日本版ニュースリリース

シスコ、企業のデジタル変革を加速する「Digital Network Architecture」を発表


シスコ、企業のデジタル変革を加速する「Digital Network Architecture」を発表

ビジネスイノベーション加速し、コストを削減、複雑さやリスクを低減するデジタル時代のアーキテクチャ

2016年3月14日

シスコシステムズ合同会社(代表執行役員社長:鈴木 みゆき、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)は本日、 デジタル ビジネス向けに、オープンで拡張可能なソフトウェア志向の新たなアーキテクチャ「Digital Network Architecture (DNA)」を発表しました。

IDCによれば、あらゆる業界でビジネスがデジタル化することによって、2019年までに全世界で2.1兆ドル規模の新たな市場が生み出されると予測されています。デジタル化を進める上で、ネットワークには単なる接続機能を超えたさまざまな機能が求められます。進化した新たなネットワークがビジネスのイノベーションを可能にし、インサイトをもたらして顧客エクスペリエンスを作り出します。また、オーケストレーションや自動化といった新たな機能によって、セキュリティを重視して設計されたアーキテクチャは企業を保護する一方でコストを削減し、ネットワークの複雑さを低減します。

企業がさまざまな手法でデジタル化に対処すると同時に、ネットワークの分野ではソフトウェア定義ネットワーク(SDN)、ネットワーク機能の仮想化(NFV)、モデル志向のプログラミング、オーバーレイネットワーク、オープンAPI、クラウド管理、オーケストレーション、アナリティクス等によって大きなイノベーションが起こっています。こうしたイノベーションによって、業務効率化やデジタル アプリケーションの実現に向けて大きな可能性が広がってきたものの、そうした新技術を十分に使いこなすためにはさまざまな困難が伴い、導入は遅々として進んでいないのが現状です。市場では、仮想化や自動化、アナリティクス、クラウドサービス管理、オープンで拡張可能なプログラマビリティなど、ネットワーキング ソフトウェアの中核的なイノベーションを活用しやすい形で1つにまとめて、こうしたイノベーションの持つ可能性を実現することのできるアーキテクチャが必要とされています。

こうした背景を受けて、シスコが本日発表したCisco DNAは、市場を牽引するシスコのデータセンター製品に基づくACI(Application Centric Infrastructure)を補完し、ポリシー主導のアプローチとソフトウェア戦略をキャンパスからブランチ、有線から無線、コアからエッジまで、ネットワーク全体に広げるものです。Cisco DNAはCisco ONEソフトウェアファミリーの一部として提供され、ソフトウェアをベースとしたライセンスをシンプル化し、投資保護と柔軟性を高めます。

Cisco DNAは次の5つの原則に基づいて構築されています。

  1. 全てを仮想化し、基盤とするプラットフォームが物理か仮想か、オンプレミスかクラウドかに関わらず、あらゆる環境であらゆるサービスを選択して稼動させることのできる自由を企業や組織に提供します。
  2. ネットワークの自動化のための設計を行うことで、ネットワークへのサービスの導入や運用、保守を容易にしてネットワーク管理の手法を根本的に変革します。
  3. 広範なアナリティクスによってネットワークオペレーションやITインフラストラクチャ、ビジネスに関して、ネットワークにしか提供できないインサイトを提供します。
  4. クラウドによるサービスマネジメントを実現し、ネットワーク全体を通じてポリシーやオーケストレーションを一元化して、セキュリティやオンプレミス型ソリューションの統制機能を備えた上でクラウドの俊敏性を実現します。
  5. ネットワークのあらゆる層でオープンかつ拡張可能なプログラマビリティを実現し、シスコやサードパーティのテクノロジーとオープンAPI、開発者向けプラットフォームを一体化して、ネットワークに対応するアプリケーションのリッチなエコシステムをサポートします。

「デジタル ネットワークはデジタル ビジネスの基盤であり、Cisco DNAはそうした基盤を構築するための鍵となる仮想化、自動化、アナリティクス、クラウド、プログラマビリティの全ての要素を一体化するプラットフォームを提供します。Digital Networking Architectureの略称がDNAであることは、決して偶然ではありません。シスコはまさに、ネットワーク技術のDNAを根本から変革しようとしているのです」と、シスコ、エンタープライズ製品&ソリューション部門シニア バイスプレジデント、ロブ・ソダーベリ(Rob Soderbery)は述べています。

