高速 WAN インターフェイス カード

Cisco Integrated Services Router 対応シリアルおよび非同期モジュール

データ シート





Cisco Integrated Services Router 対応シリアル および非同期モジュール



製品概要


シリアルおよび非同期モジュールは、Cisco® 1800、1900、2800、2900、3800、3900 シリーズのサービス統合型ルータ(ISR)に柔軟な接続を提供します。WAN 集約、従来型プロトコルでの伝送、コンソール サーバ、ダイヤル アクセス サーバなどの用途に対応します。多様なモジュールを組み合わせてカスタマイズすることで、ネットワークのリモート管理、外部ダイヤル モデムのアクセス、低密度の WAN 集約、従来型プロトコルでの伝送、高密度ポートのサポートなどの一般的なネットワークの問題に対応するコスト効率の高いソリューションを構築できます。

シスコは次のようなシリアルおよび非同期モジュールを提供しています。

  • Cisco 4 ポート シリアル高速 WAN インターフェイス カード(HWIC-4T):高速シリアル ポート X 4(図 1A)
  • Cisco 4 ポート非同期/同期高速 WAN インターフェイス カード(HWIC-4A/S):低速同期/非同期ポート X 4(図 1B)
  • Cisco 8 ポート非同期/同期高速 WAN インターフェイス カード(HWIC-8A/S-232):低速同期/非同期ポート X 8、EIA-232 のみ(図 1C)
  • Cisco 8 ポート非同期高速 WAN インターフェイス カード(HWIC-8A):非同期 EIA-232 ポート X 8(図 1D)
  • Cisco 16 ポート非同期高速 WAN インターフェイス カード(HWIC-16A):非同期 EIA-232 ポート X 16(図 1E)
  • Cisco 32 ポート非同期シリアル サービス モジュール(SM-32A):非同期 EIA-232 ポート X 32(図 1F)
図 1 シスコのシリアルおよび非同期モジュール

図 1 シスコのシリアルおよび非同期モジュール


一般的なアプリケーション


柔軟性の高いインターフェイス カードなので、さまざまな重要な用途に使用できます。

WAN 集約

シリアル インターフェイスを使用して、リモート サイトからの WAN 接続を集約できます。ポートあたり最大 8 Mbps のシリアル速度をサポートする Cisco 4 ポート シリアル HWIC は、低〜中密度の WAN 集約に最適です(図 2)。

図 2 WAN 集約

図 2 WAN 集約


従来型プロトコルでの伝送

シリアルな同期/非同期ポートは、従来型のトラフィックを TCP/IP ネットワーク上で伝送するのに適しています。これによりネットワーク収束(図 3)が可能になり、このトラフィックのために高コストの専用回線を使用する必要がなくなります。Cisco IOS® ソフトウェアでは、以下の従来型プロトコルがサポートされます。

  • システム ネットワーク アーキテクチャ(SNA)および同期データ リンク制御(SDLC)プロトコル
  • バイナリ同期通信(Bisync)プロトコル
  • X.25 プロトコル
図 3 ネットワーク収束

図 3 ネットワーク収束


コンソールおよびターミナル サーバ

非同期ポートは、TCP/IP ネットワーク全体の EIA-232 デバイスへのアクセスを可能にする柔軟な接続を提供します。これにより、コンソールとクラフト ポートのアウトオブバンド管理が可能になり、リモート デバイスのネットワークをネットワーク オペレータが集中管理できるようになります(図 4)。

図 4 複数のリモート デバイスの一元管理

図 4 複数のリモート デバイスの一元管理


ダイヤル アクセス サーバ

非同期の HWIC を外部のダイヤル モデムに接続して、低密度のダイヤル アクセス サーバとすることができます(図 5)。

図 5 ダイヤル アクセス サーバ

図 5 ダイヤル アクセス サーバ


コネクタおよびケーブル


シリアルおよび非同期の HWIC には、コンパクトな HWIC フォーム ファクタで高密度なポート構成を可能にする、コネクタとケーブルが用意されています。コネクタとケーブルの仕様を表 1 〜 4 に示します。

表 1 コネクタおよびケーブル

HWIC コネクタ 使用可能なケーブル
HWIC-4T、HWIC-4A/S Smart Serial 表 2 を参照
HWIC-8A/S-232 高密度な 4 ポート コネクタ 表 3 を参照
HWIC-8A、HWIC-16A、SM-32A 高密度な 8 ポート コネクタ
  • 高密度 8 ポート EIA-232 非同期ケーブル(CAB-HD8-ASYNC)
  • 高密度 8 ポート非同期ケーブル + 8 つの DB-25 モデム コネクタ(CAB-HD8-KIT)


