この章では、wireless deviceに無線を設定する手順を説明します。この章の内容は、次のとおりです。
- ・ 無線インターフェイスの有効化
- ・ 無線ネットワークの役割の設定
- ・ デュアル無線のフォールバック設定
- ・ 無線データ レートの設定
- ・ MCS レートの設定
- ・ 無線伝送の電力の設定
- ・ 無線チャネルの設定
- ・ 位置情報サービスの設定
- ・ ワールド モードの有効化と無効化
- ・ 短い無線プリアンブルの有効化と無効化
- ・ 送受信アンテナの設定
- ・ Gratuitous プローブ応答の有効化と無効化
- ・ Aironet 拡張機能の無効化と有効化
- ・ イーサネット カプセル化変換方式の設定
- ・ ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化
- ・ Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化
- ・ ビーコン間隔と DTIM の設定
- ・ RTS しきい値とリトライの設定
- ・ 最大データ リトライの設定
- ・ フラグメンテーションしきい値の設定
- ・ 802.11g 無線の短いスロット時間の有効化
- ・ キャリア話中検査の実行
- ・ VoIP パケット処理の設定
- ・ VoWLAN メトリックの表示
無線インターフェイスの有効化
wireless deviceの無線はデフォルトでは無効に設定されています。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線を有効にします。
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SSID を入力します。SSID には、最大 32 文字の英数字を使用できます。SSID では、大文字と小文字が区別されます。 |
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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無線ポートを無効にするには、shutdown コマンドを使用します。
無線ネットワークの役割の設定
表6-1 は、各装置に対する無線ネットワークの役割を示しています。
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ユニバーサル ワークグループ ブリッジ 1 |
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ルート アクセス ポイントにフォールバック ロールを設定することもできます。wireless deviceは、イーサネット ポートが無効になるか、または有線 LAN から切り離されたときに自動的にフォールバック ロール(モード)に移行します。フォールバック ロールとして次の 2 つが挙げられます。
- ・ Repeater:イーサネット ポートが無効になった場合、wireless deviceはリピータになり、近くのルート アクセス ポイントにアソシエートします。フォールバック リピータがアソシエートするルート アクセス ポイントを指定する必要はありません。リピータが自動的に最適な無線接続を提供するルート アクセス ポイントに関連付けます。
- ・ Shutdown:wireless deviceは無線をシャットダウンし、すべてのクライアント デバイスの接続を解除します。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってwireless deviceの無線ネットワークの役割とフォールバック ロールを設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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station-role |
(オプション)ルート アクセス ポイントのフォールバック ロールを選択します。wireless deviceのイーサネット ポートが無効になるか、有線 LAN から切断された場合、wireless deviceは無線ポートをシャットダウンするか、近くのルート アクセス ポイントにアソシエートしたリピータ アクセス ポイントになります。 |
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ユニバーサル ワークグループ ブリッジ モード
ユニバーサル ワークグループ ブリッジの役割を設定する場合は、クライアントの MAC アドレスを含める必要があります。ワークグループ ブリッジは、MAC アドレスがブリッジ テーブルにすでに用意されていて、静的エントリでない場合のみ、この MAC アドレスとアソシエートします。確認に失敗すると、ワークグループ ブリッジは BVI の MAC アドレスとアソシエートします。ユニバーサル ワークグループ ブリッジ モードでは、ワークグループ ブリッジがイーサネット クライアントの MAC アドレスを使用して、シスコまたはシスコ以外のルート デバイスとアソシエートします。ユニバーサル ワークグループ ブリッジは透過的に実行され、管理対象ではありません。
リカバリのメカニズムを有効にし、イーサネット クライアントを無効にしてワークグループ ブリッジを管理対象にしなおすと、ユニバーサル ワークグループ ブリッジが自己の BVI アドレスでアクセス ポイントとアソシエートします。
「海外での航空飛行」のケースに対応するため、world-mode コマンドに roaming のキーワードが加えられました。このキーワードを使用すると、ルート アクセス ポイントから認証が一度解除されても、ワークグループ ブリッジが受動スキャニングを行うようになります。このコマンドの詳細は、ワールド モードの有効化と無効化を参照してください。
デュアル無線のフォールバック設定
デュアル無線のフォールバック機能を使用すると、アクセス ポイントをネットワーク インフラストラクチャに接続している非ルート ブリッジのリンクが停止した場合、クライアントがアクセス ポイントに接続しているルート アクセス ポイントのリンクがシャットダウンするようアクセス ポイントを設定できます。ルート アクセス ポイントのリンクをシャットダウンすると、クライアントが別のアクセス ポイントにローミングするようになります。この機能がないと、クライアントがアクセス ポイントへの接続を継続しても、ネットワークからデータを送受信できません。
図6-1 デュアル無線のフォールバック
デュアル無線フォールバックの設定方法には、次の 3 種類があります。
無線トラッキング
アクセス ポイントを設定して、ある無線の状態を追跡または監視できます。追跡した無線が停止または無効になった場合、アクセス ポイントが他の無線をシャットダウンします。追跡した無線がオンになると、アクセス ポイントが他の無線を有効にします。
# station-role root access-point fallback track d0 shutdown
# station-role root access-point fallback track d1 shutdown
ファースト イーサネット トラッキング
イーサネット ポートが無効になるか、有線 LAN から切断された場合、アクセス ポイントを設定してフォールバックできます。アクセス ポイントをファースト イーサネット トラッキング用に設定する手順は、無線ネットワークの役割の設定のとおりです。
