日本版ニュースリリース

シスコ、最新の「Visual Networking Index」の予測結果を発表


シスコ、最新の「Visual Networking Index」の予測結果を発表
2018年には世界のIPトラフィックが3倍近く(1.6ゼタバイト)に増加

これまでの増加要因が複合、ウルトラHD/4Kやスマート カーを含むM2Mテクノロジーの利用増大が影響

2014年6月16日

米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は、 本日世界のIP(インターネット プロトコル)トラフィックの増加とトレンドの予測と分析を行う年次調査「Cisco® Visual Networking Index™ Global Forecast (以下Cisco VNI)および Service Adoption (2013-2018)」を発表しました。この調査によると世界のIPトラフィックは、インターネットを利用するユーザ数とデバイス数の増加、ブロードバンド速度の向上、ビデオ視聴の増加により、今後5年間に3倍近くに増加すると予測しています。

固定接続とモバイル接続を併せた世界のIPトラフィックの年間実行レートは、2018年には1.6ゼタバイト*に達すると予測されます。2018年に予測される年間IPトラフィックは、1984〜2013年の間に世界中で生成されたすべてのIPトラフィックの総量(1.3ゼタバイト)を上回ります。

今後数年間にIPトラフィックの組成は大きく変化します。予測対象期間中にトラフィックの大半を生成するデバイスは、インターネットの歴史が始まって以来初めてパーソナル コンピューター(PC)ではなくなります。Wi-Fiトラフィックが初めて有線トラフィックを上回り、HD(高解像度)ビデオのトラフィックがSD(標準解像度)ビデオを上回ると予測します。

Internet of Everything(IoE)も勢いを増し、M2M(Machine-To-Machine)接続の数は、2018年には世界の人口に匹敵すると予測されます。スマートカーには、1台あたり約4つのM2Mモジュールが搭載されます。

インターネット トラフィックを増大させるワールドカップ2014

6月12日から開催されているFIFA ワールド カップ2014では、何百万人もの人々がインターネット経由で試合やハイライトを視聴する見通しです。ワールドカップのビデオ ストリーミングとIPブロードキャストによって生じるIPトラフィックは、4.3エクサバイトに達するものと予想されます。これは、今回のワールドカップの開催国であるブラジルで現在生成されている月間IPトラフィックの3倍に相当します。さらに、スタジアムに観戦に訪れる6万人が生成するインターネット トラフィックは、ブラジルの9,400万人のスマートフォン加入者全員の最頻時**トラフィックを超えると予測されます。

2018年の1カ月あたりのグローバルIPトラフィックは、132エクサバイトに達する見通しです。これは、次の容量に相当します。

  • 88億個のスクリーンによるウルトラHD/4KでのFIFAワールド カップ決勝戦の同時ストリーミング
  • 55億人によるHD画質のビデオ オン デマンドでのテレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ シーズン 4」の視聴、または15億人によるウルトラHD/4K画質での視聴
  • 4.5兆本のYouTubeクリップ
  • 94京(940,000兆)本のテキスト メッセージ

Cisco VNIの今回の更新は、世界の固定IPトラフィックの増加とサービス利用のトレンドを調査したものであり、今年の初めに発表された「Cisco VNI Global Mobile Data Traffic Forecast」を補完するものです。

* ゼタバイトは、1,000エクサバイト、および1,000分の1ヨタバイトに相当する単位です。
** 最頻時とは、特定の24時間中に合計トラフィック ロードが最大となる60分間を意味します。

