ワールドニュース

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ビジネスにも環境にも利益をもたらす、リマニュファクチャリングとリサイクル



* 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

2008年4月14日

ジェニー・カーレス(News@Cisco)

Going Green Is Good for Business

修理のために回収されたり、新しい機器と交換された中古の情報技術(IT)機器は、その後どうなるのでしょう。不要となったルータやスイッチが埋立地行きを免れる方法はあるのでしょうか。

シスコには、できるだけ多くのシスコ製品をリマニュファクチャリング(再生)したり、リサイクル(再利用)したりするために取り組んでいる部門があります。そうした取り組みは、シスコの炭素排出量削減に向けた取り組みの一環として行われており、環境に優しいだけでなく、ビジネスにとっても理にかなっているといいます。

リマニュファクチャリングは大きなビジネス
シスコ キャピタルのビジネスユニットのひとつであるシスコ キャピタル リマーケティングは、2000年から、再利用するために回収された機器のリマニュファクチャリングを率先して行ってきました。2007年度には、410,000台以上の機器を再生し、約4,800トンの機器が有害な廃棄物として世界中の埋立地に廃棄されるのを防ぎました。

再生された機器は、保証対象となる修理の際に「Field Replacement Unit(現地で交換可能なユニット)」として利用されたり、「Cisco Certified Refurbished Equipment(シスコ認定再生品)」として新旧の顧客に販売されたりしています。

再生品を提供することは、顧客にとっても、メーカー側にとってもメリットがある、と話すのはIDC社テクノロジー&マネジメント ストラテジー担当プログラム ディレクター、ジョセフ・プッチャレッリ氏です。

「お客様が再生品に惹かれる理由は3つあると思います。ひとつは、特に大企業の場合、いわゆるインフラストラクチャの同質性を維持する必要があるからです。つまり、管理のし易さといった点や、規模の効率性といった観点から、ネットワーク機器には一貫性が求められます。もうひとつの理由は、すぐに入手できるということ。今すぐ機器が必要だという場合でも、新しいモデルは取り寄せが必要です。そして、もちろん、価格意識も重要な要因だと思います」

Cisco Certified Refurbished Equipmentは、新品の同等品の少なくとも25パーセントオフの価格で販売されており、新品と同じ保証やSMARTnetオプションが付いています。シスコが認定する再生品は、工場出荷時の仕様に基づいて再生され、ハードウェアやファームウェアはすべて最新のものにアップグレードされます。

また、メーカーの立場からいえば、再生品を提供するのには、ビジネス上の大きな理由があります。

「企業のIT管理者は、新しいテクノロジーが開発されるスピードについていくか、インフラストラクチャの管理が複雑化するのを甘んじて受け入れるかという、むずかしい選択を迫られています。メーカーが認定する中古製品を提供することによって、メーカー側はそうしたIT管理者のニーズを理解しているということをはっきりと示すことができます。つまり、顧客のニーズにいかに応えられるかということをしっかりとアピールできるというわけです。また、このような制度を設けることで、新品の価格設定にもメリットがあります。オプションのひとつとして中古品を提供することで、価格戦略との整合性を保ちながら、販売対象となる顧客層を広げることができるのです」と、プッチャレッリ氏は述べています。

環境に優しいリマニュファクチャリングのプロセス
シスコ キャピタル リマーケティングでは、スイッチングやルーティングをはじめ、セキュリティやワイヤレス、ユニファイド コミュニケーション、その他周辺機器にいたるまで、さまざまな技術分野の製品2,800種類以上を再生し、販売しており、世界66カ国を対象に、SMB(中小企業)部門、コマーシャル部門、行政部門、エンタープライズ部門、サービスプロバイダー部門の顧客に製品を提供しています。

リマニュファクチャリングには、主に、「システム検査」、「デバッグと修理」、「プロダクト エンジニアリングのアップグレード」、「クリーニングと再調整」という4つの工程があります。また、Cisco Certified Refurbished Equipmentの製品にはすべて、Cisco IOSソフトウェアの最新版が搭載されます。

「プロセス全体をとおして、環境にはしっかりと配慮しています。例えば、各機器は、パフォーマンスを最大限発揮できるよう、エンジニアリング上の変更が行われます。つまり、長期的には、メンテナンスや交換の必要性、エネルギーの消費量を減らすことができるというわけです」と、シスコ キャピタル リマーケティング シニア ディレクター、フランク・アッターは説明しています。

リマニュファクチャリングの全工程は、欧州連合の「Restriction of Hazardous Substances(RoHS:特定有害物質使用制限)」指令や「Waste Electrical and Electronic Equipment(WEEE:廃電気電子機器)」指令をはじめ、ISO 14001や、米国連邦政府や州の関連規制など、環境に関する各種指令に対応しています。

