発表から5年、期待以上の成功をつづける「Cisco CRS-1キャリア ルーティング システム」
2009年5月27日
ジェイソン・デイン
オランダ最大手のウェブサイト ホスティング会社 LeaseWeb 社のマネージング ディレクター、コン・ズウィンケルス氏は、CRS-1 のスイッチを入れた瞬間を決して忘れないだろうといいます。
LeasWeb社は、「Cisco CRS-1キャリア ルーティング システム」を2台購入し、当時 Cisco Catalyst 6500 シリーズを基盤としていたネットワークを強化しました。「帯域幅を増強する必要性がますます高まっていたこと、それ以上は拡張できない構成だったことが理由です。もちろん、いつでもルータを追加増設することはできますが、私たちはネットワークの価値を最大限引き出すために、拡張性が高く、この先何年も使えるようなものを求めていました。CRS-1 は、将来にまでつづく価値を提供してくれるという点で、次のステップとしては当然の選択肢でした」と、ズウィンケルス氏は述べています。
CRS-1 の発表当初に多くの業界ウォッチャーが抱いた予想とは裏腹に、過去 5 年間でこのような状況に直面したお客様はズウィンケルス氏だけではありませんでした。
2004 年 5 月に発表されたCisco CRS-1 プラットフォームは、常時システム稼動、サービスの柔軟性、システムの長寿命化を実現し、類似のルータと比較して空間効率と電力効率に優れた、サービスプロバイダー向けの新しいキャリア ルーティング システムです。
ブロードバンド ビデオやモバイル インターネットの登場とオール「IP化」時代の到来により IP トラフィックが急増するなか、Cisco CRS-1 は、帯域幅容量を 90 テラビット(Tbps)/秒以上にまで拡張できる初のルータとして、より良い顧客エクスペリエンスの提供を可能にするために開発されました。
ところが、発表当時、業界の多くの人がその将来性には懐疑的で、シスコが作った製品は高性能すぎて、市場に必要とされないのではないかと考えました。なかには、50 台売れれば良いほうで、CRS-1 を購入するのはせいぜい世界に 5 社程度だという人もいました。
しかし、彼らは近年のインターネットの急激な普及を甘く見積もっていたのかもしれません。2004 年、世界のインターネット トラフィックは月間 1,267,000 テラビットに達し、現在はその 8 倍以上となる月間 10,565,007 テラビットにまで増大しています。
同時に、トラフィックの構成も大きく様変わりしました。5 年前には、ごくわずかでしかなかったインターネット ビデオ トラフィックも、今では、ネット上を流れる情報の約 4 分の 1 を占めるまでに膨れ上がりました。
その結果、CRS-1 の発表は、サービスプロバイダー市場の極めてリアルなニーズに応えるものとして、時宜を得たものとなりました。過去 5 年間で、300 社を超えるお客様に、3,200 台以上の CRS-1 が出荷されています。
「シスコが CRS-1 を発表してから 5 年、ブロードバンド サービス市場は激的に変わりました」
50 台しか売れないどころか、CRS-1 は 1 週間に50台以上出荷されることもありました。CRS-1を利用するお客様も、米国の ATT や英国の BT をはじめ、日本のソフトバンクやカザフスタンの Kazakh Telecom まで多岐にわたっています。
CRS-1 は世界中で大好評を博しました。今では、南極大陸を除く全大陸の 40 カ国以上の国で、各種サービスプロバイダーのネットワークに導入されています。
堅牢なインフラを持つ国であるか、その途上にある国であるかに関係なく、Cisco CRS-1 はサービスプロバイダーが成長をつづけるための強力な基盤を提供しています。
これまでに出荷されたCRS-1 の総キャパシティは 2,919 Tbpsです。これは、25,000 人以上のユーザが 1 秒間に 15 ギガバイトの高品位ムービーをダウンロードした場合、あるいは、世界の人口の約半数が Cisco TelePresence のライブ セッションを同時に行った場合に相当します。
しかし、これほどのキャパシティに関わらず、より多くの IP トラフィックを処理する必要性は、今後ますます増えつづけることが予想されます。現在の予測では、世界の IP トラフィックは、2012 年までに月間 44 エクサバイトに達し、2012 年の総 IP トラフィックは 2 分の 1 ゼタバイト(3 兆ギガバイト)を超えるといわれています。
2012 年 12 月における世界の月間 IP トラフィックは、2011 年 11 月よりも 10 エクサバイト(DVD 品質の非圧縮ビデオ500,000年間分に相当)増加する見込みです。
また、全コンシューマ IP トラフィックにおけるビデオオンデマンド、IPTV、インターネット テレビの割合は、2012 年には約 90 パーセントに達し、モバイル データ トラフィックは、現在からそのころまでに年々倍増する見通しです。
「シスコが CRS-1 を発表してから 5 年、ブロードバンド サービス市場は激的に変わりました」と、Iliad 社最高経営責任者、マキシム・ロンバルディーニ氏は述べています。Iliad の子会社で、ヨーロッパでブロードバンド トリプルプレー サービスを提供する大手事業者の Free 社は、現在新たにリヨン、ストラスブルグ、ボルドーに CRS-1 を増設中です。
「この 5 年で、当社は 28 メガビット/秒の ADSL2+ サービスに移行するとともに、最大 100Mbps の Fiber-to-the-Home サービスをスタートさせ、加入者の皆様にますます多くの帯域幅をご利用いただけるようになりました。サービスを一新することができたのも、シスコの技術革新のおかげです。2004 年には 635,000 人だったブロードバンド加入者が 2009 年には 430 万人を超えたという事実が、当社の成功を裏づけています。現在、シスコと緊密に協力して将来に向けたネットワークの構築を進めています。高品質のブロードバンド サービスが提供する豊かなエクスペリエンスを皆様に楽しんでいただければと考えています」
ジェイソン・デイン:スペイン バルセロナ在住のフリー ジャーナリスト
シスコシステムズ合同会社について
シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。
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