日本版ニュースリリース

コニカミノルタ、病院の高度なセキュリティ環境下でのクラウドプリントサービスを実現


コニカミノルタ、病院の高度なセキュリティ環境下でのクラウドプリントサービスを実現
京都大学医学部附属病院で初めて本格的な運用を開始

コニカミノルタとシスコによる実証実験を経た共同プロジェクトを商用化

2014年5月20日

コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)とシスコシステムズ合同会社(本社東京都港区、代表執行役員社長:平井 康文、以下 シスコ)は、共同でソリューション開発したセキュアなクラウドプリントサービスを京都大学医学部附属病院へ導入し、4月より運用を開始したことをお知らせします。

コニカミノルタとシスコは、京都大学医学部附属病院と共同で、コニカミノルタの「INFO-Palette Cloud(インフォパレット クラウド)」サービスの基本技術を応用した、クラウド型仮想環境※1向けプリントシステムの実証実験を行って参りました。

昨年10月から京都大学医学部附属病院黒田教授の協力の下、数ヶ月にわたり行われた実証実験の結果、安定した運用が可能であると判断、本年4月から「京都大学医学部附属病院向けクラウドプリントサービス」として本格的に運用開始するものです。

【背景と課題】

医療の現場でも、研究や患者さんへの説明補助にインターネットの利用が有効ですが、情報のセキュリティを確保するため、多くの場合、制限を設けざるを得ません。京都大学医学部附属病院では、院内の電子カルテ端末からインターネット閲覧可能となっていますが、電子カルテの安全性確保や患者さんの個人情報保護のため、仮想デスクトップ接続を利用したシステムを構築・運用しているため、院内からのインターネット閲覧は可能なものの、その閲覧情報を印刷することは、システム上出来ませんでした。このため、患者さんから説明補助に利用した情報の印刷を求められても手渡すことは出来ませんでした。※

【今回ご提供するソリューション】

当クラウドプリントサービスは、京都大学医学部附属病院のような、ファイアウォール(以下F/W)に堅固に守られた環境、複雑な仮想環境を経由する環境、あるいは印刷において仮想環境への依存が好ましくないような状況下にて、お客様に安全で簡単な印刷ソリューションを提供します。今回のシステムでは以下のような特長を実現しました。

  • 仮想環境とは独立した印刷の専用経路を設けます。(このため、仮想環境のシステムには影響を与えません)
  • コニカミノルタの印刷デバイスだけではなく、他の印刷デバイスにも対応可能です。
  • 通常の印刷と同じ手順のため、利用者は特別な操作を意識する必要はありません。
  • クラウドによる印刷のログの一元管理が可能です。

※京都大学医学部附属病院では、外来業務中に患者さんにインターネット上の資料を使って説明などが出来るよう、電子カルテ端末からインターネット閲覧可能となっていますが、電子カルテの安全性確保や患者さんの個人情報保護の観点から、電子カルテとインターネットを分離した仮想環境システムが構築されています。本サービスは、従来難しかった、インターネット閲覧の情報を、患者さんに手渡すために資料を印刷する目的で利用されます。

【当クラウドプリントサービスの今後の展開】

コニカミノルタが京都大学医学部附属病院へ提供するサービスは、F/Wに守られた環境下で印刷を実行する専用経路を設けるソリューションです。このため、BYOD※2に対応するために社内の有線LANと無線LANを分離しているお客様など、複雑なネット環境を構築されているお客様に向けた多くの応用例が見込まれます。

またこのプリントサービスをベースにした「セキュアプリントGateWayソリューション」(仮称)として同様の事案に対して安全で簡単かつフレキシブルなソリューションの提案を行い、お客様への規模・要望に合わせたカスタマイズ対応とシステム改良により、さらにより多くのお客様が安心して利用できるサービスの提供を目指します。

シスコは、これまでと同様セキュリティと利便性を両立させる、シンクライアント※3を実現するシステムをパートナー企業と共に提供し、今後VDI※4等普及が進行するに従い、新たな利用法、より高度な課題を想定し、パートナー企業と共に改良に取り組む予定です。

コニカミノルタ、シスコ両社は、お客様視点で課題を捉え、質の高いサービスを通じてお客様へ新たな価値を提供できるよう、更なる発展を目指しサービスを提供してまいります。

関連情報

コニカミノルタ、デバイス混在環境に対応したSMB向けクラウドサービス提供開始  (ニュースリリース2013/11/11)

※1:仮想環境(ここでは、仮想デスクトップ環境のこと)
※2:Bring Your Own Device(個人の情報端末などを持ち込んで業務に利用すること)
※3:シンクライアント(本体にはデータを保存しないセキュアなPC)
※4:Virtual Desktop Infrastructure(仮想デスクトップインフラストラクチャー):サーバーにアクセスして個々のデスクトップPC上で機能させること

<参考>

【本サービスの概要】

20140520

  1. 仮想デスクトップ環境とは完全に独立した安全な印刷経路を構築
    昨今セキュリティへの要請が高まり、多くの医療関係施設では、シンクライアントの導入が進められています。シンクライアント導入により、アプリケーションの本体はサーバー上で動作し、手元のPCでは重要な情報を残さず安全に作業を行うことが実現出来るようになりました。またこれに対応し、シンクライアントシステムの提供ベンダーから、ローカルのプリンターに印刷を実現するための仕組みも提供されています。
    しかし、セキュリティを高めるために、他システムとの連携する際に複数のシンクライアント接続を経由するような場合は、適切なソリューションが有りませんでした。今回の実証実験の中では、このような複数デスクトップ環境を経由した印刷に対して、仮想デスクトップ環境とは完全に独立した安全な印刷経路を実現しました。
    これにより、入札などで仮想デスクトップ環境が数年おきに変わる可能性のあるシステムでも影響を受けることのない独立性の高い印刷ソリューションを実現することができました。
  2. スデバイスを選ばないマルチベンダー・ソリューション
    コニカミノルタのクラウドプリントbizhub essentialsでは、PDFダイレクトプリントを用いることで、プリンタードライバーを必要とせず、ドライバーのアップデートからも解放されるソリューションを提供しています。今回は、プリンタードライバーを経由した印刷もサポートすることで、他社プリンター※を含めた既設のシステムとの組み合わせをより容易にしました。これにより、システムの利用者に利用方法の変更を強いることなく、プリントソリューションを提供することが可能になりました。また、印刷記録の一元的な管理も実現可能になりました。

※全てのプリントデバイスでの動作を保証するものではありません。

【両社の概要】

コニカミノルタ株式会社

設立:1936年(昭和11年)12月22日

本社所在地:東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワー

代表者:代表執行役社長 山名 昌衛

資本金:37,519百万円

売上:9,437億円(2013年度 連結)

連結従業員数:約 40,400名(2014年3月現在)

主な事業内容:

  • 複合機(MFP)、プリンター、印刷用機器、ヘルスケア用機器、産業用・医用計測機器、産業用インクジェットヘッド、テキスタイルプリンターなどの開発・製造・販売、並びにそれらの関連消耗品、ソリューション・サービスなど。
  • 電子材料(TACフィルムなど)、照明光源パネル、機能性フィルム(遮熱フィルムなど)、光学デバイス(レンズユニットなど)の開発・製造・販売など

コニカミノルタURL:http://www.konicaminolta.jp/

シスコシステムズ合同会社

設立:平成 4 年(1992年)5 月 22 日

本社所在地: 東京都港区赤坂9−7−1 ミッドタウン・タワー

代表者:代表執行役員社長 平井 康文

主な事業内容:

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
シスコシステムズURL:http://www.cisco.com/jp