下取り、回収、リサイクル
シスコ キャピタル リマーケティングによって再生された機器の中には、シスコ ワールドワイド リバース ロジスティクスによって回収された製品も含まれています。ワールドワイド リバース ロジスティクスでは、下取りや回収・リサイクル制度を設け、中古機器の回収を計画、調整、追跡、管理しています。

下取り

下取り制度によって回収された製品はすべて、世界3カ所に設けられた倉庫のうちのひとつに集められます。プロダクトIDとシリアルナンバーが記録され、再生品の需要リストと照らし合わされます。最終的にリマニュファクチャリングに適さないと判断された製品は、環境規制に則った方法で廃棄またはリサイクルされます。2007年には、1,900万ポンドの機器がリサイクルされました。

シスコの下取り制度は、世界的に行われており、このような制度が許可されているすべての国で実施されています。

また、法規制へのコンプライアンスも、ワールドワイド リバース ロジスティクスの業務のひとつです。

「私たちはWEEE指令のさらに上、さらに向こうを目指しています。WEEE指令は、電子機器廃棄物の最終的な処理について、廃棄物の産出者に責任を持たせることを狙いとしたものです。WEEE指令は、欧州市場に製品を持ち込む企業が対象となっています。法的には、シスコは輸入手続き上、WEEEの登録を欧州内のいずれか一カ国で行えばいいのですが、実際にはすべての国で登録手続きを行うよう進めています」と、シスコ ワールドワイド リバース ロジスティクス環境コンプライアンス担当マネージャ、ダンカン・マッキャンは述べています。

回収とリサイクル

シスコの回収・リサイクル制度は、欧州連合加盟国27カ国をはじめ、ノルウェー、スイス、南アフリカで実施されています。

「お客様は、この制度を無料でご利用いただくことができます。シスコの機器をお持ちの方ならどなたでも、シスコのウェブサイトにログオンして、回収をご依頼いただくことが可能です。これら30カ国以外では、サービスの提供は保証されませんが、機器の回収についてお問い合わせいただければ、できるかぎりの対応をさせていただきます」と、マッキャンは説明しています。

定着しつつある環境への取り組み
顧客の中で、サステナブル(持続可能な)事業活動の推進を重視する傾向が強まるなか、IT機器の再生とリサイクルは、今後数年の間にさらに増加していくものと期待されます。

メーカーが実施する再生やリサイクルなどの制度について情報提供を行ったり、実際に制度を実施するうえで、パートナーも重要な役割を果たすことができます。リースというかたちも、顧客に環境へのコンプライアンスを促すという意味では、効果的な戦略だといえるでしょう。

「パートナーの皆様には、リースのメリットをビジネスと環境両方の観点からお客様にご説明いただくというかたちで協力していただくことができます。シスコの製品をリースしていただいた場合、シスコが責任をもって回収し、廃棄または再生、リサイクルいたします。そのため、お客様には、テクノロジーのライフサイクル管理に煩わされることなく、本来の事業に専念していただけます」と、シスコ キャピタル リマーケティング シニア マネージャ、ベンソン・チャンは述べています。

また、この制度は、パートナーにとってもメリットがあります。

「お客様に現在施行されている環境規制について知っていただき、製品のライフサイクル計画にご協力いただくこと、またCisco Certified Refurbished Equipmentのような環境に配慮したオプションを提供することによって、お客様との絆を深めることができるのはもちろん、戦略的にも効果があると思います」と話すのは、シスコ シルバー認定パートナー、CXtec社テクノロジー ソリューション グループ担当バイスプレジデント、フランク・コブツェウスキー氏です。

このように、ビジネス上・環境上のさまざまな理由から、環境への取り組みは定着しつつあるようです。

プッチャレッリ氏は次のように述べています。「世界中にどれだけの人がいて、どれだけのエネルギーを産出し、消費しているのかを考えると、長期的には莫大な量のエネルギーが必要となり、価格も下がることはないということがわかるでしょう。そのような意識を持つことが、企業が再生・リサイクル制度を継続していく原動力になります。これを“環境に優しいIT”と呼べるかどうかは別として、ビジネスにとって理にかなっているということだけは間違いありません」

ジェニー・カーレス:米カリフォルニア州サンタクルスを拠点に活躍するフリーライター

シスコシステムズ社について
Cisco Systems, Inc.(NASDAQ: CSCO)は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダです。シスコに関するニュースならびに関係資料は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com >

* Cisco、Cisco Systems、Cisco Systemsのロゴは、米国ならびに諸外国における Cisco Systems, Inc. および関連会社の登録商標です。本文書に記載しているその他の商標の所有権は、所有企業各社にあります。
**当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。米国で発表されたニュースリリースの内容は以下のWebサイトをご参照ください。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/2008/ts_041408.html >

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