アプリケーション ネットワーキング サービス

ACNS (Cisco Application and Content Networking System) ソフトウェア v4.1 エンタープライズ CDN、キャッシュソフトウェア

注意: 本製品は既に生産⁄販売を終了しております。


ACNS (Cisco Application and Content Networking System) ソフトウェア v4.1 エンタープライズ CDN、キャッシュソフトウェア



[目次]
[Cisco エンタープライズCDN ACNS ソフトウェア]
[Cisco Content Engine(CE):卓越したネットワーク統合により、複数のインテリジェント コンテンツ サービス]
[ACNS ソフトウェアによるインテリジェントなコンテンツ ルーティング]

企業、政府機関、および学校は、WAN 帯域での輻輳を回避し、ミッションクリティカルな Web アプリケーションを高品質かつ高パフォーマンスで配信し、不適切な Web コンテンツへのアクセスを規制しなければならないという問題に直面しています。

このような問題を解決するために、シスコはコンテント ネットワーキング製品シリーズを開発し、イントラネット、エクストラネット、およびインターネットベースの e ビジネス アプリケーションに対応する、可用性と拡張性に優れたターンキー ソリューションを提供しています。 シスコのコンテント ネットワーキング製品は、次のような機能を備えた、業界で唯一のエンドツーエンド ソリューションを提供します。

  • 効率的で信頼性が高く、スケーラブルなコンテンツの管理、分散、および事前配信機能
  • ローカルでのコンテンツ配信による WAN 輻輳の回避
  • 配信に最適なエッジ ノードまたは最も近接したエッジ ノードにリクエストをインテリジェントにルーティングする機能
  • 既存の IP ネットワーク インフラストラクチャへの透過的な統合

これらの機能によって、さまざまなビジネスクリティカル サービスをネットワークのエッジでインテリジェントに配信できます。配信可能なサービスには、コンテント アクセラレーション、コンテント フィルタリング、コンテンツ アクセス管理、企業内コミュニケーション、e ラーニング、ソフトウェアおよび関連資料の配布、Point-Of-Sale(POS)広告、キオスク ビデオ表示などがあります。 企業は、独自に、もしくは、サービスプロバイダによるアウトソースとうい形態で、CDNを展開することができます。

Cisco エンタープライズCDN ACNS ソフトウェア

Cisco ACNS ソフトウェアは、シスコのコンテント ネットワーキング ソリューションの1 コンポーネントであり、速度、可用性、およびパフォーマンスを保証するために、コンテンツ配信を最適化するさまざまなサービスを使用可能にします。 ACNS ソフトウェアは、インテリジェント エッジ装置、Cisco Content Engine(CE)からの Web オブジェクト、ファイル、およびストリーミング メディアの配信を高速化するために、トランスペアレント キャッシングと Enterprise Content-Delivery Network(ECDN)のテクノロジーを組み合わせています。

ACNS ソフトウェアが提供するターンキー ソリューションには、次のような利点があります。

  • エッジにおける複数のインテリジェント コンテンツ サービスの提供 - 導入の容易さと柔軟性
  • 卓越したネットワーク統合 - スケーラビリティ、セキュリティ、および信頼性
  • 優れたコンテンツの事前配信、ルーティング、および管理機能 - 管理と制御の簡便性
  • 主要なビジネス アプリケーションとの緊密なインテグレーション - 総合的なターンキー ソリューション。 e ラーニング、コンテンツ アクセス管理など

ACNS ソフトウェアは、キャッシングおよびエンタープライズ CDN ソリューションを統合した 1 つのシステムとして動作させる基盤を提供します。

  • Cisco Content Distribution Manager(CDM)装置によって、コンテンツ事前配信およびシステム管理機能を提供します。
  • CDM または Cisco Content Router(CR)によって、コンテント ルーティング機能を提供します。
  • Cisco Content Engine(CE) は、エッジからクライアントへのコンテンツ配信を行います。エンタープライズ CDN テクノロジーにより、事前にリッチ メディアや大容量ファイルを CE に格納し、センターサイトとエッジサイト間のネットワークボトルネックを防ぎます。 また、トランスペアレントキャッシングテクノロジーにより、ユーザのリクエストに基づいて、CE にコンテンツを保管することができます。

