日本版ニュースリリース

シスコ、「Visual Networking Index」の予測を発表


シスコ、「Visual Networking Index」の予測を発表 2020年までにIPトラフィックは3倍近く増加

主な増加要因は今後5年間に新たに追加される10億人以上のインターネット ユーザーと 100億以上のデバイスとその接続

2016年6月13日

米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は、本日「Cisco® Visual Networking Index (VNI) Complete Forecast for 2015 to 2020」を発表しました。この調査によると、世界のIPトラフィックは今後5年間に22%の年間平均増加率(CAGR)で増加し、3倍近くに達すると予測されています。グローバル インターネット コミュニティには10億人以上のインターネット ユーザーが新たに加わる見込みであり、2015年の30億人から2020年には41億人に増加します。トラフィックの増加にさらに大きく影響するのは、個人デバイスの採用とM2M(マシン ツー マシン)接続の導入による世界的なデジタル変革です。今後5年間に世界のIPネットワークは新たに100億にも及ぶデバイスと接続をサポートすることになり、その数は2015の163億から2020年には263億に増加します。世界の人口一人あたりのデバイスと接続の数は、2015年の2.2個から2020年には3.4個に増加すると予測されます。

IoT(Internet of Things)の進歩は、IPトラフィックの増加と、市場の確実な成長をけん引します。ビデオ監視、スマートメーター、デジタル医療モニターなどのアプリケーションや、その他M2Mサービスのホストにより、新たなネットワーク要件と漸進的なトラフィックの増加が生じています。世界のM2M接続の数は、2015年の49億個から2020年には122億個へと3倍近くに増加し、接続されたデバイスの総数の約半分(46%)を占めるようになります。M2M接続の増加はコネクテッド ヘルス コンシューマー セグメントで最も著しく(5倍)、2015年の1億4,400万個から2020年には7億2,900万個に達する見通しです。予測対象期間中にM2M接続の数が最も多くなるのはコネクテッド ホーム セグメントであり、2015年の24億個から2020年には58億個に増加します。この数は、M2M接続の総数の約半分を占めることになります。

ビデオ サービスやコンテンツは、今後もあらゆるアプリケーションの中で最も中心的な位置づけを維持します。2020年には、インターネット ビデオは世界のインターネット トラフィックの79%を占めるようになります(2015年の63%から増加)。2020年には、世界の1か月あたりのインターネット ビデオ再生分数は3兆分に達します。これは、1か月間に500万年分のビデオ再生、1秒間に約100万分のビデオ再生に相当します。インターネット ビデオ トラフィックに占めるHDとUltra HDインターネット ビデオの割合は、2015年の53%から2020年には82%に増加します。

モバイル、固定ブロードバンド ネットワークへの依存の増加により、サービス プロバイダー、政府機関、企業、個人を問わず、最大の懸念はセキュリティとなっています。シスコは、今回の予測で初めてArbor Networksと連携し、現在、そして将来のDDoS(分散型サービス拒否)攻撃の脅威の数値化を行いました。DDoS攻撃は、複数のIPソースからのトラフィックによってサービスとネットワーク デバイスに過剰な負荷をかけることでネットワークを麻痺させます。新しいDDoS分析は、このようなタイプの侵害が、発生時に全国の総インターネット トラフィックの10%を占める可能性があることを示しています。DDoS攻撃の回数は、今後5年間に660万回から1,700万回に増加することが見込まれます。これらの初回調査の結果は、データを保護し、ネットワークがこれらのリスクにさらされる可能性を削減するために、より総合的なセキュリティ対策が必要であることを強く示しています。

シスコ、サービス プロバイダー マーケティング担当バイスプレジデント、ダグ・ウェブスター(Doug Webster)は、次のように述べています。「現在、デジタル変革は世界の数十億人のコンシューマーとビジネス ユーザーの間で進行しています。あらゆるタイプのブロードバンド ネットワーク インフラストラクチャを通じて拡張性、安全性、品質に優れたサービスとエクスペリエンスを提供するために、シスコと当社のお客様であるサービス プロバイダーにはイノベーションが欠かせません」

グローバル トラフィックの予測とサービス利用トレンドに関する主な調査結果とマイルストーン

1.) IP、インターネット トラフィックの安定的な増加

  • 世界の1か月あたりのIPトラフィックの総量は、2015年の72.5エクサバイトから2020年には194.4エクサバイトに増加する見込みです。世界の年間実行レートは2015年の870エクサバイトから2020年には2.3ゼタバイトに増加する見込みです。
    • 2.3ゼタバイトは、世界の総人口が1人あたり毎日12時間の音楽を1年間ストリーミングした場合のデータ量、またはUltra HDビデオを33時間ストリーミングした場合のデータ量に相当します。
  • 最頻時のインターネット トラフィックの増加率は、平均インターネット トラフィックよりも高くなります。最頻時のインターネット トラフィックは、2015年から2020年の間に5倍近く(4.7倍)増加し、2.6 Pbpsに達します。一方、同期間中に平均インターネット トラフィックは3倍増加します。
    • すべてのタイムゾーンにおいて、一般的に午後9時から深夜が「インターネットのプライムタイム」です。

