サービス モジュール

Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス LAN サービス モジュール

注意: 本製品は既に生産/販売を終了しております。本製品を含むシリーズ全体については サービス モジュール をご覧ください。

データ シート





Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス LAN サービス モジュール


製品概要

Cisco Catalyst 6500 シリーズ マルチレイヤ スイッチ用 Wireless LAN Services Module(WLSM; ワイヤレス LAN サービス モジュール)は、拡張性に優れたワイヤレス LAN ネットワークの展開を可能にします。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、Cisco Aironet Autonomous アクセス ポイントを導入しているエンタープライズ、中規模企業、大学、およびサービス プロバイダーに適しています。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の特長は次のとおりです。

  • 既存のネットワーク インフラストラクチャへの投資を活用するので、基盤となる回線インフラストラクチャの変更や特殊なクライアント デバイスは不要です。
  • キャンパス全体に広がるセキュアなレイヤ 3 ローミングを実現します。
  • ネットワークの任意の場所にある Cisco Catalyst 6500 シリーズ シャーシに 1 台の Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を搭載することで、キャンパス全体で最大 6000 人のワイヤレス LAN ユーザ、および 600 台の Cisco Aironet シリーズ Autonomous アクセス ポイントがサポートされます。
  • ワイヤレス モビリティ グループを有効にすることで、「guest」や「employee」など異なるワイヤレス ユーザ グループの分割、個別認証、アクセス制御、管理を可能にします。
  • ワイヤレスおよびワイヤライン ネットワークを統一し、1 つの入り口ですべてのワイヤレス トラフィックに一貫性のあるポリシーを適用し、作成済みのアクセス ポイント コンフィギュレーションを提供することにより、ワイヤレス ネットワークの管理と導入を簡素化します。
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズの豊富なインテリジェント ネットワーク サービスをワイヤレス エッジまで拡張します。これには、エンタープライズ クラスのセキュリティ(Denial of Service [DoS] の防止、Access Control List [ACL; アクセス制御リスト]、ファイアウォール、侵入検知、IP Security [IPSec] VPN)、ハイ アベイラビリティ(スーパーバイザのフェールオーバー時にコントロール プレーンおよびデータ プレーンの Stateful Switchover [SSO; ステートフル スイッチオーバー] を実行するレイヤ 2 およびレイヤ 3 Nonstop Forwarding [NSF]、および Cisco EtherChannel®)、および Quality of Service(QoS; サービス品質)機能が含まれます。

注: Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、Autonomous アクセス ポイントの配置をサポートしています。ただし、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM のサポートは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ用の Cisco IOS ソフトウェアリリース 12.2.SX で最後となります。そのため、Cisco Catalyst 6500 シリーズ Wireless Services Module(WiSM; ワイヤレス サービス モジュール)への移行、および Cisco Lightweight アクセス ポイントおよび Cisco Unified Wireless Network への移行が推奨されます。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WiSM は、Cisco Unified Wireless Network の主要コンポーネントで、Cisco Wireless LAN Controller ファミリーに属しています。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WiSM は、Cisco Aironet Lightweight アクセス ポイント、Cisco Wireless Control System(WCS)、および Cisco Wireless Location Appliance と連携し、ミッションクリティカルなワイヤレス データ、音声、およびビデオ アプリケーションをサポートします。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WiSM の詳細については、http://www.cisco.com/jp/product/hs/ifmodule/csm/wism/ を参照してください。

図 1 Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM

図 1 Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM

Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM(図 1)は、Supervisor Engine 720 を搭載した 3、6、9、または 13 スロットの Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチの任意の空きスロットに搭載できます。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、Cisco Aironet Autonomous アクセス ポイントおよび CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(WLSE)と連携しています。業界標準に基づく IEEE 802.11a、b、および g クライアント デバイスがすべてサポートされています。また、PC、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)、およびワイヤレス ハンドヘルド デバイスの主要ベンダーが提供する幅広い Cisco Compatible Extensions ワイヤレス デバイスにより、さらに使いやすさが向上し、必要に応じてユーザに対して透過的な動作が可能な、最適化されたワイヤレス ネットワークを実現できます。