# station-role root access-point fallback track fa 0
MAC アドレス トラッキング
別の無線に接続しているクライアント アクセス ポイントを MAC アドレスでトラッキングして、ルート アクセス ポイントの役割を担う無線の起動と停止を設定できます。クライアントがアクセス ポイントからのアソシエートを解除すると、ルート アクセス ポイントの無線が停止します。クライアントがアクセス ポイントへのアソシエートを再開すると、ルート アクセス ポイントの無線が起動します。
MAC アドレス トラッキングは、クライアントがアップストリームの有線ネットワークに接続している非ルート ブリッジのアクセス ポイントの場合に最も役立ちます。
たとえば、MAC アドレスが 12:12:12:12:12:12 のクライアントをトラッキングするには、次のコマンドを入力します。
# station-role root access-point fallback track mac-address 12:12:12:12:12:12 shutdown
未サポートのブリッジ機能
1200 または 1240 シリーズ アクセス ポイントをブリッジとして設定した場合、次の機能はサポートされません。
無線データ レートの設定
データ レート設定を使用して、wireless deviceのデータ転送に使用されるデータ レートを選択します。レートの単位は Megabits per second(Mbps; メガビット/秒)です。wireless deviceは常に Basic に設定された最大データ レートで転送しようとします。なお、ブラウザベースのインターフェイスでは、Basic は Require と呼ばれます。障害や干渉などがある場合は、データ送信が可能な範囲での最速レートまで減速されます。各データ レートを設定して、次の 3 つの状態の 1 つに設定できます。
- ・ Basic(GUI では Basic レートを Required と表示):ユニキャストとマルチキャストの両方で、すべてのパケットをこのレートで転送します。wireless deviceのデータ レートを、1 つ以上 Basic に設定してください。
- ・ Enabled:ユニキャスト パケットだけがこのレートで送信され、マルチキャスト パケットは Basic に設定されているいずれかのデータ レートで送信されます。
- ・ Disabled:データはこのレートでは送信されません。
Data Rate の設定を使用すると、特定のレートでデータを転送するクライアント デバイスに対応するようにアクセス ポイントを設定できます。たとえば、11Mbps のみで転送を行う 2.4GHz 無線を設定する場合、11Mbps レートを Basic に設定し、他のデータ レートを Disabled に設定します。wireless deviceを、1Mbps および 2Mbps でデータを転送するクライアント デバイスのみに対応するように設定するには、1Mbps および 2Mbps に対して Basic を選択し、その他のデータ レートは Disabled に設定します。2.4GHz、802.11g 無線を、802.11g クライアント デバイスのみに対応するように設定するには、Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM; 直交周波数分割多重方式)データ レート(6、9、12、18、24、36、48、54)を、すべて Basic に設定します。54Mbps のみで転送を行う 5GHz 無線を設定するには、54Mbps レートを Basic に設定し、他のデータ レートを Disabled に設定します。
また、通信範囲またはスループットが最適になるようなデータ レートが自動的に設定されるように、wireless deviceを設定することも可能です。データ レート設定に range を入力した場合、1Mbps レートは Basic に、他のレートは Enabled に設定されます。この範囲設定により、データ レートの兼ね合いを取ってアクセス ポイントの適用範囲を拡大できます。他のクライアントは接続できるのにアクセス ポイントに接続できないクライアントがあった場合、アクセス ポイントの適用範囲内にそのクライアントが入っていないことが考えられます。このような場合、範囲オプションを使用すれば、適用範囲を拡大してクライアントがアクセス ポイントに接続できるようになります。主に、スループットと範囲との兼ね合いです。(アクセス ポイントからの距離が遠いなどの理由により)信号が低下すると、リンクを維持するために(データ レートを下げても)レートのネゴシエーションをやり直します。高いデータ レートを維持できないほどに信号が低下した場合に、高いスループットに設定したリンクが単純に廃棄するか、十分なサービス範囲を持ったアクセス ポイントがあればそちらにローミングするか比較してください。スループットか範囲かの 2 つの兼ね合いは、RF 環境の品質はもとより、ユーザに送信するトラフィックの種類、目的のサービス レベル、無線プロジェクトに利用できるリソースで決定すべき設計です。データ レート設定に throughput を入力した場合、wireless deviceは 4 つのデータ レートすべてを Basic に設定します。
特権 EXEC モードから、次の手順に従って無線データ レートを設定します。
設定から 1 つまたは複数のデータ レートを削除する場合は、speed コマンドの no フォームを使用します。次の例は、設定からデータ レート basic-2.0 と basic-5.5 を削除する方法を示しています。
ap1200(config)# interface dot11radio 0
ap1200(config-if)# no speed basic-2.0 basic-5.5
MCS レートの設定
Modulation Coding Scheme(MCS)とは、変調命令(BPSK、QPSK、16-QAM、64-QAM)と FEC コード レート(1/2、2/3、3/4、5/6)からなる PHY パラメータの規格です。MCS は、1250 シリーズ 802.11n 無線で使用され、次の 32 の対称設定を定義します(空間ストリームごとに 8 つ)。
1250 シリーズ アクセス ポイントは、MCS 0 〜 15 をサポートします。高いスループットのクライアントは、MCS 0 〜 7 以上をサポートします。
MCS は場合によっては、スループットが増えるため、MCS は重要な設定です。高いスループットのデータ レートは、「MCS」、「帯域幅」、および「ガード インターバル」によって変わります。802.11 a、b、および g 無線では、20MHz チャネル幅を使用します。表6-2 は、MCS、ガード インターバル、およびチャネル幅に応じた見込みデータ レートを示しています。
MCS レートの設定には、speed コマンドを使用します。次の例は、802.11n 5GHz 無線の speed 設定を示しています。
speed basic-1.0 2.0 5.5 11.0 6.0 9.0 12.0 18.0 24.0 36.0 48.0 54.0 m0. m1. m2. m3. m4. m8. m9. m10. m11. m12. m13. m14. m15.