「ライブ」ストリーミングのターンキー ソリューションを実現するため、ACNS ソフトウェアは、ビデオ キャプチャ、MPEG のマルチキャスト配信、プログラム生成、同期化コンテンツ、およびプログラム スケジューリングをサポートする Cisco IP/TV(R) 3400 シリーズ装置と連動します。

ACNS ソフトウェアは、Cisco 11000 シリーズコンテントサービススイッチ (CSS)および Catalyst(R)6500 シリーズ コンテントスイッチモジュール (CSM) と連携し、より高度な可用性と冗長性を可能にします。

包括的なシスコのソリューションを利用すれば、最初はコンテンツ アクセラレーションなどの単純なサービスによって WAN のコストを削減することから開始し、次に e ラーニングや企業内コミュニケーションなどの高度なサービスを追加するといった、サービスの拡張を容易に行うことができます。 また、小さい規模から開始して、キャパシティとアベイラビリティを徐々に拡張していく段階的なアプローチも可能です。 企業は、自社のインフラストラクチャへの投資を有効活用しながら、容易な管理でビジネスクリティカルな Web アプリケーションを迅速に展開できます。


図 1:Cisco Application and Content Networking System(ACNS)ソフトウェア製品ファミリ - Enterprise Edition

図 1:Cisco Application and Content Networking System(ACNS)ソフトウェア製品ファミリ - Enterprise Edition
Cisco Content Engine(CE):卓越したネットワーク統合により、複数のインテリジェント コンテンツ サービス

Cisco CE は、ローカル ネットワーク上のエンドユーザに近い場所にコンテンツを事前配信することにより、センター/エッジ間のネットワークボトルネックを回避し Hypertext Transfer Protocol(HTTP)で配信可能なコンテンツやストリーミング メディア形式のコンテンツ提供を最適化します。 CE は、本社、営業所、リモート キャンパス、海外サイトなど、WAN 帯域幅が高コストで不足しがちな場所に設置します。

CE は、管理、展開、およびアクセス管理を容易にする卓越したネットワーク統合能力を特長とするアプライアンス ソリューションで、キャッシングとコンテンツ配信の利点を兼ね備えています。 ネットワークのインテリジェンスを基盤とし、Cisco ルータおよびスイッチと緊密に統合されているため、CE は、ネットワークの状態を維持したまま、リッチメディア アプリケーションを低コストで容易に展開できます。

Cisco Storage Array (SA) を CE に接続することで、ストレージ容量を増強し、キャッシングとメディアストリーミングのパフォーマンスを高めることができます。

ACNS ソフトウェアの高度なトランスペアレント キャッシング

シスコは業界初のコンテンツルーティング テクノロジー、Web Cache Communication Protocol(WCCP)を開発しました。 WCCP を使用すると、ルータが特定のトラフィックをローカルの CE に透過的にリダイレクトできるため、WAN 帯域幅の使用量が減少し、ダウンロードのパフォーマンスとコンテンツのアベイラビリティが向上します。 WCCP は、Cisco ルータに搭載されている Cisco IOS(R) ソフトウェアと、CE の ACNS ソフトウェアでサポートするオープン プロトコルです。 このテクノロジーにより、既存のネットワーク アーキテクチャ、クライアント ブラウザ、または末端のサーバを変更することなく、ローカルの CE にコンテンツをキャッシュし、ユーザに配信することが可能になります。

