日本語版ニュースリリース

Cisco Global Cloud Index、データセンターを席巻するクラウド トラフィックを予測


Cisco Global Cloud Index、データセンターを席巻するクラウド トラフィックを予測

2012年から2017年の間にクラウド トラフィックが4倍以上増加し、 2017年にはグローバル データセンター トラフィックの3分の2以上を独占

2013年10月21日

シスコシステムズ合同会社(本社東京都港区、代表執行役員社長:平井康文、以下シスコ)は、本日発表された第3回の年次レポート、Cisco® Global Cloud Index(2012 - 2017)の中で、データセンター トラフィックの中で最も急速に増加しているグローバル クラウド トラフィックが、2012年の年間1.2ゼタバイトから2017年には5.3ゼタバイトへと4.5倍増加するものと予測しました。これは、年平均成長率(CAGR)で35パーセントの増加となります。2017年にはグローバル データセンター トラフィック全体が3倍増加し、年間7.7ゼタバイトに達する見通しです。

調査のサマリー

1ゼタバイトは10億テラバイトを意味し、7.7ゼタバイトとは次のようなトラフィックに相当します。

  • 107兆時間の音楽ストリーミング:2017年の世界の全人口による1.5年間の連続音楽ストリーミング
  • 19兆時間のビジネスWeb会議:2017年の世界の全労働人口による毎日14時間のWeb会議
  • 8兆時間のオンライン高画質ビデオのストリーミング:2017年の世界の全人口による毎日2.5時間の高画質ビデオのストリーミング

データセンター トラフィックの約17パーセントは、ネットサーフィン、ビデオ ストリーミング、コラボレーション、コネクテッド デバイスを利用するエンドユーザーによるものです。これらはすべて、人、データ、プロセス、モノのネットワーク化された接続であるInternet of Everything(IoE)と関係しています。

その他のデータセンター トラフィックは、エンドユーザーに直接起因するものではなく、実質的に個人が認識することのないアクティビティで使用されるデータセンターおよびクラウドコンピューティング ワークロードによるものです。シスコでは、2012年から2017年の間にデータセンター間で生成されるデータセンター トラフィックの7パーセントは、主にデータ レプリケーションとソフトウェア/システム更新によって生じるものと予測しています。さらに76パーセントのデータセンター トラフィックはデータセンター内にとどまり、主に仮想環境内のストレージ、運用、開発データが占めるものと考えられます。

シスコの製品およびソリューション マーケティング担当シニアバイスプレジデントであるダグ・メリットは、次のように述べています。「任意のデバイスを使ってどこからでも個人、ビジネス、エンターテインメント コンテンツにアクセスしたいという世界中の人々の思いは尽きません。仮想化されたクラウド環境内の個々のトランザクションが、ネットワークにカスケード効果を生じさせます。この継続的な傾向から、シスコは今後4年間にデータセンターの中、間、外でクラウド トラフィックの量が大幅に増加するものと考えています」

地域的な観点では、2017年までは中東とアフリカが最も高いクラウド トラフィック増加率を示し(CAGRで57パーセント)、アジア太平洋地域(CAGRで43パーセント)、中央・東ヨーロッパ(CAGRで36パーセント)がそれに続くものとCisco Global Cloud Indexでは予測しています。

調査の概要

  • 「Cisco Global Cloud Index(2012-2017)[英語]は、世界のデータセンターおよびクラウドベースのIPトラフィックの増加量と傾向を予測するために作成されました。従来のネットワーク トラフィック研究を補完する資料であり、データセンターとクラウドのアーキテクチャに影響する新たな傾向に対する知見と見通しを提供します。クラウド サービスの提供によりネットワークとデータセンターが本質的な結合を強める中で、本予測はその重要性を増しています。
  • Cisco Global Cloud Indexに含まれる「ワークロード移行」予測は、従来のデータセンターからより仮想化されたクラウド サーバーへのワークロードのシフトを示しています。
  • また、補足資料 Cloud Readiness Regional Details [英語]では、企業や個人向けのクラウドコンピューティング アプリケーション/サービスをサポートする、世界の主要地域(約150か国)の固定およびモバイル・ネットワークの性能を調査しています。
  • Cisco Global Cloud Indexは、40テラバイトを超える全世界のデータセンターから生成された過去1年間のトラフィックデータや、過去2年間に実施された9,000万回以上のネットワークテストの結果、第3者機関による市場予測など、さまざまな種類の1次情報、および2次情報のモデリングや分析の結果に基づいてまとめています。