無線伝送の電力の設定
無線伝送の電力は、無線のタイプ、またはアクセス ポイントに設置している無線とアクセス ポイントが稼動している規制地域によって決まります。アクセス ポイントで利用できる伝送電力と、アクセス ポイントが稼動している規制地域については、アクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。ハードウェア インストレーション ガイドは、Cisco.com から入手できます。表示およびダウンロード手順は、次のとおりです。
ステップ 2 Technical Support & Documentation をクリックします。テクニカル サポートのリンク先リストを掲載した画面が開きます。
ステップ 3 Technical Support & Documentation をクリックします。Technical Support and Documentation ページが表示されます。
ステップ 4 Documentation & Tools の項から、Wireless を選択します。Wireless Support Resources ページが表示されます。
ステップ 5 Wireless LAN Access の項から、使用中のアクセス ポイントを選択します。アクセス ポイントの紹介ページが表示されます。
ステップ 6 Install and Upgrade の項から、Install and Upgrade Guides を選択します。アクセス ポイントの Install and Upgrade Guides ページが表示されます。
ステップ 7 アクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを選択します。このガイドのホーム ページが表示されます。
ステップ 8 左側のフレームから、Channels and Antenna Settings をクリックします。
表6-3 は、mW と dBm の対応表を示しています。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってアクセス ポイントの無線の伝送電力を設定します。
power コマンドの no フォームを使用し、電力設定をデフォルトの Maximum に戻します。
アソシエートしたクライアント デバイスの電力レベルの制限
wireless deviceにアソシエートしたクライアント デバイスの電力レベルは、制限することもできます。クライアント デバイスがwireless deviceにアソシエートしている場合、wireless deviceはクライアントに最大電力レベル設定を送信します。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってwireless deviceにアソシエートするすべてのクライアント デバイスに、最大許可電力設定を指定します。
アソシエートしたクライアントの最大電力レベルを無効にする場合は、client power コマンドの no フォームを使用します。
無線チャネルの設定
wireless deviceの無線のデフォルト チャネル設定は Least Congested です。起動時にwireless deviceは最も混雑の少ないチャネルをスキャンして選択します。ただしサイト調査の後も一貫したパフォーマンスが維持されるように、各アクセス ポイントにスタティック チャネル設定を指定することをお勧めします。wireless deviceのチャネル設定は、規制地域で使用できる周波数に対応します。各地域で許可されている周波数については、アクセス ポイントのハードウェア インストレーション ガイドを参照してください。
2.4GHz 帯チャネル利用帯域幅は、チャネルあたり 22MHz になります。チャネル 1、6、11 の帯域幅は重複していないので、干渉を起こさずに、同じ圏内に複数のアクセス ポイントを設定できます。802.11b および 802.11g の 2.4GHz 無線はどちらも同じチャネルと周波数を使用します。
5GHz 帯無線では 5180 〜 5320MHz の帯域を利用し、8 チャネルが利用可能です。各チャネルは 20MHz に対応し、チャネルの帯域は少しずつ重複しています。最適なパフォーマンスを得るため、互いに近い位置にある無線の場合は、隣接していないチャネル(たとえば、44 と 46)を使用します。
これらは頻繁に変わるため、本書ではチャネル設定については明記しません。ご使用のアクセス ポイントまたはブリッジに使用するチャネル設定の最新情報については、『Channels and Maximium Power Settings for Cisco Aironet Autonomous Access Points and Bridges』を参照してください。この資料は、次の Cisco.com から入手できます。
http://cisco.com/en/US/products/ps6521/tsd_products_support_install_and_upgrade.html
802.11n チャネル幅
802.11n では、20MHz のチャネル幅と、2 つの連続した重複しないチャネル(2.4GHz チャネルの 1 と 6 など)からなる 40MHz のチャネル幅の両方を使用できます。
2 つの 20MHz チャネルのうちの一方は、「制御チャネル」と呼ばれます。従来のクライアント、および 20MHz の高スループット クライアントは、この制御チャネルを使用します。ビーコンは、このチャネルにのみ送信できます。もう一方の 20MHz チャネルは、「拡張チャネル」と呼ばれます。40MHz のステーションでは、このチャネルと制御チャネルを同時に使用できます。
40MHz チャネルは、1,1 のように、制御チャネルと拡張チャネルの組み合わせで指定されます。この例では、チャネル 1 の制御チャネルと、その上の拡張チャネルが指定されていることになります。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってwireless deviceのチャネル幅を設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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channel{frequency | least-congested | width [20 | 40-above | 40-below] | dfs } |
wireless device無線にデフォルトのチャネルを設定します。 起動時に最も混雑の少ないチャネルを探す場合は、least-congested を入力します。 使用する帯域幅を指定するには、width オプションを使用します。このオプションは、1250 シリーズ アクセス ポイントで使用でき、20、40 より上、および 40 以下の 3 つの設定値から構成されています。20 を選択すると、チャネル幅が 20MHz に設定されます。40 より上を選択すると、チャネル幅が 40MHz に設定され、制御チャネルより上の拡張チャネルが設定されます。40 以下を選択すると、チャネル幅が 40MHz に設定され、制御チャネル以下の拡張チャネルが設定されます。
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動的周波数選択
工場出荷時に米国向け、ヨーロッパ向け、シンガポール向け、韓国向け、日本向け、イスラエル向けおよび台湾向けに設定されている 5GHz 無線のアクセス ポイントは、無線デバイスがレーダー信号を検出して干渉しないようにする Dynamic Frequency Selection(DFS)の使用を必須とする規制に従うようになりました。アクセス ポイントが特定チャネル上のレーダーを検出すると、そのチャネルを 30 分間使用しないようにします。その他の規制地域向けに設定する無線では、DFS を使用しません。
DFS を有効に設定した 5GHz 帯無線を 表6-4 に記載した 15 チャネルのいずれかで動作させると、アクセス ポイントが自動的に DFS を使用して動作周波数を設定します。DFS が有効に設定されると、アクセス ポイントが自らの動作周波数にレーダー信号がないか監視するようになります。同じチャネルにレーダー信号を検出した場合は、アクセス ポイントが次の処理を実行します。
- ・ チャネル上でそれ以降の伝送をブロックします。
- ・ 省電力モードのクライアントからのキューを消去します。
- ・ 802.11h チャネル切り替えの通知を同報通信します。
- ・ 残りのクライアント デバイスのアソシエーションを解除します。
- ・ アクセス ポイントが Wireless Domain Services(WDS; 無線ドメイン サービス)を構成している場合は、その周波数から外れていくアクティブな WDS デバイスに DFS 通知を送信します。
- ・ 別の 5GHz チャネルを無作為に選択します。
