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シスコ、業界変革の6つの技術基盤と15新製品群、新しいInternet of Things(IoT)Systemを発表


シスコ、業界変革の6つの技術基盤と15新製品群、新しいInternet of Things(IoT)Systemを発表

ネットワーク化されたデバイスやオブジェクトの大規模な運用管理を簡素化し、 エッジでのデータ分析機能を通じてビジネスインサイトの獲得を迅速化

  * 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

2015年6月29日

米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は本日、業界変革の基盤となるCisco® IoT Systemを発表しました。

シスコは、2020年にはインターネットに接続するデバイスやオブジェクトの数は世界で500億台を超えると予測しています。しかし現状では、物理的な「モノ」の99%は未だに繋がっておらず、デジタル化の波によって生まれるかつてない事業機会を最大限に活用するために、企業や自治体はInternet of Things(IoT)ソリューションの導入を拡大しようとしています。

しかし、デジタル化のプロセスは複雑です。かつて体験したことのない規模で、これまで繋がっていなかったデバイスやオブジェクトを接続したり、関連性のないネットワークを融合させたりすることになります。価値を実現するためには最新のデータ分析アプリケーションが不可欠であり、さらに新たなビジネスモデルを促進し、生産性を向上させることのできる、新たなクラスのインテリジェントなアプリケーションの開発が必要になるケースもしばしば起こります。もちろん、これらのすべては、デバイスからデータセンターに至るまで、システムのあらゆるポイントでのセキュリティを損なうことなく、クラウドを通じて実行されなければなりません。

本日発表した新しいCisco® IoT Systemは、多様なエンドポイントやプラットフォーム、さらに日々生成される大量のデータを含めた大規模なシステムの運用管理が行えるよう設計された基盤を提供することによって、こうした複雑なデジタル化に対応します。

Cisco® IoT Systemは、デジタル化の複雑さを軽減するために重要な6つの技術的要素を柱として構成されており、シスコはこの柱に関連する15の新製品も同時に発表しました。

Cisco IoT Systemの6つの柱

新しいCisco IoT Systemの6つの柱は次のとおりです。

  1. ネットワークコネクティビティ:Cisco IoT Systemには、業界ごとに専用のルーティング、スイッチング、ワイヤレス製品が揃えられ、高耐久化、非高耐久化の両方のフォームファクターで提供されます。
  2. フォグコンピューティング:IoTを実現するための分散コンピューティング基盤である「フォグ」を拡大し、データ分析アプリケーションの機能をネットワークのエッジにまで拡張します。シスコは、2018年までにIoTで生成されるデータの40%がフォグによるものになると予測しています。シスコでは、フォグコンピューティングやエッジのデータ処理プラットフォームであるIOxを活用できる25種類以上のネットワーク製品を用意しています。
  3. セキュリティ:Cisco IoT Systemはサイバーセキュリティと物理セキュリティを一体化し、両方のアセットの保護を強化し、オペレーションにメリットをもたらします。シスコのIPサーベイランス製品、TrustSecセキュリティを搭載した各種ネットワーク製品、クラウド/サイバーセキュリティ製品によって、ユーザー企業はITだけでなくオペレーション・テクノロジー(OT)に対する攻撃についても監視や検知、対応が可能になります。
  4. データアナリティクス: Cisco IoT Systemは、シスコのConnected Analytics™製品とサードパーティのアナリティクス製品の両方に対し、分析機能の導入と実行可能なデータ活用のための最適な基盤を提供します。
  5. 運用管理と自動化: Cisco IoT Systemはセキュリティや制御性を強化し、サイロ化した複数の部署をサポートして、増加するエンドポイントやアプリケーションに対応できる使いやすい運用管理システムを提供します。
  6. アプリケーションイネーブルメントプラットフォーム:Cisco IoT Systemはさまざまな業界や都市に対応する一連のAPIを提供し、これによりエコシステムパートナーやサードパーティのベンダーは、IoTシステム基盤の機能を利用して独自のアプリケーションを設計、開発、実装することができます。

