データ シートCisco ACE ファミリ Cisco GSS 4492R Global Site SelectorCisco GSS 4492R Global Site Selector は Cisco ACE Application Control Engine ファミリ製品の 1 つで、セキュリティに重点を置いたアプライアンス ベースの汎用グローバル ロード バランサを必要とするデータセンター アーキテクチャに不可欠なコンポーネントです。Cisco GSS 4492R は、Cisco ACE Application Control Engine と市場をリードするシスコのコンテント スイッチ(Cisco CSS 11500 シリーズ コンテント サービス スイッチ、Cisco Catalyst® 6500 シリーズ スイッチ用 Cisco Content Switching Module [CSM] など)、Cisco IOS® ソフトウェア Server Load Balancing(SLB)、または従来のスイッチ(Cisco CSS 11000 シリーズ、Cisco LocalDirector デバイスなど)とともに展開されます。 Cisco GSS 4492R は、オプションのソフトウェアを使用すれば、Cisco Network Registrar® リリース 6.3 をサポートする Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)アプライアンスとして展開できます。また、フル機能の DNS および Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)システムとして、信頼できるグローバルなクワッド プレー サービス(モビリティ サービスを備えた音声、データ、ビデオ)を求める企業やサービス プロバイダーのネットワークに、スケーラブルなネーミング サービスとアドレッシング サービスを提供します。 Cisco GSS 4492R は、シスコのその他のテクノロジーを独自の方法で利用して、DNS ベースの Distributed-Denial-of-Service(DDoS; 分散型サービス拒否)攻撃を削減します。この独自の自己防衛機能を展開することで、Berkeley Internet Name Domain(BIND)サービスや Microsoft ベースのクライアント デバイスのようなあらゆる DNS インフラストラクチャ、および Microsoft Active Directory を保護することができます。 Cisco GSS 4492R は、汎用的な Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)の負荷および状態の監視機能を組み合わせることで、共通の DNS アクセス要求を使用するあらゆるデバイスのグローバルなロード バランシングを行い、SNMP MIB を介して負荷データを提供できます。
図 1 Cisco GSS 4492R Global Site Selector Cisco GSS 4492R の機能は次のとおりです。
Cisco GSS 4492R を利用することにより、企業はプライマリ データセンターで停止またはオーバーロードが発生したとしても、すべてのアプリケーション ユーザがスタンバイ データセンターにすぐに再ルーティングできるようにするグローバルなインターネットおよびイントラネット アプリケーションを展開できるようになります。Cisco GSS 4492R のトラフィック管理プロセスは、各データセンター内の SNMP 対応デバイス(SLB デバイス、メール転送エージェントなど)の負荷と状態を常に監視します。Cisco GSS 4492R は、この情報とユーザ制御によるロード バランシング アルゴリズムを組み合わせ、ユーザが定義できる負荷条件の範囲内の使用可能で過負荷状態ではないデータセンターをリアルタイムで選択します。 従来の DNS サーバの DNS サーバ解決プロセスをオフロードまたは置換することで、Cisco GSS 4492R は新しいレベルの DNS 自己防衛を追加し、DNS インフラストラクチャをシンプルにし、グローバル サイト選択を最適化します。また DNS の応答性を向上させ、データセンターのアベイラビリティを保証し、および Web サイトとデータセンターのスケーラビリティを向上させます。Cisco GSS 4492R は、大規模な分散データセンターの導入、障害回復ソリューションのインストール、またはスタンドアロンのデータセンターの DNS アーキテクチャの統合と強化を必要としている企業やサービス プロバイダーにとって不可欠なコンポーネントです。 機能および利点Cisco GSS 4492R の利点は次のとおりです。