- ・ 選択したチャネルが 表6-4 のいずれかのチャネルだった場合は、そのチャネルにレーダー信号がないか 60 秒間スキャンします。
- ・ そのチャネルにレーダー信号がなければ、ビーコンを有効にしてクライアントのアソシエーションを受入れます。
- ・ アクセス ポイントが WDS を構成している場合は、アクティブな WDS デバイスに新しい動作周波数を知らせる DFS 通知を送信します。
DFS を必要とするチャネルの完全リストについては、表6-4 を参照してください。
Autonomous 動作では、表6-4 に記載したチャネルから、DFS に無作為なチャネル選択が必要です。このチャネルの設定は、ユーザ インターフェイスから手動で行えないようになっています。表6-4 に掲載されていないチャネルには無作為な選択が不要のため、手動で設定できます。
表6-4 に掲載されているチャネルに伝送する前に、アクセス ポイントの無線が Channel Availability Check(CAC)を実行します。この CAC では、チャネルにレーダー信号がないか 60 秒間のスキャンを行います。CAC スキャンの開始時と終了時を示す次のようなメッセージがアクセス ポイントのコンソールに表示されます。
*Mar 6 07:37:30.423:%DOT11-6-DFS_SCAN_START:DFS:Scanning frequency 5500 MHz for 60 seconds
*Mar 6 07:37:30.385:%DOT11-6-DFS_SCAN_COMPLETE:DFS scan complete on frequency 5500 MHz
表6-4 に掲載されている DFS チャネルを稼動すると、CAC を実行するほか、アクセス ポイントがチャネルにレーダーがないか監視します。レーダーが検出されると、アクセス ポイントは 200ms 以内にデータ パケットの送信を停止し、802.11h チャネル切り替えの通知を含め 5 つのビーコンを同報通信して、アクセス ポイントで使用し始めたチャネル番号を表します。レーダーが検出されると、次のようなメッセージがアクセス ポイントのコンソールに表示されます。
*Mar 6 12:35:090.750:%DOT11-6-DFS_TRIGGERED:DFS:triggered on frequency 5500 MHz
チャネルにレーダーが検出されると、30 分間そのチャネルは使用できなくなる場合があります。アクセス ポイントは、最近 30 分間に検出したチャネルにつき、1 本のフラグを不揮発性ストレージ内に立てます。30 分が経過すると、そのチャネルのフラグはクリアされます。このフラグがクリアされる前にアクセス ポイントをリブートした場合は、チャネルが初期化されたときに非占有時間が 30 分間にリセットされます。
CLI コマンド
DFS が有効に設定されているかどうかの確認
DFS が有効に設定されているかどうかを確認するには、show controllers dot11radio1 コマンドを使用します。このコマンドでは、均一拡散が必要かどうか、チャネルがレーダー検出に起因する非占有期間に置かれているかどうかも示されます。
次の例は、DFS が有効になっているチャネルで show controller コマンドを実行した時の出力行を示しています。前の段落にある指示は、太字で示しています。
ap#show controller dot11radio1
Radio AIR-RM1251A, Base Address 011.9290ec0, BBlock version 0.00, Software version 6.00.0
Number of supported simultaneous BSSID on Dot11Radio1: 8
Carrier Set: Americas (OFDM) (US )
Uniform Spreading Required: Yes
Current Frequency: 5300 MHz Channel 60 (DFS enabled)
Current Frequency: 5300 MHz Channel 60 (DFS enabled)
Allowed Frequencies: 5180(36) 5200(40) 5220(44) 5240(48) *5260(52) *5280(56) *53
00(60) *5320(64) *5500(100) *5520(104) *5540(108) *5560(112) *5580(116) *5660(13
2) *5680(136) *5700(140) 5745(149) 5765(153) 5785(157) 5805(161)
* = May only be selected by Dynamic Frequency Selection (DFS)
Listen Frequencies: 5170(34) 5190(38) 5210(42) 5230(46) 5180(36) 5200(40) 5220(4
4) 5240(48) 5260(52) 5280(56) 5300(60) 5320(64) 5500(100) 5520(104) 5540(108) 55
60(112) 5580(116) 5600(120) 5620(124) 5640(128) 5660(132) 5680(136) 5700(140) 57
45(149) 5765(153) 5785(157) 5805(161) 5825(165)
Beacon Flags: 0; Beacons are enabled; Probes are enabled
Allowed Power Levels: -1 2 5 8 11 14 15 17
Allowed Client Power Levels: 2 5 8 11 14 15 17
チャネルの設定
チャネルを設定するには、channel コマンドを使用します。インターフェイスのコマンドは、特定のチャネル番号を選択して DFS を有効にできるようにのみ修正されています。
次の例では、チャネル 36 を選択し、周波数帯 1 で DFS を使用するよう設定します。
ap#configure terminal
ap(config)interface dot11radio1
ap(config-if) channel 36
ap(config-if)
DFS 選択によるチャネル ブロック
屋内や屋外など特定地域で使用できるチャネルを制限している規制地域の場合、DFS が有効になっている時にアクセス ポイントがそれらを選択しないようチャネルをまとめてブロックすることができます。DFS 選択によってチャネルをまとめてブロックするには、次の設定インターフェイス コマンドを使用してください。
[no] dfs band [1] [2] [3] [4] block
オプション 1、2、3、4 で、ブロック対象のチャネルを指定します。
- ・ 1:5.150 〜 5.250GHz の周波数を指定します。この周波数グループは UNII-1 帯域とも呼ばれています。
- ・ 2:5.250 〜 5.350GHz の周波数を指定します。この周波数グループは UNII-2 帯域とも呼ばれています。
- ・ 3:5.470 〜 5.725GHz の周波数を指定します。
- ・ 4:5.725 〜 5.825GHz の周波数を指定します。この周波数グループは UNII-3 帯域とも呼ばれています。
次の例は、DFS 中にアクセス ポイントが 5.150 〜 5.350GHz の周波数を選択しないようにする方法を示しています。
ap(config-if)# dfs band 1 2 block
次の例は、DFS について 5.150 〜 5.350GHz の周波数をブロック解除する方法を示しています。
ap(config-if)# no dfs band 1 2 block
次の例は、DFS についてすべての周波数をブロック解除する方法を示しています。
ap(config-if)# no dfs band block
レーダー検出のシミュレーション
debug dot11 dfs simulate コマンドを使用すると、使用チャネルでレーダー検出のシミュレーションが行えます。次の例では、DFS チャネル 36 でレーダーをシミュレーションしています。5 つのビーコンを送信しています。
ap#debug dot11 dot11radio1 dfs simulate 36 5
レーダーが検出されると、コンソールに次のようなメッセージが表示されます。
*Mar 6 12:35:09.750: %DOG11-6-DFS_TRIGGERED: DFS: triggered on frequency 5500 MHz
802.11n ガード インターバルの設定
802.11n ガード インターバルとは、ナノ秒単位で示されるパケット間の間隔を指します。short(400ns)と long(800ns)の 2 つの設定値が使用できます。
