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LocalDirector および Web サイトの
トラフィック・レポーティング
| はじめに |
初期の頃の Web サイトでは、サイトの使用方法や訪問者の動向に関するデータを取得することは比較的簡単でした。現在のサイトでは、複雑なミラーや多層化された環境のために、分析は非常に複雑なものになりました。今日のサイトは、対話型、交流型であり、企業のデータベースと統合され、1 日に数百万もの訪問者を処理することも珍しくありません。業務の管理者は、複数のサーバや物理的に離れた場所に展開するデータ量の増大を簡単に制御できる、企業規模のソリューションに視点を置く必要に迫られています。主要な展開策の 1 つは、ロード・バランスされるサーバ・クラスタの使用を向上させることです。Cisco LocalDirector や分散型ディレクタのようなロード・バランシング用の装置により、スケーラビリティ、信頼性、および現代の Web サイトへの世界規模でのアクセスが劇的に向上しています。
企業の Web サイト向けのレポーティング・ソリューションは、ロード・バランスが行われているサーバ・クラスタの要求や技術的な問題にすべて対応できる必要があります。WebTrends Corporation は、固有のテクノロジーである ClusterTrends を開発しています。ClusterTrends は、WebTrends Enterprise Suite および Enterprise Reporting Server を使用して、Cisco LocalDirector や分散型ディレクタのような高度なロード・バランシング・ソリューションに関する正確で信頼性のあるレポーティングを行えるようにします。この文書では、ミラー化されたクラスタ・サーバ全体にわたる Web サイト・レポーティングの必要性に対する WebTrends の取り組みについて説明します。
| Web サイトのトラフィック・レポーティングの必要性 |
オンライン関係に多額の投資をした後、業務の管理者には、Web サイトのパフォーマンスに関する多くの問題や、サイトの各コンポーネントをどのように目的に合わせるかという問題が残されます。その結果、Web サイトのレポーティングの必要性が、さらに不可欠になってきています。高価な Web サイトや Web 開発チームを利用して、どのように最適なパフォーマンスを確保すべきでしょうか。稼働させるものと稼働させないものをどのように判断しますか。また、サイトの操作性をどのように向上させますか。カスタマの関心や好みの変化をどうやって確認しますか。Web サイト・レポーティングは、サイトの訪問者が何をいつ見ているかについて総合的な情報を提供し、これらの問題に応えます。Web サイトの管理チームは、このような不可欠な情報を使用して、サイトがその潜在能力を十分に活用しているかどうかを判断できます。管理チームでは、サイトおよび関連の E ビジネスをより成功させるために、絶え間ない改善を実施できます。
Web サイトの分析およびレポーティングでは、Web サイト訪問者のアクティビティと関連する全部門との間でのフィードバックのループを継続して提供します。一般的な企業では、Web マスタ、エディタ、製作者、IS 担当者、セキュリティの専門家、パートナ、各業務部門関係者の代表などで構成される、大規模なサイト管理チームを設置しています。これらの人々、そして場合によっては組織全体の多くの人々が、サイトのパフォーマンスに関する詳細で具体的な情報を必要としています。詳細なレポートを使用することで、マーケティング管理者は広告や販売促進努力の有効性を向上でき、Web デザイナは操作性を向上でき、IS 管理者は信頼性とパフォーマンスに確実性を持たせることができます。また、コンテンツ管理者は分野を拡張させたり、効果の少ない分野を変更することができ、業務の管理者はオンライン処理を合理化でき、上級管理者はこのレポートを主要なビジネス・メトリックとして使用して、戦略計画に役立てることができます。
全般的に見て、Web サイト・レポーティングでは、次に示すような Web サイトの訪問者に関する情報をグラフィカルなデータや表形式のデータにして提供します。
- サイトを訪問した人(既存のカスタマか、または新規の訪問者)
- 閲覧されたページおよび各ページに費やされた時間
- 閲覧された時間帯および閲覧時間の長さ
- 訪問者のリンク元(利用された広告、サーチ・エンジン、キーワードなどに関する分析は、訪問者数を増やすために最も有効です)
- 訪問者によるサイトへの移動方法(訪問者の「経路」など)
| 例 |
訪問者の行動に関する情報を使用して、カスタマをさまざまな項目に分類できます。分類の数に制限はありません。たとえば、大規模な E コマース・サイトでは、Web サイト・レポーティングを大いに利用して、クロスプロモーション、一括取引、複数のユーザにより多くの製品を購入してもらえるよう促進する特価品とサイトとの関連性を調べます。営業管理者は、訪問者数の分析結果を利用して、サイトの訪問者数のパターンと購入との関連性を判断したり、購入意欲の程度に応じて訪問者を分類することができます。