Smart Serial 接続

Cisco 4 ポート シリアル HWIC と 4 ポート非同期/同期 HWIC には、それぞれ 4 つの Smart Serial ポートがあります。これらのポートでは、2 ポート シリアル WIC(WIC-2T)と 2 ポート非同期/同期 WIC(WIC-2A/S)で使われているのと同じコネクタとケーブルが使用されます。

表 2 Cisco 4 ポート シリアル HWIC および 4 ポート非同期/同期 HWIC 対応の Smart Serial 接続

製品番号 ケーブル タイプ 長さ コネクタ タイプ
CAB-SS-V35MT V.35 DTE 3 m(10 フィート) プラグ
CAB-SS-V35FC V.35 DCE 3 m(10 フィート) ソケット
CAB-SS-232MT EIA/TIA-232 DTE 3 m(10 フィート) プラグ
CAB-SS-232FC EIA/TIA-232 DCE 3 m(10 フィート) ソケット
CAB-SS-449MT EIA/TIA-449 DTE 3 m(10 フィート) プラグ
CAB-SS-449FC EIA/TIA-449 DCE 3 m(10 フィート) ソケット
CAB-SS-X21MT X.21 DTE 3 m(10 フィート) プラグ
CAB-SS-X21FC X.21 DCE 3 m(10 フィート) ソケット
CAB-SS-530MT EIA/TIA-530 DTE 3 m(10 フィート) プラグ
CAB-SS-530AMT EIA/TIA-530A DTE 3 m(10 フィート) プラグ


高密度同期/非同期ケーブル

Cisco 8 ポート非同期/同期 HWIC は、高密度な 4 ポート コネクタを 2 つ使用します。各コネクタは、4 つの EIA-232 ポートでデータ通信機器(DCE)またはデータ端末機器(DTE)とのインターフェイスをサポートします。同じケーブルの 4 つのポートはすべて、同じ DTE または DCE モードを使用します。

表 3 高密度同期/非同期ケーブル

製品番号 ケーブル タイプ 長さ コネクタ タイプ
CAB-HD4-232FC 4 ポート EIA-232 DCE 3 m(10 フィート) DB-25 ソケット
CAB-HD4-232MT 4 ポート EIA-232 DTE 3 m(10 フィート) DB-25 プラグ


高密度非同期ケーブル

Cisco 8 ポート非同期 HWIC と 16 ポート非同期 HWIC は、高密度な 8 ポート コネクタを 1 つ(HWIC-8A)または 2 つ(HWIC-16A)使用します。8 ポートの非同期ケーブルの一方は高密度コネクタ、もう一方は 8 つの RJ-45 プラグになっています。RJ-45 と DB-25 DTE または DB-25 DCE との接続には、RJ-45/DB-25 モジュラ アダプタが使用されます。

表 4 高密度非同期ケーブル

製品番号 ケーブル タイプ 長さ コネクタ タイプ
CAB-HD8-ASYNC 8 ポート EIA-232 3 m(10 フィート) RJ-45
CAB-HD8-KIT 8 ポート EIA-232 + 8 つの CAB-25AS-MMOD 3 m(10 フィート) DB-25 プラグ
CAB-25AS-MMOD RJ-45 - DB-25 アダプタ - DB-25 プラグ
CAB-25AS-FDTE RJ-45 - DB-25 アダプタ - DB-25 ソケット


プラットフォームのサポート


シリアルおよび非同期モジュールは、Cisco 1800、1900、2800、2900、3800、3900 シリーズ ISR の HWIC と拡張 HWIC(EHWIC)スロット、またはサービス モジュール(SM)スロットでサポートされます。サポートされるプラットフォームを表 5 に示します。これらのモジュールはすべての Cisco IOS ソフトウェア フィーチャ セットでサポートされます。サポートされる Cisco IOS ソフトウェアの最小リリースを表 6 に示します。

表 5 対応プラットフォーム

HWIC 製品番号 Cisco 1841 ISR Cisco 1941 ISR Cisco 2800 シリーズ Cisco 2900 シリーズ Cisco 3800 シリーズ Cisco 3900 シリーズ
HWIC-4T なし なし あり あり あり あり
HWIC-4A/S あり あり あり あり あり あり
HWIC-8A/S-232 あり あり あり あり あり あり
HWIC-8A あり あり あり あり あり あり
HWIC-16A なし なし あり あり あり あり
SM-32A なし なし なし あり なし あり