特権 EXEC モードから、次の手順に従って 802.11n ガード インターバルを設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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位置情報サービスの設定
この項では、アクセス ポイントの Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)で、Location-Based Services(LBS; 位置情報サービス)を設定する方法について説明します。他のアクセス ポイント機能と同じように、ネットワークで Wireless LAN Solutions Engine(WLSE)を使用して LBS を複数のアクセス ポイントに設定することができます。LBS 設定は、このリリースのアクセス ポイント GUI には表示されません。
位置情報サービスの概要
LBS には、少なくても 3 つのアクセス ポイントを設定することをお勧めします。位置情報サービス(LBS)をアクセス ポイントに設定すると、追跡対象のアセットに記載された LBS 位置決定タグから送信された位置パケットをアクセス ポイントが監視するようになります。アクセス ポイントが位置決定パケットを受信すると、Received Signal Strength Indication(RSSI; 受信信号強度インジケータ)を測定し、RSSI 値と位置パケットを受信した時刻を記載した User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)パケットを作成します。この UDP パケットをアクセス ポイントが位置サーバに転送します。位置サーバは、LBS に対応したアクセス ポイントから受信した位置情報に基づいて LBS タグの位置を算出します。ネットワークに WLSE がある場合は、位置サーバがこの WLSE を照会して LBS に対応したアクセス ポイントの状態を調べることができます。図6-2 は、LBS 対応ネットワークの基本的な部分を示しています。
図6-2 LBS ネットワークの基本構成
LBS を設定するアクセス ポイントは、同じ圏内である必要があります。タグによるメッセージを報告したアクセス ポイントが 1 か所または 2 か所のみである場合、位置サーバは報告してきたこの 2 つのアクセス ポイントのカバレッジ領域内にそのタグがあることを報告できます。設定の詳細は、LBS タグと位置サーバのマニュアルを参照してください。
LBS をアクセス ポイントに設定
アクセス ポイントに LBS を設定するには、CLI を使用します。特権 EXEC モードから、次の手順に従って LBS を設定します。
次の例では、プロファイル southside がアクセス ポイントの 802.11g 無線で有効に設定されています。
ap(config)# dot11 lbs southside
ap(dot11-lbs)# server-address 10.91.105.90 port 1066
ap(dot11-lbs)# interface dot11 0
ワールド モードの有効化と無効化
802.11d ワールド モード、シスコ従来のワールド モード、またはワールド モード ローミングをサポートするようにwireless deviceを設定できます。ワールド モードを有効にすると、wireless deviceはそのビーコンにチャネル キャリア設定情報を追加します。ワールドモードが有効になっているクライアント デバイスは、キャリア セット情報を受信して、それぞれの設定を自動的に調整します。たとえば、主に日本で使用されるクライアント デバイスは、イタリアに移動し、現地のネットワークに加入したときに、ワールド モードを基準にしてチャネルと電力レベルを自動的に設定します。ファームウェア バージョン 5.30.17 以降を実行しているシスコのクライアント デバイスは、wireless deviceが 802.11d ワールド モードとシスコ従来のワールド モードのどちらを使用しているかを検出し、wireless deviceが使用しているモードと一致するワールド モードを自動的に使用します。
ワールド モードは、常にオンにも設定できます。この設定では、設定を変えながらアクセス ポイントが各国間のローミングを基本的に随時行います。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってワールド モードを有効にします。
ワールド モードを無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
短い無線プリアンブルの有効化と無効化
無線プリアンブル(ヘッダーと呼ばれる場合もある)は、パケットの先頭にあるデータ部です。ここには、wireless deviceとクライアント デバイスのパケットの送受信に必要な情報が含まれています。無線プリアンブルを Long または Short に設定できます。
- ・ Short:短いプリアンブルを使用すると、スループットのパフォーマンスが向上します。Cisco Aironet 無線 LAN クライアント アダプタは、短いプリアンブルをサポートします。Cisco Aironet の初期の無線 LAN アダプタ(PC4800-J および PC4800A-J)には、長いプリアンブルが必要です。
- ・ Long:長いプリアンブルを使用すると、wireless deviceと Cisco Aironet 無線 LAN アダプタのすべての初期モデル(PC4800-J および PC4800A-J)との互換性が保証されます。これらのクライアント デバイスがwireless deviceにアソシエートしない場合、短いプリアンブルを使用する必要があります。
5GHz 無線では無線プリアンブルに Short と Long を設定できません。
特権 EXEC モードから、次の手順に従って短い無線プリアンブルを無効にします。
デフォルトでは短いプリアンブルが有効に設定されています。短いプリアンブルが無効になっている場合、有効にするには preamble-short コマンドを使用します。
送受信アンテナの設定
wireless deviceがデータの送受信に使用するアンテナを選択できます。受信と送信でそれぞれ 3 つのオプションがあります。
- ・ Gain:結果として得られたアンテナ ゲインを dB 単位で設定します。
- ・ Diversity:デフォルト設定。最適な信号を受信するアンテナがwireless deviceで使用されます。wireless deviceに 2 つの固定(取り外し不能)アンテナが使用されている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。
- ・ Right:wireless deviceに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナがwireless deviceの右側のコネクタに取り付けられている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。wireless deviceの背面パネルに向かって、右にあるのが右側のアンテナになります。
- ・ Left:wireless deviceに取り外し可能なアンテナが使用されており、高ゲイン アンテナがwireless deviceの左側のコネクタに取り付けられている場合は、受信と送信の両方にこの設定を使用します。wireless deviceの背面パネルに向かって、左にあるのが左側のアンテナになります。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってwireless deviceがデータの送受信に使用するアンテナを選択します。
Gratuitous プローブ応答の有効化と無効化
Gratuitous プローブ応答(GPR)は、携帯モードと WLAN モード動作をサポートするデュアル モード電話で、バッテリ残量を節電します。GPR は 5GHz 無線で使用できますが、デフォルトでは無効に設定されています。GPR の設定には、次の 2 種類の設定があります。
長い期間を選択すると、GPR で消費する RF 帯域量が減り、バッテリ寿命が短くなる可能性があります。高い伝送速度を選択すると、消費される帯域幅の量を減らしながら小型のバッテリ サイズで済みます。
特権 EXEC モードから、次の手順に従って GPR を有効にし、GPR のパラメータを設定します。
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デフォルトの period(10 Kusec)と speed(6.0Mbps)を使用して、Gratuitous プローブ応答機能を有効にします。 |
