバー
  • T.38 FAX リレー、およびモデム パススルー
  • コーダ/デコーダ(コーデック)のサポート:G.711、および G.729a
  • Telnet および認証用の RADIUS および TACACS+

技術仕様


表 2 に Cisco VG350 の技術仕様を示します。

表 2 Cisco VG350 の技術仕様

カテゴリ
システム VG350
プロセッサ 高性能マルチコア プロセッサ
メモリ(デフォルト) 1 GB SDRAM
コンパクト フラッシュ 256 MB
イーサネット 最大 3 個の 10/100/1000 イーサネット LAN ポート。
10/100/1000 イーサネット LAN ポートのうちの 2 個は、
RJ-45 ポートの代わりに、SFP ベースの接続で光ファイバを使用することもできます。
コンソール/補助(最大) 新しく革新的な mini-B USB コンソール ポートは、従来のシリアル ポートを使用できない場合に管理用接続をサポートします。
従来のコンソールおよび補助ポートも使用可能です。
電力
AC 入力電圧 100 〜 240 VAC(オートレンジ)
AC 入力電流(最大) 7.1 〜 3.0 Amp
DC 入力電圧 -48 V DC
周波数 47 〜 63 Hz
消費電力 230 W(最大消費電力)
(定格容量 540 W の電源装置)
冗長電源 オプションの統合型冗長電源(RPS)
物理仕様
438.15 mm(17.25 インチ)
高さ 133.35 mm(5.25 インチ)
奥行 476.25 mm(18.75 インチ)
重量(最大) 21.8 kg(48.08 ポンド)
取り付け 3 RU、19 インチ EIA/23 インチ
環境
動作温度 0 〜 40 °C(32 〜 104 °F)
保管温度 -40 〜 70 °C(-40 〜 158 °F)
動作湿度 5 〜 95 %
ノイズ レベル(最大) 音圧:57.6 dB(通常)、77.6 dB(最大)
音量:67.8 dB(通常)、84.7 dB(最大)
構内または構外 構内のみ、立ち入り区域の制限、常設のアースの使用(必須)、訓練を受けた専門家のみが設置および修理可能
互換性
Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.2(4)M 以降
Cisco Unified Communications Manager のバージョン 8.6.2(SU2)、9.0.1、またはそれ以降
Cisco Unified Communications Manager Express のバージョン 7.1、8.0、8.1、8.5、8.6、8.8、9.0、9.1、またはそれ以降
各 FXS ポートのチップ/リング インターフェイス(SLIC)
インターフェイス タイプ FXS(構内接続のみ)(RJ-21)
(マザー ボード上のオプションの HWIC FXS モジュールに RJ-11 コネクタが搭載されます)
アドレス信号形式 インバンド DTMF
アウトオブバンド パルス(8 〜 12 pps)
FXS 信号形式 SM-D-72FXS および SM-D-48FXS-E がループスタートおよびグラウンドスタート シグナリングをサポートします。
マザー ボード上の HWIC スロットが FXS ループスタート、グラウンドスタート、および DID シグナリングをサポートします。
FXS ループ抵抗 短いループ長のポートの場合は、最大 600 Ω(電話機または端末機器を含む)
長いループ長のポートの場合は、最大 1,400 Ω(電話機または端末機器を含む)
オンフック電圧 -44 V
オフフック ループ電流 25 mA(最大)(短いループ長のポートの場合)
35 mA(最大)(長いループ長のポートの場合)
呼び出し音 国別の要件に合わせて設定可能
呼び出し電圧 ゼロ ループ長(平衡型)で 54 Vrms を 5REN に接続(短いループ長のポートの場合)
ゼロ ループ長(平衡型)で 62 Vrms を 2REN に接続(長いループ長のポートの場合)
呼び出し周波数 20 Hz、25 Hz、30 Hz、50 Hz
リング波形 正弦波(DC オフセットがない場合)
REN 負荷 ポートあたり 5REN(短いループ長のポートの場合)
ポートあたり 2REN(長いループ長のポートの場合)
(SM-D-72FXS モジュールあたり最大 40 の REN 負荷合計、SM-D-48FXS-E モジュールあたり最大 30 の REN 負荷合計)
RJ-11 FXS ポート終端インピーダンス オプション 600c、600r、900c、900r、complex1、complex2、complex3、complex4、complex5、および complex6
接続解除監視 Power Denial (発信側コントロール、遠端接続解除)
発信者 ID 周波数偏移変調(FSK)データのオンフック転送
VMWI HWIC スロットの FXS ポートは FSK VMWI のみをサポートします。
SM-D-FXS モジュールの FXS ポートは FSK と DC 電圧 VMWI の両方をサポートします。デフォルトは FSK です。
(DC 電圧 VMWI は STCAPP プロトコルでのみサポートされます)
FXS ループ長 (短いループ長のポートの場合)914.4 m 26 AWG、1,676.4 m 24AWG
(長いループ長のポートの場合)3,352.8 m 26AWG、5,486.4 m 24AWG
カテゴリ ケーブル Cat3、Cat5
物理コネクタ RJ-21 および RJ-11
コネクタ/ポート数 160(RJ21 コネクタを搭載した 2 つの SM-D-72FXS モジュールが 144 個を、RJ11 コネクタを搭載した FXS VIC モジュールが 16 個を使用します)
適合認定
安全性
  • UL 60950-1
  • CAN/CSA C22.2 No. 60950-1
  • EN 60950-1
  • AS/NZS 60950-1
  • IEC 60950-1
イミュニティ
  • EN 55024、CISPR 24
  • EN50082-1
  • EN 61000
EMC
  • 47 CFR、Part 15
  • ICES-003 Class A
  • EN55022 Class A
  • CISPR22 Class A
  • AS/NZS 3548 Class A
  • VCCI V-3
  • CNS 13438
  • EN 300-386
TELCOM
  • TIA/EIA/IS-968
  • CS-03
  • ANSI T1.101
  • ITU-T G.823、G.824
  • IEEE 802.3
  • RTTE 指令
  • ホモロゲーション要件は、国とインターフェイスのタイプによって異なります。国ごとの情報については、オンラインの承認済みデータベース(http://www.ciscofax.com)を参照してください。


