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ジョン チェンバーズ(会長兼CEO)とフランク・カルデローニ(CFO)が語る、
2009年会計年度第1四半期の業績


* 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

2008年11月5日

シスコは、2009年会計年度第1四半期の業績発表を行いました。会長兼CEO(最高経営責任者)のジョン・チェンバーズとCFO(最高財務責任者)のフランク・カルデローニは、シスコの業績とビジネスの見通しについて、次のように語りました。

今期の業績はどのように特徴づけられますか。シスコ全体としてはどうでしたか。

ジョン・チェンバーズ: シスコは今期、市場で極めて優位な地位を確立することができました。

現金および投資総額は約270億ドルで、製品、地域、顧客部門の観点でも非常にバランスの取れた四半期となり、IT業界の中でも幅広い範囲でバランスを取ることができたと思います。

また、引き続き、20種類以上の製品分野でナンバーワンまたはナンバーツーの地位を達成することができました。

さらに、引き続きイノベーションを推し進めたことが原動力となり、シスコ史上最も幅広い製品でトップの地位を築くことができたほか、やはりシスコ史上最強ともいえる新しいイノベーションの製品パイプラインを確立することができました。

あらゆるネットワークの組み合わせに対応し、デバイスからデータセンターまでを網羅するシスコのエンドツーエンド テクノロジー アーキテクチャによって、次世代のエンターテイメントモデルやビジネスモデルが実現しつつあるだけでなく、シスコは、エンタープライズやサービスプロバイダーレベルの顧客関係についても、お客様のビジネス目標達成を支援する上で、最強のポジションを築くことができたと思います。

自社内での利用とお客様に提供するノウハウという2つの観点から、シスコはインターネットの第一波、すなわちWeb 1.0をリードしたわけですが、それと同じように、インターネットの第二波においても、ネットワークに対応したWeb 2.0テクノロジーによって実現するコラボレーションを通じて、ほぼ同等のリーダーシップを発揮することができるものと自負しています。

自社内での利用、そして、お客様と共に目指すネットワークによるビジネスモデルの変革という2つの観点で、シスコは再びリードしているといえます。

今期の財務状況について具体的に教えてください。

ジョン・チェンバーズ:今期の業績には満足しています。

売上高は前年比8パーセント増の103億ドル、営業活動によるキャッシュフローは27億ドルでした。

また、一般会計基準(GAAP)ベースの1株当たり利益は、前年比6パーセント増の37セント、プロフォーマベースの1株当たり利益は、前年比5パーセント増の42セントでした。

これまで同様、シスコはコア テクノロジー、アドバンスト テクノロジー、エマージング テクノロジーの各分野でイノベーションと製品の先駆性を推し進めています。今期における各分野の前年比製品売上高増加率の概要は次のとおりです。

コア テクノロジーおよびサービス分野では、スイッチングが前年比8パーセント増、ルーティングが1パーセント増、サービスの売上高が前年比10パーセント増を達成するなど、堅調な結果を残すことができました。

アドバンスト テクノロジーの第1弾製品群は、前年比15パーセント増となり、ユニファイド コミュニケーションが22パーセント増、ワイヤレスが21パーセント増、セキュリティが19パーセント増、ネットワークド ホームが2パーセント減、ストレージが4パーセント減となりました。

アドバンスト テクノロジーの第2弾製品群は、売上高が前年比で22パーセント増を達成するなど非常に好調で、アプリケーション ネットワーキング サービスが25パーセント増、ビデオ システムが21パーセント増となりました。

シスコでは、まだ初期の段階にある新しい事業を「エマージング テクノロジー」と呼んでいますが、このエマージング テクノロジーも、今期、前年比受注高増加率で堅調な結果を残すことができました。シスコの戦略では、このエマージング テクノロジーを妥当な割合で、売上高10億ドル以上かつ各製品分野で市場ナンバーワンを達成できる現実的な見込みのある「アドバンスト テクノロジー」へと発展させることを目指しています。今期、全体的な進捗としては非常に順調な四半期となりました。現時点では、財務的には大した数字ではありませんが、戦略を適切に遂行していけば、長期的にはシスコの成長率に大きく貢献してくれると思います。エマージング テクノロジー グループの総受注高は、前年比約180パーセントでした。

また、中国、カナダ、日本、ロシアの各国で受注高が好調で、10パーセント台半ばから30パーセント台前半の伸びを示しました。その一方で、米国、英国、イタリアをはじめとする主要国の一部では、今期、受注高が前年比でマイナスとなりました。