WCCP v2 の最も高度な実装

  • スケーラブルなクラスタリング - 複数のキャッシュ サーバーにより、スケーラビリティ、冗長性およびアベイラビリティを、大幅に向上させることができます。 必要なキャパシティを得るために、最大 32 台の CE をクラスタリングできます。 クラスタでの CE の追加/除去によって WCCP クラスタの負荷分散が変化したときは、「WCCP フロー保護」によって既存フローの切断が防止されます。 また、負荷の高い CE クラスタに新しい CE が追加されたときは、「WCCP スロー スタート」によって、クラスタが不安定な状態になるのを防ぎます。
  • フォールト トレランス - 1 台の CE が故障したときは、他の CE クラスタ メンバーに動的にフェールオーバーできます。 クラスタ内の CE がすべて故障した場合は、WCCP 対応のルータによって WCCP が動的にオフにされ、コンテンツ トラフィックがオリジン サーバ (コンテンツ本体のある) に直接転送されます。 また、CE は「WCCP マルチホーミング」をサポートしており、WCCP 対応の Multigroup Hot Standby Router Protocol(MHSRP)ルータのペアが CE クラスタを共有できるため、完全に冗長化されたキャッシング システムを構成できます。 ルータが故障すると、既存の Cisco IOS のフォールト トレラントおよびフェールセーフ メカニズムが働きます。 たとえば、ホットスタンバイ ルータが動的に処理を引き継ぎ、Web リクエストをキャッシュ クラスタにリダイレクトできます。
  • 障害防止 - ネットワークまたはアプリケーション レベルの障害は CE の機能で防止できます。 トラフィックの負荷が CE のキャパシティを超えたときは、「オーバーロード バイパス」によって、CE がボトルネックにならないようにします。 「ダイナミック クライアント バイパス」は、クライアントからオリジン サーバ (コンテンツ本体のある) への直接接続を選択的に許可することによって、送信元 IP の認証に関する問題を防ぎます。
  • 柔軟なキャッシング ポリシーとルール - これは、「ルール テンプレート」によって提供されます。 URL、HTTP ヘッダー、ポート番号、または IP アドレスに基づいてコンテンツリクエストのパターンマッチが行われると、「ノーキャッシュ」、リフレッシュ、リダイレクト、HTTP ヘッダー フィールドの書き換え、オブジェクトのフレッシュネス制御、選択的キャッシュ、アップストリーム プロキシ選択ポリシーなどの対応する処理が実行されます。

