日本版 ニュースリリース

「Cisco Visual Networking Index Forecast」、2011年から2016年の5年間に世界のモバイル データ トラフィックが18倍増と予測


「Cisco Visual Networking Index Forecast」、2011年から2016年の5年間に世界のモバイル データ トラフィックが18倍増と予測

モバイル クラウド トラフィック量は2016年には月間7.6エクサバイトとなり、モバイルデータトラフィック全体に占める割合が2011年の45%(269ペタバイト/月)から71%へと急激に拡大

2012年3月14日

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO、以下シスコ)は、「Cisco® Visual Networking Index (VNI) Global Mobile Data Traffic Forecast for 2011 to 2016」の結果を発表しました。これによると、2011年から2016年にかけての5年間で世界のモバイル データ トラフィック量は18倍増加し、2016年には1カ月あたり10.8エクサバイト(年間130エクサバイト)に達すると推測されます。

こうした急速な拡大が見込まれる要因の1つはモバイル インターネットに接続されるデバイスの激増で、その数は2016年には世界人口を上回ると予測されます(国連予測では2016年の世界人口は73億人に達する見込み)。シスコでは、2011年から2016年までの間、世界のモバイル データ トラフィックは固定ネットワーク データ トラフィックの3倍のペース速さで拡大すると予測しています。

2016年時点で予測される年間モバイル データ トラフィック量の130エクサバイトとは、次の量に相当します。

  • DVD 330億枚
  • MP3ファイル(音楽/オーディオ)4300兆本
  • SMSテキストメッセージ 81京3,000兆通

1エクサバイトはコンピュータやストレージで用いられるIPトラフィックの測定単位で、100京バイトあるいは100万テラバイトに相当します。

モバイル データ トラフィックは、2011年から2016年にかけて年平均78%の割合で増加すると予測されます。2015年から2016年の増加分だけで、2012年の年間トラフィック予測量のおよそ3倍になります。こうした大幅な増加を加速させる要因として、次のようなトレンドがあげられます。

  1. ストリーミング コンテンツの増加:コンテンツの単純なダウンロードではなく、オンデマンド型あるいはストリーミングコンテンツに対する需要が増加することによって、モバイル クラウド トラフィックが拡大し、2011年から2016年までの間に28倍、年平均95%の割合で増加すると予測されます。
  2. モバイルデバイスの増加:マシンツーマシン(M2M)モジュールを含め、インターネットに接続されるモバイルデバイスの数は2016年までに100億台を超え、2016年時点で73億人と予測される世界の総人口を上回る見込みです。(M2Mアプリケーションの1つとしては、無線ネットワークを利用したデジタル広告があげられます。一定の時間や曜日に新たなメッセージを表示させるもので、ガソリン価格の変動など世界状況の変化に素早く対応してメッセージを変更することができます)。
  3. モバイル コンピュータ機器の高度化:モバイルデバイスはますます性能が向上し、一層大量のデータトラフィックを消費し、さらに生成できるようになります。こうしたトレンドの代表的な例がタブレットです。2011年から2016年の間、タブレットによって生み出されるトラフィックは62倍に拡大すると予測され、今回の予測に含まれるデバイスの中で最も増加率が高くなっています。タブレットによるモバイル データ トラフィックは2016年には1カ月あたり1エクサバイトに達し、これだけで2010年時点での世界の月間モバイル データトラフィック総量(237ペタバイト)の4倍を超えることになります。
  4. モバイル ネットワークの高速化:モバイル ネットワークの接続速度は、モバイル データ トラフィックの拡大を促進する重要な要因です。接続速度の高速化は消費の増加を意味します。シスコでは、2011年から2016年までの期間に、モバイルの接続速度(2G、3G 、4G ネットワークを含む)は9倍に向上すると予測しています。
  5. モバイル ビデオの増加:ユーザーはモバイル デバイスに最高のエクスペリエンスを求めており、一般的にはこれはモバイル ビデオの利用につながります。2016年にはモバイル データ トラフィック全体の71%をビデオが占めるようになると予測しています。

