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ジョン・チェンバーズ(会長兼CEO)とフランク・カルデローニ(CFO)が語る、2009年会計年度第4四半期および通期の業績

  * 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

2009年8月5日

シスコは、2009 年会計年度第 4 四半期および通期の業績発表を行いました。会長兼 CEO(最高経営責任者)のジョン・チェンバーズとCFO(最高財務責任者)のフランク・カルデローニは、シスコの業績とビジネスの見通しについて、次のように語りました。

今期の業績はいかがでしたか。

ジョン・チェンバーズ: 財務的な観点から見ると、今期は非常に堅調な四半期となりました。全体として、特に満足のいく結果となったのは、シスコ史上最も経済情勢の厳しいといえるこの時期に、将来に備えながら、売上における収益の割合を高水準に保つことができたということです。

それでは、今期の業績の概要をご紹介します。

売上高は 85 億ドルでした。

1株当たり利益は、GAAPベースで 19 セント、プロフォーマベースで 31 セントでした。

以前に経費削減のストレッチゴールを発表しましたが、その目標額を上回る結果を出すことができました。

今期のキャッシュフローは 20 億ドルで、現金および投資総額は約 350 億ドルでした。また、シスコは今期 8 億ドルの株を買い戻しました。

製品の受注対出荷比は 1 を越えました。

顧客別部門全体としては、サービスプロバイダー部門、エンタープライズ部門、行政部門のお客様に対するテクノロジー パートナー、ビジネス パートナーとしてのシスコのポジションは、非常に良い意味で拡大を続けています。しかし、これらの市場における前年比の受注高は厳しい状況にあります。

前期比の受注高については、第 3 四半期と第 4 四半期を比較すると、エンタープライズ部門、コマーシャル部門、行政部門で 2 桁台の伸びが見られました。サービスプロバイダー部門の受注高は前期比で 1 桁台前半の伸びに留まり、世界的に厳しい状況が続いています。

顧客部門別の受注高を前年比で見た場合、厳しい経済情勢の影響が最も少なかったのが公共部門でしたが、それでも世界全体で 3 パーセント減となりました。

他の部門の状況を世界的に見ると、エンタープライズ事業が引き続き厳しい状況にあり、今期、世界全体で前年比約 30 パーセント減となりました。サービスプロバイダーの支出引き締めも依然として続いており、前年比で 20 パーセント台後半の減少を示しました。コマーシャル市場もまた、前年比で 20 パーセント台半ばの減少を示しましたが、コンシューマ部門は 1 桁台前半の伸びを示しました。

次に、地域別の受注高ですが、世界的にほとんどの市場が安定しつつあり、第 3 四半期から第 4 四半期にかけて改善を示しました。米国、アジア太平洋、日本、エマージング マーケットはいずれも、受注高が第 3 四半期から第 4 四半期にかけて 2 桁台の伸びを見せました。ただひとつの例外として、欧州地域は引き続き厳しい状況にあり、前期比で 1 桁台半ばの成長に留まっています。

前年比の受注高については、どの地域においても厳しい状況にあります。米国は約 20 パーセント減、エマージング マーケットは約 30 パーセント減となり、アジア太平洋は 20 パーセント台前半、欧州市場は 20 パーセント台後半、日本は 1 桁台前半の減少を示しました。

現在のような経済情勢において、シスコの経営状態を評価するにあたって、業績以外にどのような指標を参考にしたのですか。

ジョン・チェンバーズ: 財政規律や今期の業績よりもさらに良い兆候となったのは、今期、前期比の製品の受注高が初めてプラスの伸びを示すとともに、この 1 年で初めて、前期比の受注高が通常期に近い結果を示したことでした。

個人的には、このことは今期の最も重要なポイントだと考えています。言い換えると、これが待ち望まれた回復の明らかな傾向であるとするには時期尚早ではあるものの、前期比の数字は非常に堅調で、この 1 年で初めて、四半期の業績が通常期に近い結果を示しました。

通常の経済情勢では、企業の経営状態を如実に表すのは前年比の数字です。しかし、景気が好転したり、下降したりする変動期には、企業の経営状態や変化の方向性を判断するのに有用なのは前期比です。

従来、シスコの前期比の受注高は、通常期には一定のパターンで推移します。しかし、2009 年の1〜3四半期はこのパターンに当てはまらず、非常に大きな変動を見せ、通常の前期比の受注パターンを平均 10〜15 パーセント下回る結果となりました。