Web サイトの分析レポートを使用すると、次のような問題に簡単に応えることができます。
- 訪問者が業務にとって「適切」かどうかについて - 適切な企業、地理的位置、使用されているオペレーティング・システム、関心度など。
- 訪問者は最も重要な情報を見ているか、あるいは見逃しているかどうかについて。
- オンラインの広告費用は効果的か、および他よりも効果的な広告やリンクについて。
- カスタマが必要とせず、企業側が改善する必要のある資料や製品について。
- 企業の Web サーバは、要求をタイムリに効果的な方法で処理しているかどうかについて。
リアルタイムのレポーティングおよびフィードバックの重要性は、かつてないほど不可欠になりました。インターネット上では、新しいテクノロジー、新しい競争相手、カスタマの好みの変化など、あらゆるものが稲妻のような速さで発生します。変化の速さに常に対応していくことは、企業の Web サイトにとって不可欠です。目標は、競争力を落とさないようにすることだけではなく、競争力を維持することです。これを行うための唯一の方法は、オンラインのアクティビティとパフォーマンスに関する責任者との間に、継続的でリアルタイムなフィードバック・ループを作成することです。
| サーバ・クラスタの利用の増加 |
商用 Web サイトは、かつての「資料庫」から、数百万の訪問者を処理し数億円もの収益を生み出すミッション・クリティカルな企業のビジネス・チャネルへと発展してきました。このようなパラダイムの変化により、管理者は、かつてないほど多くの訪問者やデータ量を確実に処理できる企業向けソリューションへ視点を移す必要に迫られています。
増大する Web サイトのトラフィックと信頼性の要求に対処するために、最も簡単で最も頻繁に使用される方法は、複数の Web サーバとシスコ・システムズの LocalDirector または分散型ディレクタ・ソフトウェアのようなロード・バランシング装置を使用する方法です。各サーバには同一の Web サイト・コンテンツを配置し、クラスタ内のサーバすべてにコンテンツを複製するために通常はミラーリング・ソフトウェアを実行します。図 1 に示すように、訪問者がクラスタで管理されている Web サイトを閲覧するときには、その訪問者からの要求やヒットは LocalDirector によりグループ内のすべてのサーバへ均等に再分散されます。これにより、リダイレクタはクラスタ内の各サーバに対して負荷を分散させることができます。
図 1:LocalDirector または分散型ディレクタによる、複数の物理 Web サーバ間での着信 Web トラフィックの分散。これらのサーバは、同じ室内に置くことも、別の市や国に置くこともできます。

LocalDirector のようなロード・バランシング装置は、ネットワークのセッションやサーバの負荷状態をリアルタイムで追跡し、各セッションを最も適切なサーバに誘導します。すべての実サーバは 1 つの仮想サーバとして見えるため、サーバ・クラスタ全体に対して必要な IP アドレスおよび URL(Universal Resource Locator)は 1 つだけです。ロード・バランシング装置では、サーバのクラスタにユーザの要求を分散させることにより、応答性とシステムのキャパシティを最適化し、スケーラビリティを保証し、サイトの信頼性を劇的に向上させます。
| Web サイト・レポーティングの実装 |
LocalDirector のようなロード・バランシング・ソリューションを使用しているカスタマは、Web サイト・レポーティングによって大きな利益を得ることができます。レポーティング・ソリューションはサーバ・クラスタ全体に対して動作する必要があります。たとえば、ロード・バランシングに関する新しいレポートを追加したり、複数サーバのサイトに必要なスケーラビリティを制御する必要があります。
したがって、訪問者が Web サイトにいる間のデータ(あるいは「セッション」)は、クラスタ内のさまざまなサーバに分散され、訪問者のセッションやサイト上での経路の追跡に従来の方式を使用することは難しくなっています。Web トラフィック分析ソリューションのほとんどはサーバ・クラスタをサポートしておらず、また、これらのソリューションで生成されたレポートは、訪問者のデータを少なく表現したり多く数えたりするなど、正確でないデータを返します。Web サーバでのトラフィックの分析では、サイト全体でのトラフィックについて不完全および不正確なレポートが作成されます。同様に、ユーザの毎回の訪問やセッションは複数のサーバ上へ分散され、別個の訪問として誤ってカウントされて不自然に大きな数を算出するため、すべてのクラスタ・サーバからのデータを結合した分析結果は不適切な値になります。