シスコの調査によると、2016年にはスマートフォンとタブレット(16億台)の71%がIPv6のモバイル ネットワークへの接続に対応すると見込まれ、全体でみると世界のすべてのモバイルデバイスの39%(40億台超)がIPv6に対応すると予測されます。

モバイルデバイスおよびモバイル接続の動向

  • トラフィック拡大の主な要因となっているのがワイヤレス デバイスやノード数の世界的な増加です。2016年までに携帯電話などのパーソナル モバイル対応端末の数が80億台を超えるほか、車載GPS、物流や製造業の資産トラッキングシステム、患者カルテをオンライン活用できる医療用アプリケーションなどのM2M接続デバイスも20億台近くに達すると予測されます。
  • 2016年には、世界のモバイル データ トラフィックの90%をスマートフォンやノートPCなどの携帯デバイスが占めると予測されます。
  • 2016年の世界のモバイル データ トラフィックのうち、M2Mによるトラフィックが占める割合が5%、住宅用ブロードバンドモバイルゲートウェイによるトラフィックが5%の割合になると予測されます。

モバイル ネットワークから固定ネットワークへのオフロード

  • モバイル インターネット需要の拡大に対応するため、モバイル トラフィックを固定/Wi-Fiネットワークにオフロードする手法を模索するサービスプロバイダーが増加しています。
  • 2011年には、モバイル データトラフィック全体の11%に相当する1カ月あたり72ペタバイトのトラフィックがオフロードされました。2016年には、オフロード トラフィックの量は1カ月あたり3.1エクサバイトとなりモバイル データ トラフィック全体の22%に達すると予測しています。
  • トラフィックがオフロードされなかった場合、2011年から2016年までのトラフィック量の増加率は年平均78%からさらに上昇して84%に達します。
  • 携帯電話ネットワークからのオフロードおよび固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックを、モビリティの観点から携帯電話のトラフィックに加えると、2016年の携帯電話トラフィックの水準は現在の4倍に拡大するというCisco Mobile VNIの予測をさらに上回ります。
    • 携帯電話ネットワークからのオフロード、固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックを含めた2011年の1カ月あたりの携帯電話トラフィックは、11.5エクサバイトでした。
      • 1カ月のトラフィック全体のうち、携帯電話ネットワークによるトラフィックが占める割合は5.2%(597ペタバイト/月)
      • 携帯電話ネットワークからのオフロードトラフィックが占める割合は0.6% (72ペタバイト/月)
      • 固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックが占める割合は94.2% (10.9エクサバイト/月)
    • 2011年の固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックは携帯電話トラフィックの18倍以上でした。
    • 2015年には、携帯電話ネットワークからのオフロード、固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックを含めた携帯電話トラフィックは、1カ月あたり44.1エクサバイトに達すると見込まれています。
      • 1カ月のトラフィック全体のうち、携帯電話ネットワークによるトラフィックの占める割合は16%(6.9エクサバイト/月)
      • 携帯電話ネットワークからのオフロードトラフィックが占める割合は4%(2.0エクサバイト/月)
      • 固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックが占める割合は80%(35.2エクサバイト/月)
    • 2015年には、固定/Wi-Fiネットワークのトラフィックは携帯電話トラフィックの5倍を超えると予測されます。

地域別の予測

今回の調査によると、以下の地域で特にトラフィックの増加率が高くなっています。

  • 最も高いモバイル データ トラフィックの増加率が予測されるのは中東およびアフリカ地域で、2011〜2016年の年間平均増加率は104%(36倍増)
  • アジア太平洋地域の年間平均増加率は84%(21倍増)
  • 中央および東ヨーロッパ地域の年間平均増加率は83%(21倍増)
  • ラテンアメリカ地域の年間平均増加率は79%(18倍増)
  • 北米地域の年間平均増加率は75%(17倍増)
  • 西ヨーロッパ地域の年間平均増加率は68%(14倍増)

世界のモバイルネットワークの接続速度

モバイル ネットワークの平均接続速度は2011年には2倍に向上し、2016年には9倍になると見られています。モバイル ネットワークの接続速度は、モバイル データ トラフィックを支え、拡大を促進するための重要な要素となっています。