現在の財政的な課題や世界経済の情勢にシスコはどのように対応するのですか。

ジョン・チェンバーズ:これまでさまざまな課題に対応してきたように、今回も次のような対不況戦略に則ったアクション プランを実行する方針です。対不況戦略は、次の6つを柱とします。

6つの柱とは:

  1. ビジョン/戦略/遂行モデル。実行/成功のための構造:第1に、あらゆる形態のコミュニケーションやITがネットワークによって実現されるようになるなか、インテリジェント ネットワークが果たす役割は今後ますます増えていくことが予想され、業界が今後いかに発展していくのかの見通しは、このインテリジェント ネットワークの果たす役割の増加にかかっていると思います。シスコは、ネットワークド コラボレーションによる差別化戦略によって、驚異的なスピード、拡張性、柔軟性で隣接市場への参入を実現しています。今後も、テクノロジー アーキテクチャとビジネス アーキテクチャの両方にフォーカスしながら、お客様の目標達成を支援していく方針です。つまり、シスコのビジョン/戦略/遂行モデルは順調に機能しており、今後も、このアプローチをさらに拡大していきたいと考えています。

  2. 将来の成長と生産性向上に役立つコラボレーション/Web 2.0:第2に、シスコは今後も、コラボレーション テクノロジーと新しいビジネス モデルを製品アーキテクチャと自社内のIT導入に迅速に拡大していく方針です。シスコのコア テクノロジーと最初はゆるやかに、やがては密接に連携する24以上の隣接市場にフォーカスするため、リソースを迅速に再編成する計画です。そして、シスコ自身が、TelePresenceやWebEx、ウィキ、ブログ、ディスカッション フォーラム、ウィジェットといったWeb 2.0テクノロジーの最高の活用方法を示す模範となることを目指しています。

  3. リソースの管理と再編成:第3に、シスコはすでに、各種審議会や委員会を通じて、5億ドル以上に相当するリソースをこれらのチャンスに合わせて再編成しました。第2四半期を迎えるにあたり、さらに5億ドルのリソースの再編成を行うとともに、2009年会計年度の支出を当初の予算よりも10億ドル以上抑えることを目標に設定しています。これらを2009年会計年度第4四半期末までに達成することが目標です。そのため、新規採用を凍結するとともに、出張、オフサイト ミーティング、出張サービス、設備、イベント、プロトタイプ、マーケティングおよびその他の活動に関連する支出を削減します。

  4. 積極的な戦略への取り組み。優先順位づけと遂行:第4に、この不況においても、必要なビジネスリスクを負い、景気回復とともに、市場の変化やチャンスを足がかりにして、新旧の市場に大きな資産を投じられるようにしたいと考えています。シスコをはじめ、各種審議会および委員会の上位5つの目標を最優先にし、リソースをこれらの目標に応じて再編成していく方針です。シスコが最優先する目標は次のとおりです。

    • 次世代の企業と次世代の顧客との関係 − いわゆる「Cisco 3.0」
    • コラボレーション/Web 2.0
    • データセンター/仮想化
    • ビデオ
    • グローバリゼーション

  5. 米国および特定の新興国への投資:第5に、米国と特定の新興国という2つの地域に積極的な投資を行う計画です。主要国の中では、米国が最初に景気回復に向かうのではないかと私たちは考えています。新興国についての戦略はシンプルです。シスコの予測では、やがて、世界でGDP増を達成するのは大半が新興国になると思います。厳しい時代にこれらの国々との関係を拡大することで、市場が好転したときに、独自のポジションを築けるようにすることが目標です。これは、1997年のアジアにおける金融危機に際して、シスコが行った対応とまったく同じです。

  6. 「Network as the Platform(プラットフォームとしてのネットワーク)」の力 − コミュニケーション/ITの未来を推進:最後に、シスコは今後も、インテリジェント ネットワークの役割を拡大することによって、コミュニケーションおよびIT分野のトップ企業に進化していくという大胆な目標に取り組んでいく方針です。この目標を達成することこそが、やがて景気好転を迎えたときに、シスコの6本柱計画を成功裏に実施できたことの証となるでしょう。

2009年会計年度第1四半期の財務状況に関するフランク・カルデローニのコメント

今期の財務状況はどのように特徴づけられますか。

フランク・カルデローニ:今期の総売上高は前年比8パーセント増の103億ドルでした。

スイッチング部門の売上高は、モジュラー型と固定型のスイッチング ポートフォリオ両方が伸びを見せ、前年比8パーセント増の36億ドルとなりました。

ルーティング部門の売上高は、前年比1パーセント増の19億ドルでした。

アドバンスト テクノロジーの総売上高は、前年比17パーセント増の27億ドルでした。

その他の製品の総売上高は、今期、光およびケーブル事業の影響を受けて、前年比13パーセント減の4億4,200万ドルとなりました。

サービスの総売上高は、エマージング マーケットが堅調な伸びを見せ、前年比10パーセント増の17億ドルとなりました。また、アドバンスト サービスが約15パーセント増を達成したことに満足しています。