しかし、今期はまったく異なる傾向が見られました。前期比の受注高は今期、通常のパターンに沿って推移し、第 3 四半期から第 4 四半期にかけて約 10 パーセント増となりました。

これを回復と呼ぶには時期尚早ですが、通常パターンへの回復は、受注傾向としては過去数四半期で初めてプラスの傾向を示すものとなりました。また、このような傾向は、世界のほとんどの地域で見られました。

ただ、非常に重要な傾向であるとはいえ、通常の経営状態に回復しつつあると自信を持っていえるようになるのは、このような前期比の傾向が今後数四半期にわたって続くことを見届けてからになると思います。

通常の経営状態に戻った暁には、従来のように、前年比の数字を基準に経営状態を評価するつもりです。

経費管理の進捗はどうですか。また、今後の変化についてはどのようにお考えですか。

ジョン・チェンバーズ: 積極的な経費管理に取り組み、経費の年間ランレート削減のストレッチゴールを上回る結果を出せたことに非常に満足しています。

また、シスコは、約 10 億ドルのリソースを新たな隣接市場や機会に割り当て直す作業を行ってきましたが、今期も、顧客別部門の拡大やソリューションの拡充計画に応じて、エンジニアリング部門とセールス部門の調整を行いました。

2009 年度の初めに市場に変化が見られた際に、私たちは、幅広いレイオフを行うよりも、普段行っているリソースの再調整とリストラのプロセスを前倒しで行うことを決めました。6ヶ月前、シスコは、ポートフォリオ再編の一環として、限定的なリストラを実施し、2009年度下半期に1,500〜2,000人の人員削減を行う計画であることを発表しました。

限定的なリストラは、ビジネスプロセスの一環として継続して行われていますが、この度の措置は、削減する人員数が通常よりも多いという点で異例のこととなりました。シスコは最近限定的なリストラを完了しましたが、削減した人員数の総計は、当初の目標の上限値をわずかに上回る見込みです。

経済動向に対する私たちの予想が大きく外れていないという前提で、シスコは大規模な経費削減と限定的なリストラを実行しました。現在は、全フォーカスを成長に移し、まずは前期比の季節的な成長率の改善に取り組み、次いで前年比の成長率向上に取り組んでいきたいと考えています。

その他の重要な構想や成長の機会について教えてください。

ジョン・チェンバーズ: シスコは今期、ビジネス全般について、技術革新と運用の効率化のバランスを取ることに引き続き注力しました。製品発表、テクノロジー アーキテクチャ、買収、顧客マインドを急速に捉えつつあるビジネス アーキテクチャなど、かつてなく幅広い技術革新と計画実行に取り組み、かつてない成功を収めました。

また、これまで同様、ネットワーク化された Web 2.0 テクノロジーが実現するコラボレーションをあらゆることに取り入れました。私は常にお客様の声に注意深く耳を傾けています。お客様には生産性、生活水準、世界的競争力の基盤となる次世代のインテリジェント ネットワークに対してご理解いただくとともに、多くの場合、実際にコミットいただくなど、今期の活動に対するお客様からのフィードバックは、さまざまな点で重要な意味を持ち、本当の意味で転機になったと思います。

現在、シスコは基幹事業に隣接する 30 以上の新しい機会に投資しています。いずれの場合も、テクノロジー アーキテクチャが基幹製品の技術革新を推し進める原動力となっており、それが成長に結びつくものと私たちは考えています。30 以上の新しい機会――シスコではこれを隣接市場と呼んでいますが、これらはすべて、ビジネスモデルや行政サービス、コネクテッド コンシューマを変革するためのプラットフォームとしてのネットワークという共通のテーマに結びついています。

「カウンシル」や「ボード」といった革新的な組織体制によって、あらゆる部署から指導者を集め、隣接市場における進捗状況の定義、計画、実行、監視を行っています。

このような規律あるアプローチによって、シスコの社員は、スピード、柔軟性、反復によって、あらゆる機会を拡大し、取り組むことができるようになりました。これらの隣接市場はアドバンスト テクノロジーがそうであったように、やがてシスコのビジネスにおける成長部門になると期待できます。