広範な Quality-of Service(QoS)サポート

  • Type of Service(TOS)/Differentiated Service Code Point(DSCP)ビット - この機能によって、ビジネスクリティカル アプリケーションごとにネットワーク使用量を差別化できます。 ACNS ソフトウェアには、キャッシュのヒット/ミス、URL、ファイル タイプ、およびドメインに基づいて、ToS(Cisco IOS ルータでサポートされる)に DSCP ビットを設定できるという独自の機能があります。 ルータが提供する情報(送信元の物理ポート、送信元 IP、宛先 IP、TCP ポート番号など)に依存する他のソリューションとは異なり、ACNS ソフトウェアは、コンテンツに基づく情報でパケットをインテリジェントに「色分け」することにより、トラフィック キューイング、シェーピング、およびエンジニアリングに関するネットワーク ベースの QoS プロビジョニングを細かいレベルで強化します。 たとえば、ミッションクリティカルなアプリケーションをインターネット サーフィンよりも優先できます。
ACNS ソフトウェアのコンテンツ アクセス管理
  • コンテンツ フィルタリング - ACNS ソフトウェアを Websense(R) Enterprise Software と連携させることにより、管理者は、ビジネスとは関係のない、不適当なコンテンツへのアクセスをブロックおよび監視し、レポートできます。 この高性能なコンテンツ アクセス制御によって、生産性が向上し、帯域幅の使用量が削減されます。
  • Remote Access Dial-In User Service(RADIUS)、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)v3、および Terminal Access Controller Access Control System Plus(TACACS+)による認証 - これにより、ユーザ アクセスと管理アクセスの制御が可能になります。 また、NT LAN Manager(NTLM)認証も完全にエンドツーエンドでサポートされており、ユーザは NT ネットワークにシングル ログオンするだけで、NT ドメイン内の保護された Web オブジェクトにアクセスできます。 これらの認証方式は、「バイパス」モードと「認証済みオブジェクト キャッシング」モードのいずれかで使用できます。「バイパス」モードでは、CE の代わりにクライアントが動的かつ透過的にオリジン サーバ (コンテンツ本体のある) に直接接続します。「認証済みオブジェクト キャッシング」モードでは、クライアントとサーバ間に安全な接続が確立された場合、認証済みのキャッシュ オブジェクトのみが CE から配信されます。
  • Squid ログと Apache コモン ログによる HTTP キャッシュ トランザクションのトランザクション ロギング - これらのログに記録される、Web 使用状況に関する情報は、市販のツールを使用してレポートに変換できます。 クライアントのプライバシーを保護するために、ログの不適切な部分を削除できます。 ストリーミング メディアのログも生成されます。生成されるログの形式は、Windows Media の場合は World-Wide Web Consortium(W3C)準拠のログ、Real Media の場合は Real ログです。 CDN を使用している場合は、CDM によって CE からこれらのログが収集され、特定のホストに関する監査やレポート作成を実行できます。
ACNS ソフトウェアにおけるストリーミング メディアのサポート
  • ストリーミング メディアのフォーマット - CE 上の ACNS ソフトウェアでサポートされるストリーミング メディアのフォーマットには、、Microsoft(R) の Windows Media Technology(TM)(WMT)、Microsoft Media Server Protocol(MMS)、および Motion Picture Experts Group [MPEG]、 RealNetworks(R) の Real-Time Transport Protocol/Real Time Streaming Protocol(RTP/RTSP) と Advanced Streaming Format [ASF] の HTTP ストリーミング配信が含まれます。 *RTP/RTSP は ACNS4.2 より対応
  • ライブ配信、スケジュール配信、およびオンデマンド配信のストリーミング - これにより、企業内コミュニケーション、e ラーニング、POS 広告などのアプリケーションが使用可能になります。 Video-On-Demand(VOD; ビデオ オンデマンド)ストリーミングでは、ユーザは必要なときにプログラムを表示し、早送り、巻き戻し、一時停止といったビデオのような操作を行うことができます。 ライブおよびスケジュール配信のストリーミングでは、IP マルチキャストまたはストリームスプリッティングを使用してリアルタイムでブロードキャストすることが可能です。マルチキャストが有効な場合は、帯域の使用量を最適化しながら、既存のネットワーク インフラストラクチャ全体にわたってストリーミング配信できます。
  • ビデオ デコーダ カード搭載モデル - ビデオカードを搭載した AV モデルの CE を利用すれば、National Television Standards Committee(NTSC; 全米テレビ放送規格委員会)方式および Phase Alternating Line(PAL)方式のアナログ ディスプレイで MPEG ファイルを再生できます。これにより、店舗、レストラン、ロビーなどへの新しい広告配信サービスを低コストで実現できます。 再生の制御は、Web ブラウザ インターフェイスのビデオイメージを使用して、CDM から行います。
  • IP マルチキャストのサポート - Cisco ルータの Cisco IOS ソフトウェアを使用して、複数のネットワーク セグメント上に存在する多数のユーザに 1 つのストリームを伝搬できます。 これにより、ライブおよびスケジュール配信のビデオ プログラムを、少ない帯域幅を使用して幅広い視聴者に送信できます。
  • ストリームスプリッティング - これは、ネットワーク上のマルチキャストが有効でない部分で使用されます。 ACNS ソフトウェアがサポートするストリームスプリッティングでは、オリジン サーバ (コンテンツ本体のある) からのユニキャスト ストリームが「スプリッタ」CE に送信され、そこから複数の接続ユーザにマルチキャストまたはユニキャストで再送信されます。
  • ストリーム プロキシ - CE がストリーミング メディア コンテンツをキャッシュし、プロキシとして動作することによって、オリジン サーバ (コンテンツ本体のある) への輻輳を軽減します。 このモードは主に、企業または組織が制御できない外部ソース(インターネットなど)からコンテンツが発信される場合に使用します。 CE は、このモードで、ライブ ストリームの分割、IP マルチキャスト ストリーミング、および VOD を提供できます。
  • ストリーム サーバ モード - CE があたかもオリジン サーバ (コンテンツ本体のある) であるかのように、ストリーミング メディア コンテンツを配信できます。 このモードは主に、企業が独自のコンテンツを作成または制御する場合に使用します。 コンテンツは、CDM によって CE に事前に配信されます。 CE は、このモードで、ライブ ストリームの分割、IP マルチキャスト ストリーミング、および VOD を提供できます。
容易な管理