GAAPベースの純利益は今期22億ドルなり、前年同期の22億ドルから横ばいに推移しました。

GAAPベースの1株当たり利益は今期、完全希釈ベースで、前年同期の35セントから37セントに増加しました。

プロフォーマベースの純利益は今期25億ドルとなり、前年から横ばいに推移しました。ちなみに、前年同期には、臨時課税優遇措置分として1億6,200万ドルが計上されています。

プロフォーマベースの1株当たり利益は今期、完全希釈ベースで、前年同期の40セントから42セントに増加しました。これは、前年比5パーセント増に相当し、1株当たり利益としてはシスコ史上最高となります。前年同期の臨時課税優遇措置分は、1株当たり約3セントでした。

地域別の総粗利益は、今期、エマージング マーケットの63.4パーセントから日本の69.0パーセントの間で推移しました。粗利益は、いずれの地域も、過去数四半期にわたって比較的安定しています。

利子およびその他の収入は今期、実現損益および減損が認められたため、1億2,300万ドルとなりました。多様かつ質の高い現金および投資ポートフォリオには、これまで同様、非常に満足しています。

この厳しい時代に、シスコは財政状態をどのように管理しているのですか。

フランク・カルデローニ:今私たちが経験しているようなこの厳しい経済情勢において、投資家の皆様は、どの分野が好調なのかを確実に把握しておきたいとお考えのことだと思います。

まず初めに申し上げたいのは、シスコは、市場のさまざまな状況に合わせてビジネスの舵取りができるということです。シスコは、約27億ドルの現金および現金等価資産ならびに投資総額を誇り、財政状況は堅調で、サプライチェーンの可視化を実現し、強力な投資ポートフォリオを管理するほか、シスコキャピタルというファイナンス部門も展開しています。これらの強み一つひとつが、重要な競争力になっていると思います。

第二に、好調な粗利益を維持するとともに、需要計画の可視化と管理を実現する上で、シスコのサプライチェーン管理が引き続き重要な原動力になっています。過去数年にわたって、シスコはサプライチェーンの機能を大幅に強化し、より良い需要の予測と管理に努めてきました。リーン製造モデルによって、サプライチェーンの在庫投資をより効果的に行うことが可能となっています。シスコはまた、在庫管理の可視性を高め、需要の変動にもより柔軟に対応できるよう、プロセスとシステムの強化を行いました。このような対応が時間の経過とともに、サプライチェーン全体におけるリードタイムの短縮や、予測可能な定時出荷、在庫管理の改善につながっているのだと思います。

最後に、この激動の環境において、投資戦略に十分な効果が現れています。シスコは、現金および債権を信用格付けAA以上の証券に投資しており、ポートフォリオの全体的な信用の質は極めて高いといえます。また、過去半年にわたる厳しい市場の状況を考慮し、シスコは270億ドル相当の多様なポートフォリオを保守的に運用してきました。その結果、前期と比較して、現金および債権投資ポートフォリオの評価額に対する市場の影響をわずか1パーセント未満に抑えることができました。

シスコキャピタルは、ファイナンスを必要とするお客様にとって、依然として実際的な選択肢だといえますか。

フランク・カルデローニ:はい。シスコのファイナンス部門(シスコキャピタル)は引き続き、お客様やチャネルパートナーの皆様にファイナンスを提供することにより、シスコの製品、サービス、ネットワーキング ソリューションの売上増を実現しています。前年度、シスコキャピタルは、リースおよび長期ローン契約に約43億ドルを出資しました。また、現在のような環境で信用照会または信用調査件数が増加するなか、シスコは一貫性ある方法論と慎重なファイナンスを実践してきました。さまざまなリスク基準を監視する徹底的な審査プロセスによって、リスクと利益と販売支援のバランスをうまくとることができています。シスコのポートフォリオの質に対する大きな影響はなかったと思います。

シスコキャピタルのオンブック リースおよびローン ポートフォリオは、依然として、シスコ自身の現金運用方法として優れていると思います。シスコは、この主の事業活動のための資金調達手段として、資本市場は一切利用していません。

* 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。米国で発表されたニュースリリースの内容は以下のWebサイトをご参照ください。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/2008/hd_110508b.html >

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