また、シスコは15以上のIoT製品を新たに提供します。

ネットワークコネクティビティ向け新製品

  • IE5000:IoTシステム専用に開発され、製造業における工場レベルや都市にコネクティビティを提供するIEスイッチ
  • IW3702:公共交通機関や都市にWi-Fi接続機能を提供する無線アクセスポイント
  • IR 809、 IR 829シリーズ: WiFi、セルラー(4G/LTE)の2つの接続機能を備え、交通機関あるいはIoTアプリケーションの導入に理想的な産業用ルータの7つの新製品
  • その他、ユーティリティ向けのCGR 1000用4G/LTEモジュール、鉄道向けコネクテッドソリューション用のモバイルIPゲートウェイ(MIG-2450)、産業用ネットワークをリモート環境まで拡張する防衛産業向け5921 組み込みサービスルーター

物理およびサイバーセキュリティ向け新製品

  • 360° 5MP & 720p IPカメラ:多彩な環境に対応し、サードパーティのソフトウェア アプリケーションのホスティングが可能な高画質カメラで、360度ビューによる状況把握のほか、音声やデジタル センサーを搭載しています。
  • 物理セキュリティ分析:カメラ アプリケーションには音声検知やセンサーアグリゲーション、音声メッセージトリガー、メタデータ生成、ローカルビデオプレーヤー、ビデオ要約などの機能が搭載されています。

データアナリティクス関連

  • フォグデータサービス: 事業者はポリシーを作成し、IoT環境(移動中のデータ)を通じてデータの流れを監視しアクションを取ることができます。このサービスはIOxプラットフォームで機能するため、ユーザーはカスタムポリシーをアプリケーションと統合して活用することができます。

運用管理と自動化関連

  • IoT フィールドネットワークディレクター:事業者に業界規模でIoTネットワーク基盤の監視やカスタマイズを行うことのできる運用管理ソフトウェアを提供します。
  • フォグディレクター:組織の運用管理責任者は、エッジで動作する複数のアプリケーションを一元的に管理できるようになり、大規模なIoT導入においてもアクセスや可視化が容易に行えます。

Cisco IoT System、フォグコンピューティング向けIOxをサポートするパートナー

Cisco IoT Systemは製造業、石油・ガス、ユーティリティ、運輸・交通、公共安全、スマートシティなど業界や分野別にIoTソリューションの導入を可能にし、対象とするソリューションによるビジネスメリットの実現を加速します。すでにGE(Predix)、 Itron (Riva)、 OSISoft(PI)、 Intel、 WindRiver、日本の smartFOA 、Bit Stew、Davra、SKソリューションズ、東芝など、各業界・分野のリーダーを始めとする数多くの企業がCisco Fog Computing™システム上で動作するようそれぞれのソフトウェアアプリケーションを移植済みです。さらに、 Cisco IOxを活用して製造業向け予測分析を提供するCovacsisが新たにパートナーに加わりました。

また、シスコはIoT向けの包括的なコンサルティングとプロフェッショナルサービスも提供します。ネットワーク分野で業界をけん引するシスコの専門知識と、シスコのテクノロジーパートナーのノウハウを組み合わせることで、ITとOTとの一体性を確実に維持しながらIoTの実現に向けた変革を加速していくことができます。

エグゼクティブのコメント

シスコ、IoT System、ソフトウェアグループ担当バイス プレジデント 兼 ゼネラルマネージャー、キップ・コンプトン(Kip Compton)
「Cisco IoT Systemはテクノロジーと製品を包括的に提供することによって、Internet of Things (IoT)導入のための基盤を簡素化し、実現を加速します。シスコならではの体系的なアプローチがIoTの導入、開発期間の短縮、イノベーションを実現するためのフレームワークの提供を可能にしています」

Intel、Internet of Thingsグループ担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー、ダグ・デイビス(Doug Davis)氏
「IoTには膨大なチャンスがあるものの、その実現のためには、何十億ものデバイスがネットワークに接続されることが予測される産業界からの、相互稼動性や拡張性のニーズを満たす必要があります。Intelとシスコの協力によって定義されたIoTの柱は、企業がIoTソリューションを構築し、シームレスな相互接続と拡張性を実現し、IoTを通じて約束された価値を実現するための強力な基盤の役割を果たします」

