ネットワークの勉強を始めると、必ず「OSI参照モデル」という用語を目にします。ネットワークの世界では、その複雑な動きを分割して階層化することで、開発者の異なるシステムの互換性を高め、再利用を可能にし、開発を容易にしています。なかでも、OSI 参照モデルは、ネットワークを理解するための“プロトコル”となっています。
ネットワーク装置や端末を提供しているのが1社だけであれば、その会社が決めたネットワーク プロトコルだけでネットワークを運用することができます。しかし、ネットワークが普及するにつれて、さまざまな機器をネットワークに接続する要求が生まれ、各社のネットワークに合わせた開発が必要になったのでした。このような問題を解決するために生まれたのが、国際標準化機構(ISO)によって制定された「開放型システム間相互接続(OSI:Open System Interconnect)」です。そして、OSIの設計方針に基づいて通信機能を分割して階層化したのが「OSI参照モデル」というわけです。7 つの階層から構成されるため、「7階層モデル」と呼ばれることもあります。
OSI 参照モデルの概略を、次の図で説明します。各レイヤをクリックしてください。
現在、利用されているネットワークの多くには、TCP/IP とイーサネットが使用されています。この 2 つのテクノロジーを例にして、レイヤ1からレイヤ4までの動きを見てみることにしましょう。