シスコネットワーキングアカデミー

情報通信技術教育者合同会議2010

情報通信技術教育者合同会議2010

概要

2010年8月17日〜18日の2日間、東京大学本郷キャンパス工学部2号館において「情報通信技術教育者合同会議2010」を開催した。

この合同会議は、今回が初開催となる。運営体制は、2010年4月に発足した、ICT 教育推進協議会(以下 ICTEPC)が主催、ICT 教育プログラムを指導するインストラクタを支援するために同じく作られたトレーニングセンタージャパン(以下 TCJ)が共催となった。
なお、TCJ には、すべてのシスコネットワーキングアカデミー(以下 CNA)参加校が加入している。

プログラム

8月17日(火)

プログラム
オープニングセッション
ご挨拶
今回の趣旨について
クラウドコンピューティングビジネス最前線
ソフトウェア、プラットフォーム、ハードウェアなどの計算機資源がインターネット上に提供され、利用者がそれらを必要な時に必要なだけ利用できる、いわゆるクラウドコンピューティングがビジネスとして現実のものとなってきた。
すでに、海外で提供されている Amazon EC2 を利用して費用対効果の高い投資を実現している企業も現れてきている。そこで、今後、どのような計算機資源がインターネット上に提供され、どのようなビジネス展開が繰り広げられていくのか、クラウドコンピューティングビジネスの最前線で活躍されている方々に議論してもらう。
学校の国際化とその対応
日本における少子化が学校の運営に大きな影を落としつつあり、その解決の一つの手段として数多くの留学生を受け入れて定員を充足する場合がある。そのような状況を踏まえ、Cisco Networking Academy の授業をどのように実施していけばいいのか、問題点や課題、その工夫のポイントについて議論する。また、減少していく学生数にどのように対応していけばいいのかについても合わせて議論する。
みんなで語ろうコンピュータとネットワークの未来
20年ほど前からユビキタスコンピューティングと言う言葉が使われ始めましたが、その社会では身の回りの至る所にコンピュータが溢れ、それらが相互につながり、我々の生活を支援するような社会の到来が叫ばれていました。
近年、スマートフォンやスレート型の PC といった従来のコンピュータとは異なる形式のコンピュータが登場し、データをエンドノードに持たないクラウド型のサービスが始まったことで、このユビキタスコンピューティングが目指していた環境が徐々に整いつつあるように思います。このセッションでは、そのような新しい形式のコンピュータやサービスについて、あれこれと雑談形式で楽しく話を進めていきたいと考えております。
クラウド時代に必要な技術と人材
クラウドコンピューティングは、インターネット上で何か新しいサービス、ビジネスを始めようとしたときの基本となる費用対効果の高い計算機資源として、今後もさらに使われていく。それにより、クラウドコンピューティングをサービスとして提供する会社は今後も増加していくと思われ、また、そのサービスを下支えする人材もさらに必要となる。
そこで、まずクラウド時代に必要な技術を明らかにし、そこに必要な人材を明らかにする。それにより、クラウド時代にネットワークエンジニアとしてどう関わっていくかを議論する。
企業にとっての IT 人材
近年、専門学校や大学といった人材育成現場と IT 企業の間では、雇用と人材のミスマッチの解消が共通課題として、しばしば取り上げられている。この問題は解決するには、人材育成の現場と、雇用を生み出す IT 企業との間での対話が必要であるが、その実現はあまり行われてこなかった。このセッションでは、企業のミッドクラスマネージメントを招聘して、雇用プロセスにおいてどのような人材が求められているか、どのような課題があるかをご紹介頂き、さらに、人材育成現場とのミスマッチの問題解決をどのように行えるかを議論する。
社会インフラに関わるネットワーク技術の変遷と展望
インターネット技術の多くは、これまで通常のオフィスネットワークと、ISP 等の事業者ネットワークで活用されてきた。
一方、近年の社会インフラの変化に応じて、例えば電力送電網におけるインターネット技術の活用とオープンイノベーションの一つであるスマートグリッド(Smart Grid)が注目されている。さらに、情報システムの全体最適化を目指すクラウドコンピューティング、大規模なグリーン機能の実装等も、活用が期待される技術である。このセッションでは社会インフラに関わるネットワーク技術の変遷について概観し、さらに、今後の展望をご紹介いただく。


8月18日(水)