Cisco GSS 4492R とシスコ アプリケーション スイッチの併用によるビジネス復元力の実現Cisco GSS 4492R とローカルのシスコ アプリケーション スイッチを併用すると、信頼性の高い分散データセンターの展開を計画している大企業やサービス プロバイダー向けの優れたソリューションが提供できるようになります。Cisco GSS 4492R は、シスコ製アプリケーション スイッチが提供する負荷およびアベイラビリティの情報に基づいて、最適なサイトを選択します。シスコ製アプリケーション スイッチは、アベイラビリティとローカルの負荷に基づいて、データセンター内の最適なローカル サーバを選択します。Cisco GSS 4492R は、一元的なコマンドと管理機能により、ネットワーク配置アーキテクチャを簡素化します。たとえば、Cisco GSS 4492R は、現行の運用に影響を与えずに適切なシスコ製アプリケーション スイッチをローテーションから選択することができます。 Cisco GSS 4492R は、グローバル サイト選択プロセスの一部として、2 つの主な機能を実行します。
図 2 の Cisco GSS 4492R には DNS アプライアンスのように機能するオプションのソフトウェアがあり、DNS ゾーン全体(Cisco.com)に GSLB サービスを提供できます。Cisco GSS 4492R は、最大 128 の SLB デバイスまたは 4000 の仮想 IP アドレスの負荷と状態を常に監視します。SLB デバイスは、一箇所に配置することも、リモートまたはスタンドアロンのデータセンターに分散して配置することもできます。 次の 6 つのステップ(図 2 の番号に対応)に、Cisco GSS 4492R がデータセンター選択プロセスでクライアントと交信する方法を示します。 ステップ 1 クライアントは、Cisco.com のアプリケーション(Web、E メール、VPN など)へのアクセスを要求します。リゾルバ(クライアント)は、ローカル クライアント DNS サーバ(D-proxy)に Cisco.com のクエリーを送信します。この場合、D-proxy として機能する Cisco Network Registrar クライアントが、Cisco Network Registrar ソフトウェアを実行する Cisco GSS 4492R になります。 ステップ 2 ローカルの D-proxy には Cisco.com の IP アドレスがないため、ルート ネーム サーバにクエリーを送信します。ルート ネーム サーバは、2 つの方法で要求に応答します。最も一般的な方法は、D-proxy を Cisco.com の権限ネーム サーバに直接送信する方法です。もう 1 つは、クエリーを反復する方法です(図 2 を参照)。ルート ネーム サーバは、Cisco.com の権限ネーム サーバのアドレスを知っている中間ネーム サーバに D-proxy を送信します。 ステップ 3 ローカルの D-proxy は中間ネーム サーバにクエリーを送信します。中間ネーム サーバはクエリーに応答し、Cisco.com の権限ネーム サーバに D-proxy を照会させます。 ステップ 4 ローカルの D-proxy が Cisco.com の権限ネーム サーバにクエリーを送信すると、ネーム サーバは 2 つの Cisco GSS 4492R デバイスの IP アドレスを返し、Cisco GSS 4492R に Cisco.com または www.cisco.com の IP アドレスを要求するように D-proxy に通知します。 ステップ 5 ローカルの D-proxy は、2 つのCisco GSS 4492R デバイスの一方に最終的な要求を直接送信します。Cisco GSS 4492R は Cisco.com サブドメインに対する権限を持っているため、D-proxy に IP アドレスを送信します。Cisco GSS 4492R は、この IP アドレスを D-proxy に送信する前に、応答にインテリジェンスを適用します。このインテリジェンスの、汎用 DNS サーバではサポートされていない例を次に示します。Cisco GSS 4492R は次の処理を実行します。
ステップ 6 DNS グローバル ロード バランシング プロセスが完了します。クライアントは、IP コントロールおよびフォワーディング プレーンによって、Data Center 1 の SLB デバイスに転送されます。 汎用的で、セキュリティを重視した高度な DNS サービスCisco GSS 4492R は、数々の高度なサービスを提供します。 汎用的でインテリジェントなビジネス継続ネットワークが停止すると、Cisco GSS 4492R は、数秒以内に毎秒 10,000 クライアントの速度で、自動的にまたは管理制御により、クライアントを障害回復サイトにリダイレクトできます。 ユーザは、Cisco GSS 4492R による新しいレベルの一元的なコマンドと管理を利用できます。これは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ用の新しい Cisco ACE、Cisco CSS 11500 シリーズなどのコンテント スイッチ、Cisco IOS ソフトウェア SLB を搭載したデバイス、クライアント アクセスに DNS を使用し SNMP 経由で入手できるパフォーマンス情報を持つさまざまなデバイスのいずれを展開している場合でも利用可能です。 