したがって、キーとなる問題は、これらの Web サーバ全体の情報を、どのように信頼性を持って正確にまとめ上げ、統合された単一のレポートのセットを作成するかということです。多くの企業は、これを手作業で行おうとしていますが、この大きな労力を必要とする作業では情報の配信に不必要な遅れが生じ、エラーも誘発されます。波及効果が大きくなることもあります。たとえば、上級管理者、管理者、およびパートナがこの数値を信用しなくなれば、この数値は意味を失います。また、データ・トラフィックの統合に 2 週間を必要とする場合、その組織は従来の迅速な対応ができなくなります。レポーティング・ソリューションは、統合されたレポートを、1 日の終わり、週末、または月末に数時間内で自動的に発行する必要があります。
サーバ・クラスタに関連するその他の問題は、トラフィックがサーバ全体に対してどの程度ロード・バランスされているかをサイト・マネージャが監視するということです。この機能はパフォーマンスと信頼性を確実に最適化するために役立ち、キャパシティの計画に不可欠です。次のサーバはいつ追加されるべきでしょうか。レポーティング・ソリューションは、ロード・バランシングに関連した詳細で有益なレポートを作成する機能を必要とします。
ロード・バランスされているサイトでは、通常は高い拡張性を持つレポーティング・ソリューションを必要とします。そのようなソリューションでは、一貫性のある機能が提供でき、Web サイトに依存しないレポートを作成する必要があります。また、このようなソリューションでは、この機能を実現するために非常に多くのリソースを必要としません。たとえば、サイトのトラフィックが倍増したとき、管理およびレポーティング・ソリューションでは、倍以上のディスク・スペース、メモリ、およびコンピュータのパワーを必要としません。ソリューションが現在も将来も動作し、最も要求の厳しいトラフィックの負荷を処理し、トラフィックが増大したときにパフォーマンスや信頼性に関する問題を生じさせないようにするには、スケーラビリティが必要です。
| WebTrends のソリューション |
WebTrends Corporation は、Web サイトのトラフィック分析およびレポーティングに関して、3 年以上にわたり開発して、非常に高度な機能を提供し続けています。1998 年、WebTrends は、ClusterTrends と呼ばれるサーバ・クラスタ全体をレポーティングするユニークなテクノロジーについて特許を申請しました。ClusterTrends は、WebTrends Enterprise Suite および WebTrends Enterprise Reporting Server など、WebTrends のハイエンドのレポーティング・ソリューションと一緒に使用されます。このテクノロジーは、サーバ・クラスタについての正確なレポートを作成する最も高度なソリューションを提供します。
WebTrends Enterprise Suite は、包括的、正確、およびスケーラブルな Web サイト管理ソリューションです。これを使用することにより、組織では、インターネットおよびイントラネットのサーバや e ビジネス構想に対するパフォーマンス、サイト設計、有効性、および投資回収率を監視およびレポートできます。このインターネット管理の 1 パッケージには、Web サーバのログ・ファイル分析、プロキシ・サーバのログ・ファイル分析、ストリーミング・メディアのログ・ファイル分析、Web サイトのリンク分析および品質管理、およびモニタリング、警告、回復が統合されています。
WebTrends Enterprise Reporting Server は、高トラフィックの Web サイト、ISP、MSP、大企業のイントラネット、およびサイトを構成するサーバ・ファームの複雑なニーズに対応しています。WebTrends Enterprise Reporting Server では、強力なマルチスレッドのエンジンとリモートのブラウザをベースとした完全なアクセスにより、最も高度な分析やパフォーマンスを提供します。稼働中の Web サイトを連続的に読み込んで分析し、組織全体の数百人の管理者やリモート・ユーザに対するレポートをリアルタイムで作成します。
ClusterTrendsWebTrends Enterprise Suite または Enterprise Reporting Server では、ClusterTrends のテクノロジーとともに、正確なサイト・トラフィックのレポーティングや、数百ものクラスタ化された Web サーバ全体についての技術的なパフォーマンス分析が確実に行われます。このソリューションでは、Web サーバ・クラスタによって作成された複数のログ・ファイルを分析し、サイト全体についての正確なレポートとデータを自動的に統合して提供します。また、ClusterTrends では、変化する負荷、帯域幅、および地理的な分散に関する要件が、LocalDirector または分散型ディレクタ・ソフトウェアで処理されている様子についてのデータも提供します。
