| 製品概要 |
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[目次]
- ◆[はじめに]
- ◆[AAA サービスの必要性]
- ◆[従来の AAA 利用方法]
- ◆[VoIP プリペイド課金ソリューション]
- ◆[RADIUS プロトコル]
- ◆[DIAMETER プロトコル]
- ◆[まとめ]
- ◆[詳細について]
- ◆[参考文献]
| はじめに |
シスコシステムズの提供する、機能豊富で堅牢な AAA 実装は、以下のような幅広いアプリケーション クライアントに対応します。
- 802.11b
- ケーブルおよび DSL
- ダイアルアップ
- ファイアウォール
- GPRS (Gateway General Packet Radio Service) および GGSN (GPRS Support Node)
- IPSec (IP Security)
- MPLS (マルチプロトコル ラベル スイッチング)
- OSP (Open Settlement Protocol)
- PDSN (Packet Data Serving Node)
- 公開キー基盤(Public Key Infrastructure:PKI)
- SIP (Session Initiation Protocol)
- DCN (Data Communication Network)
- トンネリング
- VoIP (Voice over IP)
- RADIUS (Remote Access Dial-In User Service)
Cisco IOS AAA の利点は以下のとおりです。
- 柔軟性と制御能力の強化
- スケーラビリティ
- 標準の認証機能(RADIUS、TACACS+ [Terminal Access Controller Access Control System Plus]、Kerberos)
図 1:AAA クライアントと RADIUS サーバの関係
| AAA サービスの必要性 |
AAA 情報は通常、外部データベース、または RADIUS、TACACS+ といったリモートサーバ上に保存されます。この情報は、アクセスサーバまたはルータ上にローカルに保存することもできます。RADIUS、TACACS+ などのリモート セキュリティ サーバは、対になった属性値(attribute-value:AV ペア)を関連付けることで、ユーザ固有の権限を割り当てます。AV ペアは、適切なユーザにアクセス権限を定義する機能です。すべての認可手段は、AAA によって定義する必要があります。
| 従来の AAA 利用方法 |
図 2:従来の AAA 実装
| VoIP プリペイド課金ソリューション |
こうしたプリペイドサービスが対象とする市場は、旅行者、移住、移動端末利用者層(軍関係者など)のほか、信用履歴の制限により、自宅に個人電話を引くための他の手段を持たない人々です。こうしたすべてのユーザは、スーパーマーケットや他の多くの小売店で購入可能なプラスティックの通話カードを使用するだけで、長距離または国際通話をどんな場所からでもすぐに利用できるようになります。
シスコの分散型 VoIP プリペイド通話ソリューションを実装するには、サービスプロバイダー ネットワーク内のすべての音声ゲートウェイが、プリペイド IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答)スクリプトを実行する必要があります。このスクリプトと言語選択機能を各ゲートウェイに保存し、そこから実行されるようにします。プリペイド IVR スクリプトは、通話者に対してどのオーディオ プロンプトを起動するかを判断します。また、受話器(ハンドセット)によって入力され、各ゲートウェイで DTMF(Dual-Tone Multifrequency)検知によって抽出された通話者の応答を収集します。時間を計り、通話を終了する仕組みも VoIP ゲートウェイから実行されます。これにより、許可された時間が経過した時点で通話を確実に切断できます。
プリペイド通話課金アプリケーションは、通話者の全記録の保持、通話者の認証、通話の課金と認可を行い、通話の終了時には、通話者のカードの残高を更新します。
図 3:AAA を使用した VoIP プリペイド通話ソリューション
| RADIUS プロトコル |
RADIUS プロトコルは、NAS と RADIUS 認証サーバとの間で、認証、認可、および設定情報をやり取りします。RADIUS プロトコルによって運ばれる要求と応答は、RADIUS 属性と呼ばれます。この属性は、ユーザ名やサービスタイプなどを表します。これらは、RADIUS サーバがユーザを認証し、これらのユーザに対して認可ネットワークを確立するために必要となる情報を提供します。また、RADIUS プロトコルは NAS と RADIUS アカウンティング サーバとの間で、アカウンティング情報のやり取りも行います。
| DIAMETER プロトコル |
DIAMETER の基本プロトコルは、Mobile-IP、NASREQ、および ROAMOPS に対する AAA フレームワークを提供します。DIAMETER プロトコルは、RADIUS モデル内の欠陥には対処しません。DIAMETER は RADIUS プロトコルと同じデータユニットは使用しませんが、RADIUS と下位互換を保つことで、円滑な移行を促進します。DIAMETER と RADIUS の主要な違いは、DIAMETER ではピアツーピアで多様なメッセージを交換できる点です。
DIAMETER RFC は、次のように規定しています。「DIAMETER の基本概念は、AAA サービスを新たなアクセス技術に提供できるような、拡張可能な基本プロトコルの提供である。このプロトコルは現時点では、従来の PPP においても、あるいは ROAMOPS モデルや Mobile-IP を考慮した環境においても、インターネットアクセスのみに関係する。」
現時点では、Cisco IOS ソフトウェアは DIAMETER をサポートしていません。 DIAMETER の利点
| 特徴 | DIAMETER によるサポート |
| ピアツーピアによる双方向通信 |
|
| 高い効率性 |
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| 卓越した信頼性と可用性 |
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| 安全性 |
|
| 特徴 | RADIUS の欠点 | DIAMETER の改良点 |
| 属性データの厳格な制限 | 属性ヘッダ内のデータフィールド長として 1バイトのみを予約(最大 255) | データフィールド長として 2 バイトを予約(最大 16,535) |
