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「Cisco Visual Networking Index Forecast」、2013年から2018年の5年間に世界のモバイル データ トラフィックが約11倍増と予測


「Cisco Visual Networking Index Forecast」、2013年から2018年の5年間に世界のモバイル データ トラフィックが約11倍増と予測

2018年までに携帯電話ユーザの数は約50億人、ネットワークの高速化、スマートデバイスの登場によりモバイルデバイス接続の数は100億以上、モバイル ビデオ トラフィックの割合はモバイル データ トラフィック全体に占める69パーセントに

2014年02月14日

シスコシステムズ合同会社(代表執行役員社長:平井 康文、住所:東京都港区赤坂、以下 シスコ)は本日、2013年から2018年、5年間の世界のモバイル データ トラフィックを調査した結果報告、「Cisco® Visual Networking IndexTM Global Mobile Data Traffic Forecast for 2013 to 2018」を発表しました。

同調査結果によれば、今後4年間に世界のモバイル データ トラフィックは11倍近く増加し、2018年までには年間190エクサバイトに達します。パーソナル デバイスやマシン ツー マシン(M2M)接続などのモバイル インターネットの継続的かつ安定的な増加も、予測されるモバイル トラフィック増加の要因です。デバイスと接続の数は2018年までには100億を超え、世界人口の1.4倍に達します(国連推計の2018年の世界人口は76億人)。

* エクサバイトはコンピュータやストレージで用いられる単位で、1エクサバイトは100京バイトあるいは10億ギガバイトに相当。

「Cisco VNI Global Mobile Data Traffic Forecast」で2018年に予測される年間190エクサバイトのモバイル データ トラフィックは、次の容量に匹敵します。

  • 2000年に生成されたすべてのIP(インターネット プロトコル)トラフィック(固定とモバイル)の190倍
  • 42兆枚の画像(MMS(マルチメディア メッセージ サービス)、Instagramなど) − 世界中のすべての人々が1年間を通じて毎日15枚の画像を送信した場合に相当
  • 4兆本のビデオクリップ(YouTubeなど) − 世界中のすべての人々が1年間を通じて毎日1本以上のビデオクリップを送信した場合に相当

2017年から2018年の間のみを取り上げても、モバイル インターネットに追加される増分量は5.1エクサバイト/月と予測されており、これは、2013年のモバイル インターネット全体の予測量(1.5エクサバイト/月)の3倍以上に相当します。

世界のモバイル データ トラフィックの主な増加要因

シスコは、2013年から2018年の世界のモバイル トラフィックの増加量は固定トラフィックの増加量の3倍に達するものと予測しています。こうした大幅な増加を加速させる要因として、次のようなトレンドがあげられます。

  • モバイル ユーザの増加:モバイルユーザ数は2013年から2018年の間に41億人から49億人に増加する見通しです。
  • モバイル接続の増加:モバイル対応デバイスとM2M接続の総数は、2013年から2018年の間に70億から100億(パーソナル モバイル デバイスが80億台、M2M接続が20億)に増加する見通しです。
  • モバイル通信の高速化:世界のモバイル ネットワークの速度は、2013年から2018年の間に1.4 Mbpsから2.5 Mbpsへと2倍近く高速化する見通しです。
  • モバイル ビデオの増加:世界のモバイル データ トラフィック全体に占めるモバイル ビデオの割合は、2013年から2018年の間に53パーセントから69パーセントに増加する見通しです。

世界的によりスマートなデバイスに転換

  • 世界のモバイル接続に占める「スマート」接続の割合は、2013年から2018年の間に21パーセントから54パーセントに増加する見通しです。スマート デバイス/接続は、高度なコンピューティング/マルチメディア機能と3G以上の接続性を備えています。
  • 2018年までには、世界のモバイル メディア トラフィックの約94パーセントをスマートフォン、ノートPC、タブレットが占めると予測されます。2018年には、世界のモバイル データ トラフィックの5パーセントをM2Mトラフィックが占め、ベーシックな携帯電話が占める割合は1パーセントになる見通しです。その他の携帯機器が残りの0.1パーセントを占めます。
  • モバイル クラウド トラフィックは2013年から2018年の間に12倍に増加する見通しです(CAGR(合計年間成長率)64パーセント)。

マシン ツー マシン接続(およびウェアラブル デバイス)