主な調査結果:グローバル トラフィックの予測とサービス利用の増加要因

1) IPトラフィック

  • 2018年には、トラフィックの大半はPC以外のモバイルおよびポータブル デバイスによって生成されるものと予測します。PC以外のデバイスによるIPトラフィックは、2013年には全体の33パーセントでしたが、2018年には57パーセントにまで拡大すると予測されます。この間、PCによるトラフィックは、CAGR(年平均増加率)10パーセントで増加する一方、テレビ(CAGR 18パーセント)、タブレット(CAGR 74パーセント)、スマートフォン(CAGR 64パーセント)、M2M接続(CAGR 84パーセント)と、その他のデバイスやネットワーク接続はこれを上回る割合で増加すると予測されています。
  • 最頻時のインターネット トラフィックの増加率は、平均インターネット トラフィックよりも高くなると考えられます。2013年の平均インターネット トラフィックの増加率が25パーセントであったのに対し、最頻時のインターネット トラフィックの増加率は32パーセントでした。
  • 2013年にメトロ ネットワークで生成されたトラフィックは、ロングホール リンクのトラフィックを上回りました。2013〜2018年の間に、メトロ トラフィックはロングホール トラフィックの約2倍のペースで増加する見込みです。この増加の一部はコンテンツ配信ネットワークによるものです。コンテンツ配信ネットワークのトラフィックは、2018年には全インターネット トラフィックの半分以上を占めるものと予測されます。

2) IPビデオ

  • 全IPトラフィックに占めるIPビデオの割合は、2013年の66パーセントから2018年には79パーセントに拡大すると予測されます。
  • 全IPビデオ トラフィックに占めるウルトラHDビデオの割合は、2013年の0.1パーセントから2018年には11パーセントに拡大すると予測されます。2018年に全IPビデオ トラフィックに占めるHDビデオの割合は52パーセント(2013年の36パーセントから増加)、SDビデオの割合は37パーセント(同64パーセントから減少)となる見通しです。

3) アクセスタイプ別IPトラフィック

  • 2018年には、IPトラフィックの61パーセントは、Wi-Fiおよびモバイル接続デバイスによって生成されます。Wi-Fiは49パーセント、セルラー ネットワークは12パーセントを占めます。2018年に全IPトラフィックに占める固定トラフィックの割合は、39パーセントのみとなる見通しです。これとは対照的に、2013年はWi-Fiが41パーセント、セルラー ネットワークが3パーセント、固定が56パーセントでした。
  • 2018年には、インターネット トラフィックの76パーセントは、Wi-Fiおよびモバイル接続デバイスによって生成されます。Wi-Fiは61パーセント、セルラー ネットワークは15パーセントを占めます。2018年に全インターネット トラフィックに占める固定トラフィックの割合は、24パーセントのみとなる見通しです。これとは対照的に、2013年はWi-Fiが55パーセント、セルラー ネットワークが4パーセント、固定が41パーセントでした。

4) デバイス/接続

  • 世界のネットワーク接続(固定/モバイル パーソナル デバイス、M2M接続など)の数は、2013年の124億個から2018年には210億個に増加すると予測されます。
  • 世界の人口一人あたりのネットワーク デバイス/接続の数は、2013年の1.7個から2018年には2.7個に増加すると予測されます。
  • 2018年の世界のM2M接続の数は73億個となり、人口一人当たり1個近くになる見通しです(2018年の予測人口は76億人)。
  • IPv6対応固定/モバイル デバイスの数は、2013年の20億台から2018年には100億台に増加すると予測されます。

5) ブロードバンド速度の向上

  • 世界のブロードバンド速度は、2013年末時点の16 Mbpsから2018年には42 Mbpsに上昇すると予測されます。
  • 2018年には、ブロードバンド接続の大半(予測では55パーセント)が10 Mbps以上となる見通しです。日本と韓国の平均ブロードバンド速度は、2018年には100 Mbpsに達すると予測されます。

6) 高度なサービス利用の増加

  • 家庭向けインターネット サービスで最も高い増加率を示すのはオンライン ビデオで、2013〜2018年のCAGRは10パーセント、ユーザ数は2013年の12億人から2018年には19億人に拡大すると予測されます。
  • コンシューマ向けモバイル サービスで最も高い増加率を示すのはロケーションベースのモバイル サービスで、2013〜2018年のCAGRは36パーセント、ユーザ数は2013年の2億3,600万人から2018年には10億人以上に拡大すると予測されます。
  • ビジネス向けインターネット サービスで最も高い増加率を示すのはデスクトップ/パーソナル ビデオ会議で、2013〜2018年のCAGRは45パーセント、ユーザ数は2013年の3,700万人から2018年には2億3,800万人に拡大すると予測されます。