アプリケーションと導入目的

エンタープライズ キャンパス環境

Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、ワイヤリング クローゼットから、コア、データ センター、WAN エッジに至るまで、あるいはサービス スイッチとして、ネットワークの任意の場所に柔軟に配置することができます。図 2 に、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM をエンタープライズ キャンパス環境で展開した例を示します。

図 2 エンタープライズ キャンパス環境での Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の展開

図 2 エンタープライズ キャンパス環境での Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の展開
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。popup_icon

この例では Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、ディストリビューション レイヤまたはデータ センターに配置することができます。ワイヤリング クローゼットへの配置は必要ありません。Autonomous アクセス ポイントは、サブネット上のスイッチ ポートに接続します。アップストリームのスイッチやルータを設定する必要がなく、また、固有の VLAN を割り当てたりトランキングを設定したりする必要もありません。Autonomous アクセス ポイントは、トラフィックを能動的に送受信する前に、信頼できるネットワーク デバイスとして認証を受けることができます。Autonomous アクセス ポイントが登録され、CiscoWorks WLSE からコンフィギュレーションを受信すると、その Autonomous アクセス ポイントと、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を搭載した Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチとの間に、Fast Secure Roaming Tunnel(FSRT; 高速セキュア ローミング トンネル)が確立されます。FSRT は、Autonomous アクセス ポイントの各 Service Set Identifier(SSID)ごとに確立されます。

Catalyst 6500シリーズ WLSM を用いた構成では、ワイヤレス LAN クライアントは、サブネット内とサブネット間の両方で高速セキュア ローミングを実現できます。特殊なクライアント ソフトウェアが不要なので、ネットワーク管理者はネットワーク アクセス ポリシーを非常に柔軟に設定できます。クライアントは、ネットワーク リソースにアクセスする前に認証を受けて、モビリティ グループに所属することができます。Autonomous アクセス ポイント間におけるワイヤレス LAN クライアントのハンドオフは、IEEE 802.1X による再認証とキーの再生成(使用する場合)も含めて、50 ms 未満で実行されるので、ユーザが音声コールの中断に気付くこともありません。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、対応するアクセス ポイントとは無関係に、クライアントの IP アドレスを保持します。いったん設定された VPN またはオープン接続は、ローミング中でも引き続き機能します。


機能と特長

高速かつセキュアなキャンパス全体のモビリティ

ネットワーク管理者は、セキュリティの緩和、キャンパス間でのVLANの構築、クライアント ソフトウェアまたはハードウェアの変更などを行わなくても、キャンパス全体の高速セキュア ローミング サービスをワイヤレス ユーザに提供できるようになります。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、選択された構成例と IEEE 802.1X 認証タイプに基づいて、Autonomous アクセス ポイントのハンドオフ時間を 50 ms に抑えた、セキュアなレイヤ 3 モビリティ システムを提供します。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の高速セキュア ローミングには、次のような特長があります。

  • FSRT をダイナミックに構成することで、各アクセス ポイントから Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を装備した Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチまでのモビリティ グループごとに、キャンパス全体のモビリティを容易に実現します。
  • データ トラフィックは、IEEE 802.1X 認証が正常に行われるまでアクセス ポイントを通過できず、FSRT まで到達できないようになっています。
  • Voice over IP(VoIP)、ビデオ ストリーミング、ワイヤレスによる VPN、クライアント/サーバ ベースのアプリケーションなど、遅延の影響を受けやすいアプリケーションをサポートします。
  • ハンドオフ時間を 50 ms に維持しながら、クライアント ローミングのたびにセキュア認証の証明書をチェックします。
  • マルチキャストおよびブロードキャスト アプリケーションをサポートします。
  • Wi-Fi 認証クライアント デバイス、Cisco Aironet シリーズ WLAN クライアント アダプタ、およびシスコ製品と互換性のあるクライアント デバイスをサポートします。

エンタープライズ クラス、ワイヤスピードのインテリジェント ネットワーク サービス

幅広い導入実績を持つ Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチにおいて重要な位置を占める Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、Cisco Catalyst 6500 シリーズのハードウェアおよびソフトウェア ベースのインテリジェント スイッチング サービスをすべて使用します。このサービスは、他のすべてのトラフィックに使用されるのと同じ管理インターフェイスを使用して、モビリティ グループごとに適用されます。次の Cisco Catalyst 6500 シリーズの重要なネットワーク サービスは、導入直後からワイヤレス トラフィックで使用できます。ほかにも、さまざまなサービスを使用することができます。