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speed {[6.0] [9.0] [12.0] [18.0] [24.0] [36.0] [48.0 ] [54.0] } |
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オプションのパラメータは、個別に設定するか、次の例のようにデフォルトを使用しない場合に組み合せることもできます。
(config-if)# probe-response gratuitous period 30
(config-if)# probe-response gratuitous speed 12.0
(config-if)# probe-response gratuitous period 30 speed 12.0
GPR 機能を無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
Aironet 拡張機能の無効化と有効化
デフォルトでは、wireless deviceは Cisco Aironet 802.11 拡張機能を使用して Cisco Aironet クライアント デバイスの機能を検出し、wireless deviceおよびアソシエートしたクライアント デバイス間での特定の相互作用に必要な機能をサポートします。Aironet の拡張機能では、次の機能のサポートが必要になります。
- ・ ロード バランシング:wireless deviceは Aironet 拡張機能を使用して、ネットワークとの最適な接続性を確保できるアクセス ポイントにクライアント デバイスを自動的に誘導します。これは、ユーザ数、ビット エラー レート、信号強度などの要因に基づいて行われます。
- ・ Message Integrity Check(MIC; メッセージ完全性チェック):暗号化されたパケットへの攻撃(ビットフリップ攻撃)を阻止するために新しく追加された WEP セキュリティ機能。MIC は、wireless deviceと、それにアソシエートされたすべてのクライアント デバイスに実装され、数バイトを各パケットに付加することによって、パケットの改ざんを防ぎます。
- ・ Cisco Key Integrity Protocol(CKIP):IEEE 802.11i セキュリティ タスク グループによって提供された初期アルゴリズムに基づく、シスコの WEP キー置換技術です。標準規格に基づくアルゴリズムである Temporal Key Integrity Protocol(TKIP)では、Aironet 拡張機能を有効にする必要はありません。
- ・ リピータ モード:Aironet 拡張機能はリピータ アクセス ポイントと、それらがアソシエートするルート アクセス ポイントで有効に設定されていなければなりません。
- ・ ワールド モード(従来のモードのみ):従来のワールド モードが有効になっているクライアント デバイスは、wireless deviceからキャリア セット情報を受信して、それぞれの設定を自動的に調整します。802.11d ワールド モードを使用する場合、Aironet 拡張機能は不要です。
- ・ アソシエートされたクライアント デバイスの電力レベルの制限:クライアント デバイスがwireless deviceにアソシエートしている場合、そのwireless deviceは最大許可電力レベル設定をクライアントに送信します。
Aironet 拡張機能を無効にすると、上記の機能は無効になりますが、シスコ以外のクライアント デバイスがwireless deviceにアソシエートしやすくなる場合があります。
Aironet 拡張機能はデフォルトでは有効に設定されています。特権 EXEC モードから、次の手順に従って Aironet 拡張機能を無効にします。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。 |
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Aironet 拡張機能が無効になっている場合、有効にするには dot11 extension aironet コマンドを使用します。
イーサネット カプセル化変換方式の設定
wireless deviceが 802.3 パケット以外のデータ パケットを受信する場合、そのwireless deviceはカプセル化変換方式を使用してパケットを 802.3 にフォーマットする必要があります。この変換方式には次の 2 種類があります。
- ・ 802.1H:Cisco Aironet ワイヤレス製品に最適なパフォーマンスを提供します。これはデフォルト設定です。
- ・ RFC1042:Cisco Aironet 以外の無線機器との相互運用性を確保するには、この設定を使用します。RFC1042 は、802.1H ほどの相互運用性は保証されませんが、他の製造メーカーの無線機器で使用されています。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってカプセル化変換方式を設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。 |
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ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャストの有効化と無効化
Reliable multicast messages from the access point to workgroup bridges 設定は、マルチキャスト メッセージの信頼できる送信を、wireless deviceにアソシエートしている約 20 の Cisco Aironet ワークグループ ブリッジに制限します。デフォルト設定の disabled は、マルチキャスト送信の信頼性を下げて、より多くのワークグループ ブリッジがwireless deviceにアソシエートできるようにします。
通常、アクセス ポイントやブリッジでは、ワークグループ ブリッジはクライアント デバイスとしてではなく、アクセス ポイントやブリッジと同じインフラストラクチャ デバイスとして扱われます。ワークグループ ブリッジがインフラストラクチャ デバイスとして扱われる場合、wireless deviceは Address Resolution Protocol(ARP)パケットなどのマルチキャスト パケットを、確実にワークグループ ブリッジに配信します。
信頼性の高いマルチキャスト配信のパフォーマンス コストのため(マルチキャスト パケットが各ワークグループ ブリッジに二重に送信されるので)、ワークグループ ブリッジなどwireless deviceにアソシエートできるインフラストラクチャ デバイスの数は制限されます。wireless deviceへの無線リンクを維持できるワークグループ ブリッジの数を 21 以上にするには、wireless deviceがマルチキャスト パケットをワークグループ ブリッジに配信するときの信頼性を低くする必要があります。信頼性が低くなると、wireless deviceはマルチキャスト パケットが目的のワークグループ ブリッジに到達したかどうかを確認できなくなるため、wireless deviceのカバレッジ領域の端にあるワークグループ ブリッジでは IP 接続が失われる可能性があります。ワークグループ ブリッジをクライアント デバイスとして扱うと、パフォーマンスは向上しますが、信頼性は低くなります。
Cisco Aironet ワークグループ ブリッジでは、最大 8 つのイーサネット対応デバイスとの無線 LAN 接続を提供します。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってカプセル化変換方式を設定します。
ワークグループ ブリッジへの信頼性のあるマルチキャスト メッセージを無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
Public Secure Packet Forwarding の有効化と無効化
Public Secure Packet Forwarding(PSPF)を使用すると、アクセス ポイントにアソシエートされているクライアント デバイスと、同じアクセス ポイントにアソシエートする他のクライアント デバイスとの偶発的なファイル共有や通信を防ぐことができます。PSPF は、クライアント デバイスに LAN におけるインターネット アクセスだけを許可し、その他の権限は与えません。この機能は、空港や大学の構内などに敷設されている公衆無線ネットワークに有用です。
wireless deviceで CLI コマンドを使用して PSPF を有効または無効にする場合は、ブリッジ グループを使用します。次の文書では、ブリッジ グループに関する詳細な説明と、ブリッジ グループを実装する手順を収めています。