GE、ソフトウェア CMO、ジョン・マギー(John Magee)氏
「GEとシスコはInternet of Thingsのパワーによって産業界を変革していくという共通のビジョンを掲げています。シスコの継続的な取り組みによって、あらゆる種類のマシンやデバイスを一層容易に結び付け、インテリジェンスをネットワークのエッジにまで拡大させることで、当社とシスコのお客様は産業IoTを最大限に活用して効率を新たな水準に引き上げ、新たな収益源を創出することが可能になります」

Klas Telecom、CTO(チーフテクノロジーオフィサー)、ライアン・ケンドリック(Ryan Kendrick)氏
「Cisco IoT Systemによって、当社は交通などの新たな市場に参入すると同時に、防衛産業向け製品やサービスをさらに拡充することができます。Cisco IoT Systemにはネットワークコネクティビティの一部としてルータやスイッチが組み込まれており、これまでアクセスできなかったエリアや状況でも、シスコのテクノロジーを戦略的にエッジに拡大できるようになります。Cisco IOS®ソフトウェアが搭載されたシスコの組み込みルータやスイッチ製品には、5915 ESRと5940 ESRの5921 ESRの2つのバージョンとESS2020が含まれており、全ての製品がソフトウェアの拡張性を備えています。このため、Cisco 5915 ESRの機能を強化することによってオペレーションを簡素化し、厳しい環境にも対応できるよう高耐久化することによって、これまでアクセスできなかった場所でもシスコのテクノロジーを使用できるようになりました。当社の国防総省向けVoyager製品の成功は、ユビキタスで堅牢なシスコの組み込みテクノロジーによって実現したものであり、今回発表されたCisco IoT Systemによってさらに新たな商品の設計を進め、新たな市場を開拓していけるものと、大いに期待しています」

Rockwell Automation、シニアバイスプレジデント兼CTO、スジート・チャンド(Sujeet Chand)氏
「当社はシスコと協力し、プラントのフロアとそれ以外の部署と間でのアセットのコネクティビティを簡素化し、リモートの専門家と接続できるようにすることによって、お客様がInternet of Thingsから価値を引き出せるよう支援しています。IoTに対するシスコの取り組み方がもたらす重要な価値に焦点を当てることによって、シスコと当社の共通の顧客企業は意思決定過程の改善という大きなメリットを得ることができ、ビジネスや製造プロセスの効率化とネットワークの複雑さの低減、セキュリティの向上などの成果につながっています。当社はシスコとの協業を通じ、OTとITを一体化してパフォーマンスの向上に不可欠な情報を提供することで、組織全体をネットワークでつなぎ、あらゆる部門のビジネスの業績拡大を後押ししています」

Itron、CTO、シモン・ポンティン(Simon Pontin)氏
「Itronはシスコと協力して、スマートユーティリティのオペレーション向けに、Internet of Thingsの基盤を形成するオープンで業界標準に準拠したエンドツーエンドのネットワークを提供しています。エネルギーや水道分野におけるIoTにとって、リアルタイムで問題の解決を図るアクティブグリッドや、エッジ部分でのコネクテッドデバイスの活用は不可欠です。Cisco IoT Systemによって、当社とシスコは世界中の共通のお客様に対して、分散アナリティクスやリアルタイム監視、さらにはネットワーク自体のダイナミック制御など、IoTの持つ可能性を一層簡単に実現できるようになります」

Covacsis、CEO、タルン・ミシュラ(Tarun Mishra )氏
「Covacsisのインテリジェントプラントフレームワーク(IPF)はCisco IoT Systemを活用して製造業のお客様向けの革新的なソリューションを作り出しています。Cisco IoT Systemの柔軟性の高いハードウェアプラットフォームによって、Covacsisのアプリケーションはこれまで以上に簡単にデバイスとコミュニケーションできるようになり、お客様に一層大きな価値が提供できるようになりました。Cisco IoT Systemによって、今後、さらに新たな製品を開発して新たな市場に投入できることを大いに期待しています」