Cisco CE は Cisco IOS ソフトウェアとよく似た Command-Line Interface(CLI; コマンド ライン インターフェイス)で管理できるため、設定作業や問題の診断を簡単に行うことができます。 CE は、Cisco IOS ソフトウェアに標準装備されている、Telnet、Secure Shell Protocol(SSH)、syslog、Simple Network Management Protocol(SNMP v3)、TACACS+、Network Timing Protocol(NTP)などの強力な管理機能をサポートしています。 SNMP を使用する標準的なネットワーク管理パッケージ(CiscoWorks 2000 など)では、SNMP MIB を使用して CE を管理できます。 各 CE では、Web ベースの管理機能をローカルで実行できるほか、CDM 経由での管理機能もサポートされています。

Cisco CDM および Cisco CR:優れたコンテンツの分散、ルーティング、および管理機能

CDN のセンター集中管理とプロビジョニングを行う Cisco CDM は、通常、本社のデータ センターに配置します。 CDM は、クライアント リクエストを最適な CE にインテリジェントにリダイレクトする機能を持ちます。

Cisco CR は、CDM を利用したハイ アベイラビリティ ソリューションの一環として、インテリジェント ルーティングを実現します。 CR は、クライアントの HTTP リクエストを最適な CE にリダイレクトするプライマリ コンテンツ ルータとして、または CDM がダウン/ビジーの場合に処理を引き継ぐセカンダリ フェールオーバー コンテンツ ルータとして、CDM と連携します。

ACNS ソフトウェアによる効率的なコンテンツ分散

ACNS ソフトウェアを搭載した CDM は、センター集中管理されている場所から、ネットワーク エッジに配置された CE にコンテンツを効率的かつ柔軟に配信します。

Self-Organizing Distributed Architecture(SODA)

SODA は シスコが特許を取得しているテクノロジーで、これによって CE はツリー 階層構造に編成され、公開コンテンツの複製、ライブ コンテンツの分割、公開コンテンツとライブ コンテンツの配信を効率的に処理できます。 これは特に、マルチキャストが有効でないネットワークでコンテンツの配信を最適化する場合に役立ちます。

CDM にネットワーク ポリシーを定義すると、SODA ネットワーク情報が自動的に格納され、個々のコンテンツに関するルーティング テーブルが構築されます。 ネットワークに CE を追加すると、ネットワーク トポロジとコンテンツの要件に従って、CE をネットワークに組み込むための設定が CE 自体によって自動的に行われます。 この設定は、帯域幅、ネットワークの輻輳、地理的な場所、および他ノードとの関係を考慮して最適化されます。

CDM は最初に、第 1 層の CE にコンテンツを複製します。 WAN または長距離ネットワーク全体を通じて帯域幅を節約するために、続いて各 CE から、同じサブネット内にある他の CE にコンテンツが再分散されます。その結果、迅速な複製が可能になります。 また、ファイル複製用の帯域幅設定は時間帯を基準として調整できるため、ユーザはトラフィックが混雑していない時間帯にネットワークを利用できます。

