ホワイト ペーパーMS Office SharePoint のためのネットワーク パフォーマンスの最適化と帯域幅の最小化ダウンロード速度を最大 34 倍、サイト ナビゲーション速度を 50 パーセント高速化、低速な WAN リンク上で最大 88 パーセントの帯域幅節約を実現 概要地理的に分散した Microsoft Office SharePoint Server 2007 の展開では、ネットワーク帯域幅や遅延の制約によるパフォーマンス上の課題にしばしば直面します。ワイド エリア ネットワーク(WAN)上で Microsoft Office SharePoint のパフォーマンスと帯域幅利用を最適化するには、Cisco Wide Area Application Services(WAAS)の使用をお勧めします。 表 1 に示すように、Cisco WAAS を WAN 全体に展開することで、IT チームは Microsoft Office SharePoint Server 2007 のネットワーク配信を改善することができます。 表 1 Cisco WAAS によるパフォーマンスおよび帯域幅の改善
課題新しいビジネスや IT のトレンドによって、エンタープライズ アプリケーションの展開方法は大きく変化しています。新たなアプリケーションを実装することにより、生産性が著しく向上し、ビジネス プロセスが自動化されますが、それらを今日の WAN を経由した状態で実行する場合には、いくつかの課題が生じます。こうした課題は、ユーザ パフォーマンスの低下や帯域幅利用率の非効率化をもたらす恐れがあり、アプリケーションの導入によるビジネスの成功を脅かしかねません。これらの課題は主に、制限のある WAN リンクと非効率なプロトコルに起因しています。 制限のある WAN リンク企業買収、オフショア化、およびロケーションではなくスキル重視の雇用を通じたグローバル化によって、新たな市場にサービスを提供する労働力は世界中に広がりました。同時に、さまざまな状況の中で、IT コストの削減と複雑性の軽減、またビジネスの統合を実現するために、企業はデータセンターとアプリケーションの中央集中化を進めてきました。 こうしたグローバル化と中央集中化によって、ユーザをつなぐ WAN の平均距離は拡大しています。ユーザとアプリケーション サーバ間の転送時間や遅延の増加、また帯域幅の制限などが原因で、クライアントとサーバ間の通信効率およびトランザクション速度の低下が生じます。 非効率なプロトコルによるユーザ パフォーマンスの低下Web ブラウザをクライアントとして使用し、HTTP、XML(Extensible Markup Language)、SOAP(Simple Object Access Protocol)などのインターネット標準プロトコルを使用する新たなアプリケーションを展開することには、操作性が向上し複雑さが軽減されるという利点があります。しかし、こうしたプロトコルは、ユーザ/サーバ間およびサーバ/サーバ間で大量のラウンド トリップ トランザクションが必要になる場合があり、遠隔地の従業員に対してアプリケーション パフォーマンスの低下をもたらす可能性があります。 制限のある WAN リンクと、ネットワークの負荷を高める非効率的なプロトコルという 2 つの要素を考慮すると、WAN リンク上で許容できるレベルのユーザ パフォーマンスを維持することは、エンタープライズ アプリケーションを実行する今日のネットワークにとって重要な課題です。この課題に対処しないと、企業の生産性およびアプリケーションの普及に悪影響が及ぶ可能性があります。 ユーザ パフォーマンスと帯域幅利用率の課題に対処するため、Microsoft は、Microsoft Office SharePoint Server 2007 向けの Cisco WAAS のテスト、文書化、および検証することについてシスコをサポートしています。 ビジネス上の利点一般的な Microsoft Office SharePoint Server 2007 の実装では、世界中の何百、何千というリモート ユーザにサービスを提供する、中央に展開されるアプリケーション インフラストラクチャとビジネス ロジックが必要になる場合があります。このような実装の際に、リモート WAN リンクに Cisco WAAS を導入すると、次のようなシスコのネットワーク テクノロジーの利点が得られます。
また、帯域幅の削減を通じてアプリケーションの総所有コスト(TCO)の大幅な削減を実現し、新たなアプリケーションの導入およびユーザの生産性の向上を支援します。環境によっては、このような展開において Cisco WAAS を導入することにより、ユーザはパフォーマンスの利点が得られ、IT 部門は帯域幅使用の削減を達成でき、Cisco WAAS が展開されている場所どうしでは帯域幅の増加を回避できるため、約 6 か月以内という非常に短期間で投資回収(ROI)を実現することができます。 ソリューションMicrosoft とシスコは、Microsoft Office SharePoint Server 2007 を利用する環境で Cisco WAAS を共同でテストし、WAN を経由したブランチオフィスへの展開における Cisco WAAS を用いた推奨ネットワーク アーキテクチャおよびベスト プラクティスを作成しました。(図 1)。