OSIsoft、マーケティング&インダストリー、セールス担当シニアバイスプレジデント、マーティン・オッターソン(Martin Otterson)氏
「OSIsoftは、産業IoT(IIoT)における当社のビジョンや経験を補完してくれるCisco IoT Systemをサポートできることを非常にうれしく思います。シスコのプラットフォームは、ハードウェアをそのまま使用することができ、運用管理の一元化やセキュリティフレームワークのほか、既存のネットワーク担当者の持つスキルセットで対応できるなど、お客様にとって重要な要件をすべて満たしており、全社レベルでOSIsoftのPIシステムを始めとするリアルタイムデータ基盤を導入することができます。また、あらゆる業種に渡って対応できる多彩なアプリケーションが多数揃っています。シスコのIoTシステムによって、オペレーションの現場からより質の高いデータを収集できるようになり、企業は大幅な利益の拡大を期待できます」

CGI、グローバルパートナー&アライアンス、クラウド&インフラストラクチャ担当バイスプレジデント、ブライアン・カーン(Brian Cann)氏
「CGIはCisco IoT Systemの提供開始に伴い、シスコとのグローバルな戦略パートナーシップが一層強化されることを非常に嬉しく思います。Cisco IoT Systemの導入によって、当社のクラウドプラットフォームの運用管理機能の強化から、将来的なサイト向け製品の開発やリアルタイムアセット管理機能の提供まで、さまざまな可能性が広がっており、当社のクライアントに対してより大きな価値が提供できるようになります」

Valtellina SpA、コマーシャルおよびマーケティング担当ディレクター、チェーザレ・ヴァルテリーナ(Cesare Valtellina)氏
「当社は高速道路向けICT分野においてネットワークと基盤機器のインテグレーションに総力をあげて取り組んでおり、その一環として先頃、ボローニャ市の高速道路を担当するAutostrada Pedemenontana SpA向けに革新的なシステムの導入を完了させました。Autostrada Pedemenontana SpAはNBI SpAとArgo Construction Infrastructure SCPAの主導によるコンソーシアムです。イタリア北部で進められているPedemontane Highwaysプロジェクトのために、当社の専門家は、Cisco IE 3000スイッチに支えられ、最新のICT基盤を構築して情報の流れを統合し、拡張性と運用管理性を実現する画期的なCisco IoT Systemを導入しました。これによって、現在、この高速道路では「FreeFlow」の料金徴収システムをはじめとする新たなサービスやアプリケーションの立ち上げが可能になり、従来のように料金所でドライバーが車を止めて料金の支払いを行う必要がなくなったことで車の流れを最大限にスムーズにすることができました。当社の経験からも、Cisco IoT Systemは効率と基盤の信頼性の両面において理想的なアプローチであり、業界をけん引すべきモデルだと言えます」

東芝ソリューション株式会社、取締役兼執行役員、沖谷宜保(おきたに のりやす)氏
「東芝はCiscoのIoT開発における新たなガイド作りの発表を心より歓迎いたします。東芝は、安心・安全・快適な社会である「Human Smart Community」の実現に向け、「エネルギー」「ヘルスケア」「リテール」「ストレージ」分野などの製品・サービスを、クラウド技術やビッグデータ技術を活用して連携させ、“One Toshiba”として新たな価値をお客様と共創しています。今後、クラウド技術とIoT、M2M技術、エッジコンピューティング技術とを融合し様々なデバイス機器に適用し、製造システム、交通・運輸システム、スマートシティ等へ展開していきたいと考えています。東芝は今後もシスコシステムズとの強固なパートナーシップのもと、安心・安全・快適な社会の実現に努めて参ります」

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*Cisco およびシスコ ロゴは、シスコまたはその関連会社の米国およびその他の国における商標です。シスコの商標の一覧については、http://www.cisco.com/web/JP/trademark_statement.htmlをご覧ください。記載されているサードパーティの商標は、それぞれの所有者に帰属します。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1305R)

* 米国で発表されたニュースリリースの内容は、以下をご参照ください。
<New Cisco Internet of Things (IoT) System Provides a Foundation for the Transformation of Industries>