表 6 サポートされる Cisco IOS ソフトウェアの最小リリース

Cisco 1800、2800、3800 シリーズ Cisco 1900 および 2900 シリーズ、Cisco 3925 および 3945 ISR Cisco 3925E および 3945E ISR
最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア リリース (すべての HWIC モジュール) Cisco IOS ソフトウェア リリース12.3(14)T Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.0(1)M Cisco IOS ソフトウェア リリース15.1(1)T
最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア リリース(SM-32A) 未サポート Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.1(4)M2、15.2(1)T1、15.2(2)T(Cisco 3900 シリーズ)
Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.1(4)M3(Cisco 2900 シリーズ)
Cisco IOS ソフトウェア リリース 15.1(4)M2、15.2(1)T1、15.2(2)T
最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア テクノロジー パッケージ IP Base IP Base IP Base


仕様


各モジュールの仕様を表 7 に示します。

表 7 HWIC 仕様

仕様 HWIC-4T HWIC-4A/S HWIC-8A/S-232 HWIC-8A HWIC-16A SM-32A
同期サポート あり あり あり なし なし なし
同期最大速度(ポートあたり) 8 Mbps 256 kbps 256 kbps - - -
非同期サポート あり あり あり あり あり あり
非同期最大速度(ポートあたり) 230.4 kbps 230.4 kbps 230.4 kbps 230.4 kbps 230.4 kbps 230.4 kbps
Bisync サポート あり あり あり なし なし なし
シリアル プロトコル EIA-232、EIA-449、EIA-530、EIA-530A、V.35、X.21 EIA-232、EIA-449、EIA-530、EIA-530A、V.35、X.21 EIA-232 EIA-232 EIA-232 EIA-232
リード操作 あり あり あり あり あり あり
ネットワーク クロック同期 あり あり あり なし なし なし


共通仕様


以下の仕様は、すべてのシリアルおよび非同期モジュールに共通です。

適合規格:

  • AS/NZS 60950.1.2003 with Amendments A1 〜 A3(オーストラリア/ニュージーランド)
  • CAN/CSA 22.2 No. 60950-1-07、Second Edition(カナダ)
  • EN 60950-1:2006、Second Edition(欧州連合)
  • GB4943(中国)
  • UL 60950-1、Second Edition(米国)
  • IEC 60950-1:2005、Second Edition(国際規格)

耐性:

  • EN300386
  • EN55024/CISPR24
  • EN50082-1

エミッション:

  • FCC Part 15 クラス A
  • ICES-003 クラス A
  • EN55022 クラス A
  • CISPR22 クラス A
  • AS/NZS 3548 クラス A
  • VCCI クラス A
  • EN 300386
  • EN61000-3-3
  • EN61000-3-2

物理仕様:

  • シングル幅 HWIC(すべての HWIC モジュール)またはシングル幅 SM(SM-32A)、スロット制限なし
  • 寸法(HWIC モジュール、高さ X 幅 X 奥行):2.1 X 7.9 X 14.2 cm (0.8 X 3.1 X 5.6 インチ)
  • 寸法(SM-32A、高さ X 幅 X 奥行):4 X 18.9 X 19.1 cm (1.58 x 7.44 x 7.5 インチ)

環境仕様:

  • 動作温度:0 〜 40 °C(32 〜 104 °F)
  • 保管温度:-20 〜 65 °C(-4 〜 149 °F)
  • 相対湿度:10 〜 90 %(結露しないこと)

シスコおよびパートナーのブランチ向けサービス


シスコとシスコ認定パートナーが提供するサービスは、ブランチ オフィスにおけるボーダレス ネットワークの活用を促進し、ビジネスの革新と成長を実現します。シスコおよびパートナーにより、複製可能で最適化されたわかりやすいブランチ オフィス ネットワークの構築に向けて、さまざまなテクノロジーに関する幅広い専門知識を提供します。計画および設計サービスでは、テクノロジーとビジネス目標との整合性を図り、展開の正確性、速度、および効率性を向上することができます。テクニカル サービスは、運用効率の向上、費用の削減、およびリスクの緩和に貢献します。最適化サービスは、パフォーマンスの継続的な改善、およびお客様のチームが新しいテクノロジーを使いこなすための支援を目的としています。

関連情報


シスコのサービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。

Cisco ISR の詳細については、以下のサイトを参照してください。