Cisco DNAに関する発表の概要

シスコは本日、Cisco DNAのアーキテクチャをサポートする自動化、仮想化およびクラウド管理機能の概要を発表しました。

  • DNA Automation:APIC-Enterprise Module(APIC EM)プラットフォーム
    • APIC-EMプラットフォーム:シスコは企業向けコントローラの最新版の一般提供を開始します。すでに100社以上の企業に導入され、シングルインスタンスで最大4,000台のデバイスを稼働させることのできるAPIC-EMは、業界最高水準の広範なネットワークサービスやデバイスをサポートして、最大級の規模の企業に求められる拡張性や障害回復性要件を満たします。APIC-EMプラットフォームは本日シスコが発表した以下の新規サービスを含め、幅広い自動化サービスをサポートします。
      • Cisco Plug and Play:この自動化ソフトウェアによって、事前設定やリモート ロケーションへの展開のための現地作業等、通常IT部門にとって200〜2,000ドルのコストがかかる準備段階の作業が不要になります。Cisco Plug and Playのエージェントはシスコのルータやスイッチ製品に搭載され、ネットワークコントローラと直接やりとりを行うことで最大4週間かかっていた導入期間を数日にまで短縮し、従来の手法による自動化の導入に比べて事前コストを最大79%削減します。
      • Easy Quality of Service (EasyQoS):EasyQoSサービスはアプリケーション ポリシーに基づいて、ネットワークの幅広いQoS設定を動的にアップデートします。EasyQoSを導入することで、IT部門は適切なアプリケーションを優先設定して、ユーザーに最適なエクスペリエンスを確実に提供することができます。
  • Cisco Intelligent WAN(IWAN)自動化サービス
    • IWANの導入および運用管理を自動化し、これまで以上に柔軟な形でWANの導入を可能にすることで、IT部門はほんの10クリックで設定を完了してフルサービスのブランチオフィスを迅速に展開できます。IWAN自動化サービスを活用することで、高度なネットワーク機能導入のための事前設定は不要になり、シスコのベストプラクティスやアプリケーションの優先設定、経路設定やキャッシングが自動的に行えるようになるため、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
  • DNA Virtualization:Evolved IOS-XEおよびEnterprise NFV
    • Evolved Cisco IOS XEは、プログラマビリティやコントローラベースの自動化、サービスの保守性のために最適化されたネットワーク オペレーティングシステム(OS)です。サードパーティ アプリケーションの開発やソフトウェア定義型のマネジメント、アプリケーションのホスティング、エッジコンピューティング、物理インフラからのアブストラクション等のためのモデル主導型のオープンAPIが提供され、仮想化を実現します。Evolved Cisco IOS XEは現在、Cisco Catalyst 3850/3650、ASR 1000、ISR 4000をサポートしており、今後サポートの範囲をエンタープライズ ネットワーク ポートフォリオ全体に拡大して行きます。
    • Evolved Cisco IOS XEには、ハードウェアとソフトウェアを切り離し、環境にとらわれずにあらゆる機能を自由に選択して稼動させることができるEnterprise Network Function Virtualization(Enterprise NFV)が含まれています。このソリューションには仮想化インフラ ソフトウェアのほか、ルータやファイアウォール、WAN最適化、WLANコントローラ等の仮想ネットワーク機能(VNF)やオーケストレーションサービスまでのあらゆるソフトウェア スタックが含まれており、ブランチオフィスのサービスを仮想化できます。このソリューションを導入することによって、IT部門は日常業務を簡素化し、出張作業を行うことなく新規のブランチサービスを開始できるようになるだけでなく、シスコのプラットフォーム以外にもサーバープラットフォームやあらゆるx86プラットフォームをカスタマイズでき、導入の選択肢が大きく広がります。
  • DNA クラウドサービス管理:CMX Cloud
    • CMX Cloudは、シスコの無線インフラから得られる位置情報や所在情報を活用して、ビジネスインサイトやパーソナライズされた顧客エンゲージメントを提供します。CMX Cloudを導入することによって、企業はWi-Fiへのオンボーディングが容易に行え、集積された顧客の行動データにアクセスして顧客エンゲージメントを向上できます。

ソリューション パッケージと提供時期

  • Cisco DNAはCisco ONE Softwareのモデルを通じて販売され、購入に際してプラットフォームや購入モデルを自由に選択できます。
  • ソリューション パッケージ
    • APIC-EMにはCisco Plug and Play、Cisco EasyQoSが含まれ、追加費用なしで入手できます。
    • Cisco Intelligent WANアプリケーションはCisco ONE Foundation for WANを通じて提供されます。
    • Cisco Enterprise NFVはCisco ONE WANのパッケージで年間契約を通じて提供される予定です。
  • 提供時期
    • Plug and Play、EasyQoSベータ版を含めたCisco APIC-EMは全世界での提供を開始しています
    • Cisco IWANはグローバル提供を開始しています。
    • Cisco Enterprise NFVはシスコの2016年度前半に、一部機能の提供を開始する予定です。
    • Cisco CMX Cloudは全世界で現地法の認可に伴ってスタンドアローンサービスとして利用できます。60日間の無償トライアルは現在、米国で提供されており、近日中に他の国でも提供を開始する予定です。

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**当資料は、2016年3月2日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Unveils Digital Network Architecture to Accelerate Customer Digital Transformation