SODA テクノロジーは、自己修復能力を備えたフォールト トレラント ネットワークを形成します。 ネットワークの状態は CDM と CE によって監視され、状況の変化に応じて自動的に調整されます。 状況の変化は CDM または CR のコンテンツ ルーティング メカニズムによって即時に検出され、それに応じてルーティング テーブルが更新されるため、サービスの中断を防止できます。

ACNS ソフトウェアによるインテリジェントなコンテンツ ルーティング

CDM および CR は、クライアント リクエストの送信元 IP アドレスと、URL に含まれるコンテンツ チャネル情報に基づいて、インテリジェントなリダイレクションを実行します。 コンテンツ分散のためにコンテンツが CDM にインポートされると、CDM または CR を指す URL が生成されます。 その後、CDM または CR は、リクエストを満たすために最適なエッジ CE にクライアントをリダイレクトします。

CE をサブグループ化し、コンテンツ毎に配信先チャンネルを指定することができます。例えば、地域や部署で配信コンテンツを分けることが可能です。  CDM と CR に組み込まれたコンテンツ ルーティング インテリジェンスによって HTTP リクエストが解析され、クライアントの IP アドレスで使用できる 最も近い CE が割り出されます。 CDM または CR は HTTP リダイレクトによってクライアントに応答し、最適な CE からコンテンツを取り出せるように指示します。 HTTP リダイレクションの可用性を向上させるために、 CDM と CR を Cisco CSS で冗長構成に組むことが可能です。 HTTP リダイレクションはファイアウォール と Network Address Translation (NAT; ネットワーク アドレス変換) を経由して動作するため、ネットワークのセキュリティを確保できます。


表 1:
ACNS ソフトウェア バージョン 4.1 の主な機能
キャッシングと CDN の結合  
トランスペアレント キャッシング
  • Cache v2.5.1 および 3.1.1 のすべての機能:
    • HTTP 1.0/1.1 Web キャッシング、File Transfer Protocol(FTP)プロキシ、Secure HTTP(HTTPS)トンネリング、Internet Cache Protocol(ICP)、プロキシ モード
    • WCCP v2:スケーラブル クラスタリング、フォールト トレランス(WCCP マルチホーム ルータのサポート)、Catalyst 6500 ハードウェア アクセラレーション
    • オーバーロード バイパスによる障害防止
    • ダイナミック クライアント バイパス(送信元 IP の認証に関する問題を防止)
    • キャッシュ ポリシー/ルールを記述したルール テンプレート
    • スケーラブルなクラスタに対する WCCP フロー保護と WCCP スロー スタート
    • TCP チューニング ノブ
    • WCCP スタンバイ モードによる容易なメンテナンス
  • Web コンテンツのプリロード
  • キャッシュのヒット/ミス、URL、ファイル タイプ、ドメインに基づく ToS/DSCP の設定と、キャッシュ ルール テンプレートを使用したトラフィックの分類