ロード・バランシングに関するレポートClusterTrends を使用すると、使用している LocalDirector のサーバ・クラスタに特有の詳細情報を受け取ることができます。これらのレポートには、サーバ全体に負荷が分散されている様子が示されています。また、このレポートには、クラスタ内のサーバごとのヒット回数、サーバ単位での提供されている帯域幅(MB)、サーバ単位での訪問者の地理的な発信元など、あらゆる情報が含まれています。
提供されるユニークなレポートのいくつかを次に示します。
- 「サーバ単位による訪問者の地理的な発信元」。地理的に離れた位置に設置されているサーバに対し、リダイレクタがどのように分散を行っているかを示す。
- 「サーバ単位による帯域幅(MB)」。サーバ全体に負荷がどのように分散されているかを示す。
- 「サーバ単位による見つからないページ」。ミラーリング・ソフトウェアが正確であることを確認する。
| ClusterTrends の動作の仕組み |
ClusterTrends を使用すると、クラスタ内の Web サーバによって作成された複数のログ・ファイルの分析が WebTrends ソリューションで行えるようになり、正確な Web トラフィック分析レポートを作成するために、各ヒットごとの正確な着信時間が自動的に再構築されます。これにより、各サーバのログ・ファイルは他のサーバと無関係であるとする従来の Web トラフィック分析方式に代わる方式が提供されます。
複数ある Web サーバ のうちの 1 台だけによるトラフィック分析は、サイト全体でのトラフィックに対して不完全および不正確なレポートを作成します。同様に、ユーザの毎回の訪問やセッションは複数のサーバ上へ分散され、別個の訪問として誤ってカウントされて不自然に大きな数を算出するため、クラスタ内のすべてのサーバからのデータを結合した分析結果は不適切な値になります。
図 2 に示すように、サイトへのある訪問者が 1 回のセッションで合計 50 ヒットを生成すると、このうちの 10 ヒットまたは要求が Server A へ誘導され、5 ヒットが Server B へ、35 ヒットが Server C へ誘導される場合があります。この場合、各サーバへどの要求が誘導されるか、あるサーバまたは他のサーバへ訪問者ごとにどれだけの要求が誘導されるかを正確に予測または仮定する方式はありません。
図 2:LocalDirector および分散型ディレクタでは、Web トラフィックのヒットを単一のヒットから複数のサーバへ分散させます。ヒット 1 はクラスタ内の先頭のサーバへ、ヒット 2 は中間のサーバへ、そしてヒット 3 は最後のサーバに送られます。

ヒットはクラスタ内の別の Web サーバに誘導される場合もありますが、それぞれはタイム・スタンプを付けて記録されます。ClusterTrends のテクノロジーでは、訪問者がサイト全体に対して生成したヒットについて、ユーザの要求にクラスタ内のどのサーバが応答したかに関係なく、時系列に沿って認識しています。WebTrends プロダクトでは、この時系列を使用して訪問者情報を正確に分析し、Web サイト全体についての正確な結果を算出できます。
図 3:WebTrends Enterprise Suite および Enterprise Reporting Server では ClusterTrends と Server Add-On を使用してヒットをまとめ、ユーザの訪問をサーバ・クラスタ全体に分散させて、さらにロード・バランサのパフォーマンスと Web サイトのトラフィックに関するレポートをわかりやすく作成します。

WebTrends のプロダクトはすべて使用が簡単であるため、ユーザは総合的なレポートをすぐに作成できます。その後、ユーザは、トラフィックの特定の面に焦点を置くようにカスタマイズしたレポートをウィザード・ドリブン型のオプションを使用して編集でき、比較のために訪問者のグループの再編成や他の分析を精密に作成できます。ユーザはログを分析することで、最も解釈しやすいレポートを作成する方法を柔軟に決めることができます。
| 要約 |
ロード・バランシング・ソリューションは、クラスタ化された環境を使用しているかどうかにかかわらず、Web サーバの展開戦略における不可欠な要素になりつつあります。したがって、Web サイトのレポーティング・ソリューションは、増大するデマンドや LocalDirector が管理するサーバ・クラスタに関連する技術的な問題のすべてを処理できる必要があります。それは、現在だけでなく、将来にわたるものです。現在ロード・バランスされた 2 台から 3 台の Web サーバに依存している Web サイトは、20 台から 50 台の Web サーバにすばやく拡張できます。WebTrends と シスコの製品を一緒に稼働させることにより、正確で有益なレポーティングを管理すると同時に、サーバ・クラスタの強化されたパフォーマンスと信頼性が得られます。
| 更新日:2001 年 8 月 10 日 |
