日本版ニュースリリース

「Cisco Global Cloud Index」を発表


「Cisco Global Cloud Index」を発表
2019年までにクラウド トラフィックが4倍に増加するとの予測を報告

パーソナル クラウド ストレージ、パブリック クラウド サービス、より高密度のプライベート クラウド ワークロード、Internet of Everythingが世界のクラウドの急拡大を牽引

2015年10月29日

米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は、本日今年で5回目となる年次レポート「Cisco® Global Cloud Index (2014-2019)」を発表しました。この中でシスコは世界のクラウド トラフィックに関し、2019年末までにトラフィック量が現在の2.1 ZB(ゼタバイト)から4倍以上の8.6 ZBに増加すると予測しています。世界の総データセンター トラフィックは同期間で3倍に増加すると予測されており(3.4から10.4 ZB)、クラウド トラフィックはそれより速いペースで増加することになります。クラウド トラフィックの増加やクラウド サービスへの移行を加速させる要因としては、モバイル デバイスの増加に伴うパーソナル クラウドの需要拡大、ビジネス向けパブリック クラウド サービスの人気の急上昇、これらのワークロードの密度を増加させるプライベート クラウドでの仮想化の普及拡大など複数の要因が挙げられており、マシン ツー マシン(M2M)接続の増加も、今後のクラウド トラフィック増加の潜在的要因となっています。

「Global Cloud Indexは、クラウドが地域的なトレンドをはるかに越えて世界でメインストリーム ソリューションになっている事実を強調しています。今後5年間で、クラウド トラフィックは世界のあらゆる地域で30パーセント以上増加する見通しです。企業や行政機関ではクラウドに対する信頼を高め、ミッション クリティカルなワークロードをテスト クラウド環境から移行し始めています。同時に顧客は引き続き、ほぼあらゆる場所でコンテンツとサービスにオンデマンドでいつでもアクセスできることを当然と考えています。これにより、クラウド事業者には膨大な機会がもたらされます。また、この機会と通信業界のエコシステムとの関連性も高まっています」と、シスコ サービス プロバイダー マーケティング担当バイスプレジデント、ダグ・ウェブスター(Doug Webster)は述べています。

クラウド トラフィックの急速な増加に加えて、シスコはデータセンターやクラウド トラフィックの拡大において、人やプロセス、データ、モノをつなぐIoE(Internet of Everything)の影響力がさらに高まると予測しています。広範な種類のIoEアプリケーションが大量のデータを生成しており、その量は2019年には年間507.5 ZB(月間42.3 ZB)に達する見通しです。これは、2019年の予測データセンター トラフィック(10.4 ZB)の49倍の量です。現在は、このコンテンツのごく一部がデータセンターで保管されていますが、この傾向は、アプリケーションの需要とビッグデータ・アナリティクス(収集データの分析に基づく戦術/戦略的判断)の使用の進化に応じて変化する可能性があります。

現在、クライアント デバイスに格納されているデータの73%はPC内に存在しています。しかし2019年には格納されるデータの半分以上(51%)がスマートフォンやタブレット、M2MモジュールなどのPC以外のデバイスに移ると考えられ、その結果、消費者向けのクラウド ストレージの需要が拡大し、より幅広く使用されるようになるとシスコは予想しています。2019年には世界の家庭用インターネット ユーザーの55%が、パーソナル クラウド ストレージを利用するようになり、その割合は2014年の42%から大幅に増加すると予測されます。例えば、2017年には世界のスマートフォン トラフィック(年間201 EB)は、これらのデバイスに保管されるデータの量(年間179 EB)を上回り、クラウド上のストレージ容量の必要性が増加する見通しです。