図 1 Microsoft Office SharePoint Server 2007 向け Cisco WAAS のアーキテクチャ ダイアグラム Cisco WAAS は前述のさまざまな利点を提供するために、高度な圧縮およびキャッシング、Cisco WAAS Data Redundancy Elimination(DRE)、およびプロトコル アクセラレーションを使用して、WAN 上での TCP/IP やアプリケーション プロトコルに起因する帯域幅、スループット、および遅延の制約を克服します。 また、このソリューションを展開した場合、Microsoft SharePoint アプリケーション、帯域幅、セキュリティ、サーバ、ストレージへの変更は不要です。 Cisco WAAS は、アプリケーションおよびイーサネット スイッチング、ファイアウォール アクセス制御、ストレージ スイッチング、インターネット テレフォニー、ネットワーク管理などの他のシスコ ネットワーク ソリューションと共に透過的に導入でき、シスコによってテストおよび検証済みの市場をリードする製品を使用して、完全な統合ネットワーク アーキテクチャを構築できます。また、Cisco WAAS では、導入後の投資保護も提供されます。これは、シスコが J.D. Power and Associates のテクノロジー サービス&サポート認定プログラム(Certified Technology Service and Support Program)でグローバル ライフサイクル サービス リーダーとして認定されたことによるものです。 テストMicrosoft とシスコはワシントン州レドモンドにある Microsoft 本社において 2007 年 5 月にテストを実施しました。このテストにおいて、中央集中型の Microsoft Office SharePoint Server 2007(課題となっている WAN 経由でシミュレートされたユーザ アクセスを伴う)にシスコの WAN 最適化ソリューションを導入したところ、LAN と同等のユーザ パフォーマンスとネットワーク帯域幅利用率におけるメリットを得ることができました。 このテストを実施するために、Microsoft とシスコのエンジニアは、ワシントン州レドモンドにある Microsoft Office SharePoint Server のエンジニアリング ラボに Cisco WAAS を導入し、ユーザが Windows システム上の Microsoft Internet Explorer から、WAN 経由で標準的な Microsoft SharePoint アプリケーションにアクセスするシナリオを再現しました。すべてのテストは同じ設定の下で行われました(表 2 を参照)。 表 2 Microsoft Office SharePoint Server 2007 向け Cisco WAAS:ラボの設定
ここでは、2 種類のユーザ トランザクション テストを実施しました。1 つは サイト ナビゲーションで(個人サイト、チーム サイト、ドキュメント ライブラリ、および検索サイト)、もう 1 つはドキュメント ダウンロードです(500 KBおよび 2 MB の Microsoft Word ドキュメント)。 表 3 に示すとおり、ブランチ オフィスとデータセンターとの間の一般的な接続をシミュレートした 4 つの WAN リンクをテストしました。 表 3 Microsoft Office SharePoint Server 2007 向け Cisco WAAS:4 つの WAN リンクのシミュレーション
結果:ユーザ パフォーマンスユーザ パフォーマンスが向上したサイト ナビゲーションとドキュメント ダウンロードのテスト結果の概要を表 4 および表 5 に示します。 表 4 Microsoft Office SharePoint Server 2007 向け Cisco WAAS:サイト ナビゲーション パフォーマンスの向上
表 5 Microsoft Office SharePoint Server 2007 向け Cisco WAAS:ドキュメント ダウンロードのパフォーマンス向上(前のトランザクションからのキャッシュ)
これらの結果から、高遅延または低速度の WAN を使用したり、地理的に広い範囲に及ぶ Microsoft Office SharePoint Server 2007 の展開シナリオでは、Cisco WAAS を導入することによってネットワーク パフォーマンス上の大きな利点を得られることが明らかになりました。 結果:帯域幅利用率WAAS を使用しない場合と、WAAS を使用した場合のサイト ナビゲーション トランザクションの帯域幅利用率の改善状況についてのテスト結果の概要を、図 2 および図 3に示します。2 つのグラフから、平均約 175 Kbps から 20 Kbps へと帯域幅利用率が 88 パーセント軽減したことがわかります。 パフォーマンス テストから導き出される結論と同様に、Microsoft Office SharePoint Server 2007 向け Cisco WAASを特定のシナリオで導入することによって、大幅なコスト節約を達成できることは明らかです。
図 2 WAAS を使用しない場合の大陸間低帯域幅
図 3 WAAS を使用した場合の大陸間低帯域幅 まとめWAN を経由した地理的に分散した展開では、ネットワーク帯域幅や遅延の制約によるパフォーマンス上の課題にしばしば直面することがあります。WAN 上で Microsoft Office SharePoint Server 2007 のパフォーマンスと帯域幅使用を最適化するには、Cisco Wide Area Application Services(WAAS)を使用することをお勧めします。 これまで述べたように、Cisco WAAS を WAN 全体に導入することで、IT チームは Microsoft Office SharePoint Server 2007 のネットワーク配信を大幅に改善することができます。 関連情報詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/ans/ を参照してください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||