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・ 『Cisco IOS Bridging and IBM Networking Configuration Guide, Release 12.2』。次のリンクをクリックすると、「Configuring Transparent Bridging」の章を参照できます。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios122/122cgcr/fsecur_c/fsaaa/scfacct.htm#xtocid2
PSPF は Web ブラウザ インターフェイスを使用して有効および無効にできます。PSPF 設定は Radio Settings ページで行います。
PSPF はデフォルトで無効に設定されています。特権 EXEC モードから、次の手順に従って PSPF を有効にします。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。2.4GHz 無線は Radio 0、5GHz 無線は Radio 1 です。 |
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PSPF を無効にする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
プロテクテッド ポートの設定
無線 LAN の異なるアクセス ポイントにアソシエートするクライアント デバイス間での通信を防ぐために、wireless deviceを接続するスイッチにプロテクテッド ポートを設定する必要があります。
特権 EXEC モードから、次の手順に従ってスイッチ上のポートをプロテクテッド ポートとして定義します。
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インターフェイス設定モードを開始し、設定するスイッチポート インターフェイスのタイプと番号を gigabitethernet0/1 のように入力します。 |
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プロテクテッドポートを無効にする場合は、インターフェイス設定コマンド no switchport protected を使用します。
プロテクテッドポートとポート ブロッキングについての詳細は、『Catalyst 3550 Multilayer Switch Software Configuration Guide, 12.1(12c)EA1』の「Configuring Port-Based Traffic Control」の章を参照してください。次のリンクをクリックすると上記のガイドを参照できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps646/products_configuration_guide_book09186a008011591c.html
ビーコン間隔と DTIM の設定
ビーコン間隔はアクセス ポイントのビーコン間の時間(キロマイクロ秒)です。1Ksec は 1,024 マイクロ秒です。常にビーコン間隔の倍数となるデータ ビーコン レートにより、ビーコンに Delivery Traffic Indication Message(DTIM)が格納される頻度が決定されます。DTIM は、省電力モードのクライアント デバイスに、パケットがクライアント待ちであることを通知します。
たとえば、ビーコン間隔をデフォルトの 100 に設定し、データ ビーコン レートをデフォルトの 2 に設定すると、wireless deviceは DTIM を含むビーコンを 200Kμsecごとに送信します。1Ksec は 1024 マイクロ秒です。
デフォルトのビーコン間隔は 100、デフォルトの DTIM は 2 です。特権 EXEC モードから、次の手順に従って間隔と DTIM を設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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RTS しきい値とリトライの設定
Request To Send(RTS; 送信要求)しきい値は、パケットの送信前にwireless deviceが RTS を発行するときのパケット サイズを決定します。多数のクライアント デバイスがwireless deviceにアソシエートされているエリアや、クライアントが遠く分散しているために、wireless deviceは検知できても、クライアント同士が互いに検知できないエリアでは、RTS しきい値を低く設定すると効果的です。設定値を 0 〜 2347 バイトの範囲で入力します。
最大 RTS リトライは、wireless deviceが無線を介したパケット送信の試行を中止するまでに RTS を発行する最大回数です。1 〜 128 の範囲の値を入力します。
すべてのアクセス ポイントとブリッジのデフォルトの RTS しきい値は 2347、デフォルトの最大 RTS リトライ設定は 32 です。特権 EXEC モードから、次の手順に従って RTS しきい値と最大 RTS リトライを設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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RTS 設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
最大データ リトライの設定
最大データ リトライ設定は、wireless deviceがパケット送信を放棄し、そのパケットを廃棄するまでに行うパケット送信の最大再送回数です。
デフォルト設定は 32 です。特権 EXEC モードから、次の手順に従って最大データ リトライ回数を設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
フラグメンテーションしきい値の設定
フラグメンテーションしきい値は、断片化されて複数のブロックとして送信されるパケットの最小サイズを決定します。通信状態の悪いエリアや電波干渉が非常に多いエリアでは、低い数値を設定します。
デフォルト設定は 2338 バイトです。特権 EXEC モードから、次の手順に従ってフラグメンテーションしきい値を設定します。
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無線インターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。 |
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フラグメンテーションしきい値を設定します。2.4GHz 無線の場合は 256 〜 2346 バイトの間で入力します。5GHz 無線の場合は 256 〜 2346 バイトの間で入力します。 |
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設定をデフォルトにリセットする場合は、コマンドの no フォームを使用します。
802.11g 無線の短いスロット時間の有効化
802.11g、2.4GHz 無線のスループットは、短いスロット時間を有効にすることで向上します。スロット時間を標準の 20 〜 9 マイクロ秒の短いスロット時間まで短縮すると、全体のバックオフが減少し、スループットが向上します。バックオフは、スロット時間の倍数であり、LAN 上にパケットを送信するまでにステーションが待機するランダムな長さの時間です。
多くの 802.11g 無線は短いスロット時間をサポートしていますが、サポートしていないものもあります。短いスロット時間を有効にした場合、wireless deviceは、802.11g、2.4GHz 無線にアソシエートされたすべてのクライアントが短いスロット時間をサポートしている場合のみこれを使用します。
短いスロット時間は、802.11g、2.4GHz 無線でのみサポートされています。短いスロット時間は、デフォルトでは無効に設定されています。
無線インターフェイス モードで、次のコマンドを入力して短いスロット時間を有効にします。
ap(config-if)# slot-time-short
短いスロット時間を無効にする場合は、no slot-time-short と入力します。
キャリア話中検査の実行
キャリア話中検査を実行して、アクセス ポイント チャネルでの無線活動をチェックします。キャリア話中検査では、キャリア検査を実行して検査結果を表示するまでの約 4 秒間、wireless deviceは無線ネットワーク装置とのアソシエーションをすべて停止します。
特権 EXEC モードで、次のコマンドを入力して、キャリア話中検査を実行します。
dot11 interface-number carrier busy