  • レイヤ 2 ~ 4 のヘッダー情報に基づいた、トラフィック検査、フィルタリング、およびレート制限のための広範囲の ACL
  • コントロール プレーン レート リミッタ、Unicast Reverse Path Forwarding(uRPF)など、ハードウェアベースの DoS 攻撃防御メカニズム
  • RADIUS ベースのモビリティ割り当て。集中型 RADIUS サーバが認証に基づいてネットワーク接続を判別する機能により、1 つの SSID をサポートできます。
  • FSRT を経由してアクセス ポイントから Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を装備した Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチへ送信される、ワイヤレス トラフィックの Quality of Service(QoS; サービス品質)保護とポリシー実行
  • IEEE 802.1X および Authentication, Authorization, Accounting(AAA; 認証、許可、アカウンティング)サービス
  • Firewall Services Module(FWSM; ファイアウォール サービス モジュール)、Intrusion Detection Services Module(IDSM)、Network Analysis Module(NAM)、IPSec VPN Services Module(VPNSM)など、モビリティ グループごとに適用される統合された Cisco サービス モジュールの相互運用性(図 3 を参照)

注: マルチギガビット FWSM の機能は、「ファイアウォール」機能とも呼ばれる拡張 ACL 機能をはるかに上回ります。

ワイヤレス ネットワークの機能を拡張する、Cisco Catalyst 6500 シリーズのその他の機能は、次のとおりです。

  • 直接接続された Autonomous アクセス ポイントのケーブル障害を簡単にトラブルシューティングできる、統合型 Time Domain Reflectometer(TDR; タイム ドメイン反射率計) ― 48 ポート 10/100/1000 Mbps イーサネット インターフェイス モジュールを搭載した任意の Cisco Catalyst 6500 シャーシでサポートされます。
  • アクセス ポイント、IP Phone、およびその他の直接接続されたデバイスに電力を供給できる、フィールド アップグレード可能な IEEE 802.3af Power over Ethernet(PoE)ドータ カード ― 各種の Cisco Catalyst 6500 シリーズ 48 ポート 10/100 および 10/100/1000 Mbps イーサネット インターフェイス モジュールでサポートされます。

Cisco Catalyst 6500シリーズ スイッチング機能の詳細なリストについては、次のURLを参照してください。http://www.cisco.com/jp/product/hs/switches/cat6500/

トラフィック セグメンテーションとポリシー実行に対応した最大 240 のモビリティ グループ

ネットワーク管理者は、基礎となるネットワーク インフラストラクチャで VLAN を構築しなくても、すべての Autonomous アクセス ポイントで、ワイヤレス ユーザを最大 240 の論理モビリティ グループに分割します。Catalyst 6500 シリーズ WLSM のモビリティには、次のような特長があります。

  • モビリティ グループごとに単一の Cisco Catalyst 6500 シリーズ管理インターフェイスで、直接またはネットワークで接続されたすべての Autonomous アクセス ポイントをサポートして、定義されたすべての設定およびポリシーをローミング ユーザに自動的に適用します。
  • モビリティ グループごとに、IEEE 802.1X 認証タイプを柔軟に定義できます。
  • モビリティ グループごとに固有のポリシーとサービス(IPSec VPN による送信、ファイアウォール、侵入検知、およびサービス チェーニング用のネットワーク解析モジュールなど)を割り当てることができます。
図 3 ワイヤレス トラフィックへの Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM サービスの適用

図 3 ワイヤレス トラフィックへの Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM サービスの適用
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図 3 に示すように、アクセス ポイントから Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチの固有のインターフェイスまで、ワイヤレス LAN トラフィックは個別の FSRT により、モビリティ グループごとに分割およびトンネリングされます。したがって、ワイヤレス ネットワークを出入りするグループごとに、個別のネットワーク アドミッション制御ポリシーおよび帯域管理ポリシーを適用することができます。Time of Day(ToD)ACL、QoS ポリシーといったインテリジェントなスイッチング サービスを、各モビリティ グループ(ゲスト モビリティ グループ、音声モビリティ グループ、社員モビリティ グループなど)に対して個別に適用できます。