  2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 年間平均増加率
モバイル接続の平均速度 315 Kbps 504 Kbps 792 Kbps 1,236 Kbps 1,908 Kbps 2,873 Kbps 56%
スマートフォン接続の平均速度 1,344 Kbps 1,829 Kbps 2,425 Kbps 3,166 Kbps 4,102 Kbps 5,244 Kbps 31%

出典:Cisco VNIプログラムの一環として実施された「Cisco Global Internet Speed Test (GIST)」の調査結果およびその他の独立速度テストの結果。Cisco GISTアプリケーションは全世界で90万人以上のユーザに使用されています。これらの予測に含まれるのはセルラー接続の速度に限られ、予測値は過去のモバイル ネットワーク接続速度データからの推定に基づいています。

Cisco Mobile VNI 予測と方法論

Cisco mobile VNIの調査は、独立系アナリストの予測、および実際のモバイル データ利用状況の調査結果に基づいています。これらをもとに、モバイル アプリケーションの導入状況、使用時間、転送速度についてシスコ独自の推計が行われています。Cisco VNIの予測や調査結果には、モバイル ブロードバンドの速度やデバイスの処理能力といった要素も、重要な促進要因として考慮されています。調査方法の詳細については、報告書に記載しています(下のリンクから報告書の全文をご覧いただけます)。

2011年2月に発表した前回のCisco VNI mobile forecast の予測を上回る速度でモバイルトラフィックが拡大していることを受け、今回の調査結果では、2011年から2015年にかけてのトラフィック予測を上方修正した現時点での予測を示しています。昨年の調査では、2011年のモバイルインターネットトラフィックの増加率を131%と予測していました。今回の調査では、2011年のモバイルインターネットトラフィックの実際の増加率を133%と推定しています。

コメント

  • シスコ 製品ソリューション マーケティング部門担当バイスプレジデント、スラジ・シェッティ
    「2016年までに、全世界のモバイルユーザーの6割にあたる30億人のユーザーが『ギガバイト・クラブ』の仲間入りをして、毎月1ギガバイトを超すモバイルデータをやり取りするようになります。2011年にはこのようなユーザーは全体の0.5%に過ぎませんでした。こうしたモバイルトラフィックの驚くべき急拡大は、スマートフォンやタブレットを筆頭とするデバイス性能が向上し、4GやWi-Fiネットワークなどのより高速なネットワークを利用してデータ密度の高いビデオを始めとするより多くのアプリケーションにアクセスすることによるものです」
  • ACGリサーチ マネージング パートナー、レイ・モタ氏
    「シスコのCisco Visual Networking Indexの調査は高く評価されており、トラフィックの拡大傾向を検証する上で業界標準ともなっています。競合する企業のほとんどがプレゼンテーションにこの報告書を使用していることからも、その価値の高さが分かります。シスコがネットワークトラフィックの拡大において一層重要性が増しているモバイルに特に焦点をあてていることは、非常に意義のあることです」
  • Current Analysis社 サービス ディレクター、ピーター・ヤリック氏
    「Cisco VNIは市場の将来に関する優れた洞察と方向性を示してくれます。IPトラフィックの増加という基本的な見解の枠を超えて、オペレーター企業の懸念はどのようなタイプのトラフィックが拡大するのかという点にあります。こうした意味で、非常に細かな分野まで区分された情報を提供するCisco VNIの重要性は増しています。Cisco VNI Global Mobile Forecastは急速に拡大するモバイル トラフィックについて、市場で実際に何が起こっているのかを詳細に明らかにしてくれるため、当社にとっては必要不可欠な情報源になっています」
  • IDC リサーチディレクター、ジョン・バーン氏
    「Cisco Visual Networking Indexは、ネットワークの利用拡大動向をモデル化したり、これをネットワークの収益予測に転換したりして行く上で、非常に貴重な情報源です。Cisco VNIはモバイル ビデオやオンラインゲームなど、さまざまなソースに渡ってその拡大予測を示すことができ、これが当社にとっては何より役立つ点です」

関連リソース

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

# # #

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用はCisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(0905R)

**当資料は、2012年2月14日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。
Cisco Visual Networking Index Forecast Projects 18-Fold Growth in Global Mobile Internet Data Traffic From 2011 to 2016