コンテンツ アクセス管理/認証
  • CE 上で Websense エンタープライズ v4.3 クライアントによるコンテンツ フィルタリングをサポート:Websense とは別に Websense サーバが必要
  • RADIUS、TACACS+、および LDAP v3 クライアントのサポート
  • NTML による完全認証:NTLM オブジェクト キャッシング、NTLM パススルー、WMT ストリーミング用のユーザ認証
リバース プロキシ キャッシング
  • サポート内容は Cache v3.1.1 と同じ
管理
  • Web GUI、SNMP v3 キャッシュ MIB、SSH v1、および Cisco IOS ソフトウェアとよく似た CLI による管理
  • トランザクション ロギングとログ プッシング
  • HTTP キャッシュ トランザクションのログ:Squid ログと Apache コモン ログ
  • WMT ストリーミングの場合は W3C 準拠のコモン ログ
  • Real ストリーミング ログ
Enterprise Content Delivery Network(ECDN)
  • ECDN v3.0.3 のすべての機能:
    • SODA による CE へのコンテンツの事前配置 - CDM から CE および 指定された IP アドレスへの FTP 配信を含む
    • 帯域幅シェーピングと時間帯制御を使用したチャネルへのコンテンツ事前配信
    • HTTP リダイレクションによるコンテントルーティング
    • ハイ アベイラビリティ:Cisco CSS によって複数の CR と CDM をフロントエンドに配置し、冗長性を確保
    • PDF、Flash、Shockwave など、任意のファイル フォーマットの静的ファイルを HTTP により配信
ストリーミング メディアのサポート
  • Microsoft WMT v4.0 Server および Proxy:(別途ライセンス料が必要)
    • HTTP および Windows Media MMS 配信
    • VOD ストリーミングのためにコンテンツを事前配信
    • マルチキャスト ソーシング
    • ライブ ストリームのプル スプリット(CE への入力:マルチキャストまたはユニキャスト、CE から接続クライアント:マルチキャストまたはユニキャスト)
    • コンテンツキャッシュ、VOD サーバによるオリジン サーバ (コンテンツ本体のある) への輻輳の軽減
    • Microsoft による認定
  • MPEG および ASF の HTTP ストリーミング配信
  • 小売店キオスク向けの MPEG ビデオ表示:
    • MPEG 1 および 2 デコーダ 搭載モデル(CE-AV モデル)
    • NTSC/PAL TV への出力
    • 複数のビデオ クリップと時間帯をプレイリストに設定(CDM による集中管理)
    • Cisco CE 507/560 AV 1 台あたり 1 つのビデオ ストリーム
Cache 2.5、Cache 3.1、および ECDN 3.0 からのアップグレード

図 2:エンタープライズ コンテンツ ネットワーキングの一般的な導入例

図 2:エンタープライズ コンテンツ ネットワーキングの一般的な導入例

発注情報

シスコ製品のご購入について

表 2 に、ACNS ソフトウェア製品の部品番号を示します。 http://www.cisco.com/public/ordering_info.shtml も参照してください。


表 2:
ACNS ソフトウェア部品番号
ソフトウェア部品番号 説明

SF-507-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CE-507 用

SF-560-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CE-560 用

SF-590-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CE-590 用

SF-7320-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CE-7320 用

SF-4630-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CDM-4630 用

SF-4650-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CDM-4650 用

SF-4430-ACNS-4.1-K9

Enterprise Application and Content Networking System Software v4.1、Cisco CR-4430 用

付加価値ソフトウェア オプション 説明

SF-CE507-WMS-1.1

Microsoft Windows Media Server および Proxy v4、Cisco CE-507 用

SF-CE560-WMS-1.1

Microsoft Windows Media Server および Proxy v4、Cisco CE-560 用

SF-CE590-WMS-1.1

Microsoft Windows Media Server および Proxy v4、Cisco CE-590 用

SF-CE7320-WMS-1.1

Microsoft Windows Media Server および Proxy v4、Cisco CE-7320 用

  

Secure Computing SmartFilter、12 か月間登録(ユーザ数に基づく価格設定オプション)

  

Secure Computing SmartFilter、24 か月間登録(ユーザ数に基づく価格設定オプション)

WCCP のサポート

WCCP は Cisco IOS ソフトウェアのフリー ソフトウェア機能であり、次の Cisco プラットフォームで使用できます。 Cisco 7x00、uBR72xx Universal Broadband Router、Cisco 6400 Node Route Processor(NRP)、Catalyst 6x00 Multilayer Switch Feature Card(MSFC)、Catalyst 5x00 Route Switch Module(RSM)Cisco AS 5800 Access Server、Cisco AS 5300、Cisco 4x00/M Cisco MC 3810 Multipoint Controller、Cisco 3600、2600、2500、1700、1600.

