AToM(Any Transport Over MPLS)
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| 概要 |
AToM(Any Transport Over MPLS)を使用すれば、L2(レイヤ 2)接続を提供するサービスプロバイダーは、MPLS バックボーンを通してイーサネット、ATM、フレームリレー、シリアル/PPP ネットワークに接続し、サービスを拡大できます。AToM とは、接続の多重化を可能にするラベル スイッチングに基づいたスケーラブルなアーキテクチャです。AToM は標準ベースのオープンアーキテクチャでもあるので、他の伝送タイプへの拡張も可能です。
次のようなお客様には、AToM ネットワークの導入がご検討いただけるはずです。
- AToM を既存の MPLS ネットワークに実装することによるネットワーク投資の保護を希望するお客様
- フレームリレーおよび ATM の実装を、OC-192 の速度とパフォーマンスに拡張する必要のあるお客様
- QoS および MPLS トラフィック エンジニアリング搭載の「仮想専用回線」などのサービスを提供するお客様
- 1 つのシンプルなネットワーク インフラストラクチャで、数種類のポイントツーポイント接続を実施して、プロビジョニングを簡素化するお客様
| AToM が提供するトランスポートタイプ |
シスコは現在、次の伝送メカニズムのサポートを実施(または実施を予定)しています。
- Ethernet over MPLS
- ATM AAL5 over MPLS
- Frame Relay over MPLS
- ATM Cell Relay over MPLS
- PPP over MPLS
- HDLC over MPLS
Cisco AToM: Ethernet over MPLS を使用して、サービスプロバイダーは、お客様が地理的に離れたサイト間で、経済的にイーサネット VLAN(バーチャル LAN)を構築できる方法を提供します。異なる都市に点在する複数のサイトは、MPLS ネットワークを経由すれば、あたかも 1 つの共通のイーサネット ネットワークにいるかのように共同作業することができます。
Cisco AToM: ATM AAL5 over MPLSシスコでは、Cisco AToM: ATM over MPLS により、MPLS ネットワーク上の AAL5(Adaptation Layer Type-5)伝送をサポートします。このため PVC を MPLS バックボーン上で効率よく伝送することができます。複数 の PVC は、プロバイダー エッジ ルータ間にある単一の LSP(Label Switched Path)上で多重化することができます。
Cisco AToM: Frame Relay over MPLSCisco AToM: Frame Relay over MPLS を使用することにより、お客様のフレームリレー トラフィックを MPLS パケットにカプセル化し、MPLS バックボーン上でお客様が要求する他のフレームリレーの宛先に転送することができます。サービスプロバイダーは一般的なフレームリレーのプロビジョニングほどの労力をかけずに、新しいサイトを速やかに追加することができます。
Cisco AToM:ATM Cell Relay over MPLSCisco AToM: ATM Cell Relay over MPLS では、ATM セルは MPLS ネットワーク上を透過的な方法で伝送されます。そのため、パケット ネットワークを ATM ネットワークからは見えない状態にしながら、MPLS ネットワーク上で ATM シグナリングおよび OAM セルを伝送することができます。サービスプロバイダーは、同じツールを引き続き使用して、既存 ATM インストレーションを MPLS ベースの高速パケットコアにプロビジョニングおよび集束することができるので、計り知れないメリットを手に入れることができます。
Cisco AToM:PPP over MPLSCisco AToM: PPP over MPLS があれば、MPLS コア上でお客様の PPP フレームをカプセル化することができます。サービスプロバイダーは、MPLS 上の PPP を POS リンクを使用して、「多重化された」サブインターフェイスを生成することができます。このサブインターフェイスは、単一の POS と接続して他のプロバイダーと個別に通信するのに使用することができます。MPLS 上の PPP は、CE ルータ間の PPP セッションを包含する、透過的なパススルーをサポートします。
図 1:AToM

Cisco AToM:Cisco HDLC over MPLS
Cisco AToM: HDLC over MPLS では、HDLC 接続は、あるお客様ルータから別のお客様ルータまで、MPLS バックボーン上でエミュレートされます。PPP の場合と同様、この技術では、パケットネットワーク上で Cisco HDLC フレームを伝送することもできます。また、MPLS 上の HDLC はトランスペラレント モードでも機能します。
| 標準化情報 |
AToM は、IETF 発案による、次のインターネット草案を実装します。
- 「Encapsulation Methods for Transport of Layer 2 Frames Over IP and MPLS Networks」 http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-martini-l2circuit-encap-mpls-04.txtdraft-martini-l2circuit-encap-mpls-04.txt
- 「Transport of Layer 2 Frames Over MPLS」)
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-martini-l2circuit-trans-mpls-08.txtdraft-martini-l2circuit-trans-mpls-08.txt - 「An Architecture for L2VPNs」http://search.ietf.org/internet-drafts/draft-ietf-ppvpn-l2vpn-00.txt
| Cisco IOS リリースおよびプラットフォーム サポート情報 |
Ethernet over MPLS は、Cisco 7600 シリーズ ルータ用 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(9)E 以降でサポートされています。Cisco 7200、7500、12000 シリーズ ルータは、リリース 12.0(21)ST 以降でサポートされています。
ATM over MPLS は、Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ用 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(11)ST でサポートされています。
Frame Relay over MPLS、ATM Cell Relay over MPLS、PPP over MPLS は今後の Cisco IOS リリース 各種プラットフォームでサポートされる予定です。
| 更新日:2002 年 11 月 18 日 |