Guest

シスコASA5500シリーズ適応型セキュリティアプライアンス

(コラム) ストリーミング品質低下の技術的要因

インターネットや企業ネットワークなど、現在のコンピュータ ネットワークの多くでは、 Internet Protocol(IP)という通信手順により、情報のやり取りを行います。IP でやり取りされる情報は、送信元でパケットと呼ばれるデータ単位に分割され伝送されます。また、受信側ではこれを組み立てることにより元の情報が復元されています。そしてこの工程は、IP 電話の音声やネット ミーティングの画像に代表されるストリーミングにおいても同様です。音声や映像は、デジタル情報に置き換えられた後に圧縮され、そしてパケット分割されて相手先へとルーティングされます。受信側では到達したパケット内の情報を解凍した上で組み立てることで復元し、これをリアルタイムで再生することになります。

さて、実は IP には一つの問題が存在します。IP において、パケットそれぞれの伝送タイミングや速度についての取り決めが存在しないという点です。つまり、分割され送信先へと送り出されたパケットは、送り出したタイミングそのままに宛先に到達するとは限りません。このためパケットは、あるときは連続して宛先に到達しますが、部分的に間隔をあけて到達することもあります。この現象は、ゆらぎと呼ばれています。ゆらぎは、一定の頻度で発生するものではなく、それ自体の大きさも一定ではありません。この不規則的な発生を、ジッタ(jitter:遅延間隔のバラつき)と呼びます。また、ストリーミングなどの多量の転送パケットが集中するゲートウェイ部分においては、すべてのパケットをさばききれず、部分的にこれを破棄する場合があります。途中でパケットが消失する packet loss (パケット ロス)の発生です。ゆらぎやパケット ロスは、ストリーミングの情報品質を著しく低下させる原因となります。一定間隔でパケットが届かなかったり、パケットに欠落があったりすれば、連続した音声や画像として組み立ててこれを再生できないため、音飛びや映像の欠落、停止などの状態が頻繁に発生することになるのです。
なお、これらの問題に対するソリューションが存在します。これを Quality of Service(QoS:サービス品質)と呼びます。

ストリーミング品質低下の技術的要因

図8 ストリーミング品質低下の技術的要因


LP Chat Example Page old

関連リンク
中規模ネットワーク
中規模ネットワーク 関連製品