ハイライト

  • 世界のデータセンター トラフィックは2017年までに3倍増加:シスコは、世界の年間データセンター トラフィックが2012年の2.6ゼタバイトから2017年の7.7ゼタバイトへと約3倍に増加するものと予測しています。これは、CAGRで25パーセントの増加となります。
  • 世界のクラウド トラフィックは世界のデータセンター トラフィックより急速に増加:クラウド サービスへの移行により、世界のクラウド トラフィックは、世界のデータセンター トラフィックより急速に増加するものと考えられます。世界のデータセンター トラフィックは2012年から2017年の間に3倍に増加しますが(CAGRで25パーセント)、世界のクラウド トラフィックは同じ期間に4.5倍に増加します(同35パーセント)。
  • グローバル クラウド トラフィックがグローバル データセンター トラフィックの3分の2以上を独占:世界全体では、クラウド トラフィックが合計データセンター トラフィックに占める割合は2012年には46パーセント(月間98エクサバイト、年間1.2ゼタバイト)ですが、2017年には合計データセンター トラフィックの69パーセント(月間443エクサバイト、年間5.3ゼタバイト)に増加する見通しです。
  • クラウド トラフィックの地域別増加傾向:2012年から2017年の間は中東とアフリカが最大のクラウド トラフィック増加率を示す見通し:Cisco Global Cloud Indexに、クラウド トラフィックの増加に関する地域別の予測データが追加されました。
    • 2012年にクラウド トラフィックが最も多く生成されたのは北米で(年間469エクサバイト)、アジア太平洋地域(同319エクサバイト)と西ヨーロッパ(同225エクサバイト)がそれに続きます。
    • 2017年にクラウド トラフィックが最も多く生成されるものと予測されるのは北米で(年間1.886ゼタバイト)、アジア太平洋地域(同1.876ゼタバイト)と西ヨーロッパ(同770エクサバイト)がそれに続きます。
  • ワークロードの移行:2012年から2017年の間にデータセンター ワークロードは2.3倍に、クラウド ワークロードは3.7倍に:2012年のワークロードの39パーセントがクラウドで処理され、61パーセントが従来型データセンターで処理されました。
    • 2014年に初めてワークロードの過半数がクラウドに移行するものと考えられ、ワークロード全体の51パーセントがクラウドで処理され、従来のIT空間で処理されるのは49パーセントにとどまる見込みです。
    • 2017年にはワークロードの3分の2近く(63パーセント)がクラウド データセンターで処理され、従来型データセンターで処理されるのは37パーセントにとどまる見込みです。
    • ワークロードと非仮想化クラウド サーバーの比率は、2012年の6.5から2017年には16.7に増加するものと予想されます。一方ワークロードと非仮想化従来型データセンター サーバーの比率は、2012年の1.7から2017年には2.3に増加するものと予想されます。
  • ワークロードの地域別増加傾向:2017年に処理されるクラウド ワークロードが最も多いのは北米、次にアジア太平洋地域:Cisco Global Cloud Indexに、ワークロードの増加に関する地域別の予測データが追加されました。
    • 2012年にクラウド ワークロードが最も多かったのは北米で(1,520万、世界全体の47パーセント)、アジア太平洋地域(680万、同21パーセント)がそれに続きます。
    • 2017年に最も多くのクラウド ワークロードを処理するのは北米で(4,820万、世界全体の41パーセント)、アジア太平洋地域(3,650万、同31パーセント)がそれに続く見通しです。
    • 2012年から2017年の間に最も高いクラウド ワークロード増加率を示すものとシスコが予測するのは中東とアフリカで(CAGRで45パーセント)、アジア太平洋地域(同40パーセント)と中央・東ヨーロッパ(同31パーセント)がそれに続きます。
    • 中東とアジア太平洋地域を除く世界全体では、2012年から2017年の間の従来型データセンターのワークロード(クラウドではないワークロード)の増加率(CAGR)は、一桁台前半にとどまる見通しです。