この装置は、販売されている各国の通信ネットワークへの接続に関するすべての規制要件に適合しています。

発注情報


この製品を発注する際は、表 3 に記載されている情報を使用してください。

表 3 発注情報

製品番号 製品の説明
VG350/K9 Cisco VG350 High Density Voice over IP Analog Gateway
SM-D-72FXS 72 ポート FXS 倍幅サービス モジュール
SM-D-48FXS-E 48 ポート FXS OPX-Lite 倍幅サービス モジュール
VG350-144FXS/K9 Cisco VG350 144 FXS バンドル
VG350-98FXSE/K9 Cisco VG350 96 FXS OPX-Lite バンドル
VG350-72F48E/K9 Cisco VG350 72 FXS および 48 FXS OPX-Lite バンドル


サービスとサポート


シスコとパートナーは、Cisco Lifecycle Services アプローチに基づき、幅広いエンドツーエンドのサービスを提供しています。これらのサービスは、IP コミュニケーション ソリューションの構築、運用、および最適化において実証済みの手法をベースに提供しています。たとえば、初期計画および設計サービスをご活用いただければ、厳しいスケジュール要件を満たしながら、導入作業中のネットワークの停止を最小限に抑えることができます。また、運用サービスをご活用いただければ、専門家のテクニカル サポートによって通信のダウンタイム リスクを軽減できます。さらに、最適化サービスをご活用いただければ、ソリューションのパフォーマンスが向上し、運用効率が高まります。シスコとパートナーは、耐障害性の高いコンバージド ネットワークの構築と維持に役立つシステムレベルのサービスおよびサポートを提供し、企業ニーズに対応しています。