簡単な構成と管理

ワイヤレスとワイヤラインの機能を統合することにより、最初の構成とその後のネットワーク管理が大幅に簡略化されます。ネットワーク管理者は、既存のインフラストラクチャと管理ツールを使用して、導入時とその後の管理を簡略化することができます。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の構成と管理には、次のような特長があります。

  • ダイナミックに設定された FSRT
  • 単一のイングレス(入力)ポイントおよび各モビリティ グループの管理によって、Autonomous アクセス ポイントの数に関係なく、モビリティ グループごとのワイヤレス サービスとポリシーの適用を大幅に簡略化
  • 確定的で予測可能なパフォーマンスを実現するためのデータとコントロール プレーンの分割
  • ワイヤレスおよびワイヤライン インフラストラクチャ間で共通する CLI(コマンドライン インターフェイス)と管理ツール
  • Switched Port Analyzer(SPAN; スイッチド ポート アナライザ)および Remote SPAN(RSPAN)の各機能によって、トラフィックのリモート モニタリングとトラブルシューティングを実現
  • お客様のビジネス ニーズに基づいて、ネットワークの任意の場所(ワイヤリング クローゼット、コア、データ センター)への配置を可能にする最大限の柔軟性を実現
  • リアルタイム ベースおよび履歴ベースでプロトコルを完全にデコードする、ワイヤレス トラフィックの非侵略的モニタリング。QoS ポリシーを検証できるほか、Cisco Catalyst 6500 シリーズ Network Analysis Module とともに使用した場合は、アプリケーションの応答遅延を識別できます。

最大限のネットワーク稼働時間

Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチは、最高レベルのアベイラビリティと信頼性が要求される多くのネットワークに導入されています。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を Cisco Catalyst 6500 シリーズに搭載すると、Cisco Catalyst 6500 シリーズの豊富なハイ アベイラビリティ機能およびネットワーク耐障害性機能を、ワイヤレス ユーザにまで拡張できます。これらの機能は、その他のハイ アベイラビリティ機能および耐障害性機能によってさらに強化され、ワイヤレスおよびワイヤライン ネットワークの稼働時間を体系的なアプローチで最大限に高めることができます。その結果、IP テレフォニーなど、遅延に影響されやすい接続指向のミッションクリティカル アプリケーションを、ワイヤレス クライアント デバイスでも使用することができます。Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチに搭載された Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM によって、ワイヤレスおよびワイヤライン統合ネットワークでサポートされるエンタープライズ クラスのハイ アベイラビリティ機能および耐障害性機能は、次のとおりです。

  • Per-VLAN Spanning Tree(PVST)、Cisco EtherChannel、IEEE 802.1w Rapid Spanning Tree(RST)、および冗長システム コンポーネントなどの主要なベースライン機能により、ネットワーク全体の稼働時間が増加し、ネットワーク トポロジーのコンバージェンスに必要な時間が短縮されます。
  • 冗長な Cisco Catalyst 6500 シリーズ スーパーバイザ エンジンによる、高速でステートフルなレイヤ 2 およびレイヤ 3 のコントロール プレーンおよびデータ プレーン フェールオーバーは、ワイヤレス ユーザの接続を中断させることなく、ワイヤレス トラフィックをネットワークで引き続き送信させます。Cisco Catalyst 6500 シリーズ NSF with Stateful Switchover(NSF/SSO)機能により、隣接するネットワーク デバイスに障害が広がらないようにします。その結果、ルータ フラップやスパニング ツリーの再コンバージェンスといった問題が発生しません。
  • Hot Standby Router Protocol(HSRP; ホット スタンバイ ルータ プロトコル)フェールオーバーによって Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を保護することで、ワイヤレス ユーザがサービスを迅速に回復できるようにします。
  • CiscoWorks WLSE と Cisco Aironet シリーズ Autonomous アクセス ポイントの相互運用性により、自己回復型 WLAN ネットワークやサイト サーベイ支援などの機能をサポートし、キャンパスに最適なワイヤレス カバレッジを提供可能にします。
  • トンネルの整然とした復元力により、WLSM に障害が発生しても、既存のワイヤレス クライアントへのネットワーク接続を維持します。
  • Catalyst 6500 シャーシ内のアクティブおよびスタンバイ WLSM により、1 つのシャーシでフェールオーバー機能を提供します。