クラウドへの対応準備性

クラウドへの対応準備性を評価するために、固定およびモバイル・ネットワークのさまざまな属性を分析しました。アップロード/ダウンロード速度の平均値と中央値、およびレイテンシを分析しました(各国でのエンドユーザーのクラウドへの対応準備性の多様さを理解するために、今年から中央値が追加されました)。アジア太平洋地域、中央・東ヨーロッパ、中南米、中東とアフリカ、北米、西ヨーロッパの各地域でネットワーク・パフォーマンスの特性を評価しました。この調査で適用したサンプル・アプリケーション・カテゴリは、次のとおりです。

  • 基本クラウド アプリ / ネットワーク要件
    ダウンロード速度:最大750 kbps、アップロード速度:最大250 kbps、レイテンシ:160 ms以上
    個人向け基本サービスの例:テキスト通信(電子メール、インスタント メッセージング)、Webブラウズ、個人コンテンツ ロッカー(非マルチメディア)、インターネット バンキング、単一プレイヤーのゲーム、ソーシャル ネットワーキング(テキストのみ)、ビデオ/音楽の基本的ストリーミング
    ビジネス向け基本サービスの例:テキスト通信(電子メール、インスタント メッセージング)、VoIP、Web会議
  • 中間クラウド アプリ / ネットワーク要件
    ダウンロード速度:751〜2,500 kbps、アップロード速度:251〜1,000 kbps、レイテンシ:159〜100 ms
    個人向け中間サービスの例:スマートホーム、個人コンテンツ ロッカー(マルチメディア)、オンライン ショッピング、複数プレイヤーのゲーム、ソーシャル ネットワーキング(マルチメディア/インタラクティブ)、HDビデオ/音楽ストリーミング、IMビデオ チャット
    ビジネス向け中間サービスの例:ERP/CRM、IP音声会議、ビデオ会議
  • 高度クラウド アプリ / ネットワーク要件
    ダウンロード速度:2,501 kbps以上、アップロード速度:1,001 kbps以上、レイテンシ:100 ms未満
    個人向け高度サービスの例:遠隔教育、遠隔医療、HDビデオ チャット、スーパーHDビデオ ストリーミング、3Dビデオ ストリーミング ビジネス向け高度サービスの例:仮想オフィス、HD音声会議、HDビデオ会議

すべての地域において、固定ネットワークの現在の平均パフォーマンス特性は、中間レベルのクラウドサービスをサポートできます。

  • アジア太平洋地域、北米、中央・東ヨーロッパ、西ヨーロッパ、中南米の固定ネットワークは、高度なクラウド アプリケーションをサポートできます。
  • すべての地域において、モバイル ネットワークの現在の平均パフォーマンス特性は、ある程度のレベルのクラウド サービスをサポートできます。
  • アジア太平洋地域、中東とアフリカ、中南米のモバイル ネットワークは、基本レベルのクラウド アプリケーションをサポートできます。
  • 中央・東ヨーロッパ、北米、西ヨーロッパのモバイル ネットワークの平均パフォーマンス特性は、中間レベルのクラウド アプリケーションをサポートできます。
  • ほとんどの地域には、その地域の固定およびモバイル ネットワークのパフォーマンスでクラウドへの対応度を示す平均指標を大きく上回る国があります。たとえば、アジア太平洋地域の香港とシンガポールや、中東とアフリカのアラブ首長国連邦(UAE)などの国のモバイル ネットワークは、高度なクラウド アプリケーションをサポートできます。

* 複数アプリケーションの同時使用は、上述の個別アプリケーションのサポート要件を上回るネットワーク パフォーマンス性能を必要とします。複数アプリケーションの同時使用に関する要件は、「Cisco Global Cloud Index Forecast and Methodology, 2012 - 2017」[英語]に示されています。

関連リソース(全て英語)

参照へのお願い

シスコは、アナリスト、ブロガー、メディア、政府機関、サービス プロバイダー、その他関係者の方々がシスコの研究成果を参照/引用されることを歓迎しています。その際は、恐れ入りますが「出典:Cisco Global Cloud Index」のように出所を明示して頂くようお願いします。

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

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**当資料は、2013年10月15日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Global Cloud Index Projects Cloud Traffic to Dominate Data Centers