M2Mは有線/無線システムが類似デバイスと通信するためのアプリケーションを意味し、GPS(全地球測位衛星)ナビゲーション システム、資産追跡、公共サービス使用量メーター、セキュリティ/監視ビデオなどで利用されます。M2M接続のカテゴリに新たに追加された「ウェアラブル デバイス」セグメントは、Internet of Everything(IoE)の増加傾向の予測に役立ちます。ウェアラブル デバイスには、スマート ウォッチ、スマート グラス、健康データ追跡機器、ウェアラブル スキャナのように人々が身に付けるデバイスが含まれ、組み込み型のセルラー接続機能によって直接またはWi-FiやBluetoothを利用してスマートフォンなどの別のデバイス経由でネットワークに接続して通信を行う機能を備えています。

  • 2013年のM2M接続は、利用されているモバイル接続デバイス全体の約5パーセントで、モバイル データ トラフィック全体の1パーセント以上を占めていました。
  • 2018年までにM2M接続は、利用されているモバイル接続デバイス全体の約20パーセントとなり、モバイル データ トラフィック全体の6パーセント近くを占める見通しです。
  • 2013年の世界全体のウェアラブル デバイスの総数は2,170万台でした。この数は、2018年には1億7,690万台へと増加する見通しです(CAGR 52パーセント)。

世界のモバイル ネットワークの接続速度

モバイル接続の平均速度は、2013年から2018年の間に約2倍になる見通しです。モバイル接続速度は、モバイル データ トラフィックの増加に対応するための重要な要素となっています。

単位:Kbps 2012 2013 2014 2015 2016 2017 CAGR
モバイル平均接続速度 1,387 1,676 1,908 2,147 2,396 2,509 13 %
スマートフォン平均接続速度 3,983 4,864 5,504 6,132 6,756 7,044 12 %

出典:「Cisco Global Internet Speed Test(GIST)」(Cisco VNIプログラムの一環)の調査結果、およびその他の独立速度テストの結果。Cisco GISTアプリケーションは全世界で100万人以上のユーザに使用されています。これらの予測に含まれるのはセルラー接続の速度に限られ(非Wi-Fi)、予測値は過去のモバイル ネットワーク接続速度データからの推定に基づいています。

4Gモバイルの採用とトラフィックの増加

世界のサービス プロバイダーの多くは、無線サービス/コンテンツを強く求める一般およびビジネス ユーザに対応するために、4Gテクノロジーの採用を促進しています。多くの新興市場のサービス プロバイダーは、新規モバイル インフラストラクチャの構築に4Gソリューションを導入しています。一部の成熟市場のサービス プロバイダーは、旧式の2G/3Gソリューションを4Gテクノロジーで補完したり、置き換えを進めたりしています。

  • すべての接続に占める4G接続の割合は、2013年から2018年の間に2.9パーセントから15パーセントに増加する見通しです。
  • モバイル データ トラフィック全体に占める4G接続の割合は、2013年から2018年の間に30パーセント(448ペタバイト/月)から51パーセント(8エクサバイト/月)に増加する見通しです。
  • 4Gトラフィックは、2013年から2018年の間に18倍増加する見通しです(CAGR 78パーセント)。

セルラー トラフィックを上回るWi-Fiオフロード トラフィック

「オフロード」トラフィックとは、Wi-Fiおよびスモールセル ネットワークでセルラーとWi-Fiの両方の接続をサポートするデュアルモード デバイス(ノートPCを除きます)からのトラフィックを意味します。オフロードは、セルラー接続からWi-Fi/スモールセル アクセスへの切り替え時に、ユーザまたはデバイス レベルで行われます。「Cisco VNI Global Mobile Data Traffic Forecast(2013-2018)」のモバイル オフロードの予測は、公衆ホットスポットと住居内Wi-Fiネットワークからのトラフィックを取り上げています。

  • 2018年までには、モバイル接続デバイスからWi-Fiにオフロードされるモバイル データ トラフィック(17.3エクサバイト/月)は、オフロードされずにモバイル ネットワークに残るトラフィック(15.9エクサバイト/月)を上回ります。
  • Wi-Fi/スモールセル ネットワークにオフロードされるトラフィックが世界のモバイル トラフィックに占める割合は、2013年から2018年の間に45パーセントから52パーセントに増加します。