地域および国別の予測

  • 2018年に最も多くのIPトラフィックが生成されるのはアジア太平洋(APAC)地域で、1カ月当たり47.6エクサバイトとなります(世界の全IPトラフィックの36パーセント)。人口およびデバイス/接続数が世界最大となるAPACでは、ネットワークの利用が増加し、地域別トラフィック生成量第1位の地位を2018年まで維持する見通しです。
  • 2013〜2018年の間にIPトラフィックの増加率が最も高くなるのは、今後も中東およびアフリカ(MEA)地域で、量で5倍、CAGRで38パーセントの増加となる見通しです。
  • 2018年に世界で最もトラフィック生成量が多い国は、月間37エクサバイトの米国で、中国は月間18エクサバイトとなる見通しです。
  • IPトラフィックの増加率が最も高い国はインドで、2013〜2018年のCAGRは39パーセントとなり、37パーセントのインドネシアがそれに続く見通しです。

Cisco VNIがサービス プロバイダーに示唆する内容

  • サービス プロバイダー ネットワークは、タブレット、スマートフォン、M2M接続などのデバイス数の増加に対応する必要があります。また、固定/モバイル ネットワークへのアクセスを認証するために、セキュリティの強化とサービスの優先順位付けが必要となります。
  • HD/ウルトラHDビデオなどの高度なビデオ サービスの進化は、サービス プロバイダーにとっては帯域幅とスケーラビリティの新たな要件を生じる可能性があります。家庭、ビジネス、モバイル コンシューマは、ネットワークとデバイスのタイプを問わずに高度なビデオ サービスを強く求め続けるため、成功のためには、サービス品質、利便性、価格が重要になります。
  • HDおよびWebベースのビデオ会議やビジネスVoDなど、ビジネスでのビデオの利用は拡大を続ける見通しです。ネットワーク仮想化がさらに進み、ビデオ伝送のためのネットワークアーキテクチャと密接に関わったインターネットの活用がサービス プロバイダーとオーバーザトップ プロバイダーにとって重要となります。
  • モバイル ユーザは、今後も固定/モバイル ネットワークと同等のサービスとコンテンツ体験を4Gネットワークに求め続けるため、4Gネットワークとサービスの利用は現在以上のペースで増加する可能性があります。モバイル デバイスのオフロードと、増え続ける各種ポータブル デバイスおよびM2M接続の接続性のために、Wi-Fiの重要性がさらに高くなります。
  • 固定/モバイル ネットワーク向けにコンスタントに発表される新規/更新アプリケーションに対応するために、IPネットワークにはインテリジェンスと柔軟性が求められます。多くのサービス プロバイダーは、サービスの差異化のためにアプリケーション開発者と積極的に連携しています。

Cisco VNIの方法論

「Cisco VNI Global Forecast and Service Adoption for 2013 to 2018」は、独立系アナリストの予測と実際のモバイル データ利用状況の調査結果に基づいています。この基礎的情報に基づいて、シスコは世界のIPトラフィックとサービス利用について独自の予測を行っています。調査方法の詳細については、報告書に記載しています(下のリンクから報告書の全文をご覧いただけます)。

コメント

シスコ、プロダクト&ソリューション マーケティング担当バイスプレジデント、ダグ・ウェブスター(Doug Webster)
「9年前の最初のCisco VNIでは、グローバルIPトラフィックの主要マイルストーンとしてゼタバイトを使っていました。現在、我々は「ゼタバイト時代」の只中にあり、驚くべきイノベーションと業界の変化を目撃しています。今年の予測で注目される主なトレンドは、Internet of Everything(IoE)の現実性、ネットワーク モビリティに対する需要の増加、4Kビデオの登場などです。これは、サービス プロバイダーの現在と近い将来にとって大きなチャンスとなります」

関連リソース

特記事項

シスコは、マスメディア、アナリスト、ブロガー、政府機関、その他関係の方々がシスコの研究成果を使用、参照されることを歓迎しています。その際は、「出典:Cisco® Visual Networking Index Global IP Traffic Forecast and Service Adoption, 2013-2018」の明示をお願いいたします。

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**当資料は、2014年6月10日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Visual Networking Index Predicts Annual Internet Traffic to Grow More Than 20 Percent (reaching 1.6 Zettabytes) by 2018