interface-number については、dot11radio 0 を入力して、2.4GHz 無線上の検査を実行するか、dot11radio 1 を入力して、5GHz 無線上の検査を実行します。
show dot11 carrier busy コマンドを入力して、キャリア話中検査結果を再表示します。
VoIP パケット処理の設定
CoS 5(Video)および CoS 6(Voice)のユーザ優先順位の待ち時間を短くして 802.11 MAC 動作を向上することで、アクセス ポイントの無線あたりの VoIP パケット処理の品質を高めることができます。
アクセス ポイントの VoIP パケット処理を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 Web ブラウザ インターフェイスの左側にあるタスク メニューで Services をクリックします。
ステップ 3 Services のリストが展開されたら、Stream をクリックします。
ステップ 5 CoS 5 (Video) と CoS 6 (Voice) の User Priority 両方に、Packet Handling ドロップダウン メニューから Low Latency を選択し、パケット廃棄までの最大リトライ回数を該当フィールドに入力します。
最大リトライ回数のデフォルト値は、Low Latency 設定では 3 です(図6-3)。この値は、アクセス ポイントが損失パケットを廃棄するまでに検索をリトライする最大回数です。
図6-3 パケット処理の設定
CLI を使用して VoIP パケット処理を設定することもできます。Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)を使用して VoIP パケット処理を設定するための Cisco IOS コマンドのリストについては、『Cisco Aironet アクセス ポイント/ブリッジ Cisco IOS コマンド リファレンス』を参照してください。
VoWLAN メトリックの表示
VoWLAN メトリックは、VoIP パフォーマンスに関する診断情報を表示するものです。この情報は、WLAN や有線ネットワークから問題が発生していないかどうかの手がかりになります。VoWLAN メトリックは、WLSE に保存されます。
音声レポートの表示
ブラウザを使用して、WLSE に保存されている VoWLAN メトリックが一覧表示されている音声レポートを開くことができます。レポートは、アクセス ポイントのグループごと、または個別のアクセス ポイントごとに表示できます。
ステップ 4 Report Name ドロップダウン メニューから、 AP Group Metrics Summary: Current を選択します。
ステップ 5 左側から、アクセス ポイントのグループをクリックします。
図6-4 に示すように、右側にグループのメトリックが表示されます。各行は、グループのアクセス ポイントを表しています。
図6-4 アクセス ポイントのメトリックの要約
グループ メトリックの要約に記されている情報は、グループに属する個々のアクセス ポイントから、音声クライアント全体のメトリックを累計したものです。
ステップ 6 アクセス ポイントまたはアクセス ポイントのグループの音声メトリックを表示するには、左側の Device Selector ツリーからグループまたはアクセス ポイントを選択して、Report Name ドロップダウン メニューから表示するレポート名を選択します。
- ・ アクセス ポイントから現在のメトリックを表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから AP Detail: Current を選択します。アクセス ポイントに接続しているクライアントごとに、メトリックがレポートに表示されます。
- ・ 最後の 1 時間に記録されたメトリックの累計を表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから AP Detail: Last Hour を選択します。
- ・ 最後の 1 時間のキューイング遅延グラフを表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから Voice Queuing Delay を選択します。
- ・ 最後の 1 時間のパケット損失グラフを表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから Voice Packet Loss を選択します。
- ・ 最後の 1 時間の音声ローミング グラフを表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから Voice Roaming を選択します。
- ・ 最後の 1 時間で使用された音声帯域幅を表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから Bandwidth In Use (% Allowed) を選択します。
- ・ 処理中の音声ストリーム グラフを表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから Voice Streams In Progress を選択します。
- ・ 拒否された音声ストリーム グラフを表示するには、Report Name ドロップダウン メニューから Rejected Voice Streams を選択します。
図6-5 は、音声キューイング遅延グラフの一例を示しています。
図6-5 パケット % > 40 ms キューイング遅延
図6-6 は、処理中の音声ストリーミング グラフの一例です。
図6-6 音声ストリーミングの進捗
無線クライアント レポートの表示
アクセス ポイントの側から音声レポートを表示する以外に、クライアント側から音声レポートを表示することもできます。WLSE はクライアントごとに、クライアントがアソシエートするアクセス ポイントを表示するほか、記録された WoLAN メトリックを表示します。
無線クライアントの音声レポートを表示する手順は、次のとおりです。
ステップ 3 Wireless Clients をクリックします。
ステップ 4 Report Name ドロップダウン メニューから、表示するレポートの種類を選択します。
たとえば、最後の 1 時間の VoWLAN メトリックを表示するには、 Voice Client Detail: Last Hour を選択します。
ステップ 5 左側から、Search フィールドを使用して、検索条件に一致した MAC アドレスのクライアントを検索できます。
ステップ 6 左側から、クライアントの MAC アドレスをクリックして、その VoWLAN メトリックを表示します。
図6-7 に示すように、右側にメトリックが表示されます。
図6-7 無線クライアントのメトリック
音声障害の要約表示
WLSE から Faults > Voice Summary ページを選択すると、次の音声障害タイプで検出された障害の要約が表示されます。
ステップ 3 Voice Summary をクリックします。
どちらの障害のタイプの場合も、図6-8 に示す例のように、検出された障害の数が画面に一覧表示されます。
図6-8 音声障害の要約
音声 QoS の設定
WLSEs Faults > Voice QoS Settings 画面から、次のパラメータに音声 QoS のしきい値を定義できます。
- ・ U-ASPD を使用しないダウンストリーム遅延
- ・ U-ASPD を使用したダウンストリーム遅延
- ・ アップストリーム遅延
- ・ ダウンストリーム パケットの損失率
- ・ アップストリーム パケットの損失率
- ・ ローミング時間
ステップ 3 Voice QoS Settings をクリックします。
ステップ 4 設定内容を変更するには、そのドロップダウン メニューから新しい値を選択します。
たとえば、90% 以上のパケットが 20ms 未満の遅延の場合に緑色で表示するよう、Upstream Delay パラメータに QoS インジケータを設定するには、図6-9 に示す例のように、Green 列のパラメータのドロップダウン メニューから 90 を選択します。
図6-9 音声 QoS の設定
音声障害の設定
WLSEs Faults > Manage Fault Settings 画面から、障害発生を有効にして、発生した障害の優先順位を指定できます。
ステップ 3 Manage Fault Settings をクリックします。
ステップ 4 該当するドロップダウン メニューから、QoS が赤色(順調)の場合の障害の優先順位を選択します。
図6-10 の例では、QoS が低下したときに P1 障害を、QoS が順調なときに P3 障害を生成します。QoS が緑色の場合は、発生した障害はクリアされます。
図6-10 障害設定