WCCPv2 は、次の Cisco IOS リリースで使用できます。 12.2、12.2(x)T、12.1、12.0(3+)T、12.0(11+)S
WCCPv1 は、次の Cisco IOS リリースで使用できます。 12.2、12.2(x)T、12.1、12.0、12.0T、12.0S、11.1(18+)CC/CA、11.2(13+)P
表 3 に、Cisco ACNS ソフトウェア ファミリでサポートされているハードウェア プラットフォームを示します。


表 3:
Cisco ACNS ソフトウェア ファミリでサポートされているハードウェア プラットフォーム
ハードウェア プラットフォーム 説明

CE-507

小規模営業所向けのエントリ レベルのエッジ配信プラットフォーム

CE-507AV-CDN

コンポジット ベースバンド ビデオ/オーディオ デコーダ(NTSC および PAL)を搭載した Cisco CE-507

CE-560

支社または大規模営業所向けのミッドレンジのエッジ配信プラットフォーム

CE-560AV-CDN

コンポジット ベースバンド ビデオ/オーディオ デコーダ(NTSC および PAL)を搭載した Cisco CE-560

CE-590

ハイエンド データ センター向けの配信プラットフォーム

CE-590-DC

ハイエンド データ センター向けの配信プラットフォーム、DC 電源

CE-7320

スーパー ハイエンドの大規模データ センターまたはサービス プロバイダー向けの配信プラットフォーム

CE-7320-DC

スーパー ハイエンドの大規模データ センターまたはサービス プロバイダー向けの配信プラットフォーム、DC 電源

CR-4430

CDM の冗長性を強化する Cisco CR

CDM-4630

小規模企業への導入および部門単位での試験導入に適したエントリ レベルの CDM

CDM-4650

大規模、中規模企業への導入に適したハイエンドの CDM

拡張可能ストレージ オプション 1

説明

SA6-OPT-AC

6 スロットの Cisco Storage Array、SCSI-LVD ディスク×6、シングル AC 電源、Cisco CE-590、CE-560、および CDM-4630 用 2

SA6-OPT-DC

6 スロットの Cisco Storage Array、SCSI-LVD ディスク×6、シングル DC 電源、Cisco CE-590-DC 用

SA12-OPT-AC

12 スロットの Cisco Storage Array、SCSI-LVD ディスク×12、デュアル AC 電源、Cisco CE-7320 および CDM-4650 用

拡張可能ストレージ(スタンドアロン)3

説明

CE-DISK-18GB-507-X

増設用 18GB Ultra2 SCSI ディスク ドライブ、Cisco CE-507 用

SA6-SHF-6DISK-AC

6 スロットの Cisco Storage Array、SCSI-LVD ディスク×6、シングル AC 電源、Cisco CE-590、CE-560、CDM-4630、および CDM-4650 用

SA6-SHF-6DISK-DC

6 スロットの Cisco Storage Array、SCSI-LVD ディスク×6、シングル DC 電源、Cisco CE-590-DC 用

SA12-SHF-12DISK-AC

12 スロットの Cisco Storage Array、SCSI-LVD ディスク×12、デュアル AC 電源、Cisco CE-7320 および CDM-4650 用

1CE と一緒に購入した場合は、割引価格になります。
2CDM-4650 では使用できません。CDM-4650 とともに使用する場合はスタンドアロン タイプを購入してください。
3既存の CE を機能拡張するため、別途購入になります。
ハードウェア仕様
表 4:Cisco CE のハードウェア仕様

表 4:Cisco CE のハードウェア仕様

表 5:Cisco CR および Cisco CDM のハードウェア仕様

表 5:Cisco CR および Cisco CDM のハードウェア仕様

表 6:Cisco Storage Array のハードウェア仕様

表 6:Cisco Storage Array のハードウェア仕様
更新日:2002 年 5 月 23 日


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