これらの隣接市場は、一方では、ビデオや仮想化など、重要な市場の変化におけるシスコのリーダーシップの確立や、SmartGrid、Smart+Connected Communitiesといった新しい市場の開拓を可能にしています。他方では、中国、インド、メキシコなどの新しいグローバル ビジネスモデルやGo to Marketプランを描き、さらにもう一方では、シスコやシスコ独自のビジネスプロセスの変革のあり方を示すものとなっています。

これらの隣接市場は互いに持ちつ持たれつの関係にあり、それぞれ実行段階は異なりますが、いずれも向上したネットワークの役割が基礎となっています。

隣接市場における進捗について、具体的な例を挙げていただけますか。

ジョン・チェンバーズ: 進捗を表す良い例となるのが、Smart+Connected Communities の分野です。シスコはかねてから、都市がネットワークを使って都市管理の改善、生活の質の向上、経済発展の推進、環境の持続可能性の向上を図ることができるよう支援することを狙いとして構想を推し進めています。

前期に申し上げたとおり、シスコは韓国のアン仁川市長ならびに世界的な大手都市開発業者 Gale International 社と合意を結びました。シスコは今週、Gale 社のテクノロジー パートナーとして、仁川松島新都市のオープニングに出席する予定になっています。私たちは Gale 社とのパートナーシップが他の地域におけるチャンスに結びつくものと期待しており、現在、中国湖南省の省都である長沙の「梅溪湖プロジェクト(Meixi Lake Project)」など、中国における新しいプロジェクトの獲得に向けてパートナーシップの拡大を図っています。

さらに、シスコは今期、Smart+Connected Communities の主力製品となる「Mediator」の発売を発表しました。この製品は、空調から照明、警備、出入管理にいたる 60 以上のビルディング システムを IP ネットワークに集約するものです。

IP ネットワークに統合することによって音声サービスが変化したように、シスコは現在、ビルディング システムをネットワークに統合することによって、運用コストの削減、収益の向上、建物から排出される炭素量の削減など、不動産の変革を図っています。

もうひとつの例は、Small Business の分野です。シスコは、急成長分野となる可能性の高いこの市場で順調な進歩を続けています。業界アナリストの大半が見るところによると、現在の市場シェアは 2 桁台前半となっており、たとえ IT 支出が抑えられるような状況においても、シスコにさまざまな成長の機会を提供してくれています。小規模企業は景気低迷が始まると同時にいち早く買い控えますが、景気回復時にはどこよりも早く、広範に購入を再開する傾向にあります。

過去 1 年にわたって小規模企業のお客様やそうした企業に奉仕するチャネルパートナーのニーズに応えるため、あらゆる部門にまたがる専門チームを設けました。シスコは現在、シンプルでありながら信頼できるネットワーキング ソリューションを求めるお客様向けに専用の「Cisco Small Business」製品を提供しています。例えば、シスコは今期、価格・機能・サポートの面で非常に競争力のある新しい「Cisco ESW 500スイッチ」を発表しました。今後の可能性としては、Small Business製品をクラウド サービスと統合し、シスコのパートナーを通じて「as a service」ソリューションとして提供することもできると考えています。

3つ目の例は、Smart Grid の分野です。この分野には明確なビジョンと戦略を持って臨んでおり、思想的リーダーシップの拡大、オープンスタンダードを推進することを目的としたパートナー エコシステムの整備、お客様に対するエンドツーエンド ソリューションの提供など、現在はその実行に取り組んでいます。

シスコは他社に先駆け、発電から家庭や建物における電力の消費にいたるまで、配電網における安全な電力管理というビジョンの実現に向けて、エンドツーエンドのアーキテクチャを定義する予定です。これらの取り組みは、Landis+Gyr、IBM、GE などのパートナーや、Florida Power & Light や Duke Energy などの電力会社、National Institute of Standards and Technology(NIST)や Federal Regulation and Oversight of Energy(FERC)、North American Electric Reliability Corporation(NERG)などの標準化団体と共同で行われます。

シスコの SmartGrid アプローチを補完するものとしては、最近発表した「Smart+Connected Communities」や「Smart Connected Building」などのソリューションがあります。

2009年会計年度第4四半期および通期の財務状況に関するフランク・カルデローニのコメント

今期についてはどのような感想をお持ちですか。

フランク・カルデローニ: 厳しい経済情勢が続く中、今期、シスコの経営のあり方が大きな成功を収めたことに満足しています。シスコは今期も、経費の年間ランレートの削減に取り組むとともに、戦略的な成長分野への投資を継続して行いました。