グローバルなトラフィック管理Cisco GSS 4492R は、コンテンツ利用、クライアントと最も近いデータセンターの間の Round-Trip Time(RTT)、ルーティング トポロジー、SNMP 経由で入手できるデバイス パフォーマンスの値といったネットワーク パフォーマンス メトリックを使用して、分散データセンター間でクライアント要求のグローバルなロード バランシングを行う、スタンドアロンのグローバル トラフィック マネージャとして展開できます。 セキュリティを重視した完全な IP 管理ネットワーク管理者は、Cisco GSS 4492R アプライアンスを完全な IP 管理システムとして利用することで、有意義なサーバ統合を実現できます。最新バージョンの Cisco GSS 4492R では、ネットワーク管理者は Cisco Network Registrar ソフトウェアを Cisco GSS 4492R アプライアンスに直接ロードできます。Cisco GSS 4492R は、次に示すセキュリティに重点を置いた DNS 機能をサポートしています。
自己防衛型 DNS 保護シスコは確立したテクノロジーにより、DNS に焦点を絞った DDoS 対策ソフトウェアを Cisco GSS 4492R に搭載しました。このソフトウェアは、Cisco Guard DDoS 軽減対策アプライアンスで使用される独自の Multi-Verification Process(MVP)アーキテクチャのサブセットを利用します。このオプションのソフトウェアは、DNS 関連の攻撃のみを処理し、Cisco Guard DDoS 軽減対策アプライアンスのパフォーマンスや完全なフィーチャ セットは備えていません。このソフトウェアが提供する DDoS 軽減機能は次のとおりです。
フィルタで検出される内容は次のとおりです。
独自のレート リミット ソフトウェアにより、通常の動作時に Cisco GSS 4492R に要求を送信する各 DNS サーバの DNS プロセス レート ベースラインが設定され、これらのレートのプロファイルが作成されます。DNS サーバがこの標準レートを超過すると、Cisco GSS 4492R は、ネットワーク管理者が設定したレート リミット ポリシーに従って、これらの DNS 要求に対してレート リミットの適用を開始します。したがって、脆弱な DNS サーバは、Cisco GSS 4492R のすべての DNS 処理機能を利用することはできません。 Cisco GSS 4492R は、TCP ポート 53 を利用して、TCP ベースの DNS 要求に Cookie を挿入することもできます。この処理により、Cisco GSS 4492R は通信するさまざまな DNS サーバをマーキングできます。チャレンジ/レスポンス アルゴリズムは、擬似ランダム情報に基づいています。Cisco GSS 4492R は、Cisco GSS 4492R に接続を試みているクライアントにチャレンジ(別名 Cookie)を送信します。パケット ヘッダー内のソース IP アドレスが、クライアントに割り当てられた IP アドレスの場合、クライアントはチャレンジを受信し応答を返します。ただし、パケット内のソース IP アドレスが偽造されている場合、ゾーンへの元のトラフィックを生成したクライアントは Cisco GSS 4492R 応答を受信しないため、正しいチャンレンジを返しません。Cisco GSS 4492R は、クライアントが正しいチャレンジを返す場合のみクライアントを認証されたものとみなします。 完全なサイト選択管理のためのグローバル ロード バランシング アルゴリズムCisco GSS 4492R は、10 種類のグローバル ロード バランシング アルゴリズムをサポートしており、管理者はニーズに合ったグローバル ロード バランシング アルゴリズムを柔軟に選択できます。管理者が選択できるアルゴリズムは次のとおりです。
パフォーマンスとスケーラビリティCisco GSS 4492R はスケーラビリティが高く、非常に厳しい状況のニーズにも対応します。表 1 に、Cisco GSS 4492R のパフォーマンスおよびスケーラビリティ メトリックを示します。 表 1 Cisco GSS 4492R のパフォーマンスとスケーラビリティのメトリック
Cisco GSS 4492R の機能表 2 に、Cisco GSS 4492R の機能を示します。 表 2 Cisco GSS 4492R の機能
発注情報Cisco GSS 4492R は AC 電源のみサポートします。表 3 に発注可能な製品番号を示します。 表 3 Cisco GSS 4492R の発注情報
環境仕様表 4 に、Cisco GSS 4492R の仕様を示します。 表 4 Cisco GSS 4492R の仕様
関連情報Cisco GSS 4400 シリーズ Global Site Selector アプライアンスの詳細については、次の URL を参照してください。 Cisco Network Registrar については、次の URL を参照してください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