Global Cloud Index のハイライトと分野ごとの予測

世界のデータセンターとクラウドのトラフィック

  • データセンター トラフィックのサブセットであるクラウド トラフィックは、拡張性に優れた仮想化されたクラウド データセンターからインターネット経由で提供されるクラウド サービスによって生成されます。データセンター トラフィックの総量には、データセンター内およびデータセンターとエンド ユーザーの間を移動するすべてのトラフィックが含まれます。
  • 世界のデータセンターの年間IPトラフィック総量は、2014年の3.4ゼタバイトから2019年には10.4ゼタバイトへと増加すると予測されます。
  • 世界のクラウド トラフィックは2019年末までに現在の4倍の年間8.6ゼタバイト、1カ月あたり719エクサバイトに達し、データセンター トラフィック全体に占める割合が8割を超える(83%)と予測されます。2014年のクラウド トラフィックは年間2.1ゼタバイト、1カ月あたり176エクサバイトでした。
  • SDNやNFVなどの新たなテクノロジーによってデータセンターのトラフィック フローが効率化され、データセンターの最高位のレイヤー(コア)に到達するトラフィック量は年間10.4ゼタバイトを下回る可能性があるものの、下位レイヤーで扱われるトラフィック量は年間40ゼタバイトを超す可能性があると考えられます。
  • 地域別にみると、2019年にクラウドトラフィック量が最も多くなるのが北米地域(3.6ゼタバイト)で、次いでアジア太平洋地域(2.3ゼタバイト)、西ヨーロッパ(1.5ゼタバイト)の順になると予想されます。
  • 北米地域は2019年のデータセンター トラフィック量も4.5ゼタバイトと最も多く、アジア太平洋地域(2.7ゼタバイト)、西ヨーロッパ地域(1.8ゼタバイト)の順に多くなると予想されます。

10.4ゼタバイトは以下の量に相当します。

  • 144兆時間の音楽ストリーミング
    • 2019年の世界の全人口*が約26カ月間、連続して音楽ストリーミングを利用する量
  • 26兆時間のWeb会議(Webカメラ使用)
    • 2019年の世界の全労働人口が毎日約21時間ビデオ会議を行う量
  • 6.8兆時間の高画質(HD)映画のオンライン視聴
    • 2019年の全世界人口が毎日2.4本のHD映画を視聴する量
  • 1.2兆時間のウルトラハイビジョン(UHD)のビデオストリーミング
    • 2019年の全世界人口が毎日25分間UHDビデオを視聴する量
    • 2019年の世界の全世帯(推定22億世帯)が毎日1.4時間UHDビデオを視聴する量

* 2019年の世界人口は76億人と推定(出典:国連)

コンシューマー クラウド ストレージ

  • パーソナル クラウド ストレージの利用が拡大します。2014年のユーザー数はコンシューマー インターネット人口の42%(11億人)でしたが、2019年には55%(20億人以上)に達しする見通しです。
  • 世界のコンシューマー クラウド ストレージのトラフィックは、2014年のユーザー1人あたり月間992メガバイトから、2019年には1.6ギガバイトに増加する見通しです。
  • 2014年には、73%のデータがPC上のクライアント デバイスで保管されていました。2019年には、保管データの半分以上(51%)は、PC以外のデバイス(スマートフォン、タブレット、M2Mモジュールなど)に移行すると予測されます。
  • シスコでは、保管データの増加に伴ってコンシューマー クラウド ストレージの需要が増加するものと予測しています。例えば、2017年には世界のスマートフォン トラフィック(年間201 EB)は、これらのデバイスに保管されるデータの量(年間197 EB)を上回り、クラウド上のストレージ容量の必要性が増加する見通しです。

データセンターの仮想化

  • データセンター全体のワークロードは2014年から2019年までの5年間で2倍以上に増加し、中でもクラウドのワークロードは3倍以上に増加すると予想されます。
  • クラウド データセンターのワークロード密度(物理サーバー1台あたりのワークロード)は2014年の5.1から、2019年には8.4まで上昇する見通しです。これに対して、従来型のデータセンターのワークロード密度は、2014年の2.0から2019年は3.2まで上昇すると見込まれます。

IoE生成データ

  • IoE接続によって生成される世界のデータ総量は、2019年には年間507.5ゼタバイト(1カ月あたり42.3ゼタバイト)に達し、2014年の134.5ゼタバイト(1カ月あたり11.2ゼタバイト)から4倍近く増加すると予想されます。
  • 2019年には人口100万人規模のスマートシティで1日あたり1億8,000万ギガバイトのデータが生成されると予想されます。