2009 年度第 4 四半期の堅調な業績は、やはり、景気が変動するなかで収益性を確保するとともに、お客様に本当の価値を提供することのできる革新的な製品やサービスを開発する能力がシスコにあることを示していると思います。

今期の業績について具体的に教えてください。

フランク・カルデローニ: 今期の総売上高は、前年比約 18 パーセント減の 85 億ドルとなり、シスコ史上最も高い売上を達成した前年同期と比較すると厳しい結果となりました。

サービスの総売上高は、前年比約 5 パーセント増の 18 億ドルでした。

製品の総売上高は、前年比約 22 パーセント減の 67 億ドルでした。

スイッチング部門の売上高は、前年比 20 パーセント減の 28 億ドルでした。モジュラ型スイッチング部門の売上高は、前年比 23 パーセント減、固定スイッチング部門の売上高は、前年比 17 パーセント減となりました。

ルーティング部門の売上高は、前年比 27 パーセント減の 15 億ドルとなり、ハイエンド、ミッドレンジ、ローエンドの各部門はそれぞれ前年比 27 パーセント減、29 パーセント減、24 パーセント減となりました。

アドバンスト テクノロジーの総売上高は、前年比 19 パーセント減の 20 億ドルでした。このような結果となった主な理由は、ビデオシステム部門が約 30 パーセント、ユニファイド コミュニケーション部門が約 5 パーセント、セキュリティ部門が約 19 パーセント減少したためです。

その他の製品の総売上高は、前年比 32 パーセント減の 3 億 8,700 万ドルでした。

総売上高は、前年同期に比べて、すべての地域で減少しました。四半期売上高は、日本の 5 パーセント減からエマージング マーケットの 38 パーセント減の間で推移し、米国およびカナダが 13 パーセント減、アジア太平洋が 20 パーセント減、欧州市場が 19 パーセント減となりました。

利子およびその他の収入は今期、投資売却による 4,100 万ドルの一時的な実現利益によって、予想を上回る 7,300 万ドルとなりました。

GAAP ベースの純利益は今期、11 億ドルとなりました。これに対し、前年同期は 20 億ドルでした。

プロフォーマベースの純利益は今期、前年比 23 パーセント減の 18 億ドルでした。プロフォーマベースの純利益が売上に占める割合は、21.5 パーセントとなりました。

GAAPベースの1株当たり利益は今期、完全希釈ベースで 19 セントとなりました。これに対し、前年同期は 33 セントでした。

プロフォーマベースの 1 株当たり利益は今期、完全希釈ベースで 31 セントとなりました。これに対し、前年同期は 40 セントで、前年比 23 パーセント減となりました。

業績の観点から見た場合、2009 年度はどのような 1 年だったと言えますか。

フランク・カルデローニ: フランク・カルデローニ:2009 年度通期の総売上高は、前年の 395 億ドルから約 9 パーセント減少し、361 億ドルとなりました。

ルーティング部門の本年度の売上高は、前年比 21 パーセント減の 63 億ドルでした。スイッチング部門の売上高は、前年から 11 パーセント減少し、120 億ドルとなりました。アドバンスト テクノロジー部門の売上高は、前年比 4 パーセント減の 92 億ドルでした。2009 年度におけるサービスの総売上高は 8 パーセント増加し、約 70 億ドルとなりました。

2009 年度における GAAP ベースの純利益は、61 億ドル(完全希釈ベースで 1 株当たり 1 ドル 5 セント)でした。これに対し、2008 年度は 81 億ドル(完全希釈ベースで 1 株当たり 1 ドル 31 セント)でした。前年比ではそれぞれ、2009 年度が 24 パーセント減、2008 年度が 20 パーセント減でした。

2009 年度におけるプロフォーマベースの純利益は、前年の 96 億ドルから約 17 パーセント減少し、80 億ドルとなりました。

2009 年度におけるプロフォーマベースの 1 株当たり利益は、完全希釈ベースで 1 ドル 35 セントとなり、前年の 1 ドル 56 セントから 13 パーセント減少しました。

2009 年度末における製品の受注残高は 39 億ドルでした。これに対し、2009 年度末における製品の受注残高は 48 億ドルでした。

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
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