ワイヤレス ネットワークは、PC やモバイル端末が場所を問わずにネットワークを利用できるモビリティ環境を構築し、ビジネスの機動力を大きく向上させるためのインフラストラクチャとして不可欠なものです。仕事のスタイルを見直す契機として、いち早く導入を進めるケースは多く、今後のさらなる活用に目を向ける企業も増えてきました。
これまで、ワイヤレス ネットワークは通信速度や安定性、セキュリティなどの面で、導入をためらうケースも多く見られました。シスコでは、これらの懸念を払拭する優れたソリューションをすでに提供しており、安全で信頼性の高いワイヤレス ネットワークの構築を実現しています。
そのワイヤレス ネットワークを、より高速で、安定したものにする新しい規格として発表されたのが、IEEE8 02.11n です。ネットワーク アプリケーションの利用や映像配信といったデータ量の多い通信でも、有線ネットワークと遜色ないスピードと安定性を保つことができることから、次世代のワイヤレス ネットワークを実現する要素として注目を集めています。
ここでは、IEEE 802.11n の概要と、シスコの対応製品、導入ソリューション事例をご紹介します。
ワイヤレス ネットワーク の新しい規格「IEEE 802.11n」
IEEE 802.11n は、正式化に向けて策定が進められているワイヤレス ネットワーク の新しい規格です。現在はドラフト 2.0 版としてリリースされており、対応製品も登場しています。シスコでは、企業向けアクセス ポイント製品として、業界初の IEEE 802.11n ドラフト 2.0 認証製品を発売するなど、次世代のワイヤレス ネットワーク環境に向けた取り組みを積極的に進めています。
従来の規格に対して、IEEE 802.11n は次のような特長を備えています。
・高速である
理論転送速度は 300Mbps(2008 年 6 月現在)となり、これまでの 54Mbps から大幅に高速化しています。
・通信の安定性が高い
複数のアンテナを用いて通信を行う MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を採用しており、高速な通信を、より安定的に行うことができます。
・カバー エリアが広がる
安定性の向上と同時に、カバー エリア自体も広がります。アクセス ポイントから離れても、通信速度(帯域)は比較的高いレートの状態が保たれます。
IEEE 802.11n の導入によるメリット
・有線 LAN と遜色ないネットワーク環境を構築できる
通信速度が大きく向上することで、有線 LAN と変わらないアクセス性を得ることができます。大容量のファイルの送受信、サーバや業務アプリケーションなど、社内ネットワーク資源の利用がより快適になり、ビジネスの迅速性を高めることができます。
・リッチ コンテンツの利用を促進できる
通信速度と安定性の向上によって、従来ワイヤレス ネットワークでは運用しづらかったビデオ会議や動画コンテンツ、音声通話など、コミュニケーションの充実に欠かせない各種メディア(コンテンツ)を円滑に利用できるようになります。
・「いつでも、どこでも」をさらに拡大できる
通信のカバー エリアが広がり、かつ通信品質(帯域)も保たれるので、ノート PC や無線 IP フォンなど、ワイヤレス ネットワーク対応機器を用いた機動力のあるビジネスを、よりいっそう展開しやすくなります。
・従来のワイヤレス ネットワーク対応機器も利用できる
IEEE 802.11n は、現在普及している IEEE 802.11g と IEEE 802.11a の上位互換となる規格です。これまで導入してきた機器は、引き続き利用することができます。アクセス ポイントを IEEE 802.11n 対応にすることで、クライアントは従来のままであっても、カバー エリア拡大といった恩恵を受けられます(注)。
注:IEEE 802.11g 対応製品同士と比較した場合です。IEEE 802.11n 対応製品同士で得られるカバー エリアよりは狭まります。
対応製品:Cisco Aironet 1250 シリーズ
Cisco Aironet 1250 は、企業向けアクセス ポイント製品として、業界初の IEEE 802.11n 認証製品です。高速かつ安定した次世代のワイヤレス ネットワークを支え、将来の投資保護にも対応する画期的な製品です。
主な特長は、次のとおりです。
・モジュラー型を採用し、両端の無線モジュールを交換可能
これにより、IEEE 802.11n の正式化に伴うアップデートをはじめ、無線モジュールを入れ替えることでさまざまな用途に対応でき、機能の強化や拡張が容易に行えます。将来に向けた投資保護にも効果的です。
・集中管理型のワイヤレス ネットワークに対応
シスコのユニファイド ワイヤレス ネットワークを構成する製品のひとつであり、集中管理型のソリューションに対応しています。アクセス ポイントの一元的な管理と運用によって、各種設定やポリシーの適用、セキュリティの維持など、さまざまな面における負担や労力を削減できます。
Cisco Aironet 1250 シリーズについては、こちらもご覧ください。
導入事例は、こちらをご覧ください。