プログラム
CCNA Discovery のススメ
CCNA Discovery コースの日本語への翻訳がすべて完了した事をふまえ、改めて CCNA Discovery の学習者の就職を視野に入れた構成を説明し、その移行の必要性に触れる。旧カリキュラムの、CCNA3.1のサポートは2010年11月から随時終了する予定であり、現在の CCNA 試験にはすでに対応していない。そこで、現行の CCNA 試験が旧試験とどのように異なるのかにも触れ、CCNA Discovery への移行がアカデミーにとって重要である旨を更に説く。
ハンズオンセッション PacetTracer ドリル!
昔取り組んだ学習ドリル形式にてパケットトレーサーの問題を解いて頂き、解説・答え合わせをハンズオンにて実施する。また、セッション後半では、ハンズオン形式にて PacetTracer5.3の新機能を中心に紹介する。
このバージョンでは、従来サポートされていなかったプロトコルが多く実装されており、日本の学生にとって、他のプロトコルよりも馴染みのある PPPoE もサポートされている。身近な技術に触れられるアイテムを提供する事で、学生の学習意欲を更に向上させられる事を期待する。
※ Packet Tracer が快適に動作するノートコンピュータをご持参ください。
ハンズオンセッション Pacet Tracer を用いた WiFi の設定
CCNADiscovery4.0新設された無線 LAN の設定について、その設定のポイントや注意点を踏まえつつ、ハンズオントレーニングを実施する。残念ながら Linksys の無線局が使えないので、Packet Tracer を用いた実習となる。また、併せて最新の無線 LAN 情報をお伝えする。
※ Packet Tracer が快適に動作するノートコンピュータをご持参ください。
ハンズオンセッション Cisco ルータを用いた IPv6の設定
新規インストラクタートレーニングと同様に、参加者には実際のシスコルータを利用して IPv6のネットワークを構築してもらう。IPv6に関する考え方を軽く復習し、ルータとコンピュータに IPv6アドレスを設定する。また、デフォルトルートや OSPFv3を用いて経路制御を設定し、グローバル IPv6インターネットの一部となるネットワークを構築する。これにより、コンピュータから IPv6でしかアクセスできないサイトにアクセスできるようになる。
Cisco Networking Academy アップデート
Cisco Networking Academy に関するプログラムアップデートを行う。
クロージングセッション
「2日間の総括」
「これからの TCJ」


一般公開

プログラム
学生向けプレセッション「ボーダレスネットワーク時代が求める人材とキャリアパス」
世界中で事業を展開している企業が、今どの様な人材を必要としているのか、シスコシステムズを例に紹介する。またシスコシステムズをはじめとする、ICT 企業への就職を希望する学生向けに、学生の内に何を準備するべきなのか、また就職後にどの様にキャリアパスを構築してゆくことが可能なのあを紹介することで、学生による目標設定と就職活動を支援する。
基調講演1「人づくりの現場から」
IT 教育における課題を大学、および専門学校の観点から提示し、共通の課題とそうでないものを整理し、大学と専門学校間を含めた学校間での課題の共有を行う。さらに、1校だけで解決できない課題について、産業界、資格関連団体への協力依頼、初等・中等教育への希望する内容を提示し、課題解決のために学外の団体との連携強化を考える場とする。
基調講演2「産業界から見た、これからの ICT 技術者への期待」
インターネットの普及拡大に伴い、ICT 産業はクラウドコンピューティングやユビキタスネットワークを中心とする新たな時代に入った。情報通信技術は今後も、様々な経済活動を支えるうえで必要不可欠なインフラとして、重要な役割を期待されているが、その一方で、わが国の ICT 産業は厳しいグローバルな競争環境にさらされており、大きな転換点を迎えつつある。日本が国際競争に勝ち抜いてゆくうえで企業としてこれからの ICT 技術者に期待する資質について、幅広い視点から提言する。
パネルディスカッション「ICT 教育 Square」
産業構造、社会問題、国際化対応など、ICT 教育が取り巻くあらゆる問題について、会場の参加者と対話しながら、今後への課題と ICT 教育推進協議会(ICTEPC)の役割、提言などについて議論する。


プログラムは、ICTEPC と TCJ の運営委員のメンバーが合同で企画を行い「クラウド最前線」「学校の国際化とその対応」「企業にとっての IT 人材」「Cisco ルータを用いた IPv6の設定」など、最新かつ参加者に有意義なプログラムを分科会形式で2日間で10プログラムを企画、どのプログラムも時間が足りなくなるほど、熱心な討論が展開されていた。

また、日頃、産業界と教育界が接することが少ないと考え、基調講演に日本電気株式会社代表取締役会長の矢野薫様をお招きし、「産業界から見た、これからの ICT 技術者への期待」と題し、ICT 産業は今後厳しいグローバルな競争環境にさらされる中、勝ち抜いていくために企業がどのような ICT 技術者が必要にしているかなど、大変熱いメッセージを頂戴することができた。

そのほか、ICTEPC と TCJ メンバーが合同で「人づくりの現場から」「ICT 教育 Square」と2つのパネルディスカッションを開催、ICT 教育における現場からみた課題を発表していただき、これらに立ち向かっていくには、教育界と産業界との接点が今後さらに重要であることなどが報告された。

2日間で、161名、そのうち CNA 参加校100名以上のインストラクタが来場、参加者のアンケート結果から、80%以上の方が満足しているというコメントいただき、初めての開催ながら、「情報通信技術教育者合同会議2010」は成功裡に終了した。

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導入事例

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