ワイヤレスとワイヤラインの統合

Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM はワイヤレスおよびワイヤライン ネットワークを統合して、高度なセキュリティ、管理機能、およびモビリティを提供します。このソリューションの特長は次のとおりです。

  • 従来のワイヤラインのポリシーをワイヤレス トラフィックにまで拡張することで、統合化された管理を実現します。
  • コントロール プレーンとデータ プレーンを分離して、拡張性のある予測可能なパフォーマンスをキャンパス全体で実現します。
  • 基盤となるネットワーク インフラストラクチャを変更する必要がありません。ネットワーク内に配置済みの既存のスイッチ、ルータ、および Cisco Aironet Autonomous アクセス ポイントを使用できます。
  • ワイヤレス LAN クライアントの設定を変更する必要がありません。
  • 高速でセキュアなレイヤ 2 およびレイヤ 3 ローミング サービスをエンド ユーザに提供します。
  • 複数のネットワーク エレメント(クライアント、アクセス ポイント、管理ツール、およびネットワーク インフラストラクチャ プラットフォーム)が能動的に関与することにより、機能が制限された個別製品としてではなく、1 つのシステムとしてネットワークのパワーを最大限に引き出します。

Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチの拡張サービス モジュールです。エンタープライズ用の Wireless Domain Services(WDS)を装備し、次の重要な機能を実行します。

  • CiscoWorks WLSE に送信されるアクセス ポイントの無線管理情報の集約
  • クライアントによるローミングのセキュリティを確保するための Cisco Centralized Key Management
  • Cisco Aironet Autonomous アクセス ポイントのネットワーク インフラストラクチャへの認証
  • レイヤ 2 および 3 ローミングとクライアントのモビリティ管理

Catalyst 6500 シリーズ WLSM は、ワイヤレス データ トラフィックの転送パスにはありません。8 Gbps(全二重)のスイッチ ファブリック接続が、アクセス ポイントの無線管理情報の集約と、モビリティ関連プロトコルおよびクライアントの IEEE 802.1X 認証トラフィックに使用されます。

Cisco Catalyst 6500 Supervisor Engine 720 は、ワイヤレスおよびワイヤライン トラフィックのすべての転送決定を行います。Supervisor Engine 720 は、ハードウェアによって高速化された FSRT カプセル化とデータ プレーン転送をサポートしています。ACL、レート リミッタ、およびその他のサービスは、Supervisor Engine 720 上のワイヤレス トラフィックに適用され、ワイヤレスおよびワイヤライン ネットワークに共通の設定と動作を与えます。


まとめ

Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を搭載した Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチは、Autonomous アクセス ポイントにエンタープライズ クラスのワイヤレス/ワイヤライン ネットワーク システムを提供します。このソリューションにより、Cisco Catalyst 6500 シリーズのセキュリティ、QoS、高信頼性機能など、ワイヤレス ネットワークのユーザが期待する豊富なインテリジェント ネットワーク サービスが、有線ネットワークに拡張されます。Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を Cisco Catalyst 6500 シリーズ シャーシに搭載することで、何百台もの Autonomous アクセス ポイントおよび何千人ものユーザをサポートするために必要なスケーラビリティが実現します。


