目次製品概要Cisco 7200、7400、7500 シリーズ ルータ T1/E1 拡張デジタル音声ポートアダプタ概要Cisco 7200、7400 および 7500 シリーズ ルータ用拡張デジタル音声ポートアダプタ (PA-VXC-2TE1+, PA-VXB-2TE1+, PA-VXA-1TE1-24+, PA-VXA-1TE1-30+) は、通信局舎(セントラルサイト)および大規模ブランチのパケット音声アプリケーションに対して、PBX (構内交換機) や PSTN (公衆電話交換網) への大容量の音声終端を提供します。 拡張デジタル音声ポートアダプタ シリーズには、2 ポート T1/E1 大容量拡張デジタル音声ポートアダプタ、2 ポート T1/E1 中容量拡張デジタル音声ポートアダプタ、1 ポート T1/E1 拡張デジタル音声ポートアダプタの 3 種類の製品があります。これらのポートアダプタは、共通して業界をリードする機能とパフォーマンスを備えています。3 つのカードの大きな違いは、音声チャネル容量にあります。つまり、機能の違いを気にすることなく、それぞれのネットワークのスケーラビリティ要件を満たす最適のソリューションを選択することができます。
図 1 2 ポートおよび 1 ポートの大容量拡張デジタル音声ポートアダプタと Cisco 7200 VXR シリーズ ルータ 拡張デジタル音声ポートアダプタは高度な統合ソリューションであり、一歩進んだ音声チャネル密度とアプリケーションの柔軟性を提供します。これらのシングル幅のポートアダプタには、T1 または E1 接続のどちらかに設定可能な 2 つまたは 1 つの汎用ポートと、最大 120 チャネル (各ポートアダプタがサポートするチャネル数については 表 1 を参照) までの圧縮音声をサポートする高性能 DSP (デジタル信号プロセッサ) を備えています。内蔵 CSU/DSU (チャネル サービス ユニット/データ サービス ユニット)、エコーキャンセレーション、および DS0 (デジタル信号レベル 0) のドロップ& インサート機能が備わっているため、外部の回線終端装置や多重化装置などは不要になり、ネットワークの設計や管理が簡素化されます。 拡張デジタル音声ポートアダプタは、Cisco 1750、2600、3600、3660、3810、5300、5400、5800、7200、7400、7500 の各製品と組み合わせることで、エンドツーエンドで相互運用可能な VoIP (Voice over IP) ソリューションを提供します。Cisco Voice Manager 2.0 の Web ベース ユーザ インターフェイスにより、Cisco 7200、7400、7500 シリーズ上で強力な音声管理が可能となり、プロビジョニング、構成、モニタリング機能が提供されます。また、CEMF (Cisco Element Management Framework) ベースの EMS (Element Management System) により、デバイス レベルのネットワーク管理が行えます。CIC、CPC、およびサードパーティの FCAPS (障害、構成、アカウンティング、プロビジョニング、セキュリティ) 製品を利用すれば、エンドツーエンドのネットワーク管理と FCAPS が可能になります。 マルチサービス ネットワーク企業やサービスプロバイダーは、音声ネットワークとデータネットワークを別々に構築しなくても、両者を共通のマルチサービス インフラストラクチャに統合するということができます。データ、音声、動画をマルチサービス ネットワークに統合することにより、ネットワーク インフラストラクチャの重複を避け、長距離音声通話料金を削減し、ネットワーク管理の負荷を軽減できます。これによって、膨大なコスト削減が実現します。 技術資料『Multiservice IP Telephony Business Case』 (http://www.cisco.com/warp/public/cc/so/neso/vvda/iptl/msipt_bc.pdf) は、データと音声のインフラ統合が企業組織にもたらすコスト削減効果について、Renaissance Worldwide 社が行なった調査の結果をまとめたものです。この調査では、100 ユーザ規模の企業オフィスでは、3 年間のライフサイクルで 169% 以上の投資回収率 (ROI) となり、1000 ユーザ規模のキャンパス オフィスでは 136% の ROI となっています。 製品概要Cisco 7000 シリーズ ルータに音声ポートアダプタを追加することにより、企業の本社や大規模な地方オフィスのマルチサービス ネットワークに理想的なワンボックス ソリューションがもたらされます。いまや、数百ユーザを抱える企業オフィスでも、1 台のルータでマルチサービス ネットワーキングを実現できるようになりました。データ管理サービスと電話管理サービスの両方を提供するサービスプロバイダーも、単一プラットフォームを通信局舎(セントラルオフィス)や PoP (Point of Presence) に接続し、統合音声ゲートウェイや広域網 (WAN) ソリューションを利用できるようになります。 拡張デジタル音声ポートアダプタは、マルチサービス ネットワークへの理想的な移行パスとなります。お客様は、音声トラフィックを伝統的な回線交換網から、単一のインフラストラクチャ上でデータ、音声、動画を伝送するパケット網へと段階的に移行することができます。しかも、従来の PBX や主要な通信システム機器を交換する必要はありません。このポートアダプタは、Cisco AVVID (Architecture for Voice, Video and Integrated Data) を用いて PBX や PSTN から IP テレフォニーにアクセスするための理想的なソリューションとなります。新しいパケット音声アプリケーションを使用しながら、伝統的な音声ネットワークから移行することができます。音声ポートアダプタは、シスコの他のマルチサービス プラットフォームとシームレスな相互運用が可能なため、お客様は完全にエンドツーエンドなパケット音声ソリューションを簡単に実現できます。 拡張デジタル音声ポートアダプタが共通して提供するアプリケーションには、次のようなものがあります。