世界のモバイル アプリケーションの分析:ビデオが不動の第1位

2013年から2018年の間にモバイル ビデオ トラフィックは14倍に増加します。これは、モバイル アプリケーション カテゴリの中で最高の増加率です。

  • 世界のモバイル データ トラフィック全体に占めるモバイル ビデオの割合は、2013年から2018年の間に53パーセントから69パーセントに増加する見通しです。
  • 世界のモバイル トラフィックに占めるWebやその他のデータ アプリケーションの割合は、2013年から2018年の間に28パーセントから17パーセントに低下する見通しです。
  • 世界のモバイル データ トラフィック全体に占めるストリーミング オーディオの割合は、2013年から2018年の間に14パーセントから11パーセントに低下する見通しです。
  • 世界のモバイル データ トラフィック全体に占めるファイル共有の割合は、2013年から2018年の間に4パーセントから3パーセントに低下する見通しです。

地域別の予測

予測対象期間中にモバイル データ トラフィックの増加率が最も高くなると予測されるのは、中東およびアフリカ地域です。2013年から2018年の間に予測される各地域の増加率は、高い地域から順に次のようになります。

  1. 中東およびアフリカ地域は14倍の増加(CAGR 70パーセント)
  2. 中央および東ヨーロッパ地域は13倍の増加(CAGR 68パーセント)
  3. アジア太平洋地域は13倍の増加(CAGR 67パーセント)
  4. 中南米地域は13倍の増加(CAGR 66パーセント)
  5. 北米地域は8倍の増加(CAGR 50パーセント)
  6. 西ヨーロッパ地域は7倍の増加(CAGR 50パーセント)

モバイル データ トラフィックの生成量では、アジア太平洋地域が第1位になる見通しです。予測される2018年時点の各地域のモバイル データ トラフィック生成量は、多い地域から順に次のようになります。

  1. アジア太平洋地域:6.72エクサバイト/月
  2. 北米地域:2.95エクサバイト/月
  3. 西ヨーロッパ地域:1.9エクサバイト/月
  4. 中央および東ヨーロッパ地域:1.64エクサバイト/月
  5. 中東およびアフリカ地域:1.49エクサバイト/月
  6. 中南米地域:1.16エクサバイト/月

Cisco Mobile VNI予測と方法論

「Cisco VNI Global Mobile Data Traffic Forecast(2013-2018)」は、独立系アナリストの予測、および実際のモバイル データ利用状況の調査結果に基づいています。これらをもとに、モバイル アプリケーションの導入状況、使用時間、転送速度についてシスコ独自の推計が行われています。Cisco Mobile VNIの予測や調査結果には、モバイル ブロードバンドの速度やデバイスの処理能力といった要素も、重要な促進要因として考慮されています。調査方法の詳細については、報告書に記載しています(下のリンクから報告書の全文をご覧いただけます)。

コメント

シスコ、プロダクト&ソリューション マーケティング担当バイスプレジデント、ダグ・ウェブスター
「世界のモバイル データ トラフィックは驚くべき増加を続けており、今後5年間に11倍近くに増加し、2018年のモバイル データ トラフィックの総量は数年前の2010年の総量の57倍以上に達する見通しです。このような増加は、ほぼすべてのネットワーク体験でモビリティの重要性が高まっていること、また個人とビジネスの両方がモビリティの価値を同様に認めていることを示しているだけでなく、Internet of Everythingの中心に位置するサービス プロバイダーの前に巨大なビジネスチャンスが存在することを意味しています」

その他関連リソース

付記事項
シスコは、マスメディア、アナリスト、ブロガー、政府機関、その他関係の方々がシスコの研究成果を使用、参照されることを歓迎しています。その際は、「出典:Cisco Visual Networking Index Global Mobile Data Traffic Forecast Update, 2013-2018」の明示をお願いいたします。

またシスコでは、用語を次のように定義しています。

  • セルラー トラフィック:セルラーまたは無線ネットワーク接続からのトラフィック(2G、3G、4G)。
  • Wi-Fiオフロード トラフィック:Wi-Fiおよびスモールセル ネットワークでセルラーとWi-Fiの両方の接続をサポートするデュアルモード デバイス(ノートPCを除く)からのトラフィック。オフロードは、セルラー接続からWi-Fi/スモールセル アクセスへの切り替え時に、ユーザまたはデバイス レベルで行われます。
  • 固定/Wi-Fiトラフィック:住居用Wi-Fiルーターや公衆ホットスポットなどの固定ネットワーク ソースを利用する無線接続からのトラフィック。

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
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**当資料は、2014年2月5日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳を元にしています。
Cisco Visual Networking Index Forecast Projects Nearly 11-Fold Increase in Global Mobile Data Traffic from 2013 to 2018