プライベート クラウドとパブリック クラウドの比率

ワークロードの増加の点では、オープンで誰でも利用できるネットワークを通じてサービスが提供されるパブリック クラウドは、プライベートクラウドを上回る速度で成長すると予想されます。この場合、プライベート クラウドには単一組織向けにクラウド インフラが運用されるケースも含まれます。今後5年間では依然として仮想化の程度はプライベート クラウドがパブリック クラウドを上回るペースで進んで行くものの、企業各社がIT専門のリソースにかけるコストをますます厳しく査定するようになって、より敏捷性の高いパブリック クラウドの導入が拡大すると考えられ、レポートでは次のような予測を行っています。

  • パブリック クラウドのワークロードの、2014年から2019年の年平均成長率(CAGR)は44%で、プライベート クラウドのワークロードの増加率16%を上回る見通しです。
  • 2019年にはクラウド ワークロードの56%がパブリック クラウドのデータセンターで占められ、この割合は2014年の30%から上昇すると予想されます(2014年から2019年の年平均成長率44%)。
  • 2019年にはクラウド ワークロードのうちプライベート クラウドデータセンターで扱われるワークロードの割合は44%となり、2014年の70%から減少すると予想されます(2014年から2019年の年平均成長率16%)。

世界のクラウド ワークロード

2019年には、SaaSがパブリック クラウド ワークロードで最も人気があり、プライベート クラウド ワークロードで最も採用されるサービス モデルとなります。

  • 2019年には、総クラウド ワークロードに占めるSaaS(サービスとしてのソフトウェア)の割合は、2014年の45%から59%に増加する見通しです。
  • 2019年には、総クラウド ワークロードに占めるIaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)の割合は、2014年の42%から30%に低下する見通しです。
  • 2019年には、総クラウド ワークロードに占めるPaaS(サービスとしてのプラットフォーム)の割合は、2014年の13%から11%に低下する見通しです。

世界のクラウド対応準備状況

クラウドへの対応の評価では、150以上の国の固定とモバイル ネットワークについて、アップロード/ダウンロード速度の平均値と中間値と遅延を分析しました。

  • 今回の調査では、世界で81カ国がモバイル ネットワーク向けの高度な単一アプリケーション要件に適合しており、昨年の21カ国から大幅に増加しています。
  • 固定ネットワーク向けの高度な単一アプリケーション対応条件に適合している国は、2014年の109カ国から、今年は119カ国に増加しています。
  • 基本クラウド アプリケーション要件:ダウンロード速度:最大750 kbps、アップロード速度:最大250 kbps、遅延:160 ms以上
  • 中間クラウド アプリケーション要件: ダウンロード速度:751〜2,500 kbps、アップロード速度:251〜1,000 kbps、遅延:159〜100 ms
  • 高度クラウド アプリケーション要件 ダウンロード速度:2,501 kbps以上、アップロード速度:1,001 kbps以上、遅延:100 ms未満

Cisco Global Cloud Indexについて

  • 「Cisco Global Cloud Index (2014-2019)」は、世界のデータセンター トラフィックとクラウド トラフィックの増加量と傾向を予測するために作成されました。「Cisco Global Cloud Index」は「Cisco Visual Networking Index™」をはじめとする既存のインターネット プロトコル(IP)ネットワーク トラフィック研究を補完する資料であり、データセンターやクラウドのアーキテクチャに影響する新たな傾向に関する洞察と見通しを提供します。クラウド サービスの提供によりネットワークとデータセンターが本質的な結合を強める中で、予測はその重要性を増しています。
  • 「Cisco Global Cloud Index」は、さまざまな一次および二次情報のモデリングと分析に基づいて作成されています(詳細な方法はレポート内に記載されています)。また、これらの予測には、法人および消費者向けクラウド コンピューティング アプリケーション/サービスに対する世界各地(約150か国)の固定およびモバイル ネットワークの対応能力を検討した「Cloud Readiness Regional Details(クラウド対応準備状況の地域別詳細)」も含まれています。

組み込みインフォグラフィックス

  • Cisco Global Cloud Index のインフォグラフィックスは「Growth in the Cloud」でご覧いただけます。

関連リソース

# # #

*Cisco およびシスコ ロゴは、シスコまたはその関連会社の米国およびその他の国における商標です。シスコの商標の一覧については、http://www.cisco.com/web/JP/trademark_statement.htmlをご覧ください。記載されているサードパーティの商標は、それぞれの所有者に帰属します。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1305R)

**当資料は、2015年10月28日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Global Cloud Index Projects Cloud Traffic to Quadruple by 2019