| 非効率な再送アルゴリズム | 再送の識別用に 1 バイトのみを識別子フィールドとして予約。これにより、待機可能な要求数が制限されます(最大:255)。 | 同機能に 4 バイトを予約(最大:232) |
| サーバへのフロー制御不可 | UDP(User Datagram Protocol)による処理であり、UDP フローを制御する標準スキームを持たない | UDP パケットフローを制御するスキーム(ウィンドウイング スキーム) |
| エンドツーエンドのメッセージ確認 | 要求を発したクライアントは、成功またはエラーを通知する応答を期待しますが、サーバが適切に要求を受け取ったかどうかを確認できません。 | クライアントは、サーバによる確実なエラー通知、および要求の受信確認を期待できます。 |
| 無通知のパケット破棄 | 期待された情報を保持しないパケット、またはエラーのあるパケットは、通知されることなく破棄されます。このように何の応答もないと、クライアントはサーバがダウンしているとみなして処理を進めてしまう恐れがあります。この場合、クライアントはセカンダリサーバ宛にパケットの送信を試みます。 | サーバはエラーメッセージの送信により、クライアントに問題の発生を通知できます。 |
| サーバがフェイルオーバをサポートしない | サーバには、稼働の中止、または現在稼働中であることを通知する手段がありません。 | キープアライブ メッセージと、サーバが一定期間ダウンすることを伝えるメッセージをサポート |
| 認証リプレイ攻撃 | PPP CHAP を使用すると、すべての RADIUS クライアントはチャレンジ⁄レスポンスの流れを生成できます。これは、チェーン内のどの RADIUS クライアントまたはプロキシサーバでも傍受できます。したがって、別の RADIUS クライアントがこのチャレンジ⁄レスポンスの流れを、任意の時点でリプレイする可能性があります(RADIUS 拡張でも、EAP プロトコルによってこの問題の一部解決が可能)。 | チャレンジ⁄レスポンス属性を、エンドツーエンドの暗号化および認証によって安全化 |
| ホップ間セキュリティ | ホップ間セキュリティのみをサポート。送信元を追跡できないデータであれば、どのホップでもこれを簡単に変更できます。 | エンドツーエンドのセキュリティをサポート。これにより、通知もなくデータが変更されないことを保証できます。 |
| ユーザ独自のコマンドがサポートされない | ベンダー独自の属性はサポートされますが、ベンダー独自のコマンドはサポートされません。 | ベンダー独自のコマンドコードをサポート |
| 高負荷の処理コスト | 配置要件がないため、ほとんどのプロセッサに不要な負荷を与えます。 | 32 ビット配置要件を持ち、ほとんどのプロセッサが効率よく処理を行えます。 |
| まとめ |
評価すべき重要な点は、現在の RADIUS プロトコル実装を、どのような実用サービスで利用できるのかということです。現在の新たな世界に適合させようと、本来 RADIUS 向けではない新機能を改良することは避けるべきです。多くの新しい技術は、RADIUS の豊富な機能だけでなく、次世代 AAA プロトコルである DIAMETER の柔軟性と堅牢性を兼ね備えた、安全性および信頼性の高いピアツーピアのフレームワークを必要としています。
| 詳細について |
AAA 関連 Web サイト:
http://wwwin.cisco.com/ios/security/aaa.shtml
| 参考文献 |
RADIUS IETF 標準 RFC RADIUS プロトコル仕様は、認証、アカウンティング、および拡張機能に関する以下の RFC で構成されます。
- RFC 2865 - Remote Authentication Dial In User Service (RADIUS) (obsoletes RFC 2138)
- RFC 2866 - RADIUS Accounting (obsoletes RFC 2139)
- RFC 2867 - RADIUS Accounting Modifications for Tunnel Protocol Support
- RFC 2868 - RADIUS Attributes for Tunnel Protocol Support
- RFC 2869 - RADIUS Extensions
- DRAFT RFC - Introduction to Accounting Management
- DRAFT RFC - Accounting Attributes and Record Formats
- DRAFT RFC - Criteria for Evaluating AAA Protocols for Network Access
- DRAFT RFC - Criteria for Evaluating NAS Protocols
- DRAFT RFC - Network Access Server Requirements Next Generation (NASREQNG) NAS Model
- DRAFT RFC - Network Access Servers Requirements: Extended RADIUS Practices
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-aaa-DIAMETER-07.txt
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-aaa-DIAMETER-nasreq-07.txt
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-aaa-DIAMETER-mobileip-07.txt
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-aaa-DIAMETER-cms-sec-02.txt
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-aaa-DIAMETER-api-01.txt
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-koehler-aaa-DIAMETER-base-protocol-mib-01.txt
http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-le-aaa-DIAMETER-mobileipv6-00.txt
http://search.ietf.org/rfc/rfc2002.txt
| 更新日:2002年4月9日 |