VoIP、VoATM、VoFR、複数のシグナリング タイプや、64 kbps から 5.3 kbps までの音声圧縮などのサポートにより、拡張デジタル音声ポートアダプタは、LAN と WAN の両環境にまたがる大規模マルチサービス ネットワークに必要な機能と柔軟性を提供します。 アプリケーション例複数のサイトがある企業では、一般的にサイト間で多数の音声コール処理が発生します。企業はサイト間に専用の音声サービスを提供することにより、通話料や長距離料金を節約し、コストを削減できます。これまでの音声ネットワークは、データ ネットワークとは別個に構築されていました。両者のテクノロジーが大きく異なるだけでなく、音声管理とデータ管理は別の組織の担当だったからです。 Cisco 7000 シリーズ ルータと拡張デジタル音声ポートアダプタは、次世代のマルチサービス ネットワークを構築するための鍵となるツールです。 Cisco 7000 シリーズ プラットフォームの優れたパフォーマンス、豊富な QoS 機能、堅牢性、マルチチャネル WAN 機能を考慮すれば、LAN からのデータ トラフィックと多数のリモートサイトからのトラフィックを統合しなければならないセントラルサイトにとって、当然の選択といえます。
図 2 Cisco 7000 シリーズ ルータと拡張デジタル音声ポートアダプタをベースにしたマルチサービス ネットワーク 図 2 では、音声ポートアダプタは従来の音声システムとマルチサービス WAN 間のゲートウェイとして機能します。音声ポートアダプタは、企業の本社で PBX に接続され、Cisco 7000 シリーズ ルータの他のインターフェイスは WAN に接続されています。ブランチサイトでは、別の 7000 シリーズまたは同様の構成による他の音声対応ルータを使用しています。音声コールが本社からブランチに発信されると、PBX がコールを音声ポートアダプタに送ります。音声ポートアダプタは、統合 DSP (デジタル信号プロセッサ) を使って、音声を VoIP、VoATM、または VoFR のパケットに圧縮します。次にこのパケットはデータパケットと同様に WAN を介してルーティングされます。ブランチでは、音声対応ルータがパケットを従来の音声システムに戻します。ブランチでは、このルータをローカル PBX などの主要システムに接続するか、あるいは電話を直接ルータに接続することにより、低コストのオールインワン ソリューションが完成されます。また、音声ポートアダプタは、プライベート マルチサービス WAN と公衆電話システム間のリンクとしても機能します。 ユーザが IP 電話に移行する場合は、従来の電話網につながる VoIP 電話システムに拡張デジタル音声ポートアダプタを接続します。音声ポートアダプタは、IP 電話と電話システムの間のゲートウェイとして機能するため、全ユーザの相互通信は保持され、PSTN を介して通信することもできます。 最終的には、いろいろな場所にいるユーザが共通のネットワーク バックボーンを介して音声、FAX、データを通信できるようになります。長距離音声通話料も支払う必要がないため、統合マルチサービス ネットワークは投資コストと運用コストを節減します。 主な機能と特長拡張デジタル音声ポートアダプタは、非常にスケーラブルな音声ゲートウェイ ソリューションとして、LAN 上の IP 電話間や、セントラルサイトの PBX に接続された電話間、リモートサイトの伝統的な電話と PBX や PSTN の間のコールを終端します。 主な機能と長所は次のとおりです。
2 ポート拡張デジタル音声ポートアダプタは、最大 120 の音声チャネルをサポートします。Cisco 7200 シリーズ ルータの場合、1 台あたり最大 12 の T1/E1 デジタル音声ポート構成となり、最大 720 の音声チャネルを確立できます。2、4、または 8 ポート T1/E1 MIX 対応ポートアダプタを使用する場合、拡張デジタル音声ポートアダプタの DSP ファーム機能により、最大 20 の T1 または 6 つの E1 音声終端がサポートされます。 2 ポート T1/E1 中容量拡張デジタル音声ポートアダプタは、最大 48 の音声チャネルをサポートします。Cisco 7200 シリーズ ルータの場合、1 台あたり最大 12 の T1 または 6 つの E1 デジタル音声ポートの構成となり、最大 288 の音声チャネルをサポートします。 1 ポート T1/E1 中容量拡張デジタル音声ポートアダプタは、1 つの T1 または 1 つの E1 トランクを終端し、最大 24 または 30 の音声チャネルをサポートします。
拡張デジタル音声ポートアダプタ ファミリの比較拡張デジタル音声ポートアダプタ シリーズの各製品は、共通の豊富な音声サービス機能を提供します。各製品の違いは、サポートする音声チャネルの数だけです。表 1 は、その違いを表したものです。 表 1 拡張デジタル音声ポートアダプタがサポートするチャネル数
仕様音声チャネルのサポート
表 1 には、音声ポートアダプタごとにサポートされるコール数が記入されています。 音声標準のサポート
DSP 機能
シグナリングのサポート
T1 ポート構成時の機能
E1 ポート構成時の機能
E1/T1 ごとのビット誤りおよびレート テスティングのフル機能
ループバックのサポート
ネットワーク管理のサポート
各国対応
発注情報
Cisco IOS ソフトウェアのサポート大容量拡張デジタル音声ポートアダプタは、ENTERPRISE MCM イメージを除き、12.21(2)T および 12.1(3)T のリリース以降のすべての Cisco IOS ソフトウェア フィーチャセットでサポートされています。 次の表には、拡張デジタル音声ポートアダプタがサポートするプラットフォームと音声シグナリングを、Cisco IOS ソフトウェア リリースごとに示します。
更新日:2002 年 3 月 8 日 |
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