IPトラフィック増加の地域別詳細

  • アジア太平洋地域:2020年に月間67.8エクサバイト、22%のCAGR、3倍の増加
  • 北米地域:2020年に月間59.1エクサバイト、19%のCAGR、2倍の増加
  • 西ヨーロッパ地域:2020年に月間28.0エクサバイト、20%のCAGR、2倍の増加
  • 中央ヨーロッパ:2020年に月間17.0エクサバイト、27%のCAGR、3倍の増加
  • 中南米地域:2020年に月間11.6エクサバイト、21%のCAGR、2倍の増加
  • 中東およびアフリカ地域:2020年に月間10.9エクサバイト、41%のCAGR、6倍の増加

2.) IPv6の採用によるグローバルなデジタル化のサポート

  • 2020年には、世界の固定およびモバイル ネットワークのデバイスと接続の48.2%がIPv6対応になります。これは、2015年の23.3%からの増加です。
  • 2020年には、世界の総インターネット トラフィックの34%がIPv6トラフィックになります。 世界のIPv6トラフィックは、2015年から2020年の間に16倍増加する見通しです(CAGR 74%)。

3.) 固定ブロードバンドの速度は約2倍に

  • 世界のブロードバンド接続の速度は、2015年から2020年の間に24.7 Mbpsから47.7 Mbpsへと2倍近く高速になります。

4.) PCトラフィックを上回るスマートフォン トラフィック

  • コンシューマーおよびビジネス ユーザーがIPネットワークとインターネットにアクセスする方法は、PCからモバイル デバイスに移行しています。タブレット、スマートフォン、テレビなど、PC以外のデバイスから発せられるトラフィックが総IPトラフィックに占める割合は、2015年の47%から2020年には71%に増加します。
  • 2020年に総IPトラフィックに占めるスマートフォンの割合は30%に達し、PCの割合は29%に低下します。

5.) ビデオ トラフィックは引き続きインターネット トラフィックの中心に(新たなトレンドが出現)

  • 2015年から2020年の間にインターネット ビデオは4倍増加します。
  • 2020年には、コンシューマー インターネット ビデオ トラフィックはコンシューマー インターネット トラフィック全体の82%を占める見通しです。これは、2015年の68%からの増加です。
  • 2020年には、ビジネス インターネット ビデオ トラフィックはビジネス インターネット トラフィック全体の66%を占める見通しです。これは、2015年の44%からの増加です。
  • 昨年、ビデオ監視トラフィックは約2倍に増加しました。2020年には10倍になる見通しです。
  • 昨年、VR(仮想現実)トラフィックは4倍に増加しました。2020年には61倍になる見通しです。

6.) サービス利用のトレンド:家庭、コンシューマー モバイル、ビジネス

  • 家庭向けインターネット サービスで成長が最も著しいのはオンライン ゲームであり、そのユーザー数は2015年から2020年の間に11億人から14億人に増加します。
  • コンシューマー モバイル サービスで成長が最も著しいのはモバイルLBS(ロケーション ベース サービス)であり、そのユーザー数は2015年から2020年の間に8億700万人から23億人に増加します。
  • ビジネス向けインターネット サービスで成長が最も著しいのはデスクトップ/パーソナル ビデオ会議であり、そのユーザー数は2015年から2020年の間に9,500万人から2億4,800万人に増加します。

7.) Wi-Fiの世界的な拡大

  • 家庭内スポットを含む世界の公共Wi-Fiホットスポットの数は、2015年(6,400万)から2020年(4億3,200万)の間に7倍に増加します。
  • 世界の家庭内スポットの数は、2015年から2020年の間に5,700万から4億2,300万に増加します。
  • Wi-Fiアクセスの拡大により、ネットワーク事業者には拡張と最適化のさまざまな機会がもたらされます(一層のモバイル オフロード、ユビキタスVoWiFi、スマートシティ、コネクテッド トランスポーテ―ション(交通手段)、関連するIoT戦略)。また、このトレンドによってクアッドプレイが強化され、TV Everywhereサービスのための追加アクセスも提供されます。

8.) コンシューマーおよびビジネス ユーザーは固定ネットワーク以上にモバイルを優先

  • 2015年、総インターネット トラフィックの62%がWi-Fiおよびモバイル接続デバイスから生成されました(Wi-Fi:55%、セルラー:7%、固定:38%)。2020年にWi-Fiおよびモバイル接続デバイスが生成するインターネット トラフィックの割合は、78%に増加します(Wi-Fi:59%、セルラー:19%、固定:22%)。

Cisco VNIの方法論

「Cisco VNI™ Global IP Traffic and Service Adoption Forecasts for 2015 to 2020」は、独立系アナリストの予測と実際のネットワーク利用データの調査結果に基づいています。この基礎的情報に基づいて、シスコは世界のIPトラフィックとサービス利用について独自の予測を行っています。調査方法の詳細は、レポート(全文)に記載されています。Cisco® VNIの調査は、その11年以上の歴史を通じてインターネットの成長の基準として高く評価されています。各国政府、ネットワーク規制当局、研究者、通信事業会社、テクノロジーの専門家、業界紙、アナリストのいずれもが、デジタルの未来に対応するために毎年の調査を利用しています。

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その他関連リソース

注記
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**当資料は、2016年6月7日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Visual Networking Index Predicts Near-Tripling of IP Traffic by 2020