製品仕様

表 1 および 2 に、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の製品仕様を示します。

表 1 パフォーマンス、スケーラビリティ、および製品サポート

機能 説明
サポートされるアクセス ポイントの数 最大 600 の Cisco Aironet シリーズ Autonomous アクセス ポイント
サポートされるワイヤレス クライアントの数 最大 6000 の Cisco Aironet WLAN クライアント アダプタ、シスコ製品と互換性のあるクライアント デバイス、または Wi-Fi 認証クライアント デバイス
性能 ハードウェアのワイヤレス トラフィックの場合、最大 10 Mpps(集中型転送モード)
レイヤ 3 ローミング時間 50 ms 以下(認証タイプ、クライアント、ネットワーク トポロジーによって異なる)
サポートされる IEEE 802.1X 認証タイプ Cisco LEAP、Protected EAP(PEAP)、EAP-Flexible Authentication via Secure Tunneling(EAP-FAST)、EAP Tunneled Transport Layer Security(EAP-TTLS)および EAP-Transport Layer Security(EAP-TLS)
セキュリティ Network Admission Control(NAC)レイヤ 2 サポート、WPA、WPA2
サポートされるプロトコル IPv4、IPSec、IP ブロードキャスト、IP マルチキャスト


表 2 物理仕様と認定規格

項目 説明
寸法(高さ×幅×奥行) 4.0 × 37.9 × 40.3 cm(1.6 × 15.3 × 16.3 インチ)
電源 123.48 W AC、527.11 BTU
環境動作条件
  • 動作温度:0 ~ 40°C(32 ~ 104°F)
  • 保管温度:-40 ~ 75°C(-40 ~ 167°F)
  • 相対湿度:10 ~ 90%、結露しないこと
認定規格
  • UL 1950
  • EN 60950
  • CSA-0C22.2 No. 950
  • IEC 950
  • FCC 15J クラス A(FCC Part 15 [CFR 47] クラス A)
  • ICES-003 クラス A
  • VCCI CE II(VCCI クラス A)
  • CE マーク
  • EN 55022 クラス B(EN 55022 クラス A)
  • CISPR 22 クラス B(CISPR 22 クラス A)
  • EN 55024



システム要件

表 3 に、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM と相互運用可能なハードウェア コンポーネントを示します。

表 3 Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM と相互運用可能なハードウェア コンポーネント

製品番号 製品説明 ソフトウェアの最低要件
WS-SUP720 Cisco Catalyst 6500 シリーズ Supervisor Engine 720(Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM を搭載したスイッチに必要) Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(18)SXD
AIR-BR1310G Cisco Aironet 1300 シリーズ アウトドア アクセス ポイント/ブリッジ(アクセス ポイント モードのみサポート) Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(4)JA 以降
AIR-AP1242AG Cisco Aironet 1240AG シリーズ アクセス ポイント Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(7)JA 以降
AIR-AP1232AG Cisco Aironet 1230AG シリーズ アクセス ポイント Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(2)JA 以降
AIR-AP1210、AIR-AP1230A、AIR-AP1230B、または AIR-AP1231G Cisco Aironet 1200 シリーズ アクセス ポイント Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(15)XR 以降
AIR-AP1131AG Cisco Aironet 1130AG シリーズ アクセス ポイント Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(2)JA 以降
AIR-AP1121B または AIR-AP1121G Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイント Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(15)XR 以降
CWWLSE-1130-19-K9 CiscoWorks WLSE(オプション) CiscoWorks WLSE バージョン 2.7 以降



発注情報

表 4 に、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の発注情報を示します。シスコ製品の購入方法の詳細は、「発注方法」 を参照してください。

表 4 Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の発注情報

製品番号 製品説明 ソフトウェアの最低要件
WS-SVC-WLAN-1-K9 Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM Cisco CAT6000-WLSM ソフトウェア リリース 1.1.2. 以降 *


* Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ用の Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2.SX は、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM をサポートする最後のソフトウェア リリースです。


サービスとサポート

シスコでは、お客様の成功を確かなものにするために、さまざまな新しいサービス プログラムを提供しています。このようなサービス プログラムは、お客様、プロセス、ツール、およびパートナーの組み合わせそれぞれに提供されることから、お客様から高い評価をいただいています。シスコのサービスは、お客様のネットワーク資産を保護し、運用を最適化して、新しいアプリケーションに対応させることで、ネットワーク インテリジェンスとお客様のビジネスを拡張するものです。シスコのサービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービスまたはシスコ アドバンスト サービスを参照してください。


関連情報

Cisco Catalyst 6500 シリーズ WLSM の詳細については、次の URL を参照してください。http://www.cisco.com/jp/product/hs/